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Google広告シミュレーションの作り方|リスティング広告とディスプレイ広告それぞれ分かりやすく解説!

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Googleのリスティング広告やディスプレイ広告を出稿する際に、あらかじめ広告の効果や費用などを予測できる手段があることをご存知でしょうか?

 

「Google広告シミュレーション」といい、Googleが提供するツールを用いれば簡単に広告運用のシミュレーションが行えます。この記事では、Google広告シミュレーションを作成することのメリットや覚えておくべき用語実際の作成手順について解説します。

Google広告のシミュレーションとは

Google広告のシミュレーションとは

Google広告のシミュレーションとは、広告を出稿する前に広告の効果やかかる費用などの予測を行うことを指します。

 

事前にシミュレーションをしておくことで費用対効果をある程度予測できるため、どれくらいの予算を設定すべきか、より費用対効果の高い広告媒体はどれかなどを検討でき、効果的な広告戦略を立てることが可能です。

 

ただし、広告シミュレーションの結果はあくまで予測値であって、実際の広告配信の結果は多くの要因に左右されます。

 

例えば競合他社の広告、市場の変動などの外部要因の影響を受け、想定していたよりも芳しくない結果となるケースもあれば、反対に予測よりもよい結果となるケースもあるのです。

 

シミュレーションの結果が実際にその通りとなるわけではありませんが、予測した結果を踏まえて戦略を立てることで、広告配信を成功させる可能性を高められるでしょう。

 

Google広告シミュレーションを作成する4つのメリット

Google広告シミュレーションを作成する5つのメリット

上述の通り、Google広告シミュレーションは広告配信を成功させるために有効な手段ですが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、Google広告のシミュレーションを作成する4つのメリットについて解説します。

 

実際の運用を始めるための準備ができる

メリットの1つ目は、実際の運用に備えることができるという点です

 

具体的には、競合状況、市場動向、ターゲットユーザーの行動傾向などに関する情報を収集し、これらを広告シミュレーションに組み込むことで、広告配信の目的や効果的なキーワード選定、適切な目標設定を行えます。つまり、広告戦略の方向性を確立できるのです

 

このように、シミュレーションを通して広告運用のイメージを持てれば、実際に運用開始したときにスムーズに進められるでしょう

 

費用対効果がどれくらいになるか想定できる

広告の費用対効果を想定し、適切な予算設定やキーワード調整を行えることもメリットの1つです

 

競争率の高いキーワードや人気のある広告媒体は、一般的に1クリックあたりの広告費が高くなります。広告シミュレーションを作成すれば、費用対効果が高いキーワードや媒体を特定でき、広告にかける予算を適切に設定できます

 

また、決まっている予算内で最大限の成果を出すために、競合が少なくクリック単価が比較的低いキーワードに切り替えるといった調整も可能です。このように、Google広告シミュレーションを作成することは広告投資の成果を高めることにもつながります

 

運用開始後の課題が明確になる

実際に広告運用を始めた後の課題把握にも役立つこともメリットの1つです。例えば、シミュレーションの予測値よりもクリック率が低い場合は「広告内容の品質やキーワード選定に問題がある」のかもしれません。

 

逆に、クリック率は高いのにコンバージョン率はシミュレーションの予測とは乖離している場合は「コンバージョンへの導線の組み方に改善の余地がある」かもしれません。

 

このように、シミュレーションの結果と実際のデータを照らし合わせることで、どの部分を改善したらよいかを判断できるのです

 

運用関係者の共通認識が生まれる

広告運用に関わるメンバー間で共通認識を持てる点もメリットの1つです

 

今回の広告キャンペーンは「どの商品・サービスに対して、どんなターゲット層にどれくらいの予算を想定し、何をコンバーション目標に設定しているか」について共通の理解を持つことで、関係者間でのコミュニケーションが円滑となり、効率的に運用することが可能です

 

また、運用中にトラブルや課題が生じた際にも、シミュレーション結果にもとづいて軌道修正を行えます。このように、シミュレーションの結果をあらかじめ共通認識として持つことで、運用後の改善を行う際、広告戦略の方向性がズレてしまうことを防げるでしょう

 

Google広告シミュレーションを行うために覚えておきたい用語4選

Google広告シミュレーションを行うために覚えておきたい用語5選

Google広告シミュレーションの作成にあたってはいくつかの専門用語が出てくるため、用語の意味や役割について事前に理解しておくことが重要です。ここでは、覚えておくべき用語を4つに絞って解説します

 

クリック単価(CPC)

クリック単価(CPC)とは、広告1クリックにかかる平均費用のことです。「広告費 ÷ クリック数」で算出できます。競争が激しいキーワードの場合は、自社の広告がクリックされる回数が低くなってしまいやすいため、一般的にクリック単価は高くなります。

 

シミュレーションの結果、クリック単価があまりにも高い場合は、他のキーワードへ切り替えを検討するのもよいかもしれません。このように、シミュレーションでクリック単価を予測することで、費用対効果を踏まえた最適なキーワード選定が可能です

 

クリック数

クリック数とは広告が表示され、ユーザーがその広告をクリックした回数のことを示します。クリック数が高ければ、ユーザーにとって興味深い広告を配信できているといえるでしょう。そのため、クリック数は広告の効果を評価する際に非常に重要な指標です。

 

また、高いクリック数を持つキーワードや広告に予算を割り当てることで、コスト効率のよい広告運用を行えます。このように、シミュレーションでクリック数を予測することは、効果の高いキーワードや広告内容を検討することに役立つのです

 

