Google広告の文字数規定を紹介|読まれやすい広告文のコツも紹介
Google広告を出稿する際、記載できる最大の文字数が決まっています。文字数は多くないため、短くて伝わりやすい文言を考える必要があるのです。
そこで、本記事ではGoogle広告の種類別の文字数規定について紹介します。広告の効果を高めるためのコツについても紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
【種類別】Google広告の文字数規定
Google広告の文字数規定は、広告の種類によって異なります。ここでは、どの種類の広告でどれくらいの文字数規定がなされているのかを一つずつ見ていきましょう。
レスポンシブディスプレイ広告
レスポンシブディスプレイ広告では、画像や動画、説明文などを組み合わせて自動的に作成された広告が配信されます。配信面はWebサイトにとどまらず、YouTubeやGmail、アプリなどさまざまな場所に掲載されます。
レスポンシブディスプレイ広告では、以下の入稿規定が決められています。
項目 | 最大文字数(半角) |
広告見出し | 30 |
長い広告見出し | 90 |
説明文 | 90 |
会社名 | 25 |
広告見出しは、合計5つまで設定することが可能です。なお、説明文と内容が被ったり会社名を使用したりしないようにするなどの注意点があるため、内容をよく確認した上で設定してください。
レスポンシブ検索広告
レスポンシブ検索広告は、複数の広告見出しや説明文を自動的に組み合わせて配信される広告です。レスポンシブディスプレイ広告と似ていますが、画像や動画は使えずテキストのみである点や配信面が検索結果画面に限られる点などに違いがあります。
レスポンシブ検索広告では、以下のような規定が定められています。
項目 | 最大文字数(半角) |
見出し | 30 |
説明文 | 90 |
パス | 15 |
3つ目の項目「パス」とは、広告見出しと説明文の間に表示される緑色の文字列で、拡張テキスト広告として表示されているURLの一部分のことです。入力は任意ですが、パスを入力することで、広告をクリックした際にどのサイトに飛ぶのかを設定することができます。
また、広告見出しは最大15個、説明文は最大4つ設定でき、それらを自動的に組み合わせることで広告が配信されます。
動画広告
動画広告は、YouTubeや動画パートナーサイトで配信する動画型の広告です。動画広告にはさまざまな種類があり、それぞれの種類によって文字数が異なります。
項目 | 最大文字数(半角) |
スキップ可能なインストリーム広告 | ・広告見出し:15
・説明文:10 |
スキップ不可のインストリーム広告 | ・広告見出し:15
・説明文:10 |
インフィード動画広告 | ・広告見出し:100
・説明文:70 |
バンパー広告 | ・広告見出し:15
・説明文:10 |
アウトストリーム広告 | ・広告見出し:80
・説明文:100 ・リンク先URL:なし |
マストヘッド広告 | ・広告見出し:推奨される文字数の制限に対応
・説明文:推奨される文字数の制限に対応 |
どの種類の動画広告を用いるのかをチェックした上で、広告見出しや説明文の内容を考えてみてください。
イメージ広告
イメージ広告とは、画像を使用して商品やサービスの宣伝をする広告です。イメージ広告の入稿規定は、以下のようになっています。
項目 | 最大文字数(半角) |
広告見出し | 30 |
長い広告見出し | 90 |
説明文 | 90 |
会社名 | 25 |
文字数の規定は、レスポンシブディスプレイ広告と同じです。
動的検索広告
動的検索広告とは、広告主が運用しているWebページと関連があるキーワードで検索をするユーザーに対し、Webサイトの内容をもとにユーザーのニーズを満たせる広告を自動で作り、出稿する広告です。
動的検索広告は、デフォルトの設定で広告を作成する際、拡張形式で作成されます。標準形式の広告にする際には設定を変更する必要がある点を覚えておきましょう。拡張形式では、以下のような入稿規定が定められています。
項目 | 最大文字数(半角) |
