リスティング広告のやり方入門! 仕組み・出稿方法・費用を完全解説
「リスティング広告に取り組みたいけど、どうやって進めればいいのか分からない」
このようなお悩みを抱えていませんか?
リスティング広告は、元手を小さく始められる広告手法であるため、広告運用を始めたいけど何からやればいいのか分からない方におすすめです。
本記事では、リスティング広告の始め方入門として、リスティング広告の仕組みや出稿方法、費用について徹底的に解説します。「リスティング広告を始めてみたい」「リスティング広告のやり方を知りたい」方は、ぜひ最後までお読みください。
リスティング広告の基礎知識
まず、リスティング広告の基礎知識について解説します。そもそも、リスティング広告とは何か、リスティング広告はどのような仕組みで成り立っているのかを中心に見ていきましょう。
リスティング広告とは?
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などで検索した際に、検索結果の画面に表示される広告のことです。広告ではない記事と区別をするために、記事タイトルの近くにスポンサーと表示されていることが特徴的です。
リスティング広告の他に、記事を書いて検索結果の上位に表示させることで多くの流入を狙うSEOという手法があります。
リスティング広告とSEOは、検索結果の画面から流入を狙う点においては同じです。しかし、リスティング広告が広告費をかけて短期間での流入増加を狙うのに対し、SEOでは広告費をかけずに長い時間をかけて流入増加を狙う点が異なります。
SEOでは上位表示をさせるのが難しく、施策が無駄に終わる場合も少なくありません。しかし、リスティング広告では、ある程度のお金やノウハウがあれば上位表示をしやすく、流入増加を見込みやすいメリットがあります。
また、ディスプレイ広告という画像や動画を用いた広告手法もあります。リスティング広告では検索結果の画面にしか表示できず、表示方法もテキストのみであるのに対し、ディスプレイ広告はさまざまなWebサイト上に、画像や動画を用いて広告が出せるものです。
画像や動画を使った広告の方がテキストのみの広告よりも視覚的に注目されやすいため、商品やサービスの認知度を高めやすいという特徴があります。
しかし、ニーズが顕在化している層に対しては、リスティング広告の方が訴求効果が高いとされているため、高いコンバージョン率が期待できます。
リスティング広告の仕組み
リスティング広告は、広告費を支払って検索結果の画面に表示される広告であり、検索窓の直下に表示されます。しかし、枠が限られているため、リスティング広告を出稿すれば必ず検索窓の直下に表示されるわけではありません。
キーワードに対する入札金額や品質スコアなどが重要な要素として挙げられ、それらをもとに決められる広告ランクによって、どこに表示されるのかが決まります。
品質スコアとは、ユーザーに対して有益な情報を提供しているのかを判断する指標です。具体的には、広告文やページの内容がキーワードにマッチしているか、クリック率や滞在時間、目標達成率などの値が高いか、などを基準に品質スコアは決められます。
そのため、予算を注ぎ込むだけでなく、ユーザーに対して有益な情報を提供する広告を制作することで、よりユーザーから見やすい場所に広告が表示されるようになるのです。
自分でできるリスティング広告の出稿方法
続いて、リスティング広告の出稿方法について解説します。以下の流れに沿って進めれば、自分でもリスティング広告が出稿できるようになります。
①Google広告アカウントの設定
②予算の設定
③キーワードのリサーチと選定
④広告文の作成と入稿
⑤効果のチェック
それぞれの過程について、詳しい方法を解説します。
①Google広告アカウントの設定
初めに、Google広告アカウントの設定が必要です。
企業で使用するGoogleアカウントにログインし、Google広告のトップページに表示してある「今すぐ開始」をクリックします。すると、Google広告の管理画面が表示されるので、Google広告を利用するための設定を始めましょう。
まずは、キャンペーンの作成が必要です。トップ画面から「キャンペーン」をクリックし、「+」→「キャンペーンの作成」の順にクリックすれば、新しいキャンペーンが作成できます。
続いて、キャンペーンの目的の選択画面が表示されます。今回のリスティング広告の目的に最も即した項目をクリックしましょう。
次に、キャンペーンタイプの選択画面が表示されます。リスティング広告の出稿を行う場合は「検索」をクリックし、該当する項目やキャンペーン名を入力した後「続行」へ進んでください。
②予算の設定
Google広告アカウントの設定が完了したら、予算の設定に移ります。先ほどの手順を進めると「単価設定」の画面が表示されます。ここでは、重視している要素を選択し、目標コンバージョン単価も入力してください。
重視している要素は、以下の中から選択します。
・コンバージョン
・コンバージョン値
・その他の指標
・クリック数
・インプレッションシェア
目標コンバージョン単価の入力は任意ですが、設定しておくとコンバージョン率を高めることにつながるため、入力しておくことをおすすめします。
「次へ」をクリックすると、「キャンペーン設定」の画面が表示されるため、キャンペーンについて細かく設定していきましょう。キャンペーン設定では、以下の項目について設定が可能です。
・地域
・言語
・オーディエンス セグメント
オーディエンス セグメントとは、Googleにより推定された、趣味や年齢層など特定の特徴を持ったユーザーグループのことを指します。広告出稿をする地域や用いられている言語、広告出稿の対象となるユーザーを定めることができます。
③キーワードのリサーチと選定
予算の設定やキャンペーン設定が完了したら、キーワードのリサーチと選定に進みます。
