コンテンツマーケティングとSEOの違いとは?従来の手法との違いも紹介
コンテンツマーケティングが重要視されるようになった背景
マーケティング手法の1つである「コンテンツマーケティング」。今、マーケティング手法のなかでも特に重要視されています。数多くあるマーケティング手法の中で、なぜコンテンツマーケティングが重要視されるようになったのでしょうか。
また、いざコンテンツマーケティングを行おうとすると、様々な専門用語が飛び交い、どのように実践していいか分からないという方も多くいるのではないかと思われます。
そこで今回は「コンテンツマーケティングとSEOの違いとは?従来の手法との違い」をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
情報化により、従来型のマーケティングが限界を迎える
インターネットやスマートフォンの普及が進み、従来のテレビやラジオ、雑誌等で掲載される広告が限界を迎えていると言っても過言ではありません。
理由として、テレビやラジオ、雑誌等との接触時間が減少し、その代わりにインターネットやスマートフォンの使用時間が増加して、ほしい情報の取集に充てられているからです。
そのためユーザーの意識も「自分で情報を収集する」という方向にシフトされていて、自社サービスや商品のアピールのみの従来型マーケティングでは、しっかり情報収集している潜在顧客獲得には繋がらなくなっているのです。
Googleの評価方法が「質」の重要視に転換
併せて、大手検索エンジンであるGoogleの評価方法が「質の重要視に転換」されたことも大きいでしょう。以前は、コンテンツ内に対象キーワードが入っていれば評価され、検索上位を狙えました。
ただ、Google側もアップデートを繰り返すことで「いかにユーザーにとって有益な情報か」に評価軸が置かれているのが現状です。
そのため、より有益で良質なコンテンツ制作に力を入れ、検索上位を狙い、ユーザー獲得を試みる企業が増えています。
インターネットにおける広告費の高騰
次に「インターネットにおける広告費の高騰」も挙げられます。厳密に言うと「獲得がしづらく、費用だけかさむ」ようになっているということです。
先述したように、自社サービスや商品のアピールのみの従来型マーケティングでは、ユーザーを獲得できなくなっています。
そのため、従来のように広告費用を払ってもユーザーが獲得ができなくなっており、費用対効果が合わなくなっている状況です。
「ZMOT」という新たな消費行動
マーケティング担当者ならば聞いたことのある、消費行動を表す単語も新しくなっています。今までは「AISAS」(注目・関心・検索・行動・共有)などが唱えられていました。
現代では「ZMOT」(Zero Moment of Truth)と呼ばれる「ユーザー自身がゼロ個目の情報収集を行う」という消費行動パターンがあります。その「ゼロ個目の情報収集を行う」際に有効的なのが、コンテンツマーケティングです。
「コンテンツマーケティング」と「コンテンツSEO」の違い
コンテンツマーケティングが重要視されるようになった背景はご理解いただけたかと思います。次に「コンテンツマーケティング」と「コンテンツSEO」の違いについてご説明します。違いをしっかり確認してください。
【コンテンツマーケティングの特徴】 | 【コンテンツSEOの特徴】 |
マーケティング手法の1つ
|
コンテンツマーケティングの一部
「検索エンジンを介して、ユーザー流入を増やす」という目的で、コンテンツSEOを実施する場合が多い |
コンテンツマーケティングとは
まず「コンテンツマーケティング」とは、有益なコンテンツを制作・提供することで、ユーザー自ら商品や事業に興味を持ち、一般ユーザーを顧客に引き上げるという手法です。
コンテンツが有益であればあるほど、情報収集時のユーザーの購買意欲が刺激され、新規顧客の獲得につながります。
コンテンツSEOとは
「コンテンツSEO」とは、コンテンツマーケティングの一部であり、コンテンツマーケティングを成功させるための検索エンジン最適化対策の一つです。
先述したように、コンテンツマーケティングとは「有益なコンテンツを制作・提供することで、一般ユーザーを顧客に引き上げる手法」です。
その手法を成功させるために「検索エンジンを介して、ユーザー流入を増やす」という目的で、コンテンツSEOをという手順を踏みます。
コンテンツSEOの活用例
コンテンツSEOを実施した場合、先述したように「検索エンジンを介して、ユーザー流入を増やす」というメリットがあります。更に具体的にいうと、自社メディアに訪れるユーザー母数を増やすことができるということです。
検索エンジンで上位表示されることで、その検索ワードで使用したほとんどのユーザーが目を通すことになります。そのため、自社サイトの集客数や新規ユーザーを増加させたい場合に活用するといいでしょう。
コンテンツマーケティングは複数の種類、コンテンツSEOは1種類