広告見出し | 入力不要 |
説明文 | 80 |
広告のリンク先URL | 入力不要 |
一方、標準形式の入稿規定は以下の通りです。
項目 | 最大文字数(半角) |
広告見出し | 入力不要 |
説明文 | 35 |
表示URL | 35 |
電話専用広告
電話専用広告とは、検索結果画面に電話番号を表示し、クリックするとそのまま広告主に電話をかけられる形式の広告です。
電話をかけるのが前提であるため、モバイル端末でしか使えません。しかし、ホームページやランディングページから電話番号を探す必要がなく、簡単に電話を掛けられるのが特徴です。電話専用広告では、以下のような入稿規定が定められています。
項目 | 最大文字数(半角) |
広告見出し | 30 |
説明文 | 90 |
会社名 | 25 |
パス | 15 |
Google広告の表記ルール
Google広告を出稿する際には、表記の仕方に注意が必要です。Googleによって決められている表記ルールに反すると、広告を出せなくなってしまいます。ここからは、表記ルールについて見ていきましょう。
誇張表現
誇張表現とは、商品やサービスについて実際よりも大げさに表現し、より魅力的に見せるやり方です。誇張表現の例として、以下のような文言が挙げられます。
・世界一
・No.1
・最先端
・絶対
根拠を持って「1位」と言える場合でなければ、以上のような文言を入れてはいけません。誤った認識をユーザーに与えてしまわないように、誇張表現は使用しないようにしてください。
医療・薬事系の広告
医療・薬事系の広告を出稿する際は、他の分野に比べて厳格なルールが定められています。医療・薬事系の広告などについて定めた医療ガイドラインや薬機法などの法令に従った広告でない場合、Google広告の審査が通らない場合が多いのです。
医療・薬事系に含まれる商品やサービスは、医薬品や医療機器、健康器具、さらには化粧品などの美容分野にも適用されます。美容も含めた医療・薬事系の広告を出稿する際には、医療ガイドラインや薬機法などの法令にのっとった文言を使用してください。
使用不可の記号
Google広告では、使用できない記号が決められています。使用できない記号の具体例として、以下のものが挙げられます。
・{}
・_
・\
・⇒、⇔、→、←、↑、↓
・♪
・〆
・※
・〒
強調をするために以上のような記号を使用したい場合もあるかもしれませんが、使用できない記号を使っていると審査に通りません。Google広告を作成する場合は、どの記号が使用できないのかを事前に確認してから作成するようにしてください。
クリックされやすいGoogle広告の文章作成のコツ
クリックされやすいGoogle広告の文章を作るには、以下のコツを意識するといいでしょう。
・キーワードの挿入機能を設定する
・行動を促すワードを入れる
・「公式」と入れる
・数字を入れる
・検索意図を意識する
・モバイルユーザーを意識する
・ABテストを行う
・広告表示オプションを設定する
それぞれについて、一つずつ見ていきます。
キーワードの挿入機能を設定する
キーワードの挿入機能とは、広告グループ内においてユーザーが検索に使用し、実際に広告表示へつながったキーワードが自動的に追加される機能です。広告の関連性を高めることができるため、品質スコアの向上につながります。
なお、キーワードの挿入機能によってキーワードの挿入コードが追加できるのは広告見出し、説明文、URLフィールドです。
広告見出しの場合は半角30文字または全角15文字以内、説明文の場合は半角90文字または全角45 文字以内、URLフィールドの場合は半角15文字までに制限されているため、注意して下さい。
参考:Google広告ヘルプ「広告文のキーワードの挿入機能について」
Google広告ヘルプ「広告文にキーワードの挿入機能を設定する」
行動を促すワードを入れる
Googleの広告には、商品やサービスの説明文を用いることが一般的です。しかし、商品の説明だけをするよりも、行動を促す文言を入れた方がユーザーに行動を促すことができます。
