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EEATとは?SEOで重要な評価基準と8つの対策を解説

WebマーケティングではSEOが重視されますが、特に重要な施策としてEEATが挙げられます。EEATの各要素を押さえつつ、コンテンツに取り入れなければなりません。

 

この記事ではEEATの定義と、重視されている理由を紹介します。加えてYMYLや、Google検索で上位に表示させる施策も取り上げるので、コンテンツ制作に生かしてください。

EEATとは?

EEATとは?

SEO対策におけるEEATとは、次の4つの要素から成り立つ評価基準で、それぞれの英単語の頭文字を取ったものです。

 

・Experience:経験

・Expertise:専門性

・Authoritativeness:権威性

・Trustworthiness:信頼性

 

この評価基準を全て満たすと、検索順位でも高順位を獲得しやすいとされています。EEATの各要素を満たすべく、コンテンツ制作でどのように活かせばいいかを解説しましょう。

 

Experience:経験

EEATの最初のEは、経験(Experiense)を指します。元々の評価基準ではEAT(専門性、権威性、信頼性)の3種類しかなく、経験の要素は含まれていませんでした。

 

ただし、いくら有益な情報を届けたとしても、体験に基づいた要素がなければ信頼性が薄れてしまいます。よりコンテンツの信頼性を高めるために、経験の要素も考慮されるようになりました。

 

コンテンツ制作で重視されるポイントは、過去の経験に基づいて作ることです。例えば、SEO記事について解説する記事を書くとしましょう。SEO記事を数カ月程度しか書いたことがない企業と、10年以上にわたって書いた企業では、後者の方が有利に働きます。

 

加えて企業や執筆者の経験が豊富であれば、これまで培ってきた知識や技術も数多く記事に取り入れられるはずです。コンテンツのネタにも幅が広がり、ユーザーに関心を抱いてもらいやすくなります。

 

コンテンツを制作するときは、自社の実績を踏まえて得意なジャンルを見つけるといいでしょう。

 

Expertise:専門性

EEATの2番目のEは専門性(Expertise)を指しており、これまで重視されてきた要素の一つです。専門性は、主に企業の持つノウハウが該当します。

 

記事を執筆するときはインターネットにすでに出回っているようなありふれた情報ではなく、自社のノウハウを生かして専門性の高い情報を書くように心がけましょう。

 

一方で、ファイナンシャルプランナーや証券アナリストの資格を持っている人が制作に当たると、単純に記事の内容に深みが出る可能性も高まります。コンテンツを制作するときは、自社全体や従業員の持つノウハウを把握しておくことが大切です。

 

Authoritativeness:権威性

コンテンツ制作では、権威性(Authoritativeness)も重視しなければなりません。主に企業自体や運営するWebサイトの認知度を評価する指標です。

 

制作したコンテンツが数えるほどしかなく認知度の低いWebサイトは、権威性が高いとはいえません。有益な情報を届けていたとしても、本当に信頼性があるのかと疑問を抱かれてしまいます。

 

一方で、多くのユーザーから認知されているWebサイトは権威性が高くなる傾向にあります。加えて、公的機関や専門家に知られていることも権威性の高さを示す要素の一つです。

 

Trustworthiness:信頼性

EEATの中で特に重視されているのが信頼性(Trustworthinessです。これまで説明した経験、専門性、権威性を意識することで、最終的に信頼性のあるコンテンツが生まれます。

 

信頼性の要素を高めるためには、正確な情報を記載することが重要です。コンテンツを制作する際には、用いるデータが信頼できるものかを入念に確認しましょう。

 

他にも、WebサイトをSSL化(データを暗号化して送受信する仕組み)して安全性を高めることも、信頼性の向上において有効です。私利私欲のためにWebサイトを運営するのではなく、誠実な姿勢を常に心がけてください。

 

SEOでEEATが重視されている理由

SEOでEEATが重視されている理由

SEOでEEATが重視されている理由は、間接的な効果があるためです。EEATを満たしたコンテンツは、直接SEOに影響を及ぼすわけではありません。この件については、Googleも言及しています。

