オウンドメディアの記事タイトルを設定する際の7つのコツ|設定手順や注意点も解説
オウンドメディアには、ユーザーの悩みや疑問を解決するためのコンテンツを提供する役割があります。
多くのユーザーにコンテンツを届けるには、まずタイトルで興味を引くことが重要です。しかし、どのように効果的な記事タイトルをつければよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、オウンドメディアの記事タイトルをつけるためのコツ、手順、そして注意点についてわかりやすく解説します。
多くのユーザーにクリックされるタイトルを作りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
オウンドメディアにおける記事タイトルの重要性
オウンドメディアでは、記事タイトルはユーザーに記事を読んでもらうための大事な要素です。
特に、検索順位や検索結果ページ(SERPs)でのクリック数を意識したタイトルづけが重要となります。ここでは、記事タイトルがなぜ重要なのかについて詳しく説明します。
検索順位に対する影響
記事タイトルは、Googleなどの検索エンジンでの順位に大きな影響を与えます。Googleのクローラーは、タイトルタグの内容や記事の内容を把握して検索順位を決定します。
この評価が高ければ検索順位が上がり、逆に低ければ順位が下がることになります。検索順位が下がるとユーザーはサイトを見つけづらくなるため、流入数は減ってしまうでしょう。
そのため、SEOを意識したタイトルをつける際は、上位表示を狙っている検索キーワードを含め、記事内容に合ったものにすることが重要です。
SERPs(検索結果)でのクリック率に対する影響
SERPsとは、ユーザーが検索エンジンで検索した際に表示される結果ページのことです。SEO対策を行えば、オウンドメディアの記事がSERPsで上位表示される可能性が高まります。
しかし、上位表示されたとしても、必ずしもすべてのユーザーが記事をクリックしてくれるわけではありません。
SERPsには、タイトルやメタディスクリプション(記事の概要)、サイト名やURLが表示されますが、特にタイトルがクリック数に大きく影響します。
そのため、ユーザーの興味を引くタイトルを設定することで、クリック数を高め、オウンドメディアの効果を最大化できるのです。
オウンドメディアで記事タイトルをつける際の7つのコツ
記事タイトルは、検索順位やクリック数に大きく影響を与えます。では、どのようにして効果的な記事タイトルをつければよいのでしょうか?
ここでは、タイトル作成時に意識すべき7つのコツをご紹介します。
・記事の内容が簡潔に伝わるようにする
・メインキーワードをタイトルの前半に置く
・文字数は32文字前後を意識する
・具体的な数字を使用する
・ユーザーに対するメリットを入れる
・最新情報であることを明示する
・クリックしたくなるような工夫を凝らす
それぞれのコツについて、次で詳しく解説していきます。
記事の内容が簡潔に伝わるようにする
まず大切なのは、タイトルから記事の内容が一目で理解できるかどうかです。
検索結果には限られた情報しか表示されないため、ユーザーはタイトルを頼りに記事の中身を予測します。そのため、タイトルがわかりにくいと、クリックされにくくなってしまうでしょう。
また、難しい言葉を使いすぎないことも重要です。専門用語や複雑な表現はユーザーにとって理解しづらくなり、記事の内容が伝わりにくくなります。誰にでもわかりやすい、簡潔なタイトルを心がけましょう。
メインキーワードをタイトルの前半に置く
検索結果では、記事のタイトルがすべて表示されるわけではなく、長いタイトルは後半が省略されることがあります。
そのため、メインキーワードを後半に置くと、ユーザーにとって自分ごととして捉えにくくなり、クリックされる可能性が低くなる可能性が高いです。
このような事態を避けるため、メインキーワードはタイトルの前半に配置することが重要です。前半に置くことで、ユーザーが自身の関心事とすぐに結びつけやすくなり、クリック率の向上が期待できます。
また、タイトルを2つに分ける場合でも、最初にメインキーワードを入れることで、SEOの観点からも効果が高まります。
文字数は32文字前後を意識する
上でも記載したとおり、タイトルが長すぎると後半が省略されることがあります。
検索エンジンで表示されるタイトルの適切な長さは32〜40文字程度です。そのため、タイトル作成時には32文字前後を意識するとよいでしょう。
