SEOに強いブログの書き方とは?最低限おさえたいポイント20選
ブログの更新はSEO対策において有効な施策ですが、漠然とブログを書くだけでは検索結果画面の上位表示につながらないものです。SEO対策に成功しているブログの多くは、いずれもSEOのポイントを熟知し、実践することで結果につなげています。
この記事では、そんなブログ執筆において押さえておきたい、SEOのポイントについて解説します。
Google検索で上位表示される「SEOブログの特徴」とは?
そもそも、Google検索においていつも上位に表示されているブログには、どのような特徴がみられるのでしょうか。多くの場合、以下の3つの共通点が見受けられます。
読み手の役に立つ記事
まず大前提となるのが、そのブログが読み手にとって何らかの利益をもたらすコンテンツを発信していることです。Google検索において上位に表示されているのは、Googleがそのキーワードを調べたユーザーにとって、有益であろうと判断されているためです。
検索結果画面で上位表示されているのはいずれもユーザーニーズに応える情報を発信し、読む価値のあるコンテンツとしてGoogleに認められているブログと言えるでしょう。
外部サイトから被リンクを獲得している記事
Googleが特定のブログを「読む価値のあるコンテンツ」と判断する基準にはさまざまあるとされていますが、中でも大きな価値を持つと考えられているのが外部サイトからの被リンクです。
自社サイトとは別のサイトからリンクを受けているということは、それだけ注目に値する記事を発信していることの重要な根拠です。いわばSEOにおける「口コミ」のような存在である被リンクを、多く集めれば集めるほど上位表示に近づきます。
Googleの基本方針に従っている記事
Googleはただユーザーにとって有益かどうかだけでなく、Googleが定めている基本方針に則ったブログかどうかということでも表示順位の判断を下しています。
例えば、公序良俗に反したコンテンツを発信しているブログなどは、Googleのポリシーとは相反する存在であるため、必然的にブログの評価は下がってしまいます。
このような減点評価を受けて上位表示の機会を失ってしまわないためにも、Googleの基本方針は意識すべきでしょう。
記事制作時に最低限おさえたいSEOのポイント20選
それではここから、ブログのSEO対策を考える上で最低限押さえたい、対策のポイントを紹介します。常に以下で紹介する全てのポイントを網羅するのは難しいかもしれませんが、ある程度頭に入れておくことで、ブログのSEO評価は大きく変わってくるはずです。
WordPressを使う
WordPressは世界で最も使用されているCMS(コンテンツ管理システム)、つまりブログ運営のための便利なサービスです。無料で利用できるのもさることながら、同サービスはSEO対策に特化したプラグインを別途導入できるため、SEO対策を考える上で効果的です。
SEOに必要なサイト設計やコンテンツ発信のプロセスを、WordPressとそのプラグインを使えば無料で活用できるため、スキルがなくともSEOに強いブログ運営が叶います。
目次を設置する
目次の設置は、SEO対策に効果的です。目次がコンテンツの冒頭にあることで、そのページに何が書かれているのかをざっと確認でき、ユーザビリティ向上にも効果的なためとなります。
また、Googleがサイトを評価する上でも目次の設置は効果的とされています。各見出しを目次としてピックアップし冒頭に配置しておけば、コンテンツの内容を短時間で理解しやすく、読みやすいページとして評価してくれるからです。
キーワードは目的に合った適切な検索ボリュームのものを選ぶ
SEO記事をすでに100本以上投稿しており、トラフィック数を更に増加させたい場合は、検索ボリュームの多いキーワードを選んで対策しましょう。
一方サイトに記事を本数しか入れられていないが、お問い合わせ獲得を目指したい、という場合は、検索ボリュームの少ない上位表示が比較的簡単なキーワードを選ぶようにしましょう。
YMYLの内容は特に厳しく評価されることを念頭に置く
YMYLとは「Your Money Your Life」の略称で、いわゆるお金や生活系といった、特に検索ニーズの高いトピックを扱うテーマの総称です。
YMYL系のトピックは需要が高いだけに、Googleからも厳しく評価されます。情報のソースはどこにあるのか、発信内容に客観性はあるのかなど、信頼できる情報であることを特に重視するのです。
そのことを踏まえた上で、YMYLを扱う際には厳しい評価にも耐えうる裏付けのしっかりした内容でブログ執筆に臨みましょう。
ペルソナは具体的な人物像を描く