 

しかし、検索順位で上位に表示されるコンテンツは基本的にEEATが充実しています。その理由は、EEATの要素が充実していることで、ユーザーへより有益な情報を届けられるようになるためです。アクセス数が自然と高まり、結果的に検索順位を高めやすくなります。

 

WebサイトでEEATを意識する際には、ユーザーに信頼されるためにどのような施策が大事かを入念に考えましょう。常にユーザーファーストの姿勢を心がければ、コンテンツ制作で必要な要素も見つけられるはずです。

 

EEATとYMYLの関係性

EEATとYMYLの関係性

コンテンツ制作では、EEATの他にもYMYLに力を入れることが大切です。双方を念頭に置けば、ユーザーからより検索されやすくなるWebサイトを構築できます。ここでは、YMYLの具体的な定義とEEATとの関係性について紹介します。

 

YMYLとは?

YMYLは「Your Money or Your Life」の頭文字をとって組み合わせた言葉です。日本語では「あなたのお金やあなたの生活」と訳せます。

 

すなわち、コンテンツに間違えた情報を掲載してしまったときに、財産や健康と生活にどの程度の損害が出るかを示す概念です。EEATとともに、コンテンツの品質を測る重要な考え方となります。

 

例えば、腰痛の対処法に関する記事を執筆した場合、記載内容に誤りがあると読者の容体をさらに悪化させてしまうかもしれません。他にも保険や投資といった専門的なジャンルを扱うコンテンツは、YMYLがより重視されます。

 

EEATとYMYLの関係性とは

YMYLは、EEATとの関係性が深い点も特徴です。YMYLとEEATの関係性についてはGoogleも言及しており、お金や健康のような生活に関わるコンテンツは検索順位で上位を獲得しやすいとされています。

 

YMYLの概念は、EEATの信頼性の部分で特に大きな影響を及ぼします。ユーザーから信頼のおけるコンテンツと認められるように、情報に誤りがないかをしっかりと確認しましょう。

 

一度誤った情報を発信すると、Webサイト全体の信頼を失う恐れもあります。法律や制度に関するコンテンツであれば、今後の変更に備えて定期的な見直しも必要です。

 

Google検索で上位表示するための8つのEEAT対策

Google検索で上位表示するための8つのEEAT対策

Google検索で上位に表示するには、正しいやり方でEEATの対策を講じなければなりません。ここでは、特に重視されるEEAT対策を8つ紹介します。自社のコンテンツ制作に生かしてください。

 

【経験】運営者の情報を充実させる

Google検索で上位表示させるには、Webサイト内で運営者の情報をしっかりと記載することが重要です。自社の事業内容や実績を明記した方が、SEOでも有利に働きます。ユーザーに対して、これまでさまざまな経験をしてきたと証明できるためです。

 

Webサイトには、自社の情報を細かく記載するための「管理者情報」が設けられています。コンテンツ内のサイドバーに設置することも一つの方法です。

 

運営者の情報をまとめる際には、自社のSNSアカウントと結びつけてもいいでしょう。入念に記載すれば、企業がどのような経験をしてきたかがユーザーにも伝わりやすくなります。

 

【専門性】特化サイトにする

EEATの専門性を高めるには、特化サイトにした方が賢明です。複数のテーマを扱ってしまうと、Webサイト全体の方向性が不明確になりかねません。自社の得意なジャンルをベースにして、コンテンツを制作するといいでしょう。

 

特化サイトは、Googleのクローラーが方向性を認識しやすくなる点もメリットの一つです。仮に金融系の情報を中心にまとめた場合、Googleは金融の専用サイトとして把握し、金融にかかわるキーワードを設定すれば検索順位でも有利に働く可能性が高まります。

 

コンテンツを制作する前に、どのジャンルを扱うかを決めましょう。

 

【権威性】被リンクを増やす

権威性を高める上では、被リンクを増やす施策が重要です。被リンクとは、他サイトで掲載される自社のリンクのことを指します。

 

