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コンテンツマーケティングとしてのSNS|種類や成功事例を紹介!

コンテンツマーケティング sns アイキャッチ

多くの人がスマホを所有し、あらゆる手法で情報を得る時代となりました。情報収集の手段として利用されているサービスのひとつがSNSです。個人のみならず、企業も積極的に活用しています。

 

この記事では、企業が宣伝に用いるコンテンツマーケティングとSNSとの関係性について紹介しましょう。SNSの種類や成功事例もまとめるため、いかに両者の相性が良いかを押さえてください。

コンテンツマーケティングとSNSの関係

コンテンツマーケティングとSNSの関係

コンテンツマーケティングは、SNSと深い関係を持ちます。コンテンツを制作する際には、SNSも積極的に活用した方が賢明です。

 

ここでは、具体的な関係性について解説します。コンテンツマーケティングに力を入れる際の参考にしてください。

 

コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは、自社のWebサイトで商品に関する有益な情報を届け、顧客の購買を促す手法です。インターネットの普及に伴い、テレビだけではなくパソコンやスマホが多くの人に使われるようになりました。

 

コンテンツマーケティングを行えば、オンライン上での集客が可能です。情報発信することで、コンバージョン(購入や資料請求といった自社で設定した最終的な成果)に繋げるのを狙いとしています。

 

そもそも、コンテンツは「情報の中身」を指す言葉です。主な種類としてブログ記事やYouTubeでの動画配信、音声配信などが挙げられます。

 

商品やサービスによって、相性の良いコンテンツもまた変わります。他社の制作したコンテンツも参考にしつつ、どのような形で情報発信するかを決めた方が賢明です。

 

コンテンツマーケティングとは?活用するメリットや成功事例を紹介

 

コンテンツマーケティングとSNSの関係

SNSもコンテンツマーケティングの一種であり、より多くの層に周知させる上で役立ちます。SNSは、投稿を拡散させる機能が備わっているからです(Twitterであればリツイート、Facebookであればシェア)。

 

いくら一生懸命にコンテンツを制作しても、ユーザーに発見されなければ意味がありません。商品やサービスを購入してもらう機会が訪れないためです。

 

しかしSNSを使わず、Web上で運用するだけでは周知に時間がかかります。検索エンジン側の認知に時間がかかるほか、SEO対策も簡単ではないためです。

 

SNSの投稿であれば、SEOの知識がなくとも効率良く幅広いユーザーにコンテンツを周知できます。どの企業でも簡単にアカウントを作成できる点も強みです。コンテンツマーケティングにおいては、SNSを上手く活用しましょう。

 

SNSでのコンテンツマーケティングの効果

SNSでのコンテンツマーケティングの効果

SNSを使いながらコンテンツマーケティングに取り組むと、企業にとってさまざまな恩恵を受けられます。ここでは、主な効果について紹介します。SNSの強みを理解し、効果が発揮できるように上手く生かしてください。

 

低コストで運用できる

SNSを活用する際に得られる効果として、低コストで運用できる点が挙げられます。アカウントを開設するだけであれば、基本的に費用はかかりません。運用を他の企業に外注せず、内製化する場合は無料でさまざまな投稿ができます。

 

一部、SNS広告を使ってコンテンツの宣伝を行う企業もあるでしょう。この方法で周知するときは、一定の費用が発生します。

 

一方でSNS広告は1つ出稿するだけでも、内容が気に入ったユーザーにシェアされやすいのが強みです。コストを抑えたいのであれば、多くの人に拡散されるようなコンテンツを継続的に入れましょう。

 

自社のファンが作れる

SNSを使うと、自社のファンを作れることも魅力のひとつです。SNSは、相手をフォローすれば簡単に投稿をチェックできます。

 

継続的に魅力溢れるコンテンツを発信し続ければ、既存のフォロワーが自社のファンになるかもしれません。商品やサービスを購入してくれる可能性も高まります。

 

ファンを増やすためには、ターゲット層のニーズを把握するよう意識してください。多くの人に寄り添った投稿を行えば、ロイヤルティ(顧客の商品に対する信頼や愛着心)を高めやすくなります。単にコンテンツを紹介するだけではなく、SNSでの投稿も積極的に行いましょう。

 

自社の認知度を上げられる

SNSは、自社の認知度を向上させるときにも役立ちます。シェア機能を活用すれば、幅広い層にコンテンツを見てもらう確率が高まります。

 

