オウンドメディアのデザインで参考になる事例20選|コツもご紹介!

オウンドメディアのデザインは、ユーザーがメディアに対して受ける印象や使いやすさなどに大きく影響するため、重要な要素です。
しかし、いざデザインを考えようとしても、どのようなデザインにすればよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではオウンドメディアのデザインを決める上で重要なポイントと、参考になるメディア事例を20選紹介していきます。
オウンドメディアのデザイン制作で参考になる事例20選!
オウンドメディアのデザイン制作で、参考になる事例を20選紹介していきます。
MERY(株式会社MERY)
MERYは、株式会社MERYが運営する、若年女性をターゲットとしたオウンドメディアです。「女性を幸せにする、プロデュースカンパニーへ」をコンセプトに、Z世代の実態に関するコラム、美容、ライフスタイルなどの情報を幅広く発信しています。
デザインは、以下の2つが特徴です。
・女性らしいカラーや写真を多く使ったコンセプトに沿った雰囲気
・多くのコンテンツが1ページに綺麗にまとめられ、一目で多くの情報を受け取れる
女性らしさを表現し情報を網羅することを目的としたデザインといえるでしょう。
公式サイト:https://mery.jp/
KAI-YOU(株式会社カイユウ)
KAI-YOUは、株式会社カイユウが運営するオウンドメディアです。音楽やアニメ、漫画、ゲームなどのポップカルチャーに関する情報を幅広くタイムリーに提供しています。
デザインの大きな特徴としては、以下のようなものがあります。
・見やすく使いやすい利便性の高さと、ポップなデザイン
コンテンツのカテゴリーは8つに分けられ、カテゴリーごとに新着記事が掲載されたり、タグがつけられていたりするため、ユーザーは好きなコンテンツを簡単に見つけられます。アイキャッチ画像は目をひくものが多く、ユーザーが閲覧したくなるような仕かけです。
利便性と自社の世界観をバランスよく表現しているデザインといえるでしょう。
公式サイト:https://kai-you.net/
ナタリー(株式会社ナターシャ)
ナタリーは株式会社ナターシャが運営するオウンドメディアです。ポップカルチャーのニュースサイトとして、音楽、コミック、お笑い、映画、ステージ、ストア、ライブのジャンルで幅広く情報を発信しています。
デザインの主な特徴としては、以下の2つです。
・情報の多さとカラフルな色合いで表現されたサイトの充実感
・「人気」「特集・インタビュー」「最新」の3カラム(段組み)で構成されたシンプルな設計
・カテゴリー分けによってわかりやすく整理されたコンテンツ
ニュースサイトとしての充実感と、シンプルでわかりやすい設計を兼ね備えている点が魅力といえるでしょう。
「公式サイト」https://natalie.mu/
SUMOジャーナル(株式会社リクルート)
SUMOジャーナルは、株式会社リクルートが運営するオウンドメディアで、住まいや暮らしに関するお役立ち情報を数多く発信しています。
デザインの大きな特徴としては、以下のようなものがあります。
・全体的にシンプルで落ち着いた印象
・アクセントにスーモのオリジナルキャラクターと同じ黄緑色を使いブランドイメージを強調
ブランドやコンセプトを意識した上で、ユーザーに役立つコンテンツを届けることを重視しているメディアといえるでしょう。
「公式サイト」https://suumo.jp/journal/
キューピーマヨネーズキッチン(キューピー株式会社)
キューピーマヨネーズキッチンは、食品メーカーのキューピー株式会社が運営するオウンドメディアです。
デザインの大きな特徴としては、以下のようなものがあります。
・イメージカラーを基調としたデザイン
・マヨネーズを使用した鮮やかでフレッシュな料理写真
・料理ジャンルごとにコンテンツを分類した見やすいつくり
ブランドイメージを強め、ユーザーにとってマヨネーズの活用を促せるように、わかりやすくて楽しめるデザインとなっています。
「公式サイト」https://www.kewpie.co.jp/mayokitchen/index.html
北欧、暮らしの道具店
北欧、暮らしの道具店は、株式会社クラシコムの運営するECサイトをオウンドメディア化したサイトです。
デザインの大きな特徴としては、以下のようなものがあります。
・ナチュラルテイストなカラーパレットとシンプルなフォントを使用して、北欧のライフスタイルや世界観を表現
・記事や商品紹介、お知らせなどをランダムに並べ余白を活用
・コンテンツに「お買い物」「読みもの」などのタグをつけて見やすく