SEO対策においては、読み手のターゲティングをあらかじめ丁寧に行なっておく必要がありますが、中でも大切なのがペルソナの設定です。
ペルソナ設定を成功させる上では、具体的な人物像を描くことが大切です。性別や年齢といった基本情報だけでなく、その人の名前や職業、ライフスタイル、趣味、余暇の過ごし方など、丁寧に人となりをイメージすることが求められます。
SEOの成果が今ひとつでない場合、一度ペルソナ設定からやり直してみると、改善のきっかけを掴むことができるかもしれません。
読み手の検索意図をしっかり読み取る
SEO対策において重要なのは、検索しているユーザーの検索意図を読み取ることです。
Googleは検索ユーザーの問題解決につながる情報の提供ができるアルゴリズムを採用しております。そのため、Googleに高く評価してもらうためには、ユーザーニーズに沿ったコンテンツであることが重要です。
一方的な情報発信ではなく、検索意図を踏まえたブログ執筆を心がけてみましょう。
簡潔な文章で書く
SEOで評価されるためには、ブログはある程度ボリュームを持たせることも大切ですが、基本は簡潔でわかりやすい文章を書くことが最も大切です。
回りくどい表現や冗長な言い回しは、読み手の問題解決を遠回りさせることになるため、ユーザビリティの面では評価されないからです。主語述語の関係を意識して、できるだけ簡潔にメッセージを伝えられる書き方を意識しましょう。
記事構成は検索意図に応えつつ、流れ良く整理する
記事の構成は文章を執筆する前に考えたい、骨組みのような存在です。記事構成の段階で、ある程度読み手のニーズを解消できるような内容に仕上げておかないと、SEOで良い評価を得ることが難しくなります。
記事構成のイメージとしては、見出しの中でキーワードやそれに付随する問題解決のポイントを簡潔に紹介し、本文で詳細を説明するような形式がベターです。読み手に配慮し、見出しの順序に違和感がないかという点にも気を配ってみましょう。
独自性と網羅性を意識した記事にする
近年問題視されているのが、他社のコンテンツをそのままコピーしたような内容で情報発信を行うというものです。よく読まれている記事を参考にすることは大切ですが、重要なのはオリジナリティを盛り込むことです。
ユーザーのニーズはある程度似通ったテーマに集中するので、多少他社と被ってしまうことは仕方ありませんが、他のブログにはない自社ならではの独自性や、詳細な情報発信による網羅性があることが理想です。
E-A-Tを満たす記事を制作する
E-A-TとはExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の略称で、これらはいずれもGoogleが定めるガイドラインに記載されている評価基準です。
発信している情報がうわべだけのものではなく、専門性を伴って発信されているか、その分野における専門家や信頼できる情報筋から得ている、権威ある情報か、そして客観性を伴った信頼性のある情報かどうかが、ブログには問われます。
ユーザーが読みやすい、結論ファーストな構成と文章を心がける
ユーザビリティに配慮したコンテンツであることは、SEO評価を獲得する上で重要なポイントですが、結論ファーストの構成はその意味では有効です。
最後に結論を書くのではなく、最初に結論を書き、なぜその結論に至ったのかを後述する構成の方が、ユーザーは素早く求めている答えに辿り着けるからです。日本ではどうしても結論を後回しにして文章を書いてしまう文化が根強いため、意識的に取り組んでみましょう。
タイトル・見出しタグを適切に使う
タイトルや見出しタグは、ユーザーにとってコンテンツを読みやすくする上で大切なだけでなく、Googleから良い評価を得る上でも重要なポイントです。
Googleはコンテンツをクローリングする際、具体的なテキストよりもまずタグ情報を優先して把握しているとされており、正しい順番で使われていないと評価が下がる可能性があります。
タイトルは一つのコンテンツにつき一つ、そして見出しタグは順序立てて使われていることが、SEO対策では欠かせません。
タイトルはキャッチ―かつ内容を表すようにつける
タイトルの設定は簡潔でありながら、読み手の興味を引く内容に仕上げる必要があります。あまりに回りくどい表現だと読みたいと思ってもらえないため、シンプルであることが重要です。
ただ、あまりにシンプルすぎると他のブログコンテンツとの差別化ができないため、内容の一部を盛り込むなどして、工夫して読み手の関心をひかなければなりません。
キーワードと関連語・共起語を自然に文章に入れる
SEOブログ執筆においては、キーワードをタイトルや見出しだけでなく、本文中にも積極的に盛り込む必要があります。その記事がキーワードと深く関連のあるコンテンツであることを示すためです。
