【2023年最新】Google広告の画像サイズと入稿時のポイントを解説
「Google広告で用意すべき画像サイズが分からない」
「最低限用意しておいた方が良い画像サイズを知りたい」
本記事は上記のような悩みを抱える広告運用担当者に向けた記事です。
画像や動画を用いて多くの潜在層にアプローチできることから、「GDN」や「YDA」の広告出稿を考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、準備すべき画像サイズが多かったり、サイズの規定が都度変更されたりするため、画像を準備するだけでも苦戦しがちです。
そこで、本記事ではGoogle/Yahoo!広告を出稿する際に必要な画像サイズと入稿時のポイントを具体的に解説します。全サイズの画像を準備できない方に向けて、汎用性の高いサイズも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ディスプレイ広告の主流はGDNとYDA
ディスプレイ広告の代表的なアドネットワークとしてGDNとYDAがあります。GDNとYDAとでは配信面が全く違うこともあり、用意すべき画像サイズも変わってきます。
画像サイズの詳細に入る前に、本章ではGDNとYDAの基礎知識や配信面について解説していくので、改めて理解しておきましょう。
GDN|Googleディスプレイネットワーク
GDNはGoogleが提供する「Googleディスプレイネットワーク(Google display network)」の略で、Googleのサービスサイトや提携しているパートナーサイトおよびアプリに広告を配信できます。
具体的な配信先として、GDNではGmailやYouTubeといったGoogleのサービスサイトの他、食べログ、ライブドアブログ、教えてgooなどGoogleと提携している200万以上のパートナーサイトに掲載されます。
YDN|Yahoo!広告ディスプレイ広告
YDAはYahoo!が提供する「Yahoo!ディスプレイアド(Yahoo! Display Ads)」の略でYahoo!のサービスサイトや提携しているパートナーサイトおよびアプリに広告を配信できます。
具体的にはYahoo!知恵袋やYahoo!ニュースといったYahoo!のサービスサイトの他、LINE、クックパッド、Amebaなどのパートナーサイト(アプリ)が挙げられます。
Google広告の画像サイズ一覧
ここからは、GDNの画像サイズを解説していきます。
GDNといっても、ディスプレイ(バナー)広告やレスポンシブディスプレイ広告、ファインドキャンペーン広告など広告の種類によって準備すべき画像サイズは異なるため、しっかりと確認しておきましょう。
ディスプレイ(バナー)広告の画像サイズ
Googleのディスプレイ(バナー)広告は、Googleの提携サイトやアプリの広告枠に画像や動画、テキストの形式で表示される広告で、別名「イメージ広告」とも呼ばれています。
Googleディスプレイ(バナー)広告の画像サイズは、以下の通りです。
種類 | 画像サイズ(px) | アスペクト比 |
横長 | 468×60 | 39:5 |
728×90 | 728:90 | |
930×180 | 31:6 | |
970×90 | 97:9 | |
970×250 | 97:25 | |
980×120 | 49:6 | |
スクエア | 200×200 | 1:1 |
250×250 | ||
縦長 | 120×600 | 1:5 |
160×600 | 4:15 | |
300×600 | 1:2 | |
300×1050 | 2:7 | |
レクタングル(長方形) | 240×400 | 3:5 |
250×360 | 25:36 | |
300×250 | 6:5 | |
336×280 | 6:5 | |
580×400 | 29:20 | |
モバイル用 | 300×50 | 6:1 |
320×50 | 32:5 | |
320×100 | 16:5 |
レスポンシブディスプレイ広告の画像サイズ
Googleのレスポンシブディスプレイ広告はテキスト、画像、動画などの複数のクリエイティブを組み合わせて、ユーザーの画面サイズや使用デバイスに合わせて最適な広告を自動生成してくれる広告です。
広告主は画像、ロゴ、見出し、広告文などを用意するだけで、さまざまなフォーマットの媒体に配信できます。
レスポンシブディスプレイ広告の画像サイズは、以下の通りです。
種類 | 画像サイズ(px) | アスペクト比 |
横長 | 推奨:1,200×628 | 1.91:1 |
最小:600×314 | ||
スクエア | 推奨:1,200×1,200 | 1:1 |
最小:300×300 | ||
横長(ロゴ) | 推奨:1,200×300 | 4:1 |
最小:512×128 | ||
ロゴ(スクエア) | 推奨:1,200×1,200 | 1:1 |
最小:128×128 |
参照:Google 広告エディター ヘルプ ・Google広告ヘルプ
ファインドキャンペーン広告の画像サイズ
ファインドキャンペーン広告とは、GoogleDiscover(スマートフォン版のみ)、YouTubeホームフィード(スマートフォン版のみ)、Gmail(PC・スマートフォン両方)に掲載される広告です。
ファインドキャンペーン広告には、画像1枚+広告文で構成されるものと、画像複数枚+広告文で構成されるカルーセルがあります。
