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Google広告アプリでできることとは?使い方も分かりやすく紹介

google 広告 アプリ アイキャッチ

Google広告運用者の多くは、パソコンから管理画面を確認するでしょう。しかし、広告の状態を確認するために毎回パソコンを開くのは面倒であり、電車やバスなどの移動中は尚更でしょう。

 

そのため、より手軽に自由な場所で広告の状態を確認したい人が多いのではないでしょうか。この記事では、手元のモバイル端末から簡単に広告の状態を確認できるGoogle広告アプリについて解説していきます。

Google広告アプリとは?

Google広告アプリとは?

Google広告アプリとは、Google広告(旧:GoogleAds)をモバイル画面からいつでも簡単に管理できるように開発されたものを指します。

 

多くのユーザーがパソコン上で管理しているGoogle広告ですが、モバイルアプリの場合は広告の状態が気になったタイミングですぐに確認できる点が大きなメリットです。

 

Google広告の運用担当者は、Google広告アプリを活用すれば、リアルタイムでキャンペーンの状態を把握し、素早く対策施策を打てるようになるでしょう。

 

しかしパソコンとは違い画面のサイズが小さいため、アプリ内の情報は重要なものだけがまとめられており、一部使えない機能がある点は注意が必要です。

 

Google広告アプリの2つのメリット

Google広告アプリの2つのメリット

Google広告アプリには、大きく2つのメリットがあります。

 

・いつでも、どこでもアカウント情報を確認できる

・デバイスを変えることでいつもと違った視点で見られる

 

それぞれについて詳しく解説していきます。

 

いつでも、どこでもアカウント情報を確認できる

Google広告アプリのメリットの1つ目は、いつでも、どこでもアカウント情報を確認できる点です。Google広告アプリをインストールしておけば、通勤中や仕事以外の時間などにスマートフォンやタブレットからアカウント情報を見られます。

 

広告運用において重要となる「表示回数」「クリック率」「コンバージョン数」などのデータをリアルタイムでチェックし、キャンペーンの効果を迅速に評価できます。

 

さらに、カスタム通知設定を利用しておけば、キャンペーンの状況変化を見逃さず素早く最適な対策を講じることも可能です。

 

デバイスを変えることでいつもと違った視点で見られる

Google広告アプリのメリット2つ目は、デバイスを変えることでいつもとは違った視点でアカウント情報などを見られることです。

 

Google広告の運用担当者は、パソコン画面上でアカウント情報の確認や競合の分析などを行うことが多く、長時間のデスクワークになりがちです。

 

同じ作業場所、同じ画面で数値の変化を追いかけ分析を続けることで、作業効率が下がり客観的な視点を失ってしまうこともあります。Google広告アプリはPCよりも気軽に自由な場所で、スマートフォンからアカウント画面を見られます。

 

スマートフォンの画面上で出される情報は、コンパクトにまとめられており、いつもとは違った見え方になるので、PC画面上では気付かなかったことも出てくるはずです。環境を変えることで、俯瞰で広告の運用を行えるようになるでしょう。

 

Google広告アプリで使える機能

Google広告アプリで使える機能

Google広告のホーム画面は次の4つに分けられています。

 

・概要

・最適化案

・キャンペーン

・詳細

 

それぞれの画面で使える機能について解説していきます。

 

「概要」でできること

Google広告アプリの概要では、リアルタイムでキャンペーンに関するデータを確認できます。たとえば確認できるデータには、次のようなものがあります。

 

・クリック数

・クリック率

・クリック平均単価

・表示回数

・コンバージョン数

・コンバージョン率

・広告予算残高

 

これらの内容をグラフや表で一元可視化できるため、キャンペーン状況の網羅的な把握が容易になります。表示項目は自分で設定できるため、自社で特に焦点を当てて分析したい内容に絞ったモニタリングも可能です。

 

概要という名前の通り、キャンペーン状況の全体像を把握しやすいことが特徴といえるでしょう。

 

