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Google広告エキスパートモードの使い方|切り替え・出稿方法を詳しく紹介

google 広告 エキスパート モード アイキャッチ

「Google広告エキスパートモードの使い方を知りたい」

 

「Google広告エキスパートモードで効果的な広告運用を行いたい」

 

本記事は、上記のような悩みを抱える方に向けた記事です。

 

Google広告には「エキスパートモード」と「スマートモード」の2つのモードがあります。エキスパートモードはより細かい設定や運用が可能で、高い成果を期待できることから、切り替えを検討している方も多いでしょう。

 

そこで、本記事ではGoogle広告エキスパートモードとは何かを解説した上で、エキスパートモードとスマートモードの違いや、エキスパートモードへの切り替え方を具体的に解説していきます。

 

記事後半では、Google広告の成功事例も紹介しているので、今後の広告運の参考にしてみてください。

Google広告|エキスパートモードとスマートモード

Google広告|エキスパートモードとスマートモード

Google広告には「エキスパートモード」と「スマートモード」という2つの異なる広告作成モードがあります。これらは、広告キャンペーンを設定する際に利用できるオプションで、広告主のスキルレベルやニーズに合わせて選択できます。

 

Google広告エキスパートモードとは

エキスパートモードは、Google広告の全ての機能とキャンペーンタイプを利用できるモードです。Google広告の知識や経験が豊富な上級のマーケティング担当者向けのモードで、高度なカスタマイズが可能なため、より効果的な広告配信が行えます。

 

しかし、アカウントを一度でも「エキスパートモード」に切り替えてしまうと、スマートモードに戻すことはできないため、しっかりと検討した上で変更することが大切です。

 

Google広告スマートモードとは

スマートモードは、Googleが提供する自動化機能を活用して広告作成やキーワード選定、予算設定、広告の最適化などを少ないステップで行えるモードです。主に、広告運用を行ったことのない初心者や、広告運用の手間を最小限に抑えたい担当者に適しています。

 

Google広告エキスパートモードとスマートモードの違い

エキスパートモードは、手動でより細かい設定・運用が可能であるのに対し、スマートモードはGoogleのAIが自動で広告を最適化するため、手動での作業はほとんど必要ありません。

 

「広告運用にどれだけの時間を割けるか」「運用担当者の知識レベルはどの程度か」によってどちらのモードが向いているかは変わってきますが、目安として1年以上の運用経験がある場合はエキスパートモードへの切り替えを検討してみるとよいでしょう。

 

エキスパートモードとスマートモードの具体的な違いについては、以下の表をご確認ください。

エキスパートモード スマートモード
キャンペーンタイプ 全てのキャンペーンタイプを作成可能 スマートアシストキャンペーンを作成可能
広告管理 設定とキャンペーンタイプを手動で管理(アプリ、動画など) 予算目標の設定後、自動で管理可能
メンテナンス 1時間/週以上 15分/週程度
レポート 詳細 簡単で読みやすい
キーワード設定 キーワード・入札単価などの設定を細かく設定できる 最適化されたキーワードをGoogleがガイドしてくれる

詳細なカスタマイズやデータ分析が必要な場合は、エキスパートモードを選択することで、より精密な制御が可能です。

 

参照:Google 広告 ヘルプ

 

Google広告エキスパートモードをおすすめするケース

Google広告エキスパートモードをおすすめするケース

Google広告エキスパートモードへの切り替えをおすすめするのは、以下2つのケースです。

 

・運用に時間が割ける場合

・より練った戦略を実践したい場合

 

それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。

 

運用に時間が割ける場合

広告運用に時間が割ける場合は、エキスパートモードがおすすめです。エキスパートモードは、広告キャンペーンの詳細なカスタマイズが可能ですが、その分運用には時間がかかってしまいます。

 

例えば、キーワード・広告文の入札単価や品質スコアを確認したり、コンバージョン数や広告コストなどの指標を追跡したりする必要があります。さらに、A/Bテストや実験機能を使って異なるバリエーションの広告を比較検証するなどの作業も行わなければいけません。

 

こういった細かい分析や調整には膨大な時間を要するため、あらかじめ時間に余裕を持った運用体制が求められます。キャンペーンのパフォーマンスをモニタリングし最適化する時間と労力を投資できれば、キャンペーンの成果を最大化できるでしょう。

 

より練った戦略を実践したい場合

戦略をより練った広告運用をしたい場合、キーワード選定、入札単価、ターゲット設定など、細部にわたる戦略を構築し、詳細なデータ分析を行うことで、より効果的な広告配信が実現できます。

 

例えば、エキスパートモードではユーザー属性やオーディエンスセグメントを選択して広告配信が可能です。子どもの有無や住宅所有状況などを細かく設定できる他、ユーザーが興味・関心のあるカテゴリの指定もできます。

 

また、広告の配信先やデバイスの選択肢も広がるため、広告のリーチを最大化できるといったメリットもあります。

 

スマートモードだとAIが自動で広告を最適化するため細かい調整を行うことはできませんが、エキスパートモードであれば成果につながりにくいキーワードは停止するなどの対応ができるため、無駄打ちも防げるでしょう。