ファインドキャンペーン広告の画像サイズは以下の通りです。
種類 | 画像サイズ(px) | アスペクト比 | 掲載数 |
横長 | 推奨:1,200×628 | 1.91:1 | 推奨3 |
最小:600×314 | |||
スクエア | 推奨:1,200×1,200 | 1:1 | 推奨3 |
最小:300×300 | |||
縦長 | 推奨:960×1,200 | 4:5 | 推奨3 |
最小:480×600 | |||
ロゴ(スクエア) | 推奨:1,200×1,200 | 1:1 | 推奨1 |
最小:128×128 |
Google検索広告に画像オプションを追加する場合
Google検索広告は通常テキスト表示となっていますが、画像を追加できるオプションプランも用意されています。
商品・サービスの画像を設定できるため、テキストだけで訴求するよりも目立たせることが可能で、クリック率が上昇するといったメリットがあります。
テキスト広告に画像オプションを追加する場合の画像サイズは、以下の通りです。
種類 | 画像サイズ(px) | アスペクト比 |
横長 | 推奨:1,200×628 | 1.91:1 |
最小:600×314 | ||
スクエア | 推奨:1,200×1,200 | 1:1 |
最小:300×300 |
汎用性の高い画像サイズ
Googleでは、汎用性の高い画像サイズとして以下5つのサイズを推奨しています。数が多く、全てを用意するのが難しいという場合は、以下の5つを用意しておくことで、Google広告の95%に対応できます。
さらに、この5つのサイズはYahoo!広告にも摘要可能なので、Web広告を出稿するにあたって必要最低限用意しておくべき画像サイズといえるでしょう。
画像サイズ(px) | 対応 |
300×250 | PC、SP、TB |
160×600 | PC、TB |
728×90 | PC、TB |
300×600 | PC、TB |
320×50 | SP |
※PC:パソコン SP:スマートフォン TB:タブレット
Yahoo!広告の画像サイズ一覧
続いて、Yahoo!広告の画像サイズについて解説します。ディスプレイ(バナー)広告とレスポンシブディスプレイ広告に分けて紹介しているので、Yahoo!広告の出稿を考えている方は、参考にしてみてください。
ディスプレイ(バナー)広告の画像サイズ
Yahoo! のディスプレイ広告を出稿する際に準備する画像サイズは、Googleのディスプレイ広告と異なるため注意が必要です。Google広告と並行してYahoo!広告の出稿を考えている場合は、それぞれの規定サイズを用意しましょう。
なお、Yahoo!のディスプレイ(バナー)広告は、運用型(自社運用)と予約型(広告代理店経由の運用)に分かれていますが、用意する画像サイズは同じです。
Yahoo!ディスプレイ(バナー)広告の画像サイズは、以下の通りです。
種類 | 画像サイズ(px) | アスペクト比 |
横長 | 300×250 | 6:5 |
468×60 | 39:5 | |
728×90 | 728:90 | |
320×50 | 32:5 | |
320×100 | 16:5 | |
640×360 | 16:9 | |
スクエア | 600×600 | 1:1 |
縦長 | 160×600 | 4:15 |
300×600 | 1:2 |
レスポンシブディスプレイ広告の画像サイズ
Googleと同様に、Yahoo!でもレスポンシブディスプレイ広告を出稿できます。説明文、画像、ロゴなどの「アセット」と呼ばれる単位で広告が作成されるため、広告枠やユーザーの使用デバイスに合わせて自動的に最適化された広告を表示できます。
Yahoo!レスポンシブディスプレイ広告の画像サイズは以下の通りです。
種類 | 画像サイズ(px) | アスペクト比 |
横長 | 1,200×628 | 1.91:1 |
スクエア | 300×300 | 1:1 |
1,200×1,200 | ||
ロゴ(スクエア) | 180×180 | 1:1 |
Google広告/Yahoo!広告のファイルサイズと拡張子
Google広告/Yahoo!広告を出稿する際は、画像サイズだけでなくファイルサイズや拡張子も規定に沿ったものでなければなりません。
ファイルサイズは、特定のファイルが占有するデータストレージ容量をバイト、キロバイト、メガバイト、ギガバイトなどの単位で表したものです。
そして、拡張子はファイルの種類や形式を示すためのファイル名の末尾に付けられる文字列を指しており、ピリオド(.)の後に続けて表記されます。
Google広告/Yahoo!広告それぞれのファイルサイズと拡張子は以下の通りです。
Yahoo! | ||
ファイルサイズ | ディスプレイ(バナー)・ロゴ:150KB以下
レスポンシブディスプレイ:5120KB以下 ファインドキャンペーン:5MB以下 |
ディスプレイ(バナー)・レスポンシブディスプレイ・ロゴ:3MB以下 |
拡張子 | JPEG(.jpg/.jpeg)、PNG(.png)、GIF89a(.gif)、アニメーション広告(GIF) | JPEG(.jpg/.jpeg)、PNG(.png)、GIF89a(.gif)静止画のみ |
Google広告の画像入稿時に確認すべきポイント7つ
Google広告の画像入稿時に確認すべきポイントは以下7つです。
