エンゲージメントマーケティングとは|メリット・ツールも紹介
エンゲージメントマーケティングをご存じでしょうか?インターネット環境が普及し、情報収集の方法が多岐にわたったことで、耳にする機会も増えました。
そこで今回は「エンゲージメントマーケティングの基本と、メリットやツール」を紹介します。ぜひマーケティング関係者の方は、参考にしてくださいね。
エンゲージメントマーケティングの意味とは?
では最初に「エンゲージメントマーケティングの意味」に関して解説していきます。由来や、マーケティング業界で使用される際の意味合いなども合わせて解説しますので、しっかり確認してください。
エンゲージメントは本来、「約束」や「婚約」を意味する
まず「エンゲージメント(engagement)」という単語の直訳は「約束」や「婚約」を意味します。使用シーンは様々ですが「深いつながりを持った関係性」というニュアンスで使用されることも多いです。
エンゲージメントマーケティングとは、見込み客との「つながり」を強化すること
エンゲージメントは「関与度」「深いつながりを持った関係性」を意味するため、エンゲージメントマーケティングは「見込み客との繋がりを強化するマーケティング法」を指します。
マスメディアなどで、認知拡大を目的としたマーケティング活動をするのではなく、見込み客との関係性を構築し、購入や導入に繋げるというイメージです。
エンゲージメントマーケティングが求められる理由
次に「エンゲージメントマーケティングが求められる理由」について解説していきます。3つに分けて具体的に解説しますので、ぜひ確認してください。
情報があふれる時代には、消費者の興味・関心を高めることが重要だから
まず1つ目は「情報があふれる時代には、消費者の興味・関心を高めることが重要だから」という理由です。
昨今、インターネットが急激に普及し、老若男女問わずにスマートフォンやパソコン、タブレット等が生活に浸透しています。情報の氾濫は、ネット環境と端末の浸透で、企業のみならず、個人での情報発信も活発化したため、と言っても過言ではありません。
情報があふれている昨今では、ただ単純に消費者が情報に接触しただけでは、商品やサービスを覚えてもらうところにまでは至らず、心を動かすことも難しいです。
そのため、情報の質はもちろん、接触の質と回数を向上させ、消費者の興味関心を高めることが重要視されています。
消費者がSNSで情報発信する時代だから
2つ目は「消費者がSNSで情報発信する時代だから」という理由です。先述したように、インターネットの普及とともに、SNSなどのネットサービスが誕生し、個人の情報発信が活発化しています。
消費者は「有益な情報を周囲にも伝えたい」という意識をもっており、個人で発信するのはもちろん、情報を引用するなどし、拡散するようになりました。
結果として、商品やサービス、または企業そのものへのエンゲージメント(関与度やつながり)が高い消費者は「周囲にも伝えよう」と考え、自らSNSで情報を発信してくれるでしょう。SNSでの情報は、拡散スピードが速いため、認知拡大などに効果的です。
このように、消費者のエンゲージメントを高めることで、消費者自身が自社の認知拡大を担ってくれるというメリットも期待できるでしょう。
消費者の行動が多様化し、顧客とのつながりが重要になったから
最後は「消費者の行動が多様化し、顧客とのつながりが重要になったから」という理由です。従来はTVや雑誌、新聞など大手メディアを通してマーケティングを行い、消費者に情報を伝え、店舗などで販売することが一般的でした。
しかし、インターネット環境が普及したことで、ユーザーの情報収集経路も広がり、マーケティング方法はもちろん、購買方法も多様化しています。そのため、従来の手法だけでは、消費者の心に響かなくなっていると言えるでしょう。
消費者との繋がりを強化するエンゲージメントマーケティングであれば、興味関心の向上を期待できます。消費者の行動が多様化しているからこそ、繋がりにフォーカスすることで、自社の商品・サービスの購入や導入を促せるでしょう。
どんないいことが?エンゲージメントマーケティングのメリット
エンゲージメントマーケティングが求められる理由についてはご理解頂けたと思いますので、次に実際に実施した際のメリットに関して解説します。ぜひ確認してください。
お得意様が増える
1つ目は「お得意様が増える」というメリットです。既存顧客のエンゲージメントが向上することで「もう一度購入したい」「他の商品も使用してみたい」などの感情を抱きやすくなります。
そのため、商品やサービスを繰り返し購入するリピーターや、一顧客が類似・関連商品の購入検討するクロスセルに繋げられ、顧客を「お得意様」へと育てられるでしょう。
広告宣伝費にかかる多大な費用を節減できる
2つ目は「広告宣伝費にかかる多大な費用を節減できる」という点です。先述したように、エンゲージメントマーケティングを活用できれば、お得意様を増やし、LTV(Life Time Value=ライフ タイム バリュー。顧客生涯価値)を高められます。
あわせて、エンゲージメントを維持できた場合、広告宣伝などを行わなくても、既存商品や新規商品を買い続けてもらえるでしょう。
さらに、エンゲージメントの高い顧客は、商品やサービスに対してポジティブな情報を発信してくれる場合が多く、新規顧客へのアピール効果も期待できます。
顧客が価値を生み出すための強い味方になる
最後は「顧客が価値を生み出すための強い味方になる」というメリットです。具体的には、エンゲージメントの向上した顧客は、貴重な意見をフィードバックしてくれるイメージです。
商品やサービスに対し強い繋がりや信頼を持ち、実際に購入・使用している顧客にとって、新商品や既存商品の変更などは、非常に重要な出来事と言えます。そのため、自分のことのように、意見や改善点をフィードバックしてくる例も少なくありません。
