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YouTubeを用いた動画コンテンツマーケティングとは?メリットや成功事例も解説

YouTubeを用いた動画コンテンツマーケティングとは?メリットや成功事例も解説

インターネットの普及により、コンテンツマーケティングへの関心が高まり、多くの企業が自社サイトやオウンドメディア、SNSを活用しています。

 

さらに、近年ではYouTubeなどの動画プラットフォームで「動画コンテンツマーケティング」を活用する企業が増えています。

 

では、動画コンテンツマーケティングは企業にどのようなメリットをもたらすのでしょうか?

 

今回は、YouTubeを活用した動画コンテンツマーケティングのメリットやデメリット、制作時のポイント、さらには成功事例もご紹介します。

 

動画を活用したマーケティングに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって役立つ情報を提供し、商品やサービスの購入を促したり、見込み顧客をファン化したりする手法です。

 

この「価値のあるコンテンツ」とは、ユーザーが求める情報をわかりやすくまとめ、悩みや問題を解決する内容のコンテンツを指します。

 

ユーザーが実際に行動に移すまで継続的に情報やノウハウを提供するため、この手法は「インバウンドマーケティング」とも呼ばれます。

 

コンテンツマーケティングでは有益な情報を発信し続けるため、ユーザーは「このサイトは信頼できる」と感じ、企業の認知度やイメージが向上する施策です。

 

その結果、コンテンツマーケティングは売上アップだけでなく企業のブランディングにも貢献します。

 

コンテンツマーケティングについては以下の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。

 

コンテンツマーケティングとは?活用するメリットや成功事例を紹介

 

YouTubeを用いた動画コンテンツマーケティングが重要視されている背景

YouTubeを用いた動画コンテンツマーケティングが重要視されている背景

近年、企業が動画コンテンツマーケティングに力を入れる動きが増えています。

 

これは、YouTubeやSNSを通じて動画が日常的に閲覧されるようになり、動画コンテンツの需要が急速に高まっている点が背景にあります。

 

若い世代を中心に、テレビよりもネットで動画を視聴する人が増えており、その中でもYouTubeは最も利用されている動画プラットフォームです。

 

さらに、YouTubeは単なる視聴の場にとどまらず、商品やサービスの情報収集にも多く利用されています。

 

これまではGoogleなどの検索エンジンで調べることが一般的でしたが、最近ではYouTubeで直接検索する人も増えているのです。

 

また、動画内で紹介された商品やサービスに興味を持ち、それを他の検索エンジンやSNSでさらに調べる人も少なくありません。

 

このように、YouTubeは多くの人にとって身近なプラットフォームとなっており、動画視聴が増加していることから、企業にとっても動画コンテンツマーケティングが重要な戦略となっているのです。

 

YouTubeを用いた動画コンテンツマーケティングを実施する5つのメリット

YouTubeを用いた動画コンテンツマーケティングを実施する5つのメリット

YouTubeを用いた動画コンテンツマーケティングを取り入れると、主に以下のメリットが得られます。

 

・短い時間で大量の情報をユーザーに提供できる

・ユーザーの記憶に残りやすい

・拡散力が高い

・テレビCMよりコストがかからない

・YouTube以外のプラットフォームにも流用できる

 

それぞれ解説します。

 

短い時間で大量の情報をユーザーに提供できる

動画は、テキストや画像と比べて短時間で大量の情報を提供できる優れた媒体です。

 

Forrester Research社のJames McQuivey博士の研究によれば、1分間の動画は約180万字に相当する情報を伝えることができるとされています。

 

これは、テキストで約3,600ページ分に相当し、動画がいかに効率的に情報を伝えられるかがわかるでしょう。

 

動画では、動き、テロップ、ナレーション、BGMなどを効果的に組み合わせることで、視覚と聴覚を通じて多くの情報を届けることができます。

 

また、特に若年層は長文を読む習慣が少ないため、動画形式の方が関心を引きやすいというメリットもあります

 

ユーザーの記憶に残りやすい

動画を制作する際には、映像だけでなくBGMや効果音、ナレーションなどの音声も組み合わせることが一般的です。

 

インパクトのある映像はそれだけでも印象に残りますが、音声を加えることで聴覚にも働きかけ、記憶に残りやすくなります。

 

記憶に残りやすい動画は商品やサービスの購買行動を促進するだけでなく、企業のブランディングや新規顧客の獲得にも効果的です。

 