コンバージョン数/コンバージョン率

コンバージョン数とは、その広告キャンペーンにおいて設定した目標が達成された回数のことを指します。例えば、商品の購入、資料請求フォームの送信などを目標に設定した場合、実際にそのアクションが行われた回数が「コンバージョン数」です。

 

このコンバージョン数をセッション数(広告にユーザーが訪問してきた回数)で割った割合が「コンバージョン率」です。パーセンテージで表すため、計算式は下記のとおりです。

 

「コンバージョン率 = (コンバージョン数 / セッション数) × 100

 

シミュレーションを作成し、何をコンバージョン(目標)に設定するのか、どれくらいのコンバージョン率を目指すのかを定めておくことで、広告戦略の方向性が明確になるでしょう

 

コンバージョン単価(CPA)

コンバージョン単価(CPA)とは、1つのコンバージョンを獲得するためにかかった費用のことを指し、「広告費 ÷コンバージョン数」で算出可能です。

 

コンバージョン単価(CPA)が低ければ、限られた予算の中で多くのコンバージョンを達成できている状態、つまり、費用対効果が高い広告運用ができている状態といえます

 

シミュレーションを行い、目標のコンバージョン単価(CPA)を設定しておくことで、過剰な予算配分を防ぎ、費用対効果の高い広告戦略を立てられるでしょう

 

リスティング広告のシミュレーションの作り方と注意点

リスティング広告のシミュレーションの作り方と注意点

Google広告には代表的なものが2種類あり、その1つが「リスティング広告」です。ここでは、リスティング広告のシミュレーションの作成手順と注意点について解説します。

 

リスティング広告のシミュレーションを作成する手順

リスティング広告のシミュレーションは、Googleが提供するツール「キーワードプランナー」を使用して以下の手順で作成します。

 

・手順1:Google広告の管理画面右上の「ツールと設定」をクリックして、表示されるメニューの「プランニング」の中から「キーワードプランナー」を選択。

 

・手順2:「キーワードプランナー」の画面にて「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックし、シミュレーションを行いたいキーワードを打ち込む。カンマ区切りで入力することで複数のキーワードを同時にシミュレーションすることも可能。

 

・手順3:「検索のボリュームと予測のデータを確認する」の画面にてキーワードを入力後「開始する」をクリックすると、月間の検索ボリュームが表示される。

 

・手順4:手順4を行った後の画面にて、左側に表示されているメニューバーから「予測」をクリックすると「クリック数」「表示回数」「費用」「クリック率」「平均クリック単価」などの予測データが表示される。

 

「キーワードプランナー」は蓄積された膨大なデータをもとにこれらの予測値を算出するため、このツールを活用することで、効果の高い広告戦略が可能になるでしょう。

 

リスティング広告のシミュレーションを作成する際の注意点

Googleリスティング広告のシミュレーション結果はあくまで予測値であり、実際の運用でその通りの成果が出るとは限りません。また、シミュレーションに時間をかけすぎてしまうと、実際に運用を始めた頃には市場の動向が変化している可能性もあります

 

キーワードの検索ボリュームやかかる予算を把握した上で、可能な限り最適な広告戦略を策定できたら、なるべく早く運用を開始したほうがよいでしょう

 

ディスプレイ広告のシミュレーションの作り方と注意点

ディスプレイ広告のシミュレーションの作り方と注意点

Google広告の代表的な2種類のうち残りの1つは「ディスプレイ広告」です。ここでは、ディスプレイ広告のシミュレーションの作成手順と注意点について解説します。

 

ディスプレイ広告のシミュレーションを作成する手順

ディスプレイ広告のシミュレーションは、費用対効果を予測できるツール「パフォーマンスプランナー」を使用し、以下の手順で作成します。

 

・手順1:Google広告の管理画面右上にある「ツールと設定」をクリックし、「プランニング」の中から「パフォーマンスプランナー」を選択。

 

・手順2:「パフォーマンスプランナー」の画面にて「+」をクリックし、シミュレーションを行いたいキャンペーンにチェックを入れる。

 

・手順3:選択した広告キャンペーンにおける「予算プラン」の作成画面に進み、シミュレーションを行いたい期間や目標(例えば、100件のコンバージョンを獲得することなど)を設定。

 

・手順4:上記設定後に「プランを作成する」をクリックすると、目標達成に必要な予算や平均コンバージョン単価が表示される。

 

「パフォーマンスプランナー」では過去の実績や既存のシミュレーション結果との比較も行えるため、どの予算プランが最適かを判断できるでしょう

 

ディスプレイ広告のシミュレーションを作成する際の注意点

このシミュレーションにおいて「パフォーマンスプランナー」を使用するためには、以下の要件をクリアする必要があります

 

・入札戦略を過去7日間に変更していないこと

・7日以上広告が運用されていること

・過去7日間のうちに「コンバージョン数が5回以上」または「クリック数が20回以上」を達成しており、かつ「1,000円以上の広告費用」が発生していること

・近日中に予算による制限がないこと

 

これらの要件は広告運用を開始することで満たせる条件なので、初めてパフォーマンスプランナーを利用する際は、まずは実際に運用を始めることが必要です

 

まとめ

google 広告 シミュレーション まとめ

本記事では、Google広告シミュレーションを作成することのメリットや覚えておくべき用語について触れた上で、実際の作成手順について「リスティング広告」と「ディスプレイ広告」に分けて解説しました

 

広告シミュレーションを作成することは、予算や広告の目標を適切に設定できたり、費用対効果の高いキーワードを選定できたりするだけではなく、実際に運用を開始した後の効果分析にも役立ちます

 

本記事の内容を参考にシミュレーションを作成し、効果的な広告戦略を立ててみてください。

執筆者:Hub Works 鈴木

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。

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