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Google広告アカウントを移管する方法を分かりやすく解説!

Google広告アカウントを移管する方法を分かりやすく解説! アイキャッチ

Google広告アカウントを移管する方法をご存じでしょうか?実は、Google広告のアカウントは移管でき、広告代理店に運用を任せる際などに重宝します。

 

そこで、本記事ではGoogle広告アカウントの移管方法について解説します。Google広告アカウントを移管すると得られるメリットなどについても解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

Google広告とは

Google広告とは、Googleの検索結果画面に広告掲載ができるサービスです。例えば、池袋にあるテニススクールの広告を展開したい場合、「テニススクール 池袋」など、狙った検索キーワードの検索結果画面に広告を表示するように設定できます。

 

Google広告の料金は、広告経由で成果が出た場合にのみ支払う形態です。そのため、サイトへのアクセスなどの成果が出ていない場合、料金を支払わなくて済みます。出稿する際に料金が発生する広告が多い中、コストを抑えられることが特徴的です。

 

また、日本でも広く利用されているGoogleに広告を出せるため、多くの人の目に留まりやすくなります。Google広告の中で一番上に表示される場合、SEO対策で上位表示された記事よりも上に広告が表示されるので、なおさら目立つでしょう。

 

一方でGoogle広告を利用する場合、SEO対策で上位表示を目指すよりも多くの費用がかかる点には注意してください。

 

MCCアカウントとは

MCCアカウントとは

MCCアカウントとは、複数あるGoogle広告のアカウントの管理を簡単にするためのアカウントです。1つのMCCアカウントの中に複数のGoogle広告のアカウントが入っている様子をイメージしてもらうと分かりやすいでしょう。

 

Google広告の料金はアカウントごとに発生しますが、複数のアカウントがあると請求を管理するのが面倒になります。

 

そこで、特に、複数の広告を管理することの多い広告代理店などでは、MCCアカウントを活用することで、1つのアカウントで請求を管理できるようになるのです。

 

1つのMCCアカウントで請求できると、複数のGoogle広告アカウントでのログイン・ログアウトの手間が省けるため、楽に管理できるようになるでしょう。

 

また、MCCアカウントはセキュリティ面でも優れています。1つのMCCアカウントで管理できれば、複数人がIDやパスワードを共有し、使い回す必要がなくなります。そのためIDやパスワードの漏えいを防ぐことができ、セキュリティ強化にもつながっているのです。

 

Google広告アカウントを移管する際、広告代理店が関係することが多いため、MCCアカウントがどのようなものかは頭に入れておくとよいでしょう。

 

Google広告アカウントを移管するケース

Google広告アカウントを移管するケース

Google広告アカウントを移管するケースは、主に次の2つがあります。

 

・事業主から代理店へ移管する

・代理店から代理店へ移管する

 

事業主から代理店へ移管する

1つ目は、事業主から代理店へ移管するケースです。

 

事業主で管理しているGoogle広告アカウントは、通常、MCCアカウントにひもづけられていません。一方、広告代理店などでGoogle広告アカウントを管理してもらう場合、MCCアカウントにひもづける必要があります。

 

事業主が運営していたGoogle広告アカウントを広告代理店が管理する場合、Google広告のアカウントを事業主から代理店へ移管することになります。その場合、事業主の広告アカウントを、広告代理店が持っているMCCアカウントにひもづける作業をする必要があるのです。

 

もし、事業主が代理店の利用を辞める場合は、MCCアカウントにひもづけられた事業主のアカウントを、MCCアカウントから切り離します。

 

代理店から代理店へ移管する

2つ目は、代理店から代理店へ移管するケースです。例えば、Google広告の運用を代理店Aに委託していたが、代理店Bに変更する場合などに行われます。

 

代理店から代理店に移管するケースでは、移管先のMCCアカウントにGoogle広告のアカウントをひもづけた後、移管元のMCCアカウントとは切り離す作業が必要です。

 

ひもづけだけでなく切り離しもしないと、どちらのMCCアカウントからも操作できてしまいます。切り離しも忘れずにするようにしてください。

 

Google広告アカウント移管で得られる効果

Google広告アカウント移管で得られる効果

Google広告アカウントを移管することで、次の2つの効果が得られます。

 

・新しいアカウントを作る手間が省ける

・過去データを残せる

 

新しいアカウントを作る手間が省ける

Google広告アカウントを移管しない場合、新しいアカウントを作り直さなければいけません。しかし、Google広告アカウントを一度作ったことのある方なら分かると思いますが、新しくGoogle広告アカウントを構築するにはかなりの手間がかかります。

 

一方、アカウントを移管すれば、今までに配信していた広告内容をそのまま引き継ぐことが可能です。新しいアカウントを作ったり、新たに設定し直したりする手間が省けます。

 

過去データを残せる

Google広告アカウントの設定のみならず、過去データも残せます。そのため、過去の広告配信における成果を分析した上で、引き続き広告配信を行うことが可能です。

 

広告運用において過去データを分析することは、成果を改善するための近道なので、過去データが残せることは大きなメリットです。

 

過去データを残すと自動入札にも活用できます。移管後に新たにデータを蓄積するのは多くの時間がかかるため、過去データを使うほうが効果の高い自動入札ができるのです。

 

Google広告アカウントを移管する方法

Google広告アカウントを移管する方法

Google広告アカウントを移管する方法について解説します。順を追って見ていきましょう。

 

1. アカウント権限の付与

2. 移管先のMCCアカウントと広告アカウントIDをひもづける

3. 移管先のMCCアカウントから送られたリクエストを承認する

4. 移管先情報を共有する

5. Google申請フォームで申請する

6. Googleからの承認メールを承認する

7. 移管元アカウントへの管理権限を切り離す

 