コンテンツマーケティングは要するに大枠を指すため、複数のチャネルが存在します。自社メディアでの記事コンテンツ公開はもちろん、SNS投稿、動画コンテンツ、メルマガ等も全てコンテンツマーケティングに含まれます。
ただコンテンツSEOのチャネルは検索エンジンの1つです。検索エンジンに評価され、上位表示されることがコンテンツSEOの目的になります。
オンラインでのみ使われるか、オフラインでも使われるか
またコンテンツマーケティングの1種として、セミナーや展示会などオフラインの状態で、大多数のユーザーに対して自社のアピールを行う方法も挙げられます。
セミナーや展示会なども、ユーザーに対して「スライドショー」や「自社製品」というコンテンツをアピールするためです。
ただ、コンテンツSEOに関しては、オンラインであるネット上で集客をする方法です。なおかつ、検索エンジンを介するため、オンラインでのみ有効な手法だと言えるでしょう。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの混同が起こったわけ
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違いは理解いただけたと思います。ではコンテンツマーケティングと、コンテンツSEOの混合が起こったのはなぜでしょうか。下記でご説明します。
流行期による影響
まず従来のマーケティング手法や広告宣伝の手法が通用しなくなり、コンテンツマーケティングの流行期が来たことが原因でしょう。
流行期のため様々な企業が実施に移りますが、本質まで理解できている企業が少なく、用語だけが一人歩きしてしまった部分が大きく影響しています。
コンテンツマーケティング=コンテンツを制作することではない
併せて理解していただきたいのが「コンテンツマーケティング=コンテンツを制作することではない」という点です。もちろん、コンテンツを制作しなければ、コンテンツマーケティングを実施することはできません。
ただ、コンテンツマーケティングの本質的な意図は「コンテンツに触れたユーザーが、自ら商品や事業に興味を持つことで、一般ユーザーを顧客に引き上げる」ということです。
集客したのちに、自社顧客に育てる一連の流れがコンテンツマーケティングであるということを理解しましょう。
どちらもコンテンツを「見つけてもらう」ためにかかせない
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOは、どちらも「自社に興味をもってもらう・見てもらう」ためには欠かせない存在であると理解いただけたと思います。
そこで次に、コンテンツSEOを実施する際のテクニック部分と、併せて実施するのがおすすめのSNSに関してご説明します。ぜひご確認ください。
検索エンジンから見つけてもらうためのコンテンツSEO
コンテンツSEOを実施し、ユーザー流入を増やすためには検索エンジンに「コンテンツを見つけてもらい、高評価を得る」ことが必須です。
そうすることで初めて検索上位に表示されます。では、検索エンジンに「コンテンツを見つけてもらい、高評価を得る」には、どのようなことをすべきでしょうか。以下をご確認ください。
Googleキーワードプランナーを使ってみよう
コンテンツSEOを実施する際にぜひ活用してほしいツールが「Googleキーワードプランナー」です。Googleキーワードプランナーでは、1ヶ月で何回そのキーワードが検索されているか見ることができます。
回数が多ければ多いほど検索ボリュームが大きいため、自社でコンテンツ作成する場合、挿入するキーワードの良し悪しの判断基準となるでしょう。
ロングテールキーワードの意識
次に「ロングテールキーワード」を意識するようにしてください。ロングテールとは、直訳で「長いしっぽ」という意味になります。コンテンツマーケティングで使用するロングテールキーワードは「複数の単語が連なった検索キーワード」という意味です。
これは、より詳しい内容を調べるためにユーザーが検索に数多く使っているキーワードということになります。検索ボリューム自体は少ないですが、より興味関心が高く、購買や導入意欲の高いユーザーが検索している可能性が高いと言えます。
SNSの活用
コンテンツマーケティングを実行するうえで欠かせない存在がSNSです。今、SNSを活用する年代や人びとが増加し、SNS上に多くの人びとが集まっています。これを利用して、SNS上で興味関心のあるユーザーに向けて発信を行い、コンテンツへの流入を増やしましょう。
特にコンテンツマーケティング開始直後は十分なアクセス数も望めないため、SNSを活用することで、拡散を行うことが有効的です。
(まとめ)コンテンツマーケティングとコンテンツSEOとは違うものだが、両方大切
本記事では「コンテンツマーケティングとSEOの違いとは?従来の手法との違い」についてご紹介しました。コンテンツマーケティング・コンテンツSEO共に、マーケティング手法として今後さらに注目されていくでしょう。
ただ、混合してしまうと思ったような効果を得られない可能性もあります。ぜひ、本記事を参考に施策を実行してください。