「最適化案」でできること

最適化案とは、キャンペーンにおける改善施策案を「改善施策によって期待できる効果」と「推奨理由」の2つをもとに提案する機能です。最適化案には以下のような種類があり、アカウントの状況に応じて提案されます。

最適化案 内容 効果
広告とアセット ・広告の微調整

・新しい広告の作成

・成果の高い広告の表示頻度を上げる

広告のクリック率向上
自動化されたキャンペーン ・キャンペーンの費用対効果を測定

・P-MAXキャンペーンの作成

コンバージョンにつながる広告の表示枠を増加させ、費用対効果を向上
入札単価と予算 ・最適な入札単価を見つける

・効果の出る広告内容に合わせた予算調整

予算の最適化によるコンバージョンの増加
キーワードとターゲティング ・部分一致キーワードを追加する

・新しいキーワードの追加

・リマーケティング機能でより効果の見込めるターゲットへ広告を表示させる

コンバージョン率の向上
問題の修正 ・広告主の身元確認

・不承認となったキャンペーンの修正

・コンバージョン単価の設定を修正

アカウントに関する問題を解消し広告の掲載結果を改善
測定 ・どのクリックがコンバージョンにつながったのかを計測する

・コンバージョン単価の測定

コンバージョンに至るまでの流れの把握、損失の軽減

モバイルアプリと最適化案を活用することで、素早く課題点を把握し、効果的な施策を打てるでしょう。

 

「キャンペーン」でできること

キャンペーンでは、アカウントごとに実施しているキャンペーンをリスト形式で表示し、パフォーマンスの状態を一覧化します。各キャンペーンのリストは次の階層に分けられ、アカウントの概要から順により詳細なデータを見られます。

 

1.アカウント

2.キャンペーン

3.広告グループ

4.各広告

 

たとえば、複数アカウントを運用している場合はアカウント画面、1つの広告について確認したい場合は各広告で閲覧可能です。自社で把握しておきたいデータによって確認する階層を変えれば、必要なデータだけに絞って分析できるでしょう。

 

「詳細」でできること

詳細では、Google広告アプリ全体の利便性を高める設定が可能です。特におすすめの機能は通知設定です。以下の項目から重要なものを通知で知らせるように設定できます。

 

・アカウントのアクセス設定

・料金

・キャンペーン

・機能の更新

・パフォーマンスの変化

・最適化案

 

緊急時に備えておきたい人や高速でPDCAサイクルを回していきたい人は、活用すればキャンペーンの状態に関する変化を見逃さずに済みます。キャンペーンの改善や対応を迅速かつ正確に行いたい人は、自分の運用しやすいようにカスタムしておくとよいでしょう。

 

Google広告アプリにはできない3つのこと

Google広告アプリにはできない3つのこと

Google広告アプリは、広告運用の利便性を高められます。しかし、パソコン版とは違い下記の機能が使えないため、注意が必要です。

 

・「検索語句」を調べられない

・一部の最適化案を表示できない

・オークション分析が使えない

 

それぞれのできないことについて解説していきます。

 

「検索語句」を調べられない

Google広告アプリではできないことの1つ目に、「検索語句」を調べられないことがあります。検索語句とは、ユーザーがGoogleなどの検索エンジンで検索する語句を指し、Google広告を運用する上では検索語句の把握が重要な鍵となります。

 

なぜなら、Google広告はターゲットが検索する語句に連動して表示されるため、検索語句を把握していなければ、ユーザーに広告を表示させられないからです。

 

Google広告のモバイルアプリでは検索語句を表示できないため、モバイルで確認したい場合は、モバイルのブラウザよりGoogleアカウントにログインして管理画面を見る必要があります。

 

しかし、モバイル画面でGoogle広告の管理画面を扱うのはとても不便なため、タブレットやパソコンからWebブラウザを利用する方がよいでしょう。

 