有益かつ分かりやすい情報をまとめていれば、他サイトでも取り上げられる確率が高まりるでしょう。外部サイトでリンクが掲載されることで、より多くのユーザーに認知されやすくなります。

 

しかし、被リンクはただ獲得すればいいわけではありません。単なるリンクを拾い集めただけのサイトに掲載されると、Googleに低品質と評価される恐れがあるためです。こうしたサイトに掲載された場合は、否認ツールを用いて対処してください。

 

【権威性】サイテーションを増やす

権威性を示す際には、被リンクとともにサイテーションを増やす施策も重視しましょう。サイテーションとは、自社のWebサイトが他サイトで言及されている状態のことです。第三者のSNSアカウントで引用されるケースも含まれます。

 

Googleでは、サイテーションの有無がSEOに影響を与えるかどうかには触れていません。しかし他サイトで言及されている企業およびWebサイトは、少なからず第三者に認知されており、間接的にEEATの権威性に深く関わっています。

 

サイテーションは、外部施策として被リンクとともに重視されています。

 

【信頼性】SSL対応にする

Webサイトの信頼性を高めるには、SSL対応を行った方が得策です。SSLとは、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みを指します。

 

対応をしたWebサイトのURLは「http://」から「https://」に変わり、アドレスバーの左側に鍵マークが付くのが特徴です。

 

SSL化するためには、独自でCSR(証明書署名要求)を作成しなければなりません。認証局にSSLサーバー証明書の申請を行い、独自SSLを入手しましょう。「https://」へ置換(相対パスは不要)されれば、作業は完了です。

 

【信頼性】公的機関から引用する

コンテンツを制作する際には、情報を他のサイトから引用するケースもあるでしょう。仮にデータを用いるのであれば、なるべく公的機関から引用することをおすすめします。

 

民間の企業や個人のWebサイトと比べると、公的機関の情報の方がより大きな信頼を得られるためです。

 

優先順位としては、国や自治体が公表している情報を優先的に引用します。もし良いデータが見つからない場合は、大企業または専門性の高い企業のWebサイトを参考にしましょう。

 

公的機関の情報はPDFとしてまとめられているケースも多いので、Webサイト以外の資料にも目を通した方が賢明です。

 

【信頼性】一次情報を書く

公的機関や企業のWebサイトからデータを引用した際には、必ず一次情報を明記してください。データの出典元をユーザーが把握できなければ、コンテンツの信頼性に悪影響を及ぼす恐れがあります。

 

URLをコンテンツ内に貼り付けるだけではなく、引用タグを用いながら出典元を記載しましょう。

 

特にデータの引用は、著作権にも関わる重要な要素です。方法を誤ると、著作権侵害で訴訟のトラブルにつながるケースも考えられます。他社のサイトのデータや画像を使うときは許可を得たり、正しい方法で引用したりするなど十分に留意しなければなりません。

 

【経験・専門性】記事を最新情報に保つ

コンテンツの専門性を高めるには、記事を最新情報に保つことも大切です。例えば、数年前に投稿したコンテンツを投稿したとします。

 

もしその後一度もリライトを行っていなければ、ユーザーは古い情報を読んでしまい、迷惑をかけてしまう恐れもあるでしょう。

 

投稿したコンテンツは放置せず、定期的にリライトを重ねながら改善してください。記事内に更新した日付を記載すれば、ユーザーもいつの情報か把握できます。リライトのタイミングを逃さず、管理する際には記録を残しましょう。

 

まとめ

seo eeat まとめ

この記事では、SEOとEEATの関係性について紹介しました。EEATの要素を全て満たすことで検索順位に直接影響を与えるわけではありません。しかし、ユーザーに有益な情報を届けやすいため、間接的にはSEOに効果がある、とGoogleも認めています。

 

検索順位で上位を狙う際には、この記事で紹介したEEATの8つの対策を意識することが大切です。加えて、財産や健康の情報に関するYMYLも、コンテンツ制作において重視してください。

執筆者:Hub Works 鈴木

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。

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