Google電話専用広告とは?設定方法や作成のポイントなど紹介!
「Google電話専用広告」がどんな広告なのかご存じですか?電話での問い合わせが多いような業種では、Google電話専用広告を活用することで、今までよりもより多くの問い合わせを獲得することが期待できます。
本記事では、Google電話専用広告について、設定方法や作成のポイントを解説します。Google電話専用広告を効率的に活用したい方は、ぜひ最後までお読みください。
Google電話専用広告とは
Google電話専用広告とは、モバイルデバイスのみに表示される、ユーザーが広告をクリックするとすぐに広告主に電話を掛けられる広告のことです。Googleの検索結果画面に電話番号が表示されるため、主体的に解決策を求めているユーザーに表示しやすいことが特徴です。
例えば、水道や電気などの修理業者や各種相談窓口など、緊急で電話をかける必要のある業種などで活用できます。特に急いでいる場合、パッと見ただけで魅力やメリットを伝える必要があるため、見出しや説明文をいかに設定するかが大切です。
一方、Google電話専用広告をクリックしたらすぐに電話がかかる仕様のため、パソコンでは表示されない点に注意してください。加えて、Googleの検索結果画面にのみ表示されるため、Google電話専用広告以外もあわせて活用することがおすすめです。
Google電話専用広告のメリット
ここでは、Google電話専用広告を利用する3つのメリットについて解説します。どのようなものがあるのか、1つずつチェックしていきましょう。
検索結果から直接電話をかけてもらえる
Google電話広告の最大のメリットは、検索結果の画面からそのまま電話をかけられることです。
Webサイトから電話をかけてもらう場合、検索してWebサイトへ飛び、そこから電話番号を探してもらう必要があります。しかし、電話専用広告では検索結果の画面に広告主の電話番号が表示され、検索して広告をタップするだけで、電話がかけられるのです。
特に緊急事態の場合には、ユーザーはなるべくステップを減らしたいと考えるため、電話番号が表示されている方がありがたく感じます。そのため、検索結果の画面からそのまま電話をかけられることは、電話専用広告の大きなメリットだと言えるでしょう。
通話レポートで効果測定できる
電話専用広告には「通話レポート」が備わっており、次のような内容をチェックできます。
・通話時間
・通話開始/終了時間
・発信者の市外局番
・着信応答の有無
通話での問い合わせが重要な広告主である場合、通話レポートを用いて広告の効果測定ができることは大きなメリットです。どの地域からの問い合わせが多いのか、どのくらい長い時間通話しているのかなどの詳細を知りたい場合は、通話レポートを活用してみてください。
電話促進できる
電話を促せることも、電話専用広告のメリットです。電話がつながることによって、顧客と直接話したうえでニーズを把握できるほか、メールなどテキスト上でのやり取りよりも踏み込んだ会話や商談がリアルタイムでできるようになります。
電話専用広告では、電話番号の下に見出しや広告文を入力する欄があります。見出しや広告文でユーザーに向けて「電話をしたい」と思わせるような文言を書くと、訴求効果が高まるでしょう。
「お電話で詳しく説明します」「お気軽にお問い合わせください」などの文言を盛り込んでみてください。
Google電話専用広告のデメリット
一方、Google電話専用広告にはデメリットもあります。どのようなものがあるのかを、一つずつ確認していきましょう。
パソコンでは表示されない
電話専用広告は、電話ができるモバイルデバイスのみ表示できます。そのため、パソコンからの検索では表示されないようになっています。パソコンから検索する場合の多い広告主には、電話専用広告は向いていないと言えるでしょう。
検索広告でしか利用できない
検索広告でしか利用できない点も、電話専用広告のデメリットの一つです。
Google広告にはディスプレイ広告やショッピング広告、スマートアシスト広告などさまざまな種類がありますが、検索広告でしか使えません。そのため、検索結果画面以外には電話専用広告を配信することができないのです。
配信媒体が限られている点を理解した上で利用するようにしてください。
ランディングページは表示されない
一般的な広告では、広告をクリックするとランディングページが表示されます。ランディングページで商品やサービスの特徴を詳しく知ってもらうことで、コンバージョンにつなげる目的があります。
しかしGoogle電話専用広告では、広告をタップするとそのまま電話をかける画面に遷移するため、ランディングページが表示できません。電話番号を検索結果画面に表示しながらランディングページへと遷移させたい場合は、電話番号表示オプションがおすすめです。
電話番号表示オプションは、テキスト広告に電話番号を併記する形であるため、Google電話専用広告のように電話番号が大きく表示されるわけではありません。
また、電話番号表示オプションを設定していても、アルゴリズムの関係で電話番号が表示されない場合もあるので、電話番号を必ず表示させたい場合は、電話専用広告を利用しましょう。
Google電話専用広告の入稿規定
ここでは、Google電話専用広告の入稿規定について解説します。Google電話専用広告を入稿する際には、以下の項目について設定を行います。
・広告見出し2つ:推奨オプション、半角30文字以内まで設定可能
・店やサービスの名前
・電話番号:ランディングページやホームページに記載されている電話番号のみ記載可能
・広告文2行:半角90文字、全角45文字まで設定可能
・表示URLのパス:省略可
・最終ページURL:広告をクリックした際に遷移するWebページのリンク
・確認用URL:広告で使う電話番号が記載されているWebページのURL。広告には表示されない
