【Google広告】コールアウト表示オプション|設定方法や使い方を紹介
Google広告のオプションの一つである「コールアウト表示オプション」の使い方をご存じですか?コールアウト表示オプションを使うと、通常のリスティング広告を出稿するよりも大きな効果を得ることができます。
そこで、本記事ではGoogle広告のコールアウト表示オプションについて解説します。コールアウト表示オプションの設定方法や使い方などについて説明するので、ぜひ最後までお読みください。
Google広告のコールアウト表示オプションとは?
Google広告のコールアウト表示オプションとは、検索広告の広告文に商品やサービスなどの特徴を表したフレーズを追記できる機能です。
検索広告では、広告の見出しや広告文に記載できる文字数に限りがあるため、魅力や特徴を伝えきれない場合があります。コールアウト表示オプションを利用し、シンプルなフレーズを追記すれば、見出しや広告文で伝えきれない情報も伝えることが可能です。
コールアウト表示オプションを設定すると、広告文の下に「<フレーズ>・<フレーズ>」のような形で表示されます。コールアウト表示オプションを設定することで、情報量を増やすことができ競合との差別化にもつながるでしょう。
Google広告のコールアウト表示オプションのフレーズ例
Google広告のコールアウト表示オプションのフレーズは、どのように決めればよいのでしょうか。基本的には、見出しや広告文に含むことのできなかった情報、2つ以上のキャンペーンで訴求したいメリットなどを盛り込むことがおすすめです。
以下では、3つの項目別にどのようなフレーズが考えられるのか、具体例を紹介します。
<利便性>
・24時間365日いつでも受付
・スマホで簡単申し込み
<料金>
・見積もり無料
・初めての方限定で無料
<実績や評判>
・お客様満足度10年連続95%以上
・年間100万件以上の取引実績
フレーズは、端的に書くと魅力が伝わりやすくなります。さらに、数字を用いるなどして具体性の高いフレーズにすると、より効果が高まるでしょう。
Google広告のコールアウト表示オプションの効果
Google広告のコールアウト表示オプションには、次の3つの効果があります。
・クリック率が向上する
・細かく設定できる
・アピールポイントが増やせる
それぞれの効果について、以下で詳しく見ていきましょう。
クリック率が向上する
ターゲットに必要な情報を端的に記すことで、商品やサービスの魅力を伝えやすくなります。
ターゲットがコールアウトを見て、魅力を感じられればクリック率の向上が期待できるでしょう。クリック率が向上すれば、必然的に広告を見てもらう機会が増えるため、売上アップにつながります。
ユーザーに合わせて細かく出し分けできる
コールアウト表示オプションでは、細かい設定が可能です。アカウント単位、キャンペーン単位、広告グループ単位でそれぞれフレーズを設定できるため、ユーザーに合わせてフレーズを変えることができます。
通常であれば、広告文を一つずつ変えなければならないのですが、コールアウト表示オプションを用いることで、コールアウトを変えるだけで対応できるのです。セールの際だけ文言を変えたり、時間帯や曜日で変えたりもできるなど、細かく柔軟に設定できます。
アピールポイントが増やせる
アピールポイントが増やせることも、コールアウト表示オプションを用いる効果の一つです。広告文のすべてに目を通すユーザーは多くありません。そのため、広告文で商品やサービスの魅力、メリットなどを伝えても、ユーザーには伝わりきらない可能性が高いのです。
そこで、コールアウトを記載することで、さらなるアピールポイントを記入できます。広告文に書かれているポイントとは異なるアピールポイントを書けば、広告文を見た人にも見ていない人にも訴求できます。
Google広告のコールアウト表示オプションの入稿規定
Google広告のコールアウト表示オプションには、以下のような入稿規定があります。
項目 | 内容 |
文字数 | 半角25文字(全角12文字) |
最大表示数 | 10個 |
最低限設定個数 | 2個 |
設定上限数 | 20個 |
Google広告のコールアウトを利用する場合、以上の規定の範囲内でフレーズを作成する必要があります。
特に、1つのフレーズを全角12文字以内に収める必要があるため、端的に魅力を伝えられるように工夫しなければなりません。どのような言い回しがユーザーに刺さりやすいのかを考えながら、フレーズを作成してみてください。
Google広告のコールアウト表示オプションの設定方法
ここでは、Google広告のコールアウト表示オプションの設定方法について解説しましょう。
コールアウト表示オプションの設定は、以下の手順で進めます。
・Google広告にログインして広告表示オプションを選択
・コールアウト表示オプションの表示する単位を選択
・テキストを入力して保存
Google広告にログインして広告表示オプションを選択
コールアウト表示オプションを設定するには、Google広告へのログインが必要です。ログインしたら管理画面からメニューにある「広告と広告表示オプション」をクリックします。続いて、3つの選択肢が表示されるため「広告表示オプション」を選択してください。
コールアウト表示オプションの表示する単位を選択
