SEOとGoogleの関係とは?Google上位表示させる方法も紹介
Webサイトを構築するときに「そもそもGoogleとSEOの関係性って何?」と、悩む方もいるでしょう。SEOはGoogle検索においてコンテンツを上位表示させるための施策であり、Webサイトを通じて集客する上で欠かせません。
本記事ではSEOとGoogleの関係についてお伝えするとともに、上位表示させる方法について詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
SEO対策とは?
SEOは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略称です。Googleの検索エンジンに、ユーザーファーストを意識して作成したコンテンツを正しく伝えた上で、高く評価されるよう改善を繰り返しながら上位表示を目指す施策がSEO対策です。
上位表示ができるとユーザーの目に留まりやすくなり、自社サイトへの流入増加によるお問い合わせや自社サービスの購入などのコンバージョンを獲得できます。
効率的にWebサイトへ集客するには、Googleの検索エンジンからの評価を高めて、SEO対策を成功させることが非常に重要であるといえるでしょう。
SEOとGoogleの関係
数ある検索エンジンのなかでもGoogleは世界ではもちろん、日本においてもトップのシェア率を誇っており、約75%以上を占めています。
ついでシェア率2位のYahoo! は約13%ですが、Googleのアルゴリズムを採用しており、2025年3月末までサービス提供契約が結ばれています。
契約期間が満期を迎えたとき、Yahoo! はGoogleとの契約を更新するか検索エンジンの提供元を韓国のネイバーへ切り替えるか、検討中であると2023年7月に発表しました。
今後Yahoo! の動きによってシェア率に変動があると予測されるものの、現段階においてGoogleへのSEO対策は、日本の約90%の検索エンジンへ施策を行っていることと同義です。
GoogleへのSEO対策は、上位表示によってWebサイトへ多くの流入が見込めるため、大きな意義があるといえるでしょう。
SEOの評価基準となる考え方
ここからはGoogleへのSEOの評価基準となる考え方について、以下の6つをお伝えします。
・Needs Met(需要)
・Page Quality(品質)
・E-E-A-T
・YMYL
・Googleが掲げる10の事実(SEOガイドライン)
・モバイルファーストインデックス(MFI)
順番に解説していきます。
Needs Met(需要)
Googleの品質ガイドライン上SEOで最も重視されているNeeds Metは、ユーザーニーズを満たした有益なコンテンツであるか評価する項目です。Needs Metは5段階の評価基準が設けられており、高評価を得るには以下の3つを満たす必要があります。
・内容
・量
・ユーザーの簡便性
ユーザーの課題解決に必要な内容かつ適切な情報量のコンテンツが提供されており、スムーズにページの閲覧ができるかによって、GoogleへのSEOの成功は左右されるといえるでしょう。
Page Quality(品質)
提供したコンテンツを通して発信する情報の質や、信頼度の高さを評価するGoogleのSEOに対する評価基準がPage Qualityです。Needs Metが満たされたコンテンツであっても、情報が間違っているとユーザーのためになるコンテンツとはいえず、質が高いとはいえません。
Page Qualityにおいても、Needs Met同様に評価基準が5段階用意されており、GoogleへのSEOで高評価を得るにはE-E-A-TとYMYLを意識する必要があります。E-E-A-TとYMYLについては、次の章から詳しく見ていきましょう。
E-E-A-T
E-E-A-T とは以下に示した4つの頭文字の略語で、SEOにおいて重要視されるGoogleの評価基準です。
・Experience(経験)
・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trust(信頼性)
提供するコンテンツにおいて制作者の体験の豊富さ、トピックに対する知識や技術量の多さは、経験や専門性に関する評価を高めるために重要です。
仮にキャンプに関するコンテンツ制作をする場合、未経験者が提供する情報の信頼性は経験者よりも高いとはいえません。さらに未経験者のもつキャンプに関する知識や技術量は圧倒的に少なく、経験者が提供する情報と比較したときの専門性はかなわないでしょう。
権威性とは信頼できる情報か否かを表す、第三者からの評価に関する項目であり、被リンクやサイテーションの量や質が該当します。