コンテンツでユーザーの悩みに寄り添ったり、お役立ち情報を発信したりすることで、商品の購入へ繋げており、メディアのコンセプトと企業の目的の両方に沿ったデザインは参考になるでしょう。
「公式サイト」https://hokuohkurashi.com/
FASHION HEADLINE
FASHION HEADLINEは、株式会社ファッションヘッドラインの運営するオウンドメディアです。主に、ファッション業界のニュースや美容、ライフスタイルなどの情報を発信しており、洗練された雰囲気が特徴的といえます。
デザインの大きな特徴としては、以下のようなものがあります。
・大きくハイクオリティな写真で情報を視覚的に表現
・全体の余白や美しいタイポグラフィが写真をさらに引き立て世界観の表現にこだわった工夫
メディア全体の印象や世界観を統一している点は、ブランドイメージを意識したデザイン設計の参考になるでしょう。
「公式サイト」https://www.fashion-headline.com/
TERIYAKI(株式会社TERIYAKI)
TERIYAKIは「絶対にハズさない 美味しいお店を検索できる」をコンセプトとした、株式会社TERIYAKIが運営するオウンドメディアです。
デザインの大きな特徴としては、以下の2つが挙げられます。
・食べ物の写真でユーザーの興味をひくアイキャッチ画像
・コンセプトに合わせて、お店を検索するための検索窓
コンセプトに合わせた充実の検索機能と、美味しそうな写真をアイキャッチ画像で見せるデザインは、ターゲットのニーズを満たして行動を喚起する計算されたデザインといえるでしょう。
「公式サイト」https://teriyaki.me/
WORKSIGHT(コクヨ株式会社)
WORKSIGHTは、文具メーカーとして有名なコクヨ株式会社が運営するオウンドメディアです。「会社の悩みは環境の工夫で解決できる」をコンセプトに、働く環境を考える企業キーパーソン向けの情報を発信しています。
デザインの大きな特徴としては、以下の2つが挙げられます。
・白、黒、グレーを基調としたカラーのシンプルな雰囲気
・整理されたレイアウトと余白を使った開放感
環境や働き方の改善といった、メディアのコンセプトを表現したデザインといえるでしょう。
「公式サイト」https://www.worksight.jp/
サイボウズ式(株式会社サイボウズ)
サイボウズ式は、ソフトウェア開発事業を手がけるサイボウズ株式会社が運営するオウンドメディアです。
サイボウズは、ITで働き方の改善を図るための情報やサービスを提供し、自社サービスやソフトウェアの販売につなげています。
デザインの大きな特徴としては、以下の2つが挙げられます。
・ITや働き方、組織づくりといった堅そうなイメージをイラストや漫画、ポップなフォントで緩和
・企業のイメージカラーである青をメインカラーとして使用
コーポレートカラーを使用してイメージの統一を図り、ユーザーにとって馴染みやすいデザインに仕上げられています。
「公式サイト」https://cybozushiki.cybozu.co.jp/
LIG(株式会社LIG)
LIGは、株式会社LIGが運営するオウンドメディアです。LIGは、システム開発やWeb制作、コンテンツマーケティングなどの事業を手がけており、企業としての先進性や斬新さを表現するオウンドメディアデザインとなっています。
デザインの主な特徴は、以下の2つです。
・迫力があり会社のイメージが伝わるアニメーション
・ダイナミックなフォント
サイト全体を使った迫力のあるアニメーションは、社員の姿や事業のイメージを伝え、ユーザーの印象に残りやすくしています。さらにコンテンツのカテゴリーをダイナミックなフォントで表し、アニメーションとの相乗効果で思わず注目してしまうデザインを採用しています。
「公式サイト」https://liginc.co.jp/
ferret(株式会社ベーシック)
ferretは、Webメディア運営やマーケティング事業を営む株式会社ベーシックが運営するオウンドメディアです。
「マーケッターのよりどころ」というコンセプトでWebマーケティングに関する情報を幅広く発信しています。
デザインの主な特徴は、以下の2つです。
・ユーザーにわかりやすく届けるためにグローバルメニューを細かくカテゴリー分けして設置
・カラフルでポップなイラストで、ユーザーが事業に対して難しく感じないように緩和
ユーザーへ質の高い情報を数多く発信しつつ、サイト全体の利便性も確保しているデザインは、多くのオウンドメディアの参考となるでしょう。
「公式サイト」https://ferret-plus.com/
メルカン(株式会社メルカリ)
