SEOの効果測定とは?必要な項目や見るべき指標7選を紹介!
コンテンツを公開しても、何もしなければ成果を最大化することは難しく、SEO施策を実施する中で効果測定は欠かせません。
とはいえ、いつどのように効果測定をすればいいのか分からない、なんとなく数値を見ているけれどよく分からない、そんな悩みも多いのではないでしょうか。
本記事では、SEOの効果測定を行うタイミングや見るべき指標を詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
SEOの効果測定とは?
SEOにおける効果測定とは、SEO対策を行ったサイトやページが期待する成果を上げられているかを確認することです。ツールなどを活用し、設定した目標数値に達しているのか、未達部分はどこかを確認し、原因分析・対策検討を行うのが一般的です。
定期的に効果測定を行うことで、実施しているSEO対策の施策が合っているのかを検証できます。せっかくSEO施策を実施していても、適切に効果測定ができていなければなかなか上位表示されず、集客効果を得ることも難しくなってしまいます。
また、効果測定により改善点が見つけられるだけでなく、検索エンジンのアップデートやアルゴリズムの変更などによる表示順位の変動をいち早く発見でき、対策できます。
SEOの効果測定の必要性
なぜSEOの効果測定をする必要があるのかについて、より詳しく解説します。
行った対策に効果があったか知るため
効果測定を行わなければ、どの施策に効果があったのかを知ることができません。
ある記事が上位表示されても、質の高いコンテンツ量が増えたことが直結したのか、被リンクや他チャネルからの流入が増えたことが要因なのか、競合記事に何らかの変動があったのか、効果測定をしなければ把握できません。
効果測定を行い、効果のあった施策を把握できれば、他記事でも実施したり、サイト全体の方向性を固めることができます。サイトにとって相性の良い対策を見つけることにつながるでしょう。
改善点を見つけるため
さまざまな対策を講じても、何をやっても成果が出ないときには、適切な改善策が行えていない可能性が高いです。効果測定を行うことで、成果の出ない要因を絞り込むことができ、効率的に改善を行うことができます。
SEO対策の方法はさまざまで施策は無数にあるため、現状を的確に分析し、改善点を把握することが成功の近道となります。期待した成果がなかなか出ないときこそ、効果測定のやり方を見直してみることが重要です。
アルゴリズムに対応できているか知るため
検索エンジンのアルゴリズムに対応できているかを把握することも、効果測定の役割の一つです。
Googleをはじめ、検索エンジンのアルゴリズムは日々アップデートされており、アップデートに伴い検索順位も変動します。アルゴリズムアップデートにより、検索エンジンの評価基準が変動するためです。
定期的に効果測定を行っていれば、表示順位の変動にいち早く気づくことができます。順位が落ちていれば、対策を行うことですぐに上位表示に戻すことができるでしょう。
SEOの効果測定を行うタイミング
続いて、SEOの効果測定を行うタイミングについて解説します。もちろん毎日チェックするのが理想ですが、以下で紹介する3つのタイミングでは重点的に効果測定を行うことをおすすめします。
サイト全体に関わる施策を行った後
1つは、サイト構造の改善を図るなどサイト全体に関わる施策を行った後です。サイト全体の変更を行ってすぐは検索順位が変動しやすく、不安定になりがちです。
サイト全体の施策は、成果が出始めるまでに3カ月ほどかかるとされており、さらに3カ月から半年ほどは様子を見る期間になります。
サイト全体に関わる施策は成果が出るまでに時間がかかりますが、その分インパクトが大きいことが一般的です。適切に効果測定を行うことで、その後のサイト運用に生かせる有意義な施策となるでしょう。
新規ページを追加した後
新たに記事などを作成し、新規ページを追加した後の効果測定も重要です。新たに作成したコンテンツや狙ったキーワードが、効果があるものであったかを把握することで、今後の方向性を検討する際に役立ちます。
また、新規ページの動向を追うことで、リライトの必要性や改善箇所を把握することもできるでしょう。