さらに、単なる情報提供にとどまらずストーリー性を持たせることで、視聴者に強く印象づけるとともに親しみやすさを感じてもらうこともできます。

 

拡散力が高い

YouTubeに投稿された動画は、その内容次第で多くのユーザーの興味や関心を引き、場合によってはSNSで広く拡散されることがあります。

 

特に、拡散力の高いSNSで紹介されると、さらに多くのユーザーに動画を届けることができるでしょう。

 

ただし、すべての動画が拡散されるわけではありません。拡散してもらうためには、多くのユーザーに「面白い」や「感動的」と感じてもらえるような内容に仕上げることが重要です。

 

また、衝撃的でインパクトのある映像も拡散されやすい傾向にあります。

 

テレビCMよりコストがかからない

商品やサービスの認知度を高め、販売促進を図る手段としてテレビCMがよく利用されています。

 

しかし、テレビCMは制作費に数百万円が必要であり、さらに1本あたりの放映費用も数万円にのぼります。これらのコストは非常に高く、中小企業にとっては利用が難しいことも多いでしょう。

 

一方で、YouTubeなどの動画プラットフォームを活用する場合、制作費はかかりますが放映に関しては追加のコストが発生しません。そのため、テレビCMと比べて大幅にコストを抑えることが可能です。

 

さらに、YouTubeではユーザーの興味や行動に基づいたターゲティングが可能であり、特定の属性や興味を持つユーザーに対して効果的に動画を届けられます。そのため、低コストで確度の高い訴求が行えるのです。

 

YouTube以外のプラットフォームにも流用できる

例えば、YouTubeで動画を投稿できなくなった場合でも、動画データが手元にあれば他のプラットフォームで活用することが可能です。

 

プラットフォームごとにデータ形式が異なる場合もありますが、形式を変換することで問題なく使用できます。例えば、以下のようなプラットフォームに動画を掲載できます。

 

・自社サイト

・SNS

・テレビCM

・デジタルサイネージ

 

動画データは、自社サイトやLPに掲載したり、SNSに投稿したりすることが可能です。

 

また、テレビCMにも流用できます。テレビCMはコストがかかるものの、依然として多くの人が視聴しており、テレビを通じて注目を集めることが期待できるでしょう。

 

デジタルサイネージとは、店頭やアーケード、駅構内などに設置されたモニターに映像を配信するプロモーション方法です。デジタルサイネージを活用すれば、テレビCMと同様に不特定多数の人々にアプローチできます。

 

YouTubeを用いた動画コンテンツマーケティングを実施する際に感じる2つのデメリット

YouTubeを用いた動画コンテンツマーケティングを実施する際に感じる2つのデメリット

動画コンテンツマーケティングにはさまざまなメリットがある一方で、デメリットに感じてしまう部分もあります。ここでは2つのデメリットをピックアップしてご紹介します。

 

動画に特化したコンテンツマーケティングのノウハウが必要

一つ目のデメリットは、動画に特化したコンテンツマーケティングの専門知識が求められることです。

 

動画制作に加え、効果的なコンテンツマーケティングを実現するためには、どのような情報を提供すればよいのか、また、運用中にどの指標で成果を評価すべきかを理解する必要があります。

 

さらに、YouTubeを活用する場合、YouTube特有のアルゴリズムや視聴者の行動パターンを把握する必要があるため、動画コンテンツマーケティングに特化した知識を深めることが重要です。

 

動画制作には一定のコストがかかる

2つ目のデメリットは、動画制作に一定のコストが発生することです。前述のとおり、テレビCMに比べて費用を抑えられる点はありますが、それでも無料ではありません。

 

動画制作の費用は、撮影内容や依頼先、求めるクオリティによって大きく変動します。例えば、個人のフリーランスに依頼すれば数万円程度で制作してもらえることもあります。

 

しかし、企画から投稿までプロの動画制作会社に依頼する場合、数十万円から100万円以上のコストがかかることが一般的です。

 

特にコンテンツマーケティングでは、ユーザーに有益な情報を提供しつつ見やすい動画を作成することが重要となります。

 

そのため、質の高い動画を制作するには一定のコストがかかる点を考慮しておく必要があるでしょう。

 

コンテンツマーケティング動画の種類

コンテンツマーケティング動画の種類

コンテンツマーケティングに活用できる動画の種類は以下のとおりです。

 