また、キーワードそのものだけでなく、関連するキーワードも積極的に使ってみましょう。キーワードをGoogle検索にかけると、他にも関連キーワードが検索結果に表示されるので、それを盛り込むイメージです。
メタディスクリプションにもこだわる
メタディスクリプションとは、検索結果画面にタイトルとともに表示される150字程度の簡単なコンテンツの紹介文です。
メタディスクリプションを設定していないと本文の冒頭やキーワードを含む文章がピックアップされ紹介されますが、意図しない部分が選ばれることもあり、コントロールしづらいものです。
そんな時はあらかじめメタディスクリプションを記述しておくことで、意図した文章を検索結果画面に表示することができます。キーワードや文章の要旨をまとめて伝えられるので、便利です。
ページの表示速度を早く保つ
ページの表示速度はユーザーのネット環境に依存するところもありますが、サイト運営者がページの軽量化を図ることもできます。ページが素早く表示されるかどうかはGoogleがそのサイトの品質を測定する上でも重視しているポイントであり、ユーザビリティにも直結します。
できるだけ負荷の大きなWebデザインは使わない、重い画像や動画は埋め込まないようにするなど、さまざまなアプローチでページの軽量化を促しましょう。
画像にAltタグを追加する
画像にAltタグを設定しておくと、回線の都合などで画像が表示されなかった場合にも、ユーザーにそれが何の画像を示しているのかを伝えることができます。
また、検索エンジンに対しても何の画像を示しているのかを具体的に伝え、検索評価に良い影響を与えることも可能です。画像の挿入はあくまでユーザーにとって有益である必要があり、その画像が果たして必要なのかどうかをGoogle側で評価しなければならないからです。
関連記事は内部リンクで繋ぐ
内部リンクを使って関連記事を繋いでおくことは、ユーザーの回遊率を高める上で効果的です。そのブログに関連する内容の別のコンテンツを読んでもらうことができれば、ビュー数の増加につながります。
また、Googleがサイト評価のために行うクローリングにおいても、内部リンクがあることでその効率が高まり、SEO評価に良い影響を与えるという側面も期待できます。
関連のないコンテンツ同士をやたらと内部リンクで繋げるのはNGですが、適宜設定してみると良いでしょう。
わかりやすいサイト設計にする
ブログのSEOはコンテンツ単位での対策だけでなく、サイト全体が最適化されていることも大切です。
記事がまとめられているページがすぐにわかるか、不要なページやリンクは存在していないか、やたらと重いページがないかなどをチェックし、ユーザビリティを阻害する要素が含まれていないサイト設計を目指しましょう。
シンプルで読みやすいサイトづくりが実現すれば、検索経由で訪れたユーザーがリピーターとなり、定期的にブログを読んでくれるようになるかもしれません。
SEO記事制作時にやりがち!してはいけない2つの注意点
SEO対策をブログで実践する際、注意したいのが以下の2つのポイントです。コンテンツの数が増えてくると発生しがちなため、気をつけておきましょう。
コピーコンテンツは厳禁
まず、当たり前ですが他社が発信しているコンテンツをそのままコピペで自社で発信するのはコピーコンテンツとなるため、避けましょう。
Googleはそのコンテンツがコピーであるかどうかを判断するアルゴリズムを備えており、コピーが発覚するとSEOの順位は著しく低下します。
また、コピーコンテンツの発信は著作権や肖像権の問題もはらんでおり、悪質な場合は刑法で裁かれる場合や、民事裁判に発展する可能性もあります。コピーであるかどうかのチェックは、必ず行いましょう。
ドメイン内で同一のタイトル・コンテンツを避ける
たとえ内容に微妙な差異があったとしても、同じドメイン内で同一のタイトルの記事があったり、ほぼ同じ内容のコンテンツがあることはやはりSEOの評価に悪影響を与えます。Googleの検索ユーザーにとってメリットがなく、水増し行為と判断されるためです。
同じようなタイトルや内容になりそうな場合は、使用するキーワードを変えてみたり、違う切り口で本文を書いてみたりと、工夫をこらしてみましょう。
まとめ
この記事では、SEO対策としてブログを執筆する際、気をつけておきたい評価改善のためのポイントを紹介しました。SEO対策においては細かなポイントに気をつけながら執筆することで、少しづつ改善を期待することができます。
SEO対策は長期的に成果が出てくる取り組みなので、すぐに数字が出なくとも焦る必要はありません。コピーコンテンツや水増しによるペナルティを回避しながら、上手にブログを育てていきましょう。