「今すぐ申し込み」など、直接的に行動を促す文言だけでなく、「今なら半額」など、魅力的な文言を用いて間接的に行動を促す文言を入れることで、ユーザーが行動をしようと思うきっかけになるでしょう。
なお、商品の説明に行動を促す文言を入れる場合、文字数が多くなりがちなので、文字数を計算しながら作成するようにしてください。
「公式」と入れる
広告見出しに「公式」と入れることも大切です。「公式」という文言が入っているか否かで、ユーザーからの見え方は大きく変わります。公式が発信している広告であることが分かると、ユーザーから信頼されやすくなるため、広告もクリックされやすくなるからです。
「公式」という文言を入れることにより、実際にクリック率が上がったとする研究結果もあります。
数字を入れる
Google広告では、数字を入れることも重要です。
数字を入れることのメリットは、広告の文言に具体性が増すことにあります。例えば、「高い評価を獲得!」よりも「お客様満足度98%!」と書く方がどれくらい満足されているのか、どれほど高い評価を獲得しているのかが一目見て分かるでしょう。
また、広告に長い時間目を通してくれるユーザーはほとんどいないため、見た瞬間に興味を持ってもらわなければいけません。平仮名や漢字が多い広告文に数字が入っていることで、数字に注目してもらいやすいというメリットもあります。
もちろん、正しくない数字を入れてはいけませんが、証拠や根拠がある数字であれば、積極的に入れてみましょう。
検索意図を意識する
Google広告の文言を考える場合は、検索意図も意識してみてください。
検索結果画面に表示されるタイプの広告は、ユーザーが意識的に検索することで表示されます。そのため、どのような意図で検索しているのかを考えて広告の文言を作成することで、よりユーザーに刺さりやすい広告が作成できるでしょう。
例えば、「水漏れ 修理」で検索したユーザーは、水漏れを素早く修理したいと考えている場合には、「最短30分で」や「今すぐ」などの文言を入れることで、興味を持ってもらいやすくなります。
モバイルユーザーを意識する
スマートフォンなどを使ったモバイルユーザーが増えたことで、家で検索するだけでなく、外出先で検索するケースも増えてきました。例えば、今から入れるカフェやレストラン、今から泊まれるホテルなどを外出先で検索するとします。
そのような場合、今いる場所に近いカフェやレストラン、今日の目的地付近にあるホテルなどを地域を絞って検索したり、空き状況を調べたり予約を取りたい場合が多いでしょう。広告に地域名や電話番号を入れておくと、このようなユーザーに選んでもらいやすくなります。
ABテストを行う
Google広告に限らず、どのような施策でもABテストを行うことが重要です。
特に、広告見出しや説明文は2つ以上作成し、どのパターンで効果が出るのかを常に検証する必要があります。もし結果が出なければ、文言を改善するなどしてより効果が出るまで検証を続けることで、費用対効果の高い広告が作成できます。
広告の効果は世の中の動きにより変わってくることもあるため、定期的に検証することがおすすめです。
広告表示オプションを設定する
Google広告では、広告表示オプションを設定できます。広告表示オプションとは、通常の広告に特定の情報を追加できる機能です。例えば、以下のようなオプションがあります。
・サイトリンク表示オプション
・コールアウト表示オプション
・電話番号表示オプション
広告見出しや説明文以外にも情報を記載したい場合、または文字数制限により必要な情報を伝えきれない情報がある場合などに活用できます。Google広告表示オプションを使えば、ユーザーに伝えられる情報が増えるため、ぜひ使ってみてください。
まとめ
Google広告には文字数制限があり、各広告の種類によって最大文字数が決められています。そのため、文字数に収まるような文言を考える必要があります。分かりやすく商品やサービスの魅力が伝わるような文言を考えられると、広告の効果が高くなるでしょう。
本記事で紹介したGoogle広告の効果を高めるためのポイントを参考に、ぜひGoogle広告の文言を考えてみてください。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。