・企業のブランディング動画

・How to動画

・サービスや商品の説明動画

・インタビュー動画

・インフルエンサーを活用した動画

 

それぞれどのような内容の動画になるのか、解説していきます。

 

企業のブランディング動画

企業やブランドの印象を向上させ、認知度を高めるためにブランディング動画を活用できます。

 

この動画では、映像と音声を効果的に組み合わせ、企業独自の世界観や価値観を表現します。また、企業の考え方や特徴を伝えるための有力な手段でもあります。

 

ブランディング動画の主な目的は、自社の商品やサービスの紹介ではなく、企業の歴史やストーリー、使命を伝えることです。

 

これにより、ユーザーが企業の理念や価値観に共感し、ファンになることがあります。企業やブランドに対する愛着が増すことで、ユーザーとの信頼関係を築きやすくなるでしょう。

 

How to 動画

How to動画とは、商品やサービスの使い方をわかりやすく紹介する動画です。動画ではテキストや画像よりも細かい部分まで詳細に説明できるため、取扱説明書の代わりとしてHow to動画を提供する企業が増えています。

 

How to動画はすでに商品やサービスを購入した人向けというイメージがあるかもしれません。

 

しかし、他の商品と比較検討している方にとっても、How to動画を視聴することでその商品への理解が深まり、不安が解消されることがあります。

 

その結果、購入への安心感が増し、購買行動につながる可能性が高まるでしょう。

 

サービスや商品の説明動画

サービスや商品の説明動画は、特徴や機能、活用方法などを視覚的に紹介するためのものです。この動画を視聴することで、初めて自社の商品やサービスを知るユーザーにもその内容を理解してもらうことができます。

 

説明動画の主な目的はサービスや商品の認知度を高めることですが、それだけでなく、利用するメリットや魅力を伝えて購買行動につなげることも目指せます。

 

制作時には、視聴者が知りたい情報をわかりやすく盛り込み、サービスや商品を実際に利用しているイメージを持てるような動画に仕上げることが重要です。

 

インタビュー動画

インタビュー動画は、さまざまな人にインタビューを行い、その内容を動画として投稿する方法です。主に次の3つの種類があります。

 

・従業員インタビュー

・経営者インタビュー

・顧客インタビュー

 

従業員インタビューは人材採用の際に特に効果的です。従業員の仕事内容や職場の雰囲気をリアルに伝えることで、求職者に会社の魅力を感じてもらいやすくなります。

 

経営者インタビューも人材採用の場で活用されることがありますが、企業やサービス、商品のビジョンや思いを経営者自身が語ることで視聴者の共感を得やすく、企業や商品のブランディングにもつながります。

 

顧客インタビューは、実際に商品やサービスを利用した顧客の意見を直接聞けるため、視聴者が購入後のイメージをしやすくなり、購買意欲の向上に貢献するでしょう。

 

テキストや画像だけでは伝わりにくい感情がインタビュー動画ではリアルに伝わる点が、大きな魅力といえます。

 

インフルエンサーを活用した動画

YouTubeやSNSで人気のインフルエンサーを活用した動画は、基本的にそのインフルエンサーのファンに向けて制作されるため、認知度の向上を目指せる動画です。

 

インフルエンサーには最新のトレンドを幅広く紹介する人もいれば、特定の分野に特化している人もいます。そのため、自社の商品やサービスの特性や雰囲気に合ったインフルエンサーを選ぶことが重要です。

 

もし依頼したインフルエンサーと自社の商品・サービスに親和性がない場合、ユーザーに「なぜこの商品を紹介しているのだろう?」と違和感を与える可能性があります。

 

この違和感が企業のイメージ低下につながる恐れがあるため、インフルエンサーの選定には注意が必要です。

 

YouTubeを用いたコンテンツマーケティング動画を制作する際に押さえておくべきポイント

YouTubeを用いたコンテンツマーケティング動画を制作する際に押さえておくべきポイント

YouTubeで動画コンテンツマーケティングを実施するためには、投稿する動画を制作していかなくてはなりません。

 

動画を制作する際には、以下のようにいくつか押さえておくべきポイントがあります。

 

・ターゲットや目的を明確にする

・サムネイルを意識する

・動画の冒頭で興味を引けるような構成にする

・動画を長くしすぎない

・CVまでの流れを想定して作成する

・拡散してもらいやすい動画にする

・動画内にCTAを設置する

 

