オウンドメディアとSNSで集客向上!違い・事例なども解説
自社が保有するオウンドメディアは、広告費を抑えながら見込み客を増やし、人材採用の強化にも役立つなど、多くのメリットがあります。
しかし、成果が出るまでに時間がかかるというデメリットもあるため、このデメリットを解消し、効率的に集客を向上させる方法を探している方も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、オウンドメディアの利点を活かしつつ、集客効果が高いSNS運用を組み合わせることです。
今回は、オウンドメディアとSNSの違いや、両者を連携させる重要性、連携のメリット・デメリットについてご紹介します。
オウンドメディアとSNSの主な違い
オウンドメディアとSNSの大きな違いは、コミュニケーションの取り方にあります。
オウンドメディアとは、自社が所有するメディアで、一方的な発信が中心となるWebサイトを指します。
一方、SNSは、自社のコンテンツを発信できる点ではオウンドメディア的な要素も持ちますが、ユーザーとの双方向のコミュニケーションを取れるのが特徴です。例えば、X(旧Twitter)やFacebookなどが挙げられます。
このように、オウンドメディアは情報発信が主であるのに対し、SNSはユーザーと直接やり取りができる点が大きな違いです。
オウンドメディアとSNSを合わせて活用する重要性
SNSの利用が主流となっており、ユーザーの購買プロセスにも変化が生じています。
ユーザー自身が検索をして自ら商品情報を得ることが増えた結果として、オウンドメディア運営とSNSを連動させることの重要性がいかに増してきているのかを解説します。
顧客が購入するまでのプロセスが変化
これまで、ユーザーが商品を購入するまでのプロセスは①「Attension(注目)」②「Interest(関心)」③「Search(検索)」④「Action(購買)」⑤「Share(共有)」という「AISAS」のフレームワークが主流でした。
しかし、現在はSNSが主流になり、情報の共有と拡散が重要とされており、ユーザーの行動プロセスに変化が生じています。そのため、SNSが重要な役割を担う現代では「ULSSAS」というフレームワークが注目されています。
具体的には、
1.UGC(認知)
2.LIKE(いいね!)
3.SEARCH1(SNS検索)
4.SEARCH2(検索エンジンでの検索)
5.ACTION(購買)
6.SPREAD(拡散)
という流れです。
SNSを通じて多くのユーザーの目にとまれば、そこからさらに情報が拡散されて間接的に検索上位表示にもつながります。
ニーズの多様性
ネットやSNSの普及により、ユーザーのニーズは年々多様化しているのが現状です。個別化された情報を求める傾向が強まり、多様なコミュニケーション形式やリアルタイムでの対話、エンゲージメントの機会を求めています。
また、信頼性と透明性を重視するユーザーも増えています。これらのニーズに対応するためにも、オウンドメディアとSNSの活用は重要です。
オウンドメディアは、ブランドが独自のコンテンツを発信し、深い情報や価値を提供する場として優れています。
一方、SNSはリアルタイムで多くのリーチとユーザーとの対話を可能にし、フィードバックを得ることができます。
この組み合わせにより、ブランドは個別化された情報を提供しつつ、ユーザーの多様なニーズへの対応が可能となるでしょう。結果として、ユーザーとの深い関係を築き、信頼性を高め、競争力を強化できます。
オウンドメディアとSNSを連携させるメリット
オウンドメディアとSNSを連携させることで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは5つのメリットについて解説します。
ユーザーの流入経路を広げられる
オウンドメディアへのユーザー流入は、URLやブックマーク、履歴からの直接アクセス以外にも、Googleなどの検索エンジンや他のWebサイトに掲載されたリンクからの流入があります。また、SNSと連携させることで、SNSからの流入も可能です。
オウンドメディアが集客効果を発揮するためには、検索エンジンで上位表示される必要があり、その効果を得るまでには時間がかかることがあります。
しかし、SNSはアカウントを登録すればすぐに始められ、コストもかかりません。SNSを活用することで流入経路を増やせるため、オウンドメディアを始めたばかりの方にもおすすめです。
Googleのアルゴリズムの影響を受けにくい
オウンドメディアを運営する際には、検索エンジンで上位表示させるためにSEO対策が重要です。
しかし、どれだけ効果的なSEO対策を行っても、Googleアルゴリズムのアップデートによって順位が下がる可能性があります。