ただし、長すぎると省略されてしまいますが、逆に短すぎると記事の内容や魅力が十分に伝わりません。タイトルは長すぎても短すぎても効果的でないため、適切なバランスを保つことが重要です。
具体的な数字を使用する
タイトルには具体的な数字を使うことで、よりわかりやすくなり、具体性が増します。
例えば、「○○の魅力をたくさんご紹介!」よりも「○○の魅力を10個ご紹介!」の方が、内容のボリュームがすぐに伝わります。
また、「3分でわかる」や「5つのステップ」といった表現も、記事が短時間で読めることや、わかりやすい手順が紹介されていることを伝えられます。
具体的な数字が入ることで、ユーザーはどのような内容の記事かを判断しやすくなり、クリック率も向上しやすくなるでしょう。
ユーザーに対するメリットを入れる
より多くのユーザーにクリックしてもらうためには、タイトルにユーザーにとってのメリットを盛り込むことも重要です。
例えば、節約に関する記事なら「節約」や「コストダウン」といった具体的なメリットをタイトルに入れると効果的です。
また、重要なのはターゲットユーザーが何を知りたいのか、何を求めているのかをしっかり理解することです。
ユーザーにとってのメリットを把握し、それをタイトルに反映させることで、よりクリックされやすいタイトルを作ることができます。
最新情報であることを明示する
オウンドメディアでは、一度投稿した記事を「リライト」して最新情報を反映させることがあります。
リライトは、古い情報を最新のものに置き換えるため、ユーザーに誤った情報を提供しないようにするために重要な業務です。
ただし、最新情報を本文内で伝えるのも有効ですが、クリック数を増やすためにはタイトルに「最新情報」を明示するのもおすすめです。
例えば「【2024年最新版】~~~」や「○○の最新情報をご紹介!」といった表現が効果的でしょう。
この「最新情報」という表現は、新しく作成した記事にも活用できます。特にトレンドに関連する内容の場合、タイトルに「最新情報」と加えることで、より多くのユーザーに興味を持ってもらえるでしょう。
クリックしたくなるような工夫を凝らす
ユーザーがクリックしたくなるタイトルを作るためには、心を引きつける工夫を取り入れることも重要です。
例えば、読み手が共感できる課題や悩みをタイトルに盛り込むことで、「これこそ自分に必要な情報だ」と思わせることができます。
また、「簡単にできる」「初心者でも安心」といった、ハードルが低いことを伝える表現も効果的です。
さらに、「これで成功する」や「○○を知らなかった人へ」など、ユーザーに対して特別感や限定感を出す表現も、興味を引きやすくクリックを促進できます。
オウンドメディアの記事タイトル作成手順
オウンドメディアの記事タイトルは、以下の手順に従って作成することをおすすめします。
・検索キーワードを選定する
・検索ユーザー(ターゲット)のペルソナを考える
・ターゲットの検索意図(悩みや知りたいこと)を考える
・コツを適宜盛り込んだタイトルを作成する
1.検索キーワードを選定する
タイトルを作成する際、検索キーワードの選定は非常に重要です。
オウンドメディアを訪れる多くのユーザーは、検索エンジンを通じてサイトにアクセスするため、適切なキーワードを選ぶことが成功のカギとなります。
キーワードを選定する際は、ユーザーがよく検索しそうな主要キーワードだけでなく、関連キーワードも含めて検討しましょう。
複数のキーワードを組み合わせることで、より多くのアクセスを集められる可能性が高まります。
ただし、意味は似ていても検索頻度が低いキーワードを選んでしまうと、あまり流入を得られない可能性もあります。
また、あまりに人気が高いキーワードは競合が多く、上位に表示されるのが難しい場合もあるので、バランスを見極めることが重要です。
SEOキーワード選定の鉄則|効果的なキーワードの見つけ方を紹介!
SEO対策のキーワードツール11選!選び方・機能・料金を比較
2.検索ユーザー(ターゲット)のペルソナを考える
次に、記事を読むターゲットユーザーのペルソナを考えましょう。
ターゲット層は「20代女性」「40代男性」といったざっくりとした属性で考えますが、ペルソナはこれをさらに具体化した1人の人物像です。年齢や性別、家族構成、趣味、仕事、休日の過ごし方などを設定します。
ペルソナを設定することで、どのようなユーザーがキーワードを検索しているかをより具体的にイメージでき、ターゲットに響く魅力的なタイトルを作りやすくなります。
このペルソナ設定は、記事本文の作成時にも活用できるため、あらかじめ設定しておくことが大切です。
コンテンツマーケティングのペルソナ設定とは?設定方法を解説!