新規ページを追加した場合には、成果が出始めるまでに早くて1カ月、遅い場合には3カ月から半年ほどかかるとされています。このタイミングはキーワードによっても異なり、競合が少ないキーワードであれば、より早く成果が出ることが一般的です。
リライトした後
既存ページをリライトした後も、効果測定のタイミングの一つです。リライトは何らかの狙いがあって実施したはずです。その狙った効果が得られたのかを確認することは、今後の施策を検討する上で重要です。
リライトを行い、検索順位に反映されるまでは、数週間程度かかることが一般的です。すでに検索結果の1ページ目に表示されているページのリライトの方が、まったくランクインしていないページよりも反映されるのが早いとされています。
ただし、すでに上位表示されている記事はリライトによって順位を落としてしまう可能性もあり、効果測定を行いながら慎重に加筆修正箇所を検討する必要があるでしょう。
SEO効果測定の際に見るべき指標
ここで、SEOの効果測定において特に注目すべき指標を7つ紹介します。
①コンテンツ数
1つ目はサイトのコンテンツ数です。特に立ち上げたばかりのサイトのコンテンツ数を増やす段階においては、1カ月ごとの目標数を設定しておき、増加数を照らし合わせて目標達成できているかを確認しましょう。
コンテンツ数を増やすことにより、サイト内の情報量やカバーできるキーワードが増えたり、内部リンクを増やすことができたりなど、SEO的に良い効果が期待できます。
②クローラーの巡回数
2つ目はクローラーの巡回数です。検索エンジンはクローラーが巡回することで、ページを認識・評価し、検索順位を決定しています。
クローラーがあまり巡回していなければ、そもそも評価対象とされていない可能性が高く、いくら質の高いコンテンツを作成しても検索エンジンに掲載されません。
サイト公開から半年ほどたったら、1日平均150〜200回のクローラーの巡回数があることが理想です。達していない場合には、被リンクなどで外部露出を増やしたり、サイトマップを作ったりして、クロールしやすい環境を整える対策が必要です。
③キーワードごとの検索順位
3つ目はキーワードごとの検索順位です。SEOは上位表示を狙い、より多くのアクセスを得ることが目的であり、検索順位を確認することは重要です。
サイト全体の成果だけでなく、キーワードごと、ページごとの検索順位を細かく見ていくことで、リライトすべきコンテンツや改善点が見えてきます。
リライトする記事を選定する際には、もう少しで最上位表示が狙えそうな10位以内、もしくはもう少しで検索結果の1ページ目に表示されそうな11位から15位辺りに位置している記事を優先しましょう。
コンテンツ自体は評価されているため、競合と比較して足りない要素を追加するなどの微調整で、順位アップが狙えるからです。
④流入経路
4つ目の項目は流入経路です。サイトやページにどのような経路でユーザーが流入しているのかを把握します。一見アクセスが多くても、SNSなど外部からの流入や被リンクによる流入がほとんどを占めている場合があります。
そのような状況が一概に悪いわけではありませんが、自然検索による流入を増やさなければ、継続的にアクセス数を確保できなくなる可能性が高く、改善すべきであるといえるでしょう。
自然検索による流入を増やすためには、コンテンツの質を上げ、上位表示を狙うしかありません。キーワードごとの検索順位と照らし合わせながら、改善点を洗い出してください。
⑤PV数
5つ目はPV(ページビュー)数です。PV数とは特定のページが閲覧された総数のことです。検索エンジンはユーザーの行動も評価対象にしているとされており、PV数が多いことも検索順位に影響すると考えられています。
しかし、目的達成のためにはサイト全体のPV数が多ければいいというわけではなく、コンバージョンなど目的に直結するページのPV数も重要指標です。
PV数を増やすためには、コンテンツの質を高めて検索順位を上げるだけでなく、サイト内の導線を整備することも欠かせません。
⑥コンバージョン率
6つめはコンバージョン率です。コンバージョン率とは、資料ダウンロード、問い合わせ、購入など、サイトの目的を達成している割合のことです。
いくらPV数が多くても、コンバージョンにつながっていなければ意味がありません。コンバージョン率が低い場合には、サイトの内容と目的がマッチしているかを見直す必要があるでしょう。