あわせて、商品やサービスを自身で購入し、使用しているからこそ、企業側では発案できないようなアイディアが出てくる可能性もあるので、企業にとって強い味方となるでしょう。
どうやる?エンゲージメントマーケティングの方法
では実際に「エンゲージメントマーケティングの方法」に関して解説していきます。大きく4つの方法に分けて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
見込み客の課題を解決!オウンドメディア運営
1つ目は「オウンドメディア運営」です。オウンドメディアとは企業が保持するWebサイトを指します。顧客が持つ課題や悩み、または関心のあるコンテンツをオウンドメディアにアップすることで、見込み客・既存顧客のニーズを満たし解決に導きましょう。
オウンドメディアを活用することで「この企業は、私が求めている情報を提供してくれる」と好印象を持たせ、顧客のエンゲージメント向上が期待できます。コンテンツとあわせて、自社商品やサービスのアピールも組み込めば、顧客は実際の購入をイメージしやすいでしょう。
ただオウンドメディアを運用しても、顧客との接触回数が少なければ、十分に効果を発揮できません。SEOやコンテンツの質にもしっかり考慮し、顧客との接触回数を十分に確保できるようにすることが大切です。
一人ひとりの好みに合わせよう!メール配信
2つ目は「メール配信」です。メールマーケティングやメルマガ配信とも呼ばれますが、従来のように、同じ内容のメールを大勢の見込み客や既存顧客に送付しても、大きな効果は得られないでしょう。
個々の顧客の行動パターンや興味関心などにあわせたメールを配信することで、開封率やクリック率向上はもちろん、エンゲージメント向上にも繋げられます。顧客の好みにあわせた内容にすれば、顧客との接点をより濃いものとできるでしょう。
近年多くの企業が注目!SNS運営
3つ目は「SNS運営」です。インターネット環境が普及した昨今、SNS運営を行っている企業も多いのではないでしょうか。SNSは顧客との距離も近く、コミュニケーションを取りやすいです。
そのため、悩みや課題、関連の話題について発信を続けることで、フォロワーやいいねなどのアクション獲得に繋がり、エンゲージメントも高められるでしょう。
あわせて、SNSには細かいターゲティング機能が備わっています。自社の商品やサービスに合ったターゲティングをすることで、より効果的なアプローチができ、エンゲージメント向上が可能でしょう。
忘れてはいけない基本中の基本!来店客への対応を大切に
最後は基本中の基本である「来店客への対応を大切にする」ことです。実店舗に来た顧客は、五感を通して商品やサービスを体験をします。そのため、インターネットなどを介した体験よりも、より鮮明に記憶され、印象に残ると言えるでしょう。
来店客の対応は、どんな接点よりも顧客の印象を左右すると言っても過言ではありません。顧客のエンゲージメントを高めるには、基本的な部分から徹底する必要があります。
使いこなしたい!MA(マーケティングオートメーション)ツールについて
エンゲージメントマーケティングを実施する際に、便利なのが「MAツール」というものです。MAツールは「マーケティングオートメーションツール」の略で、マーケティングを自動化し、売り上げ拡大に導くツールのことを指します。
具体的には、顧客情報を整理し管理できたり、施策の効果分析を自動化できるため、業務の効率化が期待できるでしょう。
エンゲージメント向上に役立つ!MAツールの機能3選
では実際に「エンゲージメント向上に役立つMAツールの機能」を解説します。MAツールの導入をお考えの方はぜひ確認してください。
顧客の行動や特徴の採点ができる
1つ目は「顧客の行動や特徴の採点ができる」という機能で、具体的には、顧客の行動や特徴を元に、自社とのエンゲージメントを数値で見える化させるイメージです。
顧客がメルマガの開封やリンクのクリック、フォームへの入力などの行動を起こすごとに、MAツールが自動で得点を更新してくれます。そのため、各顧客の興味関心度を細かくチェックでき、マーケティング施策をより綿密かつ効率的に立案できるのが特徴です。
顧客の好みに合わせたメール配信が自動でできる
2つ目は「顧客の好みに合わせたメール配信が自動でできる」という機能です。先述したように、顧客の好みにあわせたメール配信は、エンゲージメントを向上させるために、非常に有用でしょう。
ただ、手動で顧客ごとにメール配信をするのは、莫大な時間がかかりますし、非効率的です。MAツールを活用すれば、顧客のエンゲージメントや興味関心度を一括で管理でき、顧客ごとにメールの内容変更もできます。
メール配信で得た顧客情報の整理はもちろん、活用も一括でできるため、メール配信の施策のブラッシュアップが可能となるでしょう。
顧客の購買意欲に応じた案件管理ができる
最後は「顧客の購買意欲に応じた案件管理ができる」という機能です。具体的には、顧客によって興味関心度や購買意欲、エンゲージメントは全く異なります。そのため、顧客ごとにアプローチの方法を変えることで、より大きな成果に繋げられるでしょう。
先述したように、MAツールを使用すれば、顧客の情報を一括で管理しながら、効果的なアプローチをより効率的に実行できます。効果的かつ効率的なアプローチを実行するには、MAツールは有用と言えるでしょう。
まとめ
本記事では「エンゲージメントマーケティングの基本と、メリットやツール」を解説しました。インターネット環境が普及した昨今、エンゲージメントマーケティングは必要不可欠と言っても過言ではありません。
見込み客と既存顧客のエンゲージメントを向上させ、自社の売り上げ拡大に繋げましょう。
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