それぞれ解説します。

 

ターゲットや目的を明確にする

コンテンツマーケティングで動画を制作する際には、まずターゲットと目的を明確にすることが不可欠です。

 

ユーザーに有益な情報を提供するためには、誰に何を伝えたいのかを明確にしないと動画の意図が不明確になり、効果が薄れてしまいます。

 

ターゲットは、ペルソナレベルで詳細に設定すると、その人物の興味やニーズ、抱えている悩みや問題点が具体的に見えてくるため、動画制作において非常に役立ちます。

 

例えば、若年層の消費者をターゲットとする場合、関心事や生活スタイルにマッチした内容を盛り込むことで、より効果的なメッセージを届けることができます。

 

サムネイルを意識する

サムネイルとは、YouTubeのホーム画面や関連動画、検索結果に表示される画像のことです。

 

ユーザーは、サムネイルとタイトルから動画の内容を想像し、興味があればクリックして視聴します。そのため、動画制作時にはサムネイルのデザインも非常に重要です。

 

クリックされやすいサムネイルを作成するにはいくつかのポイントがあります。まず、視認性を高めるためにテキストは大きくはっきりと表示し、20文字以内に収めることが効果的です。

 

また、色使いは3〜4色に抑えると視覚的にまとまりやすくなります。さらに、動画内に複数の内容が含まれていても、サムネイルでは一つのテーマに絞ることで視聴者に動画の内容がより伝わりやすくなります。

 

動画の冒頭で興味を引けるような構成にする

視聴者の関心を引きつけられなければ、すぐに離脱される可能性があります。そのため、最初の3〜5秒で視覚的にインパクトを与え、興味を引くことが重要です。

 

この短い時間で視聴者の興味を引くためには、冒頭からテンポ良く内容を展開することが大切です。

 

視聴者の注意を引き続けるために興味を引くストーリーや状況を最初に示し、次の展開が気になるような構成にすることで動画を最後まで見てもらえる可能性が高まるでしょう。

 

また、ターゲットが共感しやすい悩みや課題を冒頭に取り入れることで、共感も引き出しやすくなります。

 

動画を長くしすぎない

視聴者の興味を引き続けて最後まで視聴してもらうためには、動画の再生時間も重要です。

 

たとえ冒頭で強いインパクトを与えて多くの視聴者を引きつけたとしても、再生時間が30分以上に及ぶと、多くの場合、途中で視聴をやめられてしまいます。

 

そのため、インパクトを維持して最後まで見てもらうためには、動画の再生時間を30秒から3分程度に抑えるのが効果的です。

 

再生時間を適切に保つためには、シーンの切り替えやテロップを効果的に活用し、伝えたい情報をコンパクトにまとめる工夫が必要となります。

 

視聴者にストレスを感じさせないためにテンポが悪いと感じる部分は積極的に編集して、見やすい動画を作成しましょう。

 

CVまでの流れを想定して作成する

動画制作の際には、視聴者のカスタマージャーニーマップを作成することで、動画を視聴したユーザーが次にどのような行動を取るかを予測しやすくなります。

 

例えば、動画を視聴したユーザーが紹介された自社商品に興味を持った場合、そのユーザーは自社サイトやLPにアクセスし、商品の詳細を調べることが考えられます。また、他社の商品と比較検討に進む可能性もあります。

 

カスタマージャーニーマップを作成しておくことで、各段階にいるユーザーに適切な情報を提供する動画を制作することが可能になります。

 

特に、ユーザーを購買まで導くことを目指す場合は、購入までの流れをしっかりと想定した上で動画制作に取り組むことが重要です。

 

拡散してもらいやすい動画にする

動画を多くのユーザーに届けるためには、拡散されやすくすることも重要です。そのためには、SNSとの連携やインフルエンサーとのコラボレーションを検討しましょう。

 

まず、SNSとの連携についてです。YouTubeの概要欄に自社が運用するSNSアカウントのリンクを貼るだけでなく、SNSでの投稿で動画URLをシェアすることで集客効果を高められます。

 

YouTubeだけで運用するよりも、他のSNSを活用することでより多くのユーザーに動画を届けることができるでしょう。

 

次に、インフルエンサーとのコラボレーションも効果的です。インフルエンサーと共同で作成した動画は、インフルエンサーのファンによって拡散されやすくなります。

 