一部の「最適化案」を表示できない

Google広告には、キャンペーンの最適化案を表示する機能があります。最適化案の内容は次のとおりです。

 

・広告内容の改善案

・予算の効率性向上

・キーワードの提案

 

このような機能により、広告運用の効果を最大化させることが期待できるのですが、モバイルアプリには、一部最適化案の内容が表示されないことがあります。

 

Google広告のモバイルアプリで緊急に最適化案の実施や改善施策を打つ場合は、パソコンのブラウザ版を使うのがよいでしょう。

 

また、パソコンでも最適化案が表示されない場合があります。その際は、Google公式で説明されているこちらのサイトから原因を究明してみてください。

 

オークション分析ができない

Google広告アプリでは、オークション分析ができません。Google広告のオークションとは、ユーザーがGoogleで検索するたびにどの広告を掲載し、どの順位で掲載するのかを決めるプロセスを指します。

 

オークション分析は、同じオークションに参加する他の広告主との広告掲載結果を以下の項目で比較し、レポート化します。

 

・インプレッション

・シェア

・広告の重複率

・有意表示シェア

・上位掲載率

・ページ上部表示率

 

オークション分析によって、広告の掲載で成功している分野と掲載チャンスを逃している分野を把握できれば、その後の広告運用で成果を出すための戦略を立てられるでしょう。

 

Google広告の成功事例6選

Google広告の成功事例6選

ここからは、Google広告を活用して成功した事例を6つ紹介します。

 

・株式会社じげん

・東晶貿易株式会社

・株式会社井野屋

・三栄電子株式会社

・株式会社ひらまつ

・花王株式会社

 

Google広告を適切に運用することで得られる効果のイメージの参考にしてください。

 

株式会社じげん

株式会社じげん

出典:株式会社じげん

 

株式会社じげんは、ライフイベントに関する事業でサイトサービスを運営する会社です。アルバイトの求人サイト「アルバイトEX」や賃貸情報サービス「賃貸スモッカ」などを運営し、Google広告を活用して成長を図ってきました。

 

しかし、Google広告の運用コストが増加していることに課題を抱えていたため、コンバージョン獲得を最大化できるように入札単価を自動調節できる「目標コンバージョン単価制」を導入し見事解決されたのです。

 

結果としてクリック単価を運用担当者が決定する必要がなくなり、作業工数の75%を削減させることに成功し、CV数も2.6倍に増大させました。

 

参考:Google

 

東晶貿易株式会社

東晶貿易株式会社

出典:東商貿易株式会社

 

東商貿易株式会社は、Webマーケティング領域でSEO対策や広告運用の支援を行う会社です。運営するメディアはさまざまで、下記のようなものがあります。

 

・教育・学習サポートメディア

・人材サポートメディア

・ライフサポートメディア

・フリーランスサポートメディア

 

もともとは、昔から培ってきた広告運用のノウハウがあったため、手動での入札作業しか行っていませんでした。

 

しかし、競合との競争が激しくなったことからGoogleの推奨する最適化案を利用し、「自業入札」「完全一致」「部分一致」を併用する施策を実行した結果、CV数を69%増加させることに成功しました。

 

専門領域でノウハウを持つ会社でも、Google広告の機能を活用することでより大きな成果を上げられた事例です。

 

参考:Google

 

株式会社井野屋

株式会社井野屋

出典:株式会社井野屋

 

革製品を取り扱う株式会社井野屋は、レザーバックブランド「SLOW」などを手がける企業です。質の高い商品を開発するために自社販売に力を入れ、ECサイトを立ち上げました。そこから認知の獲得を目的に検索広告を導入し、以下の成果を上げています。

 

・ECサイト年間売上2倍に増大

・ECサイト単月売上比較で7倍へ増大

・Webサイト滞在時間2倍

 