 

Google広告エキスパートモードの出稿方法

Google広告エキスパートモードの出稿方法

Google広告のエキスパートモードで出稿することになった場合、以下の手順で広告を出稿していきます。

 

1.Google広告にログイン(アカウント作成)

2.広告キャンペーンの作成

3.広告グループの作成

4.広告表示オプションの設定

5.広告予算を設定

6.支払い情報の確認

 

アカウントを作成していない方は、まず初めにアカウント作成を完了しておきましょう。そして、Google広告にログインできたら、広告キャンペーンの作成を行います。

 

このとき、スマートモードからエキスパートモードへの切り替えが必要です。切り替え方法については、次章で解説しているので確認してください。

 

エキスパートモードに切り替え、キャンペーンを作成した後は、広告グループの作成と表示オプションの設定を行います。キーワードは、キーワードプランナーなどのツールを活用しながらコンバージョンにつながりやすいものを優先的に設定するとよいでしょう。

 

広告予算の設定も済ませ、支払情報の確認画面まで済んだら広告の出稿が完了します。

 

Google広告スマートモードからエキスパーモードへ変更する方法

Google広告スマートモードからエキスパーモードへ変更する方法

スマートモードからエキスパートモードへの変更は、以下2ステップで完了します。

 

1.Google広告にログインしたら、右上にある「設定」アイコン(スパナマーク)をクリック

2.「エキスパートモード」に切り替えるをクリック

 

なお、スマートモードからエキスパートモードへ切り替えると元に戻すことはできないため、しっかりと運用できるかどうかを検討した上で判断しましょう。

 

参照:Google 広告 ヘルプ

 

Google広告エキスパートモードに設定できない時の対策

Google広告エキスパートモードに設定できない時の対策

いくつかの理由でエキスパートモードへの切り替えがうまくいかないことがあります。そのようなときは、今利用しているモードが本当にスマートモードかどうかを確認しましょう。

 

モードの確認は、Google広告アカウントの画面右上にあるスパナマークで確認可能です。「設定」と表示されている場合はスマートモード、「ツールと設定」と表示されていればエキスパートモードに切り替わっています

 

もし、スマートモードのままで前章の方法を試してもエキスパートに切り替えられない場合は、以下の手順で再度試してみましょう。

 

1.Google広告にログイン

2.左端メニューから「すべてのキャンペーン」をクリック

3.「新しいキャンペーンを作成」をクリック

4.画面下部の「他のキャンペーン オプションとツールを確認」をクリック

5.キャンペーンタイプまたはサブタイプ設定で「スマート」以外を選択

6.それ以降の設定を完了し、キャンペーンを作成

 

環境によっては、上記の方法でも切り替わらないことがあるので、その場合はGoogleのヘルプセンターに問い合わせてみることをおすすめします。

 

Google広告の成功事例8選

Google広告の成功事例8選

本章では、Google広告で成果を上げている企業の事例をご紹介します。これから広告を始める方はもちろん、すでに運用している方も、ぜひ今後の運用の参考にしてみてください。

 

株式会社マウスコンピューター

株式会社マウスコンピューターは、パソコンの製造・販売を行っているメーカーです。同社は「mouse=パソコンメーカー」という認知を強化し、YouTube動画広告を活用したマーケティング戦略を展開しました。

 

認知獲得のためにバンパー広告とTrueViewインストリーム広告を実施した他、TrueViewアクション広告を利用することで、ユーザーのブランド理解を深め購入促進を図りました。

 

その結果、ブランド認知度が14.4ポイント、広告認知度が16.8ポイント、購買意欲が8.8ポイント向上しています。さらに、YouTube動画広告により検索広告のコンバージョン数が50%増加し、CPAが55%削減されるなどポジティブな結果を生み出しています。

 

同社は、以前から実施しているテレビCMとYouTube広告をかけ合わせることで、自社サイトへの流入をうまく促している成功事例の1つです。

 

株式会社プロフェッショナルエナジー

株式会社プロフェッショナルエナジーは、パーソナルトレーニングジムの運営を行っている会社です。同社は、以前よりWebでの集客に力を入れていましたが、問い合わせが期待通りに増えず苦戦していました。

 

そのようななか、Webサイトに訪れるユーザーの大半がPCではなくモバイルユーザーであることが判明します。

 

そこで同社はGoogle検索広告を活用し、スマートフォンユーザーをターゲットにWebサイトをモバイルフレンドリーに最適化し、レイアウトの変更や申し込みフォームの回収を行いました。また、予算配分もモバイルに集中させます。

 

その結果、コンバージョン率を2倍に向上させ、顧客獲得単価を約20%削減させることに成功させました。このケースは、Web広告ならではの効果測定のしやすさと、ターゲティングに成功した典型的な事例といえます。

 

freee 株式会社

freee株式会社は、法人・個人事業主の事務処理業務を効率化するクラウド会計ソフトや人事労務ソフトなどを提供している会社です。同社は、無料プランから有料課金ユーザーを増やし収益化を図るビジネスモデルです。

 

