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アパレル・ファッションのオウンドメディア成功事例を紹介!成功させるコツも

アパレル・ファッションのオウンドメディア成功事例を紹介!成功させるコツも

アパレル・ファッション業界で自社商品の購入数を上げたいのであれば、オンライン上の戦略もしっかりと考えておくことが大切です。

 

さまざまな方法を併用した方がいいですが、中長期的に成果を出すにはオウンドメディアが役に立ちます。

 

この記事では、各アパレル・ファッション企業のオウンドメディア運営における成功事例を紹介します。

 

併せてオウンドメディアの運営を成功させるコツについても取り上げるので、自社や商品の魅力の伝え方を知りたい企業はぜひ参考にしてください。

ファッション・アパレル業界でオウンドメディアを運営するメリット

ファッション・アパレル業界でオウンドメディアを運営するメリット

オウンドメディアとは、企業が自社で持つメディアの総称のことです。代表的な種類として、ウェブサイトやブログが挙げられます。

 

ファッション・アパレル業界においても、オウンドメディアを持つとさまざまなメリットがあります。ここでは、一般的に考えられるメリットを見ていきましょう。

 

自社商品のブランディングにつながる

ファッション・アパレル業界でオウンドメディアを活用するメリットの1つが、自社商品のブランディングにつながることです。

 

オンライン上で商品を売買する方法としては、一般的にECサイトが使われます。しかしECサイトだけでコンバージョンを上げるのは難しく、さまざまな方法によって集客を図らないといけません。

 

そこでオウンドメディアを活用すると、顧客に対して企業の方針やビジョンを示せます。顧客が企業の考え方に共感してくれれば、中・長期的な優良顧客となる可能性が高まるでしょう。

 

オウンドメディアで情報発信をし続けることで、企業独自の強みをアピールできます。

 

潜在顧客にアプローチできる

オウンドメディアは、潜在顧客にアプローチする上でも重要です。潜在顧客について理解するために、マーケティングにおけるターゲット層の違いを紹介します。

 

・非認知層:自社および商品・サービスについて認知していない層

・潜在層:商品やサービスに興味はあるが、ニーズを明確に把握していない層

・顕在層:商品やサービスを購入したいと思っている層

 

オウンドメディアの発信内容がSEOで上位を獲得できると、潜在層に閲覧される可能性も高まります。顕在顧客だけにアプローチするのは、人数も限られているので長期的な効果は見込みにくいでしょう。

 

できる限り長期にわたって成果を出し続けるには、潜在顧客へのアプローチも無視できません。要するにオウンドメディアで潜在層と接触できれば、結果的に集客の幅も広がるわけです。

 

ファッション・アパレル企業のオウンドメディア成功事例8選

ファッション・アパレル企業のオウンドメディア成功事例8選

オウンドメディアの運営で成功を収めるには、ほかのファッション・アパレル企業の事例を参考にすることも大切です。ここでは、大きく8つの企業の事例について紹介します。

 

自社で活用できそうな方法があれば、積極的に取り入れてみてください。

 

Onitsuka Tiger MAGAZINE

Onitsuka Tiger MAGAZINE

Onitsuka Tiger MAGAZINE(オニツカタイガーマガジン)は、オニツカタイガーが運営しているオウンドメディアです。

 

オニツカタイガーのブランドは「アシックス」で、主に靴・服・バッグといった製品を提供しています。

 

当該オウンドメディアの特徴は、芸能人とのインタビュー記事を多く掲載していることです。実際に服や靴などを着用してもらい、その様子が写真や動画で閲覧できます。

 

トップページは全体的に写真が多めですが、インタビュー記事はテキストも多く用いているのがポイントです。

 

また、オウンドメディアからオニツカタイガーの公式販売サイトにジャンプできる導線も張られており、コンテンツの内容に興味を持ったユーザーが、すぐに商品を購入できるよう工夫されています。

 

当該オウンドメディアは、有名人とコラボレーションする機会の多い企業にとって良い手本となるでしょう。

 