3.ターゲットの検索意図(悩みや知りたいこと)を考える
ペルソナを設定したら、次にターゲットが抱える悩みや知りたいこと、つまり検索意図を考えます。クリック率を高めるには、ターゲットが何を求めて検索しているのかを理解することが重要です。
ユーザーは具体的な疑問や悩みがあるからこそ検索を行います。例えば、「仕事着 おしゃれ」と検索する人は、「仕事着をもっとおしゃれにしたい」というニーズがあるはずです。
この検索意図を理解した記事は、ユーザーの満足度を高め、SEOの観点でも評価されやすくなります。そのため、タイトルを作成する前に、ターゲットの検索意図をしっかり把握しておきましょう。
4.コツを適宜盛り込んだタイトルを作成する
ターゲットの検索意図を理解したら、キーワードやペルソナを考慮しながらタイトルを作成していきましょう。このとき、これまで紹介したタイトル作成のコツも取り入れると効果的です。
ただし、すべてのコツを詰め込みすぎると、タイトルが長くなりすぎたり、情報が多すぎたりしてわかりにくくなることがあります。
必要なポイントを適切に盛り込み、バランスの取れたタイトルを目指しましょう。
オウンドメディアで記事タイトルをつける際の注意点
記事タイトルを作成する際には、以下のポイントに注意しましょう。
・クリックを促すだけの誇大表現は避ける
・広告感がないか注意する
・頻繁にタイトル変更をしないようにする
クリックを促すためだけの誇大表現は避ける
クリック率を上げるために、誇大表現を使ってしまうことがあります。
たしかに一時的にクリック率が上がるかもしれませんが、実際に記事を読んだユーザーがタイトルとのギャップを感じると、すぐに離れてしまう可能性があります。
さらに、タイトルと内容が一致していないと、検索エンジンはコンテンツの内容を正確に理解できず、SEOに悪影響を与えることもあります。
タイトルはインパクトが大事ですが、記事内容と一致しない誇大表現は避けるようにしましょう。
広告感がないか注意する
自社の商品やサービスを売り込むためにプロモーションは重要ですが、あまりに広告色が強いタイトルにすると、ユーザーは「売り込み」と感じて敬遠してしまいます。そのため、タイトルには広告感を出さないように注意が必要です。
オウンドメディアの目的は、ブランディングや潜在顧客へのアプローチ、コンテンツの資産化です。
ユーザーに有益な情報を提供することが主な役割であるため、広告感のあるタイトルや記事は避け、ユーザーが信頼できる内容にしましょう。
頻繁にタイトル変更をしないようにする
検索エンジンはサイトの評価において、タイトルを重要な要素としています。
頻繁にタイトルを変更すると、検索エンジンが記事のテーマやコンセプトを正しく評価できず、SEOに悪影響を与える可能性があります。
ただし、タイトルを変更してはいけないわけではありません。コンテンツをリライトする際には、本文に合わせてタイトルを調整することが重要です。
頻繁な変更は、既存の読者を混乱させ、信頼を損なうリスクがあるため注意しましょう。
オウンドメディアの記事タイトル作成に役立つ無料ツール
オウンドメディアの記事タイトルを作成する際に、便利な無料ツールがあります。今回は、その中でも特に役立つ2つのツールをご紹介します。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、株式会社シンクラフトが提供するツールで、過去の検索データやデータベースから「サジェストキーワード」を取得できます。
調べたいキーワードを入力するだけで関連するサジェストキーワードを簡単に確認でき、ユーザーの検索意図や興味のある情報を把握するのに役立ちます。
無料で利用できますが、1日に出力できるキーワードは10件まで(1日30回)という制限があります。さらに高度な提案や一括キーワード調査を行いたい場合は、有料プランを検討してみましょう
Googleキーワードプランナー
出典:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
Googleキーワードプランナーは、1か月間の検索ボリュームや検索数の推移を調べられる無料ツールです。Google広告を利用しているユーザーであれば、誰でも追加コストなしで使えます。
検索数だけでなく、時期による変動も確認できるため、どのキーワードがいつ注目されているかを把握するのに役立ちます。
さらに、最大10個までのキーワードをまとめて調査できるため、複数のキーワードを効率的に分析したい場合にもおすすめです。
まとめ
今回は、オウンドメディアの記事タイトルを設定する際のコツや注意点について解説しました。
記事タイトルは、クリック数を増やし、多くのユーザーに記事を読んでもらうために非常に重要です。
キーワードをうまく活用しながら、記事内容に合った適切なタイトルを設定して、効果的にユーザーの興味を引きましょう。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。