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Google広告の地域設定とは?設定方法・注意点を解説

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Google広告は、配信する地域をあらかじめ設定することでより高い効果を発揮するケースもあります。当該作業を行えば範囲を絞った上でターゲティングできるため、ビジネスにおいても便利でしょう。

 

この記事では、地域を設定する方法と作業時の注意点について解説します。オフライン型のサービスにも力を入れたい企業は、特に参考にしてください。

Google広告の地域設定とは?

Google広告の地域設定とは?

Google広告には、特定の地域に広告を配信したいときに役立つ機能があります。その機能が「地域の設定」であり、オフライン型のサービスを提供する企業にも便利です。主な仕組みに加え、具体的にどのサービスで活用できるかを解説しましょう。

 

地域によってGoogle広告の配信を調整できる

地域を設定すると、日本国内(市町村単位)から世界各国まで広告を表示させたい場所を選べます。デフォルトであれば、全ての地域が配信の対象です。

 

しかし、関東地方にしか店舗を構えていないにもかかわらず、日本全国中に広告を配信させると余計な費用もかかってしまいます。除外したい地域も合わせて選ぶことで、自社と成約につながりそうなターゲットを集中的に狙えます。

 

この機能は、リスティング広告やディスプレイ広告など、あらゆるタイプで使用可能です。また、配信する地域によって異なる予算を用意したいときにも役立ちます。

 

例えば、横浜市向けの広告予算を10万円、その他の市町村向けを5万円にするなどと設定が可能です。費用対効果を高める上では、積極的に活用したい機能でしょう。

 

地域設定でできること

地域を定めておくと、広告を流したい範囲をある程度自由に絞れます。市町村単位で設定できるほか、自社から〇キロメートル以内、などといった方法も可能です。

 

加えて、広告を表示させたくない地域も決められます。配信したい地域と除外したい地域の両方に設定した場合は、後者(除外)が優先される点を覚えておくといいでしょう。

 

予算に加え、配信比率を設定できる機能も備えられています。配信比率を変えたいときは、入札する金額の比率を調整しましょう。例えば横浜市に店舗がある場合は、比較的離れている小田原市の比率を下げるなどの方法があります。

 

設定した地域ごとに、それぞれの成果を分析できるのも特徴の一つです。コンバージョン率の低い地域がある場合、どのような対策を講じればいいかを具体的にイメージできるので、併せて活用してみましょう。

 

地域設定が必要になる主なサービス

地域の設定が必要になる主なサービスは、店舗を構えている企業です。店舗販売を中心にサービスを提供している企業は、周囲の顧客との関係を構築するために活用するのをおすすめします。

 

具体例として挙げられるのが、機材の修理を提供している企業です。コピー機や電話機を修理すべく、他の会社に赴いて作業する企業もあるでしょう。このことから、BtoBおよびBtoCサービスの双方において役立つ機能といえます。

 

ほかにも、オフラインのスクールやセミナーを開講するために地域を設定することもあります。日程が決まっているのであれば、期間限定で開講場所付近に配信した方が賢明です。オフライン型のサービスにも力を入れている企業は、積極的に採用してみましょう。

 

Google広告の地域設定を行う方法

Google広告の地域設定を行う方法

配信先となる地域を設定する方法について、詳しく紹介します。事前準備として、Google広告の管理画面へのログインを済ませる必要があります。作業方法はそこまで難しくないので、ここで紹介する内容を参考に設定してください。

 

①地域を選択して絞り込む

設定方法の一つとして、地域の選択による絞り込みが挙げられます。

 

1.画面の左側から「地域」の項目をクリックします。画面に地図が表示されるので、鉛筆のマークが描かれている青色のボタンを押してください。

2.次に「住所」と「範囲」のいずれかで絞り込みを行います。まずは「住所」で設定したときの操作方法について解説しましょう。「住所」では国単位・都道府県単位・市町村単位の3つから選べます。

3.最後に「ターゲットにする地域を入力してください」と書かれた枠があるので、配信したい地域を入力します。キーワードを入力したら、配信したい地域を右側の地図からクリックして選んでください。

 

クリックした地域は青色で表示され「ターゲット地域」にも記載されます。設定が終わったら、画面左下の「保存」をクリックしましょう。

 