Google電話専用広告の設定方法
Google電話専用広告の設定方法について解説します。
最初に、キャンペーンの作成を行いましょう。Google広告ではキャンペーンごとに予算などの管理を行うため、電話専用広告を始めるには新たなキャンペーンを作成します。
Google広告の管理画面にある「キャンペーン」をクリックし、「+」→「+新しいキャンペーンを作成」の順にクリックしてください。続いて目標の選択画面が表示されますが、電話専用広告では次の3つから選びます。
・販売促進
・見込み客の獲得
・目標を指定せずにキャンペーンを作成する
キャンペーンタイプでは「検索」を選び、「電話件数」にチェックを入れたら、電話番号を入力して次に進みます。キャンペーン名や目標値、予算などの必要項目を入力、続く画面で広告グループ名なども入力したら、キャンペーンの作成は完了です。
キャンペーンが作成できたら、電話専用広告の作成に移りましょう。管理画面の「広告と広告表示オプション」から作成します。
該当するキャンペーンや広告グループを選択し、必要項目を入力してください。最後に「新しい広告を保存」までチェックできたら、キャンペーンの作成も完了です。
Google電話専用広告の効果測定方法
Google電話専用広告の効果測定方法を解説します。効果測定方法や効果測定に用いられる通話レポートの設定やデータの確認方法について見ていきましょう。
Google電話専用広告の効果測定方法
Google電話専用広告の効果を測定するには、通話レポートを設定することがおすすめです。通話レポートを設定しなくてもGoogle電話専用広告の運用ができ、クリック数などの計測も可能です。
しかし、広告の指標であるクリック数とは、あくまでも「電話番号がクリックされた数」であり、実際に発信された件数とは異なります。電話番号をクリックしたものの実際には発信しなかったケースも考えられるため、正確な数値が測定できているとは言えません。
そこで、「通話レポート」を設定することで、Google電話専用広告の運用データを正確に把握できます。通話レポートを有効にすると、Googleが独自に発行するGoogle広告専用の転送電話番号が割り当てられるのです。
Google広告専用の電話番号が割り当てられた場合、以下の流れで広告主に電話をかけられます。
「発信者」→「Google広告専用の転送電話番号」→「広告主の電話番号」
Google広告専用の転送電話番号を介することで、Googleが通話に関するデータ収集が可能になるのです。
なお、Google広告専用の転送電話番号を介する場合、ユーザー画面には通話のたびに発行される「0800」から始まる番号が表示されます。一般的な電話番号とは異なるため、ユーザーが違和感を覚えて発信を躊躇する可能性があるのです。
このように、通話レポートを有効にする場合、メリットとデメリットがあるため、通話レポートを利用すべきかは慎重に判断することをおすすめします。
通話レポートの設定方法
通話レポートを設定する方法について解説します。まず、Google広告アカウントのメニューから「設定」→「アカウント設定」の順にクリックし、「通話レポート」にチェックを入れてください。
すると「通話レポート」が有効になり、Google広告専用の転送電話番号が割り当てられて詳細なデータ測定ができるようになります。
なお、前述した通り、ユーザーが広告をクリックした際に表示される電話番号は「0800」から始まるため、不審に思われる可能性がある点に注意してください。
通話レポートの確認方法
通話レポートを確認する方法について解説します。Google広告の管理画面上部にある「レポート」から、「事前定義レポート(詳細分析)」→「広告表示オプション」→「通話データの詳細」の順にクリックしてください。
通話レポートでは、以下のような項目についてのデータを確認できます。
・通話時間
・通話開始/終了時間
・発信者の市外局番
・着信応答の有無
Google電話専用広告作成のポイント
Google電話専用広告を作成する際には、次の2つのポイントを意識するといいでしょう。
・電話対応が可能な時間を設定する
・サービス内容を細かく記載する
それぞれのポイントについて、以下で詳しく見ていきます。
配信設定にて電話対応が可能な時間を設定する
1つ目のポイントは、電話対応が可能な時間を設定することです。
電話対応が可能な時間を設定しないと、日中のみならず早朝や深夜にも電話がかかってきてしまいます。対応できない時間に電話がかかってきた場合でも広告費が発生するため、広告費を無駄にしてしまうでしょう。
営業時間と同じ時間を「電話対応が可能な時間」として設定するようにしてください。
サービス内容を細かく記載する
電話専用広告では、ランディングページに遷移させることができません。そのため、電話専用広告の見出しや広告文などを利用して、どのような商品やサービスを提供しているのかを可能な限り細かく記すことが求められます。
サービス内容が具体的に書かれていれば、ユーザーが電話をかける際に不安を感じにくくなります。文字数が限られているため、すべてを記載できませんが、可能な限り詳しく書くことでユーザーの不安を取り除けるように工夫しましょう。
まとめ
Google電話専用広告は、Googleの検索結果の画面上に、電話番号が表示されるタイプの広告です。ユーザーがGoogle電話専用広告をタップすると、ホームページやランディングページに遷移するのではなく、そのまま電話がかけられるようになっています。
電話ができるモバイルデバイスでしか利用できませんが、電話での問い合わせが多いような業種では特に活用しやすいと言えます。本記事を参考に、Google電話専用広告をぜひ活用してみてください。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。