ここでは、自社の強みやターゲットから、メインに対策すべきキーワードを選びます。例えば、オンラインのアパレルショップの売上増加が目的であれば、「シャツ」「パンツ」「パーカー」などがキーワードの候補として挙げられるでしょう。
メインのキーワードが思いつかない場合は、Googleキーワードプランナーの活用がおすすめです。
「新しいキーワードを見つける」をクリックし、「キーワード」もしくは「WebサイトのURL」を入力すれば、関連するキーワードが一覧で表示されます。その中から探してみてください。
メインに対策すべきキーワードが決まったら、サブキーワードも探しましょう。ラッコキーワードに、メインに対策すべきキーワードを入れると、サブキーワードが一覧で表示されます。
しかし、同ツールを使ってもすべてのサブキーワードが出てくるわけではありません。自分で検索したりターゲットが利用する媒体(SNS、テレビ、雑誌など)を探したりすることもおすすめです。
その中で、コンバージョンへとつながりそうなキーワードを挙げてください。具体的なメーカー名やブランド名、価格にまつわるキーワード(高い、安いなど)が入っていると、コンバージョンにつながりやすい傾向があります。
キーワードを選定できたら、キーワードをグループ分けして「キーワードと広告」の画面に入力します。キーワードのリサーチと選定は手間がかかりますが、リスティング広告で効果を求める場合にはとても重要な工程であるため、焦らず着実に実行してください。
④広告文の作成と入稿
続いて、広告文の作成を行います。「キーワードと広告」の画面を下に進めると、広告文の作成ができます。具体的には、以下の項目について入力や設定が可能です。
・最終ページのURL
・表示URLのパス
・広告見出し
・説明文
・サイトリンク
・その他のアセットタイプ(価格、電話、構造化スニペットなど)
どのような文言の広告だと効果が出るのかを考えながら、入稿してみてください。その他、必要事項を入力し、審査に通過したらいよいよ広告運用が開始となります。
⑤効果のチェック
広告運用が始まったら、運用の効果をチェックする必要があります。チェックする際に注目すべき指標は、主に以下の4つです。
・インプレッション数
・クリック数/クリック率
・コンバージョン数
・コンバージョン単価
インプレッション数
リスティング広告の表示回数を表します。インプレッションが獲得できないと、広告を表示している意味がないため、必ず確認すべき指標の一つです。
クリック数/クリック率
表示された広告が何回クリックされたのかを表します。広告が表示されてもクリックされなければ広告の効果が出ないため、インプレッション数同様に注視すべき指標です。
また、クリックされた割合を示すクリック率を見ることでも、ユーザーの注目を集められているのかをチェックできます。
コンバージョン数
商品の購入や資料請求などのリスティング広告の目標を達成した数を表します。リスティング広告を出稿する目的は、コンバージョン数を増やすことであるため、インプレッション数やクリック数と同等かそれ以上に重要な指標です。
コンバージョン単価
さらにリスティング広告の費用対効果を高めるには、コンバージョン単価にも注目しましょう。
一つのコンバージョンを得るために、どの程度の費用がかかったのかを示しているため、コンバージョン単価が低ければ低いほど、費用対効果の高い広告運用ができていることになります。
リスティング広告の費用
最後に、リスティング広告の費用について解説します。リスティング広告の基本的な料金体系や、費用対効果を高めるための戦略についても見ていきましょう。
基本的な課金方式
基本的に、リスティング広告はクリック課金が主流の料金体系です。クリック課金とは、クリックされるごとに課金される料金体系であり、クリックされる回数が多ければ多いほど、多くの費用がかかります。
オークション制が導入されているため、広告の質を見ながら、より多くの金額を提示することで上位表示されやすくなります。相場は1クリック当たり100〜200円ほどです。
なお、客単価が高い業種や1回当たりの購入金額が高い業種は、料金が多くかかります。業種によっては1クリック当たり数千円ほどかかる場合もあるため、事前にどのくらいの費用がかかりそうかを確認しておくといいでしょう。
1,000円からスタートできる
Googleのリスティング広告は、クレジットカードの前払いで1,000円から入札できます。もちろん、費用が少ない分上位表示される可能性も下がってしまいますが、まずは広告運用を始めてみたいという方にはおすすめです。
費用対効果を最大化するための戦略
費用対効果を最大化するためには、1クリック当たりにかかる広告費を減らす必要があります。1クリック当たりにかかる広告費を減らすには、以下の2つの方法が考えられます。
・キーワードを変える
・広告の品質を高める
競合が多いキーワードで上位表示をするには、多くの広告費をかけなければいけません。そのため、競合が少ないけれど検索ボリュームの多いキーワードを見つけることで、広告費を抑えながらも高い広告効果を出すことができます。
また、広告の品質を高めることでも、費用対効果を高めることが可能です。具体的には、クリック率を上げたり、キーワードと広告の関連性を高めたりすることで、広告の品質が高いと判断されやすくなります。
このような方法で1クリック当たりにかかる広告費を減らすことができれば、費用対効果を最大化することが可能です。
まとめ
リスティング広告とは、検索結果の画面に表示される広告のことです。一般的に1クリックごとに費用がかかるため、1クリック当たりにかかる広告費を減らすことで、広告の費用対効果を高められます。
リスティング広告を行う際には、キーワードのリサーチと選定が重要です。本記事で解説したポイントを意識しながら、リスティング広告の設定を始めてみましょう。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。