メルカンは、フリマアプリのメルカリで知られる株式会社メルカリが運営するオウンドメディアです。主に、採用を目的とし、メルカリの「人」を伝えるというコンセプトで社内の取り組みや社員の座談会などを発信しています。
採用が目的の中心であるため、ユーザーが企業理解を深められるように写真を多く載せることで、コンセプトの通り社員の姿がイメージできます。
デザインの主な特徴は、以下の2つです。
・タグから検索をかけられる設計
・目的とコンセプトに合わせた上で利便性も備わっているデザイン
「公式サイト」https://mercan.mercari.com/
DevicePlus(株式会社ローム)
DevicePlusは、株式会社ロームが運営するエンジニアやエンジニアを目指す人をターゲットとしたオウンドメディアです。
「エンジニアライフにプラス1の情報を」をテーマに、電子工作やエンジニアライフにまつわる情報を楽しく発信しています。コンテンツは、カテゴリーごとでカラフルに色分けされ、サイドメニューでポップなイラストを用いて、明るい世界観をつくっています。
デザインの主な特徴は、以下のとおりです。
・質の高いコンテンツのそばにSNSでシェアできる導線が設置
・世界観を的確に表現しつつ、ユーザーからの拡散も狙っている計画性のあるデザイン
「公式サイト」https://deviceplus.jp/
THE BAKE MAGAZINE(株式会社BAKE)
THE BAKE MAGAZINEは、株式会社BAKEが運営するオウンドメディアです。
「おいしいは、しあわせにBAKE(バケ)る。そこには、ストーリーがある」をコンセプトに、自社のお菓子に関する情報や、食に関するユニークなブランド・企業、生産者などへのインタビュー記事など幅広い内容を発信しています。
デザインの主な特徴は、以下のとおりです。
・自社の商品であるチーズタルトの色合いに合わせることで、イメージのを統一
・コンセプトやイメージに合わせ、視覚的にユーザーの購買意欲を高めるデザインといえるでしょう。
・大きなスイーツの写真はユーザーの印象に残り、購買意欲を高めています。
「公式サイト」https://bake-jp.com/magazine/
ジモコロ(株式会社アイデム)
ジモコロは、株式会社アイデムと株式会社バーグハンバーグバーグ、編集チーム株式会社Huuuuが共同運営するオウンドメディアです。
株式会社アイデムは求人情報を扱っており、全国の地元情報を発信することでWeb求人サイト「イーアイデム」の認知度向上とアクセス増加に繋げています。
デザインの主な特徴は、以下のとおりです。
・記事のアイキャッチは、バリエーションが豊富かつ目をひくデザイン
・背景の自然を映したアニメーションによって、地元やローカルに関するサイトであることを表現
自然のアニメーションと目をひく記事のアイキャッチを際立たせるため、サイト全体を白ベースでシンプルに整えている点は、効果的なデザイン設計といえるでしょう。
「公式サイト」https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/
アマノ食堂
アマノ食堂は、アサヒグループ食品株式会社が運営するオウンドメディアです。
旬の食材に関する知識や料理家直伝のレシピなどを紹介しており、料理に関心のある人に幅広いお役立ち情報を提供しています。
デザインの主な特徴は、以下のとおりです。
・サイト全体に明るくカラフルな色と目をひく料理のアイキャッチ
・食堂の名前の通り温かみを感じられるデザイン
温かく親近感のあるデザインでユーザーとの関係性を強め、自社のオンラインショップに繋げている点で参考になるでしょう。
「公式サイト」https://www.amanofoods.jp/amanoshokudo/
TODAY’S PICK UP
TODAY’S PICK UPは、株式会社ユニクロが運営するオウンドメディアです。自社商品のコーディネートや着回し術、アイテムの有効な使い方などについて発信しています。
デザインの主な特徴は、以下のとおりです。
・デザインは全体的にシンプルで、写真をより際立たせるつくり
・コンテンツ以外には、カテゴリーを分けるグローバルメニューと検索窓、SNSや公式サイトへの動線のみ設置し、SNSの拡散や公式サイトへの遷移しやすつくり
ユーザーへの情報提供から商品の購入やSNSでの拡散など、次のアクションに繋げやすいデザインといえるでしょう。
「公式サイト」https://www.uniqlo.com/jp/ja/news/?page=2
キャリアハック