1. アカウント権限の付与

まず、移管元から移管先にアカウント権限を付与します。アカウント権限の付与は、移管元がMCCアカウントを持っているか否かで対応が変わります。まずは、MCCアカウントを持っていない場合の手順について見ていきましょう。

 

Google広告アカウントの管理画面を開き、「ツールと設定」→「アクセスとセキュリティ」→「ユーザー」の順で選択します。

 

すると「+」(追加)ボタンが表示されるので、そこから移管先のメールアドレスを入力してください。

 

この作業が完了すれば、移管先のアカウントに権限が付与されます。

 

2. 移管先のMCCアカウントと広告アカウントIDをひもづける

アカウント権限の付与について、移管元がMCCアカウントを持っている場合についても解説しましょう。

 

移管元がMCCアカウントを持っていれば、移管先のMCCアカウントと広告アカウントのIDをひもづける必要があります。そのために、まずは移転元から広告アカウントの広告IDを共有してもらう必要があるのです。

 

広告IDを共有してもらったら、移転先のMCCアカウントの管理画面で作業を進めます。「設定」→「サブアカウントの設定」→「+」→「既存のアカウントをリンク」の順に選択しましょう。入力欄が現れるので、先ほど共有してもらった広告IDを記載してください。

 

最後に「リクエストを送信」を押せば、移転元に承認リクエストが送られます。

 

3. 移管先のMCCアカウントから送られたリクエストを承認する

移管先から移転元にリクエストが送信されたら、移管元にリクエストを承認してもらうように連絡する必要があります。メールなどにより気づく場合もありますが、ミスのないように必ず伝えておいてください

 

ここで、誤った選択肢を選んでしまうと、移管手続きが進められなくなるため、注意が必要です。移管先に管理権限を与える場合は「有」を、与えない場合は「無」を選ぶようにしてください。

 

4. 移管先情報を共有する

次に行うのは、Googleに対してアカウント移管申請を送るための情報共有です。アカウント移管申請には多くの情報が必要となるため、申請時に確認するのではなく、事前に確認しておくと申請が円滑に進められます

 

アカウント移管申請を送る際に必要な項目は、以下の通りです。

 

・名前*

・連絡先メールアドレス*

・Google広告ログイン用メール*(連絡先と異なる場合)

・新しい支払方法*:「自動支払い」もしくは「手動支払い」

・ご希望の変更開始日*

・新しい支払いプロファイルのアカウントの種類*:「組織」もしくは「個人」

・Google広告アカウントの所有権を引き継ぐ新しい会社(または個人)の名前

・会社の登録住所*

・市区町村郡*

・都道府県*

・国*

・郵便番号*

・請求に関するメインの連絡先名*

・請求に関するメインの連絡先のメール*

・請求に関するメインの連絡先の電話番号*

・現在のお支払いプロファイルの ID*

・お支払いプロファイルにある担当者のお名前*

・お支払いプロファイルにある担当者のメールアドレス*

・番地*

・Google スペシャリストからの連絡方法*(電話またはメールで通知/電話で通知/メールで通知)

・連絡が取れる電話番号*

・連絡が取れる希望の時間帯*

(「*」は必須項目)

 

5. Google申請フォームで申請する

情報共有ができたら、Google広告ヘルプからアカウント移管申請を行います。

 

アカウント申請フォームにアクセスすると、「お支払い設定の変更、またはお支払いプロファイルのリンクリクエスト」というページが表示されます。

 

ここでは、「お支払い設定を、自動支払い、手動支払い、または毎月の請求書発行によるお支払いに切り替える」を選択してください。

 

次のページでは「毎月の請求書発行から手動支払いか自動支払いへの変更を希望します」を選択します。

 

その後はフォームに沿って必要な項目を入力して、申請を完了させてください。

 

6. Googleからの承認メールを承認する

申請をすると、Googleのサポートチームが移管設定をします。移管設定が完了すると、移管元および移管先に対してGoogleから承認メールが送られます。移管元と移管先で、それぞれメールを確認し承認する必要があるため、移管元への連絡を忘れずにしてください。

 

7. 移管元アカウントへの管理権限を切り離す

承認メールを確認したら、移管元アカウントへの管理権限を切り離す作業をします。切り離しをせずにGoogle広告の運用を始めてしまうと、移管先のみならず移管元でもGoogle広告アカウントを編集できる状態になります。

 

移管元で編集できる状態であっても、信頼関係が成り立っていればただちに問題が発生することは考えにくいでしょう。しかし、移管元にも権限が与えられたままだと、リスクヘッジの観点で好ましくないため、必ず切り離す作業をしてください。

 

移管元アカウントへの管理権限を切り離すには、移管元のMCCアカウントの管理画面で、「設定」→「サブアカウントの設定」から権限を切り離すアカウントを選択します。

 

「編集」から「リンクを解除」をクリックすれば、管理権限を切り離すことができます。これで、Google広告アカウントの移管は完了です。

 

まとめ

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Google広告のアカウントを移管する方法は、比較的簡単に行うことが可能です。

 

しかし、現在の広告主から別の広告主にGoogle広告のアカウント権限を移管する場合など、複数の人とのやりとりが必要な場合では、連絡ミスがないように注意してください。特に、移管元への承認依頼は忘れがちですので、必ず確認するとよいでしょう。

 

Google広告のアカウントを移すことで、設定の手間が省けたり過去のデータを残せたりするなど、メリットが多くあります。ぜひGoogle広告のアカウントを移管して、効率的にGoogle広告を運用してください。

執筆者:Hub Works 鈴木

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。

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