②半径を指定して範囲を絞り込む

特定の地域に絞るのではなく、半径を指定することで広告配信の範囲を決める方法もあります。店舗の近くにいるユーザーへ、広告を届けたいときに役立ちます。

 

1.同じく画面左側の「地域」から、「住所」と「範囲」の選択まで進んでください。

2.ここで「範囲」を選択すると、特定の地点から半径(キロメートル単位)を指定できます。

3.設定する際には、まずは店舗の住所を地点として入力しましょう。

4.半径の数値も入力したあと、右隣にあるダイアログボックスを「マイル」から「km」に直します。

5.右側の地図に描かれている青色の円を確認しながら、距離をうまく調整してください。

6.地点や数値の設定が完了したら、画面左下にある「保存」のボタンをクリックして作業完了です。

 

配信地域の除外設定も可能

地域の設定では、配信したい地域の除外も可能です。

 

1.「地域」の下に「除外」と記載された項目があります。

2.次に、鉛筆マークが描かれた青色のボタンをクリックしてください。

3.左側の「除外する地域を入力してください」と記載された欄に、除外したい地域を入力しましょう。

4.すると、右側の画面に地図が表示されます。赤色で除外した地域が表示されているため、問題がないかをチェックしてください。

5.加えて「除外した地域」の部分に入力した内容が記されるので、併せて確認しましょう。

 

なお、配信の対象として選択している地域も、変わらず青色で示されます。特に問題がなければ、画面の左下にある「保存」をクリックしてください。

 

Google広告のターゲットになるユーザー

Google広告では、ターゲットになるユーザーがあらかじめ決められています。特定の地域で暮らしている層はもちろんのこと、訪問しているユーザーにもリーチが可能です。ここでは、ターゲットの例について紹介します。

 

ターゲットの地域に所在しているユーザー

地域を設定するときにターゲットとなるのは、特定の地域に所在しているユーザーです。例えば横浜市に住んでいるユーザーが検索すると、その近辺に位置する企業の広告が配信されます。IPアドレスやGPS、Wi-Fiの情報も頼りにしながら特定するのが特徴です。

 

近所のユーザーに自社の存在を認知してもらえれば、マップサービスを頼りに来訪してもらえる可能性も高まります。基本的な機能として、活用する前に押さえておきましょう。

 

ターゲットの地域について関心があり、検索しているユーザー

ターゲットの地域で暮らしている人に限らず、関心のある層にも地域の設定が役立ちます。例えば、Googleの検索で該当の地域にある店舗を検索しているユーザーに訴求することも可能です。これは検索キャンペーンのみ(主にリスティング広告)に適用されます。

 

しかし、特定の地域名が検索ワードに含まれていないと、広告配信の対象外となる点に注意してください。「横浜」向けに広告を出稿した場合は、ユーザーが「横浜」の文字を検索に使うことで初めて表示されます。

 

ターゲットの地域に定期的に訪問しているユーザー

ターゲットの地域へ定期的に訪問しているユーザーも、地域の設定から訴求が可能です。関心のある層の場合と異なり、ユーザーが検索に地名を用いただけでは配信の対象にはなりません。またGoogleが、位置情報などで所在地を判明できない場合も対象外です。

 

地域に所在している人に限定しないため、幅広い層に対して自社をアピールできます。ユーザーが実際に赴くことで成立するサービスにおいて、当該設定を活用するといいでしょう。

 

Google広告の地域設定の注意点

Google広告の地域設定の注意点

Google広告で地域の設定を行うには、押さえておきたい注意点がいくつかあります。メリットのみならず、デメリットも理解することでより有効に使えるでしょう。設定する際の主な注意点について紹介します。

 

精度は必ずしも正確ではない

地域を設定するときに注意したいポイントは、精度が必ずしも正確ではない点です。Googleは、ユーザーの情報を元に配信する層を決定します。ただし、このデータをGoogleが誤解してしまうケースもあります。

 

例えば、ユーザーが別の目的で自らは訪問しない地域を検索していたとします。具体例として、友達に頼まれて遠方のホテルを検索したケースなどが挙げられます。この場合、本人は行くつもりがなくても当該ユーザーに広告が配信される可能性があります。

 

また、使用しているデバイスやユーザーの設定内容もGoogleが参考にする情報の一つです。これらの設定に誤りがあった場合も、ターゲット選定を見誤る要因となります。こうした事情も鑑みると、100%まで精度を上げるのは極めて困難です。