キャリアハックは、エン・ジャパン株式会社が運営するオウンドメディアです。テック業界で働く人のためのWebメディアをコンセプトとし、ITやWeb業界で活躍する人へのインタビュー記事やお役立ち情報を掲載しています。
デザインの主な特徴は、以下のとおりです。
・シェアされた数が表示され、人気の記事がユーザーに一目で分かる仕組み
・白をメインカラーとしアクセントに虹色のドット柄を入れることで明るい印象
テック業界で働くさまざまな人に対して、自身のキャリアを進めるための情報を提供し、コンセプトに沿ったデザインで、明るく前向きになれる雰囲気を表現しています。
「公式サイト」https://careerhack.en-japan.com/
OnLINE
OnLINEは、LINE株式会社が運営するオウンドメディアです。採用を主な目的としており、ユーザーが会社への理解を深められるサイトといえます。
オウンドメディアのデザインとしては、主に以下の特徴があります。
・コーポレートカラーを使った統一感
・チャットアプリLINEをイメージさせるイラストやカラー
・SNSや公式HPへのわかりやすい導線
社風や社員に焦点を当てたコンテンツとコーポレートカラーで、LINEらしさを表現しています。
ブランディングと採用の2つの目的に合わせたデザインは、多くのオウンドメディアの参考となるでしょう。
「公式サイト」https://line-online.me/
オウンドメディアのデザインで押さえておきたい4つのポイント
ここでは、オウンドメディアのデザインを決める上で押さえておきたいポイントを4つ紹介します。
・目的に沿ったデザインにする
・色を企業のイメージカラーに合わせる
・オウンドメディアのコンセプトに合わせてデザインを考える
・スマートフォンでも見やすいデザインにする
目的に沿ったデザインにする
オウンドメディアのデザインは、メディアの目的やブランドのイメージを伝えるための重要な手段となるため、目的に合わせて考えなくてはなりません。
オウンドメディアの主な目的は、以下のようなものがあります。
・認知度向上
・ブランディング
・集客、売上の向上
・採用
例えば、認知度向上が目的であれば、キャッチーなデザインや目をひく斬新なデザインを選び、採用が目的であれば、ユーザーが会社の情報や雰囲気を写真でイメージできるデザインがよいでしょう。
目的によってデザインに求めるものが異なるので、あらかじめメディアの目的を確認しておきましょう。
色を企業のイメージカラーに合わせる
オウンドメディアのデザインカラーを企業のイメージカラーに合わせることで、ブランディングの効果が高まります。
例えば、今回紹介した事例のサイボウズ式やOnLINEが参考となります。コーポレートカラーに統一することで、その色を見たときに「あの色は〇〇の会社だ」と認識を定着させられます。
企業のカラーとメディアのカラーを合わせることで、認知拡大や企業のイメージ統一を図れるでしょう。
オウンドメディアのコンセプトに合わせてデザインを考える
オウンドメディアのデザインは、自社がどのようなコンセプトでメディアを運営するのかを考えることがポイントです。
例えば、参考になるデザイン事例20選でも紹介した「THE BAKE MAGAZINE」は、「おいしいは、しあわせにBAKE(バケ)る。そこには、ストーリーがある」というコンセプトがあります。そのコンセプトを表現するために、現場で働く人の姿や思いなどの裏側を発信しています。
デザインをオウンドメディアのコンセプトと一致させることで、自社の伝えたい思いを効果的に伝えられるでしょう。
スマートフォンでも見やすいデザインにする
オウンドメディアデザインは、スマートフォンでも見やすいデザインにすることが重要です。
近年オウンドメディアをスマートフォンから閲覧するユーザーの割合が増加しており、Googleの検索結果で上位表示されるために重要な条件となっているからです。
例えば、オウンドメディアのデザインをスマートフォンに対応させていない場合、ユーザーはスムーズにメディアを閲覧できなくなり、使用感の悪さを感じて途中で離脱する可能性が高まります。
ユーザーにとって利便性の高いサイトにするために、スマートフォンに対応させるレスポンシブなデザインを制作しましょう。
まとめ
今回は、オウンドメディアデザインの参考事例や押さえておきたいポイントを紹介しました。
オウンドメディアのデザインは、メディアの印象や使いやすさなどに大きく影響する大切な要素です。
メディアのコンセプトや目的、使用感などを意識して、ターゲットにとって最適なオウンドメディアデザインを目指してみてください。

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。