また、コンバージョンに直結するページへの導線も併せて確認してください。送客が多い記事と少ない記事を分析することで、サイト全体の方向性を見直す際の検討材料にもなります。
⑦被リンク数
最後の項目は被リンク数です。Googleの評価基準として被リンクの量と質は明示されており、検索順位に影響しています。
より多く、質の高い被リンクを得ることが、SEO対策として有効です。被リンクが少ない場合には、より多く獲得できるよう、コンテンツの質を高めたり、共有ボタンを設置したりなどの対策を行います。
他社サイトにリンク掲載を依頼する被リンク営業も効果的です。他社サイトや他社サービスを紹介する記事を作成すれば他社にもメリットがあり、被リンクを獲得できる可能性も高まるでしょう。
被リンクの量だけでなく、質の高さも考慮すべき点であることに注意しましょう。スパムリンクや関連性の低い被リンクが大量にあると、ペナルティを受ける可能性もあります。どのようなサイトに掲載されているかも併せてチェックしてください。
SEO効果測定におすすめツール4選
最後に、SEOの効果測定におすすめのツールを紹介します。ツールによって、測定できる項目が異なるため、目的に応じて選択してください。
SEO効果測定ツールについて更に理解を深めたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
Google Analytics
Google Analyticsは、Googleが提供しているサイト分析ツールです。無料で利用でき、Google広告などとも連携できるため、サイト運営時には登録することをおすすめします。
Google Analyticsでは主に、サイトに訪れたユーザーの行動を分析します。PV数や滞在時間、流入経路、離脱率や直帰率といった指標を、サイト全体、ページ単位で確認できます。また、リアルタイムでユーザー数や閲覧されているページを見ることも可能です。
Google Search Console
Google Search ConsoleもGoogleが無料で提供しているツールです。検索順位、クリック数など検索結果上でのパフォーマンスを確認できます。Google Analyticsと併せて利用すれば、ほとんどの項目をカバーできるでしょう。
またGoogle Search Consoleでは、ページがインデックスされているかをチェックすることも可能です。インデックスとはページを検索エンジンに登録することで、インデックスされていなければ検索結果に表示されません。
クロールの申請をしたり、その他セキュリティ面のチェックもできるため、サイト運営には欠かせないツールといえるでしょう。
GRC
GRCは、キーワードごとの検索順位を確認できるツールです。「SEOツールラボ」が提供しており、無料で使うこともできます。
Googleだけでなく、Yahoo!、Bingでの検索順位も把握できます。また、自社サイトだけでなく競合サイトの順位変動を確認できたり、URLやキーワードを登録することで効果測定の手間を省けたりと、さまざまな便利な機能も付いています。
Ahrefs
Ahrefsは、世界中で使われているSEO分析ツールです。有料(月額1万2,500円から)なので、本格的にSEO施策を進めていきたい、規模の大きいサイトを運営しているといった場合に導入することをおすすめします。
Ahrefsは、直感的に操作できるダッシュボードや豊富なデータベースが魅力です。また基本的な分析だけでなく、キーワード選定や競合分析などコンテンツの作成にも使える機能が備わっています。
Google Search Consoleなど他ツールとの連携もでき、データ管理にも活用できるでしょう。
まとめ
本記事では、SEOにおける効果測定について、有効なタイミングや注目すべき指標、おすすめのツールを紹介しました。
闇雲にサイト運営を行い、まったく成果につながらなかったという事態を防ぐためにも、定期的な効果測定が重要です。本記事を参考に、適切な効果測定を行い、サイト成果の最大化を目指してください。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。