同社は無料ユーザーの効果的な獲得を目指し、まずは検索広告を開始しました。゛会計ソフト”などfreeeに関連するキーワードに対して広告を出稿し、新規ユーザーを獲得していきました。

 

Google広告の詳細な分析機能を活用し、新たなキーワードの発掘やモバイル向けのキャンペーンを作成するなど、未開拓のユーザー層に訴求していきます。

 

その結果、これまでリーチできなかったユーザー層へのアピールが成功し、Google広告を始める前と比べて2倍以上のユーザーを獲得しています。今後、同社は有料ユーザーの獲得に向けリマーケティング機能の活用を検討しているということです。

 

株式会社じげん

株式会社じげんは、国内最大級の不動産賃貸住宅情報サイト「スモッカ」やアルバイト求人情報サイト「アルバイトEX」など、ライフイベント領域で数多くのメディアを企画・運営している会社です。

 

同社の課題は、リスティング広告の運用担当者が4名しかおらず、キーワードの管理に多くの時間を費やしていたことでした。

 

そこで、同社は「動的検索広告(DSA)」を導入することで、リスティング広告の運用工数削減を目指します。DSAは、Webサイトの内容と検索クエリを自動で照合し、最適な広告見出しを自動で生成・表示する機能です。

 

DSA導入後、キーワード管理にかかっていた時間を大幅に削減し、リスティング広告の運用時間は1日1時間以下まで短縮したといいます。

 

ベルトラ株式会社

ベルトラ株式会社は、世界150カ国以上のエリアで13,000種類以上の現地ツアーやアクティビティを予約できるサービスを提供している会社です。

 

同社は、以前からリスティング広告を実施していましたが、ツアー数に応じた膨大な数の広告を管理していたことから、細かな入札単価の調整に多くの時間を費やしていました。

 

そこで、Google広告の自動入札を採用し、入札単価の調整を機械学習に委ねることで、手動作業を減らすことに成功しました。また、大規模な広告キャンペーンを長期間にわたり実施し多くのデータを蓄積していたことから、スムーズな機械学習を実現します。

 

これにより、工数を削減しながらもコンバージョン数を34%増加させることに成功しています。

 

SOMPOリスケアマネジメント株式会社

SOMPOリスケアマネジメント株式会社は、ソニー生命保険株式会社の100%子会社で、生命保険の債権管理および回収業務を専門に行っている会社です。

 

同社は、個人の健康に関するアドバイスや指導を行える専門家のスタッフを増員するために、折込チラシやWeb広告(求人)を実施していました。

 

しかし「健康指導」といったサービスが一般的に理解されていなかったことや、企業の知名度の低さが原因で望んだ結果を得られていない状況でした。

 

そこで、同社は自社の広報活動とブランディングに注力し、視覚的にユーザーへアプローチするために「YouTube TrueView広告」を実施します。

 

ターゲットである20〜40代の女性が親しみやすいデザインや配色を意識した他、実際に働いているスタッフの写真を用いるなど、見てもらうためのさまざまな工夫を施しました。

 

その結果、3日間で3万人以上の視聴者を獲得し、35%の完全視聴率を達成しました。リーチコストも1リーチあたり0.6円と低く、費用対効果も高い結果となっています。

 

株式会社ベストコ

株式会社ベストコは個別学習塾の経営をはじめ、ICTを活用した最適な教育ソリューションを提供している会社です。同社はスマートフォンの普及に伴い、折込チラシの広告効果が低下したことを受け、広告予算をオンラインのリスティング広告に切り替えました。

 

リスティング広告はターゲティングが高度であることに加え、正確に効果測定できるため、折込チラシに比べて2倍の費用対効果を達成しました。これにより、同社はリスティング広告に広告予算を集中配分し、顧客誘致を増加させています。

 

このケースは、オフライン広告では実現できないオンライン広告ならではの強みを最大限に活かした成功事例といえるでしょう。

 

株式会社ひらまつ

株式会社ひらまつは、レストラン事業をはじめウェディング事業や外販事業などを行っている会社です。

 

同社は、これまで雑誌を活用したマーケティングを行っていましたが、多くのユーザーがデジタル媒体で情報収集するようになったことで、デジタルへと切り替えを迫られていました。そこで、同社はYouTube広告を活用し、自社の魅力を動画で伝えることに焦点を当てます。

 

広告出稿を始めた当初は、広告単価が高くなってしまうなどの課題があったものの、興味・関心の高いユーザーに絞った配信を行ったことで、ウェディング業界の平均を上回る見学予約数を達成し、公式Webサイトの予約数も増加させています。

 

また動画の視聴状況を分析することで、ユーザーのリアルタイムのニーズも把握できているということです。

 

まとめ

google 広告 エキスパート モード まとめ

本記事では、Google広告エキスパートモードへの切り替え方と出稿方法を解説しました。エキスパートモードに切り替えることで、細かいターゲティングや予算設定などができるようになるため、狙ったユーザーへの効率的な広告配信が可能です。

 

しかし、記事内でもお伝えした通り、一度エキスパートモードへ切り替えてしまうとスマートモードに戻すことはできないため、慎重に検討した上で切り替えるようにしましょう。

執筆者:Hub Works 鈴木

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。

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