土屋鞄製造所

土屋鞄製造所

土屋鞄製造所は、上質な革を使用しながらバッグや財布などを製造・販売しています。

 

同企業のオウンドメディアは、シンプルなデザインで自社の商品をトップページで紹介しているのが特徴です。

 

トップページに掲載されている商品の画像をクリックすれば、ECサイトの購入ページへジャンプできます。

 

加えてコンテンツでは、自社の経営理念を細かく取り上げています。建築家やデザイナーなどの技術者のインタビュー記事もあり、土屋鞄製造所ならではのこだわりも深く知れるのが強みです。

 

経営理念を顧客にも共感してもらいたいのであれば、こちらのオウンドメディアは参考になるでしょう。

 

また、土屋鞄製造所の商品を紹介しているコンテンツも数多くあります。画像や動画を積極的に用いているのが特徴で、季節に合った商品も取り上げています。

 

WACOAL BODY BOOK

WACOAL BODY BOOK

WACOAL BODY BOOK(ワコールボディブック)は、株式会社ワコールホールディングスが運営するオウンドメディアです。

 

こちらの企業は女性用の下着やネイルなどを販売しており、国内および海外でサービスを提供しています。

 

WACOAL BODY BOOKのコンテンツの特徴は、商品の紹介だけではなく美容や健康のトピックも扱っていることです。

 

肌のトラブルやトレーニング法の記事も掲載されています。商品に関する知識のみならず、日頃から美容に気を付けている女性におすすめのコンテンツです。

 

ハッシュタグ(#)もうまく使っており、キーワードと関連性の高いコンテンツをすぐに探せるのが特徴です。

 

また、オウンドメディアの外観は全体的にピンク色でかわいらしいデザインで、女性向けのアイテムを販売している企業の手本となるでしょう。

 

SHIPS MAG

SHIPS MAG

SHIPS MAG(シップスマグ)は、1970年代から開店している老舗アパレル企業「SHIPS」が運用しているオウンドメディアです。

 

トップページには数多くのコンテンツへの導線を設置しており、画面をスクロールするだけで気になる記事を探せます。

 

コンテンツの特徴は、雑誌のように画像とテキストの配置がうまく考えられていることです。

 

写真を積極的に使っていますが、ほとんどの記事で配置方法が統一されています。ページ全体が整理されており、必要な情報を見つけやすいのが強みです。

 

またサッカーに関する記事では、カーソルが「サッカーボール」になるなど、デザインにも力を入れています。

 

アニメーション機能も積極的に活用しており、初めてアクセスした人も飽きないように工夫されているのがポイントです。

 

DOOR

DOOR

DOORは、スニーカーでおなじみのABCマートが運用しているオウンドメディアです。

 

コンテンツのカテゴリーは、大きく分けて「シューズ」「ファッション&スタイル」「ハウツー&ノウハウ」「スポーツ」の4種類があります。そのほか、ハッシュタグが付いたキーワードから記事を細かく検索できます。

 

シューズのカテゴリーでは、おすすめ商品のほかにインタビュー記事も掲載しているのが特徴です。記事の終わりには、ECサイトへの導線も設置されています。

 

導線はシンプルで、「▶商品をチェック」のボタンが目立っているのがポイントです。

 

ハウツー&ノウハウのカテゴリーは、ウォーキングやカビの問題など、靴に関するトピックが多くあります。これらの記事でも、積極的にABCマートの商品が紹介されています。

 

FASHION HEADLINE

FASHION HEADLINE

FASHION HEADLINE(ファッションヘッドライン)は、三越伊勢丹ホールディングスとメディア運営事業会社のイードが共同で作ったオウンドメディアです。

 

サイト内は全体的にオシャレな雰囲気を醸し出しているのが特徴的で、コンテンツもさまざまなジャンルを取り扱っています。

 

「FASHION」のカテゴリーでは、人気ブランドの新作やコーディネートについてまとめられた記事が多くあります。

 

ファッションに関する知識を紹介しつつ、おすすめの商品を取り上げているのがポイントです。商品名をクリックすると、ECサイトへ飛ぶ設計になっています。

 