内容を気に入ったユーザーが、さらに拡散に協力するケースもあるでしょう。多くのユーザーの目に留まるだけでも、自社の存在を認知してもらうチャンスが生まれます。

 

このメリットを生かすためには、SNSのプロフィールを充実させることも重要です。投稿を見たユーザーは、どの企業が発信しているのかとプロフィールを覗く可能性があります。主な事業内容を記載し、Webサイトのリンクも掲載するのをおすすめします。

 

拡散のスピードが早い

拡散のスピードが早い点もSNSの強みです。多くのユーザーによって拡散される現象は、一般的に「バズる」と呼ばれています。

 

幅広い層の共感を得たり、上手く流行に乗ったりした場合にバズるケースがあります。SNS中で拡散されれば、ファン層や認知度の増加にも繋がるため無視できません。

 

ただし、炎上を起こさないよう注意も必要です。炎上は、バズるとは対照的に多くのユーザーから非難される状態を指します。一度SNS投稿で悪い印象が広まると、信用回復まで時間がかかります。内容をよく確認し、問題ないと判断した上で投稿してください。

 

採用コストを低くできる

採用コストを低くできる点も、SNSを利用した方が望ましい理由のひとつです。従業員を採用する方法としては、リクルートエージェントを利用するケースが多いかと思います。しかし、リクルートエージェント経由での採用は一定額のコストが発生します。

 

SNSであれば、費用をかけずに人材の募集が可能です。例えば、投稿で募集をかけた場合にユーザーから直接メッセージが届くケースが挙げられます。

 

日々投稿を続けることで、会社の実態や事業内容を把握しやすい点もメリットです。常に投稿を見ている人であれば、興味を持ってくれる場合もあるでしょう。単純にファン層を増やすだけではなく、従業員を集める上でもSNSを利用した方が得策です。

 

コンテンツマーケティングとしてのSNSの種類と特徴

コンテンツマーケティングとしてのSNSの種類と特徴

コンテンツマーケティングでSNSを活用するには、それぞれの種類と特徴を押さえることが大切です。必要があれば、複数のSNSを開設してもいいでしょう。ここでは、よく用いられる種類とその特徴について詳しく紹介します。

 

Facebook

Facebookは、Meta社が運営している原則実名制のSNSです。Facebookには個人用のアカウントだけではなく、企業用のページも併用できます。

 

実名制を採用しているため、お互いに信頼関係を構築しやすいのが主なメリットです。自社とユーザーの関係を構築する際に役立ちます。

 

1つの投稿で、多くの文字数を入力できる点もFacebookならではの強みです。商品やサービスを長文で具体的に紹介したい場合は、自社のWebサイトとあわせてFacebookを活用するのもいいでしょう。

 

投稿文を誰かが「いいね」や「シェア」をタップすれば、他のユーザーにも投稿が拡散されます。WebサイトにFacebookのシェアボタンを設置して、拡散を促すのも方法のひとつです。

 

Twitter

Twitterは、拡散力に定評のあるSNSの一種です。匿名で利用できるほか、誰でも簡単にアカウントを作成できます。誰かが「いいね」や「リツイート」すれば、多くの層に拡散されます。ハッシュタグ(#)により、投稿が見つけてもらいやすくなる点も魅力です。

 

Facebookとは異なり、基本的には文字数を多く入力できません。通常のアカウントであれば、1回の投稿で入力できる文字数の上限は140字までです。Twitter Blueを購入すると、上限が最大2,000文字(半角4,000文字)となります。

 

Twitter Blueを購入するにはiOSやAndroidで月額1,380円、ウェブサイトで月額980円の費用が発生します(令和5年6月18日現在)。無料と有料のどちらを選ぶかは、入念に決めましょう。

 

Instagram

Instagramは、画像や動画を中心に投稿するタイプのSNSです。フィードやストーリーズからコンテンツを配信できます。

 

フィードは、ホーム画面に表示される投稿のことです。2023年6月時点では、文字のみの投稿ができません。ただし、2023年1月に文字のみでも利用できるよう実験が開始されたため、近い将来に改変される可能性はあります。

 

ストーリーズは、画面上部のアイコンから閲覧できる投稿のことです。最大60秒間の表示が可能で、文字のみの発信もできます。しかし、24時間経過すると投稿が削除されます。

 

InstagramはMeta社が運営しているため、Facebookと連携できる点も強みです。画像や動画を上手く用いて、自社の魅力をアピールしましょう。

 