広告の運用金額を少額から始め、公式サイトへの流入を増やしたり広告運用のデータを得たりしました。その結果、顧客のニーズや自社の課題を見つけ、毎月キーワードの選定や運用金額の調整を行うことで上記の結果に繋がったのです。

 

自社のECサイトにおける運用で迷っている場合、参考となる事例といえるでしょう。

 

参考:井野屋

 

三栄電子株式会社

三栄電子株式会社

出典:三栄電子株式会社

 

三栄電子株式会社は、創業50年以上の歴史を持つ電子部品商社です。半導体部品などの各種電子部品販売から開発支援、製造受託、完成品販売など幅広い領域で事業を行っています。

 

従来は、新規顧客の開拓のためにさまざまな展示会に参加していましたが、コロナ禍をきっかけに新規開拓の方法を新たに模索し、Google広告の導入を実施しました。

 

検索広告とディスプレイ広告を活用したことで、プッシュ型の営業からプル型の営業へシフトし、次のような成果を実現しました。

 

・商談件数10倍

・契約件数10倍

・問い合わせ数200%

 

人力での新規開拓に限界を感じている場合や、認知の拡大や市場との接点を増やしたい中小企業にとっては、今後の打ち手を考える上でのモデルケースとなるでしょう。

 

参考:Google

 

株式会社ひらまつ

株式会社ひらまつ

出典:株式会社ひらまつ

 

株式会社ひらまつは、レストランウェディングを手がける企業で、自社の魅力や理念を発信していくための方法としてGoogle広告を活用しています。企業としての魅力や思いをより高い解像度で発信するため、動画コンテンツを作成し、YouTube広告を出稿しました。

 

さらに、ターゲット層に合わせて検索広告やディスプレイ広告なども併用し、幅広い層にリーチしたのです。Google広告の運用によって得られた成果は、次のとおりです。

 

・コロナ後の復調率が業界水準よりも10%以上高い見学会予約数を達成

・公式ページ全体の予約数が約120%

 

会社のブランディングとして動画コンテンツを活用し、ターゲットに合わせて広告の種類を選択した点がよい手本といえるでしょう。

 

参考:Google

 

花王株式会社

花王株式会社

出典:花王株式会社

 

花王は「ライフケア」「化粧品」「ケミカル」「ヘルス&ビューティケア」「ハイジーン&リビングケア」の5事業を展開する企業です。

 

これまではテレビCMや新聞、ラジオ、雑誌などの大衆に向けた広告媒体(マス広告)が宣伝活動の中心でした。。しかし市場や時代の変化に伴い、さまざまなブランドにシェアが分散されている状況に課題を抱えていました。

 

そこで、一定の規模をもった小さな市場を「スモールマス市場」と定義し、その市場のユーザーが抱えるニーズや悩みに沿った訴求を行うため、限定的かつメッセージ性の強いYouTube広告を活用したのです。施策によって得られた成果としては、次のようなものがあります。

 

・対発売期比でシェア率322%上昇

・SNSやレビューサイトでの「YouTube広告を見て購入した」というコメントの増加

 

時代や市場によって変わるユーザーニーズを正確に判断し、Google広告を効果的に活用した良い事例といえるでしょう。

 

参考:MarkeZine

 

まとめ

google 広告 アプリ まとめ

本記事では、Google広告アプリの概要について触れた上で、メリットや使える機能、Google広告アプリではできないこと、成功事例について解説しました。

 

Google広告アプリは、移動中やパソコンがないときでも広告キャンペーンの状態を簡単にチェックできます。そのため、キャンペーンの状態をリアルタイムで確認し、必要な対策を迅速に講じられます。

 

細かなモニタリングでキャンペーンの変化を把握し、成果を出すためにPDCAサイクルを高速で回したい場合などに重宝するでしょう。本記事の内容を参考に、Google広告アプリでリアルタイムモニタリングを行い、広告運用における成果の最大化を目指してみてください。

執筆者:Hub Works 鈴木

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。

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