加えて「BEAUTY」「LIFE」「TRAVEL」など、日常生活に関わるカテゴリーも設けています。

 

さまざまな観点からコンテンツが作られているので、自社に興味を持たせる方法が当該オウンドメディアから学べるでしょう。

 

B CULTURES

B CULTURES

B CULTURES(ビー カルチャーズ)とは、BEAMSが運用しているオウンドメディアです。

 

トップページで日本語・英語のどちらかを選択でき、外国人にも情報を伝わりやすくする工夫がなされています。デザインは極めてシンプルであり、オウンドメディア内を回遊しやすいのが強みです。

 

コンテンツは、デザイナーやアーティストによるインタビュー記事が多くあります。

 

「BEAMS T」のカテゴリーでは、ファッションデザイナーへのインタビューからBEAMSとコラボレーションした背景にも触れています。

 

顧客にさまざまな業界のカルチャーを紹介しつつ、自社のブランディングにも力を入れているメディアです。インタビュー記事を積極的に取り入れ、ブランディングも重視している企業は参考になるでしょう。

 

TODAY’S PICK UP

TODAY’S PICK UP

TODAY’S PICK UP(トゥデイズピックアップ)は、ユニクロが運営しているオウンドメディアです。

 

トップページでは記事を新しい順に取り上げており、ファンが最新の情報を得やすいように作られています。

 

カテゴリーは「LifeWear」「WOMEN」「MEN」など豊富ですが、全体的に多いのが自社商品に関するトピックです。

 

サイズの大きい写真で商品を紹介しており、ユニクロのECサイトにもジャンプできるよう導線が設けられています。

 

コンテンツの特徴は、画像の編集に力を入れている点です。商品の特徴や強みを一言で紹介しており、その内容をテキストで詳しく紹介しています。

 

テキストを読むのが得意ではないユーザーに対しても、商品の強みが理解できるようにしているのがポイントです。

 

ファッション・アパレル業界のオウンドメディアを失敗させないポイント

ファッション・アパレル業界のオウンドメディアを失敗させないポイント

オウンドメディアを取り入れるのはいいものの、何も考えずに始めても成果を出す確率は低くなってしまいます。

 

運営する際には、あらかじめ失敗しないポイントを押さえることも大事です。

 

オウンドメディアを運用する前に意識したいポイントを紹介します。

 

目的やゴールを明確にする

ファッション・アパレル業界に限らず、オウンドメディアを失敗させないポイントは運営前に目的やゴールを明確にすることです。

 

無論、各企業の最終目標は「商品の購入数を増やす」でしょう。しかしこの最終目標に行き着くには、その過程にある以下のような目標もクリアしなければなりません。

 

・ウェブサイトからの問い合わせ件数を1.2倍増やす

・新規顧客からの購入率を20%上げる

・ブランド認知率を10%向上させる

 

オウンドメディアを運用する際には、最終目標だけではなく中間目標も立てる方が賢明です。

 

細かく指標を決めておくことで、コンテンツを発信しているときも正しく運用できているかをチェックしやすくなります。

 

ECサイトと連携する

ファッション・アパレル業界であれば、オウンドメディアをECサイトと連携させた方が望ましいでしょう。

 

オウンドメディアのコンテンツを読んだ顧客が、スムーズにECサイトへジャンプできるよう導線を設置するのをおすすめします。

 

その方法の1つとして挙げられるのが、商品の紹介記事を制作することです。さらにおすすめ商品の購入数を増やしたいのであれば、次の2点を意識してください。

 

・商品の魅力が伝わるようにアピール方法を考える

・ECサイトにジャンプするボタンは分かりやすい場所に設置する

 

特にボタンが目立たない場所に設置されていると、読者は存在に気付かないかもしれません。

 

ボタンの色を明るいものにしたり、「購入ページはこちらから」と文言を付け加えたりするなど工夫してみましょう。

 

ブランドの世界観などのデザインや雰囲気を大切にする

ファッション・アパレル業界は、企業独自の世界観を出すことも重要です。まずは自社が誰をターゲットにしているのか、社内全体で確認する必要があります。

 