コンテンツや運営者への信頼性や、Webサイトの安全性も評価の対象です。コンテンツのオリジナル性や運営者情報は開示されているかなど、ユーザーとの信頼が成り立つかが重視されます。
ユーザーファーストが重要なGoogleへのSEOで上位表示を目指すには、コンテンツの品質の担保が重要であり、E-E-A-T評価を上げる必要があります。専門性の高い分野で多くの体験をもとに、知名度や信頼性の高いコンテンツ制作をしましょう。
YMYL
YMYLはYour Money Your Lifeの略であり、お金や生活・医療など、人生に影響を与えるテーマやトピックを指します。YMYLは人生を大きく左右するジャンルであるため、Googleでは厳しい評価基準を定めており、以下の点に気をつけてコンテンツのSEOを施策しましょう。
・専門家による監修を受ける
・運営者情報の明記
・高品質な被リンクやサイテーションの充実
・出典の明記
YMYL領域は、検索上位表示が難しいジャンルです。Googleへ正しい情報を提供しているという根拠の提示が、YMYL領域におけるSEOを施策する上で重要です。
Googleが掲げる10の事実(SEOガイドライン)
Googleが掲げる10の事実はGoogleの企業理念であり、SEOを施策する上で理解しておくべき要素です。
世界で1位のシェアを誇る検索エンジンであるGoogleの考え方を無視していては、Web業界での成功は困難でしょう。Googleが掲げる10の事実はGoogleのSEOにおける理想であり、本質への理解にもつながるため、常に意識して施策する必要があります。
モバイルファーストインデックス(MFI)
パソコンではなく、スマートフォンのようなモバイルサイトをもとに、GoogleがSEOの評価を行うことをモバイルファーストインデックス(MFI)と呼びます。
スマートフォンやタブレットを利用して検索するモバイルユーザーの増加によって、2018年からモバイルファーストインデックスが開始されました。
モバイルからコンテンツを見たときにきちんと情報を閲覧でき、使いやすいよう操作性の良好なサイト構築が、GoogleへSEOを施策する際に重要といえるでしょう。
SEOの基本対策
ここからは、代表的なGoogleのSEOを以下の8つ紹介します。
・キーワード選定
・内部リンク設定
・タグの工夫
・コンテンツの質と量
・被リンク対策
・スマホユーザーへの配慮
・ページスピードの改善
・コンテンツのリライト
順番に見ていきましょう。
キーワード選定
SEOを施策してGoogle検索で上位表示させるには、ユーザーの検索意図をつかんだキーワード選定が重要です。
キーワード選定ではWebサイトのテーマを明確にした上で、自社サービスを利用するペルソナを設定して流入キーワードの分析を行い、検索ボリュームを意識しながら対策キーワードを決定します。
ニーズを満たすキーワード選定は、ユーザーの課題を解決するコンテンツ制作につながるので、GoogleのSEOにおいて重要な工程です。
内部リンク設定
ページ同士をつなぐリンクを内部リンクといい、ページ同士の関連性を高められると、リンク先のSEO評価やクローラビリティの向上が見込めます。
内部リンク設定では、重要度の高い関連するページ同士をリンクさせます。むやみに大量のリンクを貼って関連性のないリンク先へ遷移する場合、ユーザーの満足度低下につながり、Webサイトの評価を落としてしまうため注意しましょう。
GoogleからのSEO評価を高めるには、関連性の高いコンテンツの作成を心がけながら内部リンクを設定して、ページ同士をつなぐ必要があります。
タグの工夫
以下の代表的なタグを工夫すると、GoogleからのSEO評価を高められ、検索上位表示につながります。
・titleタグ
・meta descriptionタグ
・hタグ
3つのタグにはユーザーが検索する目的である、対策キーワードの使用を意識しましょう。
タイトルの設定に使用するtitleタグは前半に対策キーワードを含めながら、記事の概要を30文字前後で表します。
meta descriptionタグはWebページの設定や情報の伝達に使用され、検索結果画面のタイトル下に、記事の概要を表示させられます。モバイルの検索結果に収まるよう、80文字前後を目安にmeta descriptionタグを設定しましょう。
見出しを表すhタグではページ内容の階層化ができ、h1からh2のように数字が大きくなるよう正しく設定すると、ユーザーやGoogleのクローラーがページ内容を把握しやすくなります。
タグの工夫はGoogleへのSEOには必須といえ、ユーザーからのクリック率やクローラビリティ向上のためにも、適切に設定しましょう。
コンテンツの質と量