・鮮明な画像を使用する
・商材と関連のある画像を選定する
・テキストは画像全体の20%未満に抑える
・自動トリミングを考慮して画像作成をする
・最上級表現を含むテキストが入っていないか確認する
・コラージュ画像は使わない
・空白部分が過度に多い画像は使わない
それでは1つずつ詳しく説明していきます。
1.鮮明な画像を使用する
広告効果を最大化するためには、高画質の画像を用意しましょう。ぼやけていたり歪んでいたりする低品質な画像では、ユーザーに対して商品・サービスの魅力が十分に伝わらず、広告のクリック率が低下する原因になります。
Google広告で設定できる画像ファイルの上限は150KBとなっているため、ファイルサイズと画質のバランスを最適に保つことが大切です。
なお、不自然に明るすぎる画像もユーザーに不快感を与えるとして却下されてしまうため、彩度をうまくコントロールし、適度な明るさで入稿しましょう。
2.商材と関連のある画像を選定する
Web広告全般にいえることとして、広告の遷移ページで訴求する商材と広告画像は必ず関連性のあるものでなければなりません。
ユーザーが広告の内容に価値を感じてクリックしているにもかかわらず、遷移先ページで紹介されている内容が全く別のものだったり、関連性が薄かったりすると広告自体に不信感を抱かれてしまいます。
また、Googleは遷移先ページがリンク先となっていることを明示していない広告は禁止としています。そのため、ユーザーが広告をクリックした際に誘導されるWebサイト、またはアプリを広告画像内に正確に反映しておくようにしましょう。
3.テキストは画像全体の20%未満に抑える
レスポンシブ広告を出稿する場合は、画像内テキストが画像全体の20%未満に抑えましょう。このテキストには、テキスト入りのロゴも含まれます。
レスポンシブディスプレイ広告では、利用可能な広告枠に合わせて広告のサイズ、デザイン、フォーマットが自動的に調整されます。そのため、画像内にテキストが多いと、小さい画面ではテキストが読みにくくなり、効果的な広告を表示できなくなるのです。
また、レスポンシブディスプレイ広告は画像とは別にテキストも一緒に表示される他、Webサイト上のコンテンツなどと並んで表示されるため、広告として認識されやすい画像であることが求められます。
4.自動トリミングを考慮して画像作成をする
Google広告の場合、最大5%トリミングされてしまう可能性があるため、それを考慮した画像作成が必要です。デザインによっては画像が途中で見切れてしまう恐れがあり、できるだけ重要な部分は中心に配置するなど工夫する必要があります。
5.最上級表現を含むテキストが入っていないか確認する
広告内のテキストには、過度な膨張表現や最上級表現を含めないように注意が必要です。虚偽の主張や過度な宣伝は、広告の信頼性を損ないユーザーに悪印象を与える可能性があります。
例えば「世界初」「No.1」「最安値」などのテキストが含まれていると、たとえ事実であっても不当広告であると見なされやすく審査落ちすることがあります。
特に金融商品や医療・健康・美容などに関わるサービスは禁止されている文言が細かく決まっているので、入稿前に必ず確認しておきましょう。
どうしても最上級表現を用いた訴求をしたい場合は、第三者機関の名称と過去1年以内の調査データであることを明記することで審査に通ることもあります。
6.コラージュ画像は使わない
Googleでは、複数の異なる画像を組み合わせたコラージュ画像や、1つの画像に過度に多くの要素を詰め込むことは禁止しています。なぜなら、コラージュ画像は見づらく、広告のメッセージがぼやけたりバランスが崩れたりする可能性があるためです。
スクラップブックや卒業アルバムのような自然とコラージュ状態になっている画像に関しては、場合によって許可されることもありますが、基本的にはコラージュ画像の使用は避け、単一の画像を使用するのがよいでしょう。
7.空白部分が過度に多い画像は使わない
Googleでは、空白部分が過度に多い画像は掲載不可となる可能性が高いです。空白部分が多い画像は、ユーザーの注意を引けず商品・サービスの魅力を十分に伝えられないため、ディスプレイ広告には適していません。
広告枠はただでさえ小さく見えづらいため、できるだけユーザーが画像の中身を識別できるよう工夫することが大切です。
具体的にどの程度の空白があってはいけない、といった規定は設けられていませんが、視認性を高めるためにも空白は全体の半分以下に抑えた方がよいでしょう。
まとめ
本記事では、Google/Yahoo!広告を出稿する際に必要な画像サイズと入稿時のポイントを解説しました。
GDNやYDAでは、ディスプレイ(バナー)広告やレスポンシブディスプレイ広告、ファインド広告など、それぞれの広告で決められた画像サイズを用意しなければなりません。
しかし、全てのサイズを作成するには手間と時間がかかるため、手が回らないといった場合もあるでしょう。
そういった際は、最低限Googleが推奨する5つのサイズを用意しておくことで、幅広い広告枠に配信できます。また、広告画像はサイズだけでなく、クリエイティブ面でもさまざまな規定が存在します。
商品・サービスの魅力を十分に伝えるためや、審査落ちによる業務負担を減らすためにも、本記事で紹介した7つのポイントを意識して画像を作成しましょう。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。