富裕層かつ中高年の男性がターゲットであれば、スタイリッシュさを重視した方が賢明です。黒色や茶色などのカラーを積極的に使いつつ、オシャレさを全体的に出すといいでしょう。

 

一方で高校生や大学生の女性をターゲットにする場合は、一般的に明るさを強調したオウンドメディアが望ましいといえます。コンテンツは話し言葉も使いつつ、主に画像や動画を積極的に活用した方がいいかもしれません。

 

このようにターゲットによって、オウンドメディアのデザインも異なります。社内でさまざまな案を出し、より多くのターゲット層に見てもらえるように工夫してください。

 

ユーザーのニーズに合わせて制作をする

オウンドメディアを運用する際に意識してほしいポイントは、読者のニーズに合わせてコンテンツを作ることです。

 

ファッション・アパレル企業の場合、一般的に顧客はコーディネートの情報を詳しく知りたがるでしょう。

 

そこで、スタッフが実際に自社の洋服を着用し、コーディネートの見本として写真および動画を提供します。

 

そうすれば読者にも、自社の商品の魅力が伝わりやすくなるでしょう。ただし、人によって服の見栄えは変わるので、身長や体重の異なるスタッフ数人の写真・動画を撮影してください。

 

ほかにも夏や冬を快適に過ごせるファッションを知りたい、プレゼント用に人気のあるアクセサリーが欲しいなどのニーズが考えられます。

 

あらかじめニーズごとにペルソナ(商品を購入するユーザー層)を設定しておくと、コンテンツのイメージもつかみやすくなります。

 

InstagramなどSNSでのコミュニケーションにも力を入れる

自社で運営しているウェブサイトのほかにSNSを併用すると、ビジネス上での相乗効果も期待できます。

 

企業が発信しているウェブ上のコンテンツは、Googleなどの検索結果からアクセスされるのが基本です。しかし上位表示を狙わないといけないので、集客方法がSEOだけでは難易度が高くなります。

 

そこでInstagramやFacebook、X(旧Twitter)のようなSNSでも周知することで、フォロワーに対するアプローチが可能です。

 

フォロワーがその投稿を気に入って拡散すれば、より新規顧客にリーチしやすくなります。

 

SNSの運用は決して簡単ではありませんが、複数の媒体を活用した方が効率的です。

 

内部リンク

オウンドメディア sns

 

ファッション・アパレル業界のオウンドメディアを立ち上げる際の注意点

ファッション・アパレル業界のオウンドメディアを立ち上げる際の注意点

ファッション・アパレル業界において、オウンドメディアを立ち上げる際の注意点が以下の2点です。

 

・コンテンツの創意工夫が特に必要

・運営に人員が必要となる

 

自社が提供する衣服やアクセサリーに興味を持ってもらうには、その商品の魅力を読者に伝えなければなりません。

 

そのため読者を魅了させる画像や動画も用意しつつ、いかに工夫してコンテンツを制作するかが重要です。

 

写真もただ撮影するのではなく、「誰をモデルにするか」「どの機材を使うか」などを入念に決めるとよいでしょう。

 

またコンテンツを作るにあたって撮影係やモデル、ライター、ディレクターと人員が必要となります。

 

写真撮影用の機材も用意するとなれば、費用もある程度は大きくなります。しっかりと計画を立て、どの程度の人員や費用が必要になるかを把握してください。

 

まとめ

オウンドメディア アパレル まとめ

この記事では、ファッション・アパレル業界がオウンドメディアに取り組む際のポイントについて紹介しました。

 

オウンドメディアは潜在層にもアプローチでき、結果的にコンバージョンを高めやすくなるといったメリットがあります。

 

しかし読者のニーズを理解し、ユーザーファーストでコンテンツを制作しないと効果は薄れてしまいます。

 

運用を開始する前に目標やターゲット層を定め、うまくコンバージョンにつなげることが大切です。

 

とはいえ、オウンドメディアは成果が出るのに時間がかかるため、根気強く続けるようにしましょう。

執筆者:Hub Works 鈴木

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。

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