SEOにおいてGoogleの検索エンジンから最も重視される点はコンテンツの充実であり、質と量を満たすことです。
前述したように、Needs MetやE-E-A-Tを意識しながら、ユーザーの課題解決につながる質の高いコンテンツ制作をしましょう。Googleは量に関して具体的な文字数を公表していませんが、ユーザーの求める情報を網羅したコンテンツになっているかが重要です。
SEOにおいて質と量を満たしたコンテンツの充実は、ユーザーにとって有益な情報提供につながり、Googleの検索エンジンからの評価を高められます。
被リンク対策
外部サイトから自社サイトへ貼られる被リンクの獲得は、GoogleへのSEOにおいてコンテンツの権威性を高めるために重要です。
ただし被リンクは、外部サイトとの関連性や著名度の高さなど、質が重視されます。質が低ければSEO効果向上は期待できないだけでなく、Googleの検索エンジンからの評価が低下する可能性もあるため、注意しましょう。
自社サイトを閲覧して、第三者から積極的にリンクしたいと感じてもらえるようなコンテンツ制作が重要です。
スマホユーザーへの配慮
スマートフォンのようなモバイルユーザーの操作性向上は、GoogleへのSEOにおいて重要視されています。コンテンツ制作の際はスマートフォンからのチェックや、Googleのモバイルフレンドリーテストを利用して、モバイルからの閲覧に適しているか確認しましょう。
Webサイトへのアクセス方法は、近年モバイルの増加が著しい状態です。スマホユーザーの操作性への配慮はSEOにおいて必須であり、Googleからの評価を高めるために欠かせません。
ページスピードの改善
ページスピードの遅さはユーザーの離脱につながるので、表示速度の改善はGoogleへのSEOの基本です。
PageSpeed InsightsやLumar などのツールを活用すると、サイトの表示スピードのチェックが可能であり、遅い場合は画像ファイルの圧縮や次世代フォーマットの活用を検討しましょう。
SEOにおいてGoogleが重要視するユーザーの満足度向上のためにも、ページスピードの改善は快適にコンテンツを閲覧するために重要です。
コンテンツのリライト
時間の経過による情報の変化や、GoogleのアップデートなどによってSEOの評価が下がり、順位が下落してしまう場合があるので、リライトの実施は重要です。
SEOは1度施策して終わりではなく、常に検索順位の把握をしながら競合との比較を行い、コンテンツの充実を図る必要があります。
Googleの検索エンジンのアルゴリズムは変動することを念頭におき、公開後もSEOを意識して正しい情報提供によってユーザーの満足度を高めながら、コンテンツのリライトを行いましょう。
SEO対策に役立つツール
最後はSEOに必須といえる、Googleサーチコンソール(Search Console)と、Googleアナリティクス(Analytics)を紹介します。
Googleサーチコンソール(Search Console)
Googleサーチコンソールは検索パフォーマンス分析ツールであり、SEOを施策する際に欠かせない検索順位や、クリック数・サイトに発生している問題などが分かります。
Googleアカウントがあれば無料で利用でき、Googleサーチコンソールによってユーザーのサイト流入前の情報把握や問題点の改善が可能です。
SEOの成功には、コンテンツの分析・改善が欠かせません。Googleサーチコンソールで得られる情報は、検索順位向上に必須といえるでしょう。
Googleアナリティクス(Analytics)
Google アナリティクスはSEOを施策する際に、Webサイト流入後のユーザー行動の把握に役立つツールです。ユーザーの滞在時間や直帰率などが分かるので、分析・改善によってSEOの評価を高めて、検索順位の向上が見込めます。
Googleアナリティクス単体ではなくGoogleサーチコンソールと併せて活用すると、ユーザーのサイト訪問前後の詳細な情報把握が可能になり、SEOに効果的です。
まとめ
本記事ではSEOとGoogleの関係と、上位表示させる方法について詳しく解説しました。
数ある検索エンジンの中でも日本だけでなく、世界でトップのシェアを占めているGoogleへのSEOは、Webサイト運営成功において重要です。
Google検索においてSEOを施策して上位表示させるには、ユーザーファーストを意識したコンテンツ制作が鍵を握ります。
本記事を参考にSEOを施策して、Google検索における上位表示を実現させ、コンバージョン獲得を目指しましょう。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。