「広告表示オプション」にある「+」ボタンからメニューを開き、「コールアウト表示オプション」を選択します。コールアウト表示オプション以外のオプションを選択したいときも、この画面から進んでください。
「コールアウト表示オプション」を選択したら、コールアウトを表示する単位を選びます。
コールアウトはアカウント単位での設定ができるだけでなく、キャンペーン単位や広告グループ単位でも設定できます。そのため、どの単位でコールアウトを設定するのかを選びましょう。
テキストを入力して保存
表示する単位を選択したら「コールアウトテキスト」に、コールアウトで表示するフレーズを入力していきます。入稿規定でも解説したように、半角25文字、全角12文字以内で記入する必要があるため、規定に収まるようなフレーズを考えてください。
コールアウトを追加したい場合は、適宜「コールアウト文を追加」をクリックして追加します。
一方新しいコールアウトを作成する場合は「広告表示オプション」にある「新規作成」をONにしてください。なお新規作成する場合は、詳細設定が必要です。デバイスの設定や開始日・終了日や曜日、時間帯などの設定をします。
また、既存のコールアウトを使用する場合は「広告表示オプション」にある「既存のものを使用」をONにしましょう。以上で設定は完了です。
Google広告のコールアウト表示の使い方のポイント
Google広告のコールアウト表示オプションを使う際、以下のポイントに注意するといいでしょう。
・広告文にない文言を入れる
・数値を入れる
・サービスの強みを入れる
・シンプルな文言にする
・英語は小文字にする
・競合と差別化する
それぞれのポイントについて解説します。
広告文にない文言を入れる
コールアウトは、広告文でアピールしきれないポイントを訴求する役割があるため、広告文にない文言を入れましょう。
広告文の方が見出しに近い位置に表示され、書ける文字数も多いです。広告文は訴求のメイン、コールアウトはサブとして考えてください。広告文を先に作り、広告文に入れることのできなかったポイントをコールアウトで表示するのがいいでしょう。
特に、本記事の序盤で紹介したフレーズのように、「24時間365日いつでも受付」「見積もり無料」などの補足情報を盛り込むことをおすすめします。
数値を入れる
数値を使うことのできる表現では、積極的に数値を盛り込むといいでしょう。抽象的な言葉で表現するよりも数値を入れた方が具体性が増します。例えば、「たくさん売れています」と言うよりも、「1年間で100万個売れています」と言う方が説得力が上がるでしょう。
「たくさん」ではどのくらいなのかが想像しづらく、受け取る人によって「たくさん」の度合いが異なりますが、「1年で100万個」と数値を用いて具体的に表現することで、実際にどれだけ売れたのかが明確になります。
その上、数値を提示することで信頼感を持たせることができるため、ユーザーの興味を引くことができます。
サービスの強みを入れる
サービスの強みを入れることも、コールアウト表示オプションの効果的な使い方です。
フレーズは全角で12文字以内で書く必要があり、一つ一つのフレーズは端的な記述になります。規定の範囲内でサービスの強みを言い切ることができれば、ユーザーにも注目してもらいやすくなります。
コールアウトのフレーズには、サービスの強みを盛り込んでみてください。
シンプルな文言にする
全角で12文字しか記入できないため、文言はシンプルにする必要があります。分かりやすい文言にすることで、ユーザーの目に留まりやすくなります。
シンプルな文言にするには、ターゲットを細かく設定することが大切です。ターゲットを細かく設定することで、ターゲットのニーズに合わせた文言を用いることができます。文言を決める際には、ターゲットの設定も併せてしてみてください。
英語は小文字にする
英語は大文字よりも、小文字の方が効果があるといわれています。理由は明確ではありませんが、大文字表記にすると目立ち過ぎてしまい、かえってクリックされなくなるというような理由もあるようです。
もちろん、大文字を用いた方が広告がクリックされやすくなることもありますが、一つの参考にしてみてください。また、英語を用いた広告を出稿する際は、大文字と小文字を用いた広告でABテストをしてみるといいでしょう。
競合と差別化する
競合との差別化をすることも、かなり重要です。複数の広告が表示された場合、どのような広告であれば他社ではなく自社の広告をクリックしてもらえるのでしょうか。それは、他社よりも自社に魅力があると感じてもらった場合です。
他社よりも自社に魅力があるのはどこかを考え、広告を作成する必要があります。数値的に優れている指標があればそれをアピールし、他社にはない魅力がある場合はそれをアピールすることが大切です。
まとめ
Google広告のコールアウト表示オプションでは、説明文の下に短いフレーズを追加できます。文字数が限られているGoogle広告において、伝えきれない情報を伝える場所としてかなり優れています。
コールアウトの文字数には制限があるため、必然的に短くインパクトのある文言を盛り込むことになることも、大きなメリットの一つです。本記事で紹介したポイントを意識しながら、訴求効果の高いコールアウトの文言を作成してみてください。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。