 

広告グループは地域設定ができない

地域については広告グループ単位で設定できない点も注意したいポイントの一つです。キャンペーン単位で設定してください。

 

半径で絞り込む場合は対象になる地域をよく確認する

半径で絞り込む設定をする場合は、対象の地域についてしっかりと確認してください。基本的に「範囲」のみで設定すると、周辺の地域に満遍なく広告が配信されます。クリック数やコンバージョン数などを使った細かな調整はできません。

 

一部では高い効果を得られたものの、別の地域では全く効果がないケースも少なくありません。必要ならば、「範囲」以外にも「除外」設定を行うなど、各自でうまく調整する必要があるでしょう。

 

また、周辺地域のほとんどがクリックおよびコンバージョンに結び付かないようなケースもあります。仮に特定の市町村しか効果が見られないのであれば、「地域」で設定した方が賢明です。「範囲」で指定したときは、費用対効果を入念にチェックしなければなりません。

 

細かい地域の絞り込みには要注意

設定する際に、特に注意しなければならないのが地域の絞り込みです。対象を狭くし過ぎると、広告を配信する先が少なくなります。来店してくれる見込み客は、さまざまな地域に分布している可能性もあります。

 

しかし広告が目に付かなければ、企業の存在にも気付きにくくなるでしょう。結果として、機会費用の損失にもつながりかねません。

 

設定する際には、まず「範囲」を用いて対象を広めに指定するのがおすすめです。半径の範囲で広告を配信し、どの地域に効果があるかをチェックします。

 

そのデータを見ながら、より効果の高い地域に絞って配信先を選びましょう。効果の薄い地域を除外する機能も便利です。加えて県単位で設定すると、隣県の近い市町村が対象外となるため注意してください。

 

Google広告の地域設定でよくある質問

Google広告の地域設定でよくある質問

Google広告で地域を設定する前に、事前に疑問点を解消してから行うことをおすすめします。ここでは、よくある質問についての回答を紹介します。内容を確認し、自社で取り入れる際の参考にしてください。

 

Google広告の地域はどこまで細かく指定できますか?

Google広告の地域の設定は、国単位・都道府県単位・市町村単位で指定可能です。市町村単位に関しては、特定の郵便番号でさらに細かく選定できます。また都道府県や市町村を指定せず、半径指定の設定も行えます。

 

自社のビジネスに合わせて、これらの設定をうまく使い分けるといいでしょう。ただし、あまりにも指定範囲を狭め過ぎると、機会損失につながる恐れもあります。何度も調整を繰り返しながら、より費用対効果を高められる設定を見つけてください。

 

Google広告で特定の日時だけに地域を設定して配信することは可能ですか?

Google広告では、特定の日時だけに地域を指定して配信することも可能です。これは地域とは別に「広告のスケジュール」の設定を行います。

 

管理画面にログインすると、画面左側に「広告のスケジュール」と記載されている項目があります。クリックすると曜日や時間とタブが出てくるので、必要に応じて設定してください(主に配信したい日時を選択)。

 

作業を完了した後に設定を行えば、特定の日時および地域に広告を流せます。

 

地域の設定を頻繁に変更することで広告のパフォーマンスに影響がありますか?

地域の設定をあまりにも頻繁に変更すると、広告の表示回数やクリック数の指標に変動が生じる恐れもあります。また、広告の最適化が難しくなり、パフォーマンスに悪影響を与えるケースも考えられます。

 

無論、定期的に地域の設定を変更すること自体は大切です。ただし変更する際には頻度に気をつけつつ、計画的に行う必要があります。パフォーマンスを分析するタイミングや設定を変える頻度については、事前に計画を立てておくといいでしょう。

 

まとめ

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今回は、Google広告の機能の一種である地域の設定について紹介しました。店舗の周辺にいるユーザーを主なターゲットとし、オフライン型サービスを提供する際に役立つ一方で、特定の地域を検索しているユーザーにも広告を届けられます。

 

設定する上では、都道府県や市町村単位で指定するだけではなく、範囲で定めることも可能です。ただし100%の精度を出すのは難しいため、定期的に配信状況をチェックすることをおすすめします。

執筆者:Hub Works 鈴木

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。

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