LINE

LINEは、特定のユーザーに直接情報を届けることに特化したSNSです。年齢や性別に関係なく利用でき、気軽にコミュニケーションできるサービスとして利用されています。公式アカウントを作成し、自社のウェブサイトで登録を促す方法が一般的です。

 

ユーザーが公式アカウントに登録したら、積極的に商品やサービスの情報を発信しましょう。トーク機能を使えば、個別にメッセージを届けられます。さらにLINEミニアプリがリリースされたことで、モバイルオーダーやデジタル会員証のサービスも提供できます。

 

LINE内の「VOOM」を利用すれば、全体に対して画像や動画を用いた宣伝も可能です。トーク機能と上手く併用するといいでしょう。

 

コンテンツマーケティングとしてのSNS成功事例4選

コンテンツマーケティングとしてのSNS成功事例

ここまで、コンテンツマーケティングとSNSの関係性について紹介しました。しかし、中にはどのように運用すれば望ましいかイメージできない企業もあるでしょう。

 

コンテンツマーケティングの成功事例18選!成功のためのポイントも紹介
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具体的な戦略を立てられるよう、実際のSNSの成功事例を解説します。

 

〈Facebook成功事例〉ハーゲンダッツジャパン株式会社

Facebookの成功事例として、ハーゲンダッツジャパン株式会社を紹介しましょう。当該企業では、Facebookを含めて4種類のSNSを活用しています。

 

ハーゲンダッツジャパン株式会社では、ユーザー自身の投稿(UGC)も重視しました。UGCをきっかけに誕生したのが「ハーゲンハート」キャンペーンです。

 

ハーゲンダッツは、フタを外すと時折ハート型の小さい穴が現れるそうです。この話題をファンがSNSで発信し、投稿を見た企業側がハーゲンハートの企画を思いつきました。ハートの種類ごとに占いの結果をつくり、ハーゲンハート専用のページも誕生します。

 

〈Twitter成功事例〉ローソン

日本を代表するコンビニのひとつであるローソンは、Twitterでの宣伝により商品の注目を集めました。ローソンでは、商品部とプロモーション部の協力により「バスチー(バスク風チーズケーキ)」が誕生しました。バスチーとは、濃厚かつ滑らかなチーズケーキのことです。

 

この商品が生まれた背景には「SNSでシェアしたくなるものを販売したい」といった狙いがあります。そこでSNSを通して、バスチーの画像コンテンツを積極的に配信しました。

 

映えやすい画像を積極的に使った結果、発売からわずか4カ月で1,900万点の売上を達成します。SNSと画像を上手く用いた事例です。

 

〈Instagram成功事例〉KENZO

KENZOは、1970年に創業した老舗のファッションブランドです。こちらの企業では、Instagramで190万人超えのフォロワーを獲得しました。

 

特に力を入れているポイントは、Instagramのショッピング機能を活用したことです。この機能を活用し、自社のアカウントからECサイトへの導線も設定しています。

 

Instagramでは、自社の販売している商品を動画や画像で上手くアピールしている点も特徴です。特に、KENZOの服を外国人に着用させた画像を多く投稿しています。独特の世界観を演出し、ブランドづくりにも貢献しました。

 

〈LINE成功事例〉伊藤久右衛門

最後に、LINEの成功事例を紹介します。高級茶や抹茶スイーツで有名な伊藤久右衛門は、LINEの公式アカウントを開設しました。「友達登録」したユーザーに対し、自社の商品の魅力が伝わるように発信し続けます。

 

特に興味深いポイントが、新商品や限定商品に関するクイズをLINEで出題したことです。ユーザーをクイズに参加させつつ、有益なコンテンツを届けるよう工夫しました。

 

他にも、割引クーポンの情報もLINEで知らせています。このような取り組みを続けた結果、友達登録したユーザーの3割が公式サイトにアクセスしました。

 

まとめ

コンテンツマーケティング sns まとめ

コンテンツマーケティングとSNSは相性が良いため、双方とも取り入れた方が賢明です。Webサイト以外の方法で情報を提供できるほか、SNS独自の機能も使った周知ができます。

 

アカウントを作成するだけでは、基本的に費用は発生しません。どの企業でも簡単にアカウントを所有でき、商品やサービスに関する情報発信ができます。それぞれのSNSには、独自の強みがあります。その強みをコンテンツマーケティングにしっかりと生かしてください。

執筆者:Hub Works 鈴木

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。

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