また、インフルエンサーを通じて商品やサービスの魅力や実際の使用感を、第三者目線で伝えることができます。

 

動画内にCTAを設置する

CTA(Call to Action)とは、視聴者に特定の行動を促すための画像や文章のことです。Webサイトでよく見られる例としては、問い合わせボタンや申し込みページへのリンクがあります。

 

YouTube動画では、以下のような方法でCTAを設置できます。

 

・概要欄

・カード

・終了画面

 

視聴者が動画で紹介された商品やサービスに興味を持った場合、概要欄に公式サイトのリンクを掲載することですぐにアクセスできるようになります。

 

また、「カード」とは、動画内の任意のタイミングで表示されるCTAです。視聴者が動画の右上に表示されたテキストをクリックすると、その動画に関連するサムネイルや詳細情報が表示されます。

 

終了画面では、チャンネル登録や他の動画のおすすめなど、視聴者に継続してコンテンツを楽しんでもらうためのCTAが設定できます。

 

動画内にCTAを適切に配置することで視聴者が視聴後に次に何をすべきかが明確になり、より成果につながりやすくなるでしょう。

 

YouTubeを用いたコンテンツマーケティングの成功事例

YouTubeを用いたコンテンツマーケティングの成功事例

実際に、YouTubeを活用してコンテンツマーケティングに成功した事例もあります。ここでは5社の成功事例をピックアップしてご紹介しましょう。

 

Lenovo

ノートPCやタブレットなどを取り扱うLenovoは、自社商品の「YOGAタブレット」のPRとして「#Goodweird」キャンペーンを展開しました。

 

このキャンペーンでは、YouTuberとクリエイティブエージェンシーが共同で制作した動画を、YouTuberのアカウントから投稿する形式を採用しています。

 

その中で、ロシアのYouTuber「EeOneGuy」が制作した動画は、公開からわずか2日で280万回以上の再生数を記録しました。

 

このように、話題性のあるYouTuberとのコラボレーションによって、特に若い層に対する強力なアピールが実現されたといえるでしょう。

 

LenovoのYouTubeチャンネル

 

日本赤十字社

日本赤十字社は、寄付、献血、ボランティア活動を通じて、多くの人々を救う支援活動を行っています。2019年にこうした活動を広く知ってもらうために、ブランディング動画を制作しました。

 

この動画は父親と子どもの会話を軸に展開され、視聴者に自身の寄付や遺贈が誰かを救っているというメッセージを伝えています。

 

親子の自然なやり取りを通じて日本赤十字社の活動がさりげなく紹介されていますが、具体的な活動内容には触れず、視聴者の共感や感情移入を引き出すことを重視した構成になっているのが特徴で、多くの方の関心を獲得しています。

 

日本赤十字社のYouTubeチャンネル

 

Under Armour

アメリカに本社を置くUnder Armour社は、主にスポーツ用品を手がける企業です。同社はモデルのジゼル・ブンチェンを起用した動画で大きな話題を集めました。

 

その動画では、ジゼルがSNSで寄せられたメッセージには一切反応せず、黙々とサンドバッグを打ち続けます。

 

そのメッセージには彼女への批判も含まれていますが、彼女はそれを気にせず自分の理想に向かってトレーニングを続ける動画構成です。

 

この姿が多くの人々に感動を与え、動画は大きな注目を浴びました。この動画の公開後、Webサイトへのアクセス数は42%増加し、コンバージョン率も28%上昇しました。

 

Under ArmourのYouTubeチャンネル

 

MUJI 無印良品

MUJI 無印良品は、生活雑貨、衣類、食品など、幅広い商品を開発・販売しています。MUJI 無印良品のYouTubeチャンネルでは、その商品の活用方法や使い方を紹介する動画や、商品をPRする動画を中心に投稿しています。

 

これらの動画は全体的にシンプルで、テキストも少なめです。しかし、シンプルで使いやすい商品を提供するMUJI 無印良品のブランドコンセプトと雰囲気にマッチしており、MUJIらしさがよく伝わります。

 

PR目的の動画でありながら、同時にブランディング効果も期待できる内容となっているのが特徴です。

 

MUJI 無印良品のYouTubeチャンネル

 

イヴイヴ

完全審査制の恋活・婚活マッチングアプリ「イヴイヴ」は、MarketDrive社が運営しています。

 

イヴイヴは、他のマッチングアプリに比べて後発ながらも、YouTubeを効果的に活用することで多くのユーザーから支持を得ているのが特徴です。

 

イヴイヴの公式YouTubeチャンネルは2つあり、一つは渋谷で恋愛トレンドを調査する「恋愛サポートメディア」チャンネル、もう一つは実践的な恋愛テクニックをマンガ形式でわかりやすく紹介するチャンネルです。

 

どちらのチャンネルも登録者数は10万人を超えており、動画を通じて多くのファンを獲得していることがわかります。

 

イヴイヴのYouTubeチャンネル

 

YouTubeを用いたコンテンツマーケティング動画を制作する際の注意点

YouTubeを用いたコンテンツマーケティング動画を制作する際の注意点

成功事例などを参考にしつつ、自社でもYouTubeを用いたコンテンツマーケティング用の動画を制作したい場合、以下の4点についても把握しておくことが大切です。

 

・一つの動画に一つのテーマで作成する

・ユーザーに寄り添った動画を作成する

・バズることを意識しすぎない

・外注も視野に入れる

 

一つの動画に一つのテーマで作成する

動画は短時間で多くの情報を伝えることができますが、情報を詰め込みすぎると視聴者に伝えたい内容が曖昧になってしまうことがあります。

 

そのため、一つの動画に対して一つのテーマに絞り込んで制作することが重要です。

 

まず、動画の目的やターゲットを明確にし、ターゲットが抱える悩みを洗い出すことで適切なテーマを選定できます。

 

目的やターゲットが異なる場合は同じ動画にまとめるのではなく、新しい動画を制作するほうが視聴者にとってわかりやすく、行動を促しやすくなるでしょう。

 

ユーザーに寄り添った動画を作成する

企業が動画を制作する際、「再生回数を増やしたい」「拡散させたい」といった目標を掲げることがよくあります。

 

しかし、コンテンツマーケティングにおいてはユーザーにとって有益な情報を提供することが最も重要です。

 

ユーザーの疑問や不安、悩みを解決する動画を作成することでユーザーに価値を感じてもらい、結果として再生回数が自然と増え、拡散もされやすくなります。

 

また、SNSでバズることを意識しすぎると、一時的に認知度が上がるかもしれませんが、視聴者の悩みや不安を解決するという本来の目的から外れてしまうリスクがあります。

 

さらに、既存顧客が求めるコンテンツの質や方向性から逸れてしまうことで、期待に応えられず、顧客が離れてしまう可能性も考えられます。

 

そのため、最初からバズりを狙うのではなく、ユーザーに寄り添った動画を制作することが、長期的な成功につながるでしょう。

 

外注も視野に入れる

YouTubeを活用した動画コンテンツマーケティングを成功させるには、動画制作とコンテンツマーケティングの両方に関する豊富なノウハウとスキルが求められます。

 

自社で内製化することも可能ですが、そのためにはリソースを多く割く必要があり、ノウハウやスキルを習得するまでに時間がかかる可能性もあります。

 

そこで、円滑に動画コンテンツマーケティングを進めるために、外注を検討することをおすすめします。

 

外注することで、企画から動画制作、さらにはYouTubeチャンネルの運用までを専門家に任せることが可能です。また、映像制作のプロに依頼することで、高品質な動画を作成してもらえます。

 

コンテンツマーケティングではコンテンツの質が重要な要素であるため、十分な効果を得るためにも外注の活用を積極的に検討しましょう。

 

まとめ

コンテンツマーケティング youtube まとめ

今回は、YouTubeを活用した動画コンテンツマーケティングについてご紹介しました。

 

動画は、テキストや画像よりも多くの情報を短時間で伝えることができ、ユーザーの記憶に残りやすいというメリットがあります。

 

この動画の特性をうまく活用し、有益な情報を視聴者に届けることで、企業のブランディングや商品・サービスの認知度向上、さらには売上の増加といった効果が期待できるでしょう。

 

ただし、動画コンテンツマーケティングを成功させるためには、動画制作とコンテンツマーケティングの両方に関するノウハウやスキルが欠かせません。

 

高品質な動画コンテンツをYouTubeに投稿するためにも、必要に応じて外注の利用を検討することをおすすめします。

執筆者:Hub Works 鈴木

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。

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