SEO対策だけに頼ると、どうしてもGoogleのアルゴリズムの影響を受けやすくなりますが、SNSを活用すればその影響を避けることができます。
たとえサイトの検索順位が下がっても、SNSからの訪問者数に影響はほとんどありません。このように、Googleのアルゴリズムの変更に左右されにくいSNS運用は、企業にとって大きな利点となります。
ユーザーとのコミュニケーションが活発化する
オウンドメディアでコメント欄を設ければユーザーとやり取りすることは可能ですが、基本的には企業から一方的に情報を発信する形になりがちです。
しかし、ユーザーとの積極的なコミュニケーションが可能となれば、現在の製品やサービスを見直し、より良いものを提供できます。その結果、ユーザーとの信頼関係を構築でき、ファンを増やすことができるでしょう。
この点で役立つのがSNSです。SNSでは、1つの投稿に対してユーザーからのリアクションを得ることができます。そのリアクションをもとに再びユーザーに情報を発信することで、双方向のコミュニケーションが活発になります。
オウンドメディアではSNSのようにユーザーとのコミュニケーションを活発化させることが難しいため、SNSと連携して運用することが重要です。
最新の情報を素早くユーザーに届けられる
SNSと連携することで、最新情報を素早くユーザーに届けられるのも大きなメリットです。SNSは幅広い年代の人々に利用されており、多くのユーザーに情報を発信できます。
オウンドメディアでは最新情報を更新しても、その情報を検索している人や直接訪れたユーザーしか見られませんが、SNSを使えば迅速に情報を届けることが可能です。
さらに、SNSの特徴として「拡散力」があります。例えば、X(旧Twitter)で情報を配信すると、フォロワーが「リポスト」してくれることで、そのフォロワーのフォロワーにも情報が届きます。
このように、SNSの拡散力を活用することで、より多くのユーザーに最新情報を届けることが可能です。
ユーザーのロイヤリティの向上に貢献してくれる
ユーザーとのコミュニケーションが活発になると、信頼関係が築かれ、結果としてユーザーのロイヤリティが向上します。
どれだけ商品やサービスが良くても、サポート体制や購入プロセスに不満があれば、ユーザーは継続的に購入してくれません。
しかし、SNSを通じた交流によってユーザーのロイヤリティが高まれば、企業のファンになってくれる可能性が高くなります。
こうしたファンは、安定した収益をもたらすだけでなく、友人や知人に「この商品は良かったよ」と紹介してくれることが多いです。
とくにSNSでは、多くのフォロワーに商品やサービスを紹介してくれることもあり、自然と宣伝効果が期待できます。
オウンドメディアとSNSを連携させるデメリット
オウンドメディアとSNSを連携させることには多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。
ここでは、SNSとオウンドメディアを連携させた際に生じる可能性のあるデメリットについて解説します。
炎上するリスクがある
SNS運用は現在多くの企業で取り入れられていますが、炎上にいたってしまったケースも少なくありません。
運用を行っていく中で、フォロワー数が増えるのは良いことですが、その分露出する機会も増え、企業に対するイメージが崩れてしまう場合もあります。
例えばSNSを運用した担当者が、不適切な投稿を行ったことで炎上する可能性も考えられるでしょう。
また、SNSは高い拡散力によって問題があった場合に素早く拡散されてしまい、炎上が広がってしまう場合もあります。
気付くのが遅れてしまうと火消しの対応も遅れ、結果的に被害が拡大して自社のイメージダウンにつながってしまうかもしれません。
SNSからのユーザーの流入数増加には時間がかかる
オウンドメディアだけでユーザーの流入数を増やすには、SEO対策を講じる必要がありますが、その成果が出るまでには時間がかかります。
またSNSを活用することで、素早く流入数を増やせると考える方も多いですが、実際にはSNSからの流入数を増やすのにも時間がかかります。
SNSはすぐに運用を開始できますが、フォロワーを増やし、SNSからオウンドメディアへ送客できるようになるには一定の時間が必要です。
流入数を効果的に増やすためには、興味を引く紹介文や魅力的なコンテンツを提供することが重要です。
SNSの運用体制を整える必要がある
オウンドメディアとSNSを効果的に連携させるには、まずSNSの運用体制を整備することが不可欠です。例えば、SNSの投稿を継続的に行わないとフォロワーが減少するリスクがあります。
また、炎上などのトラブルが発生した際の対応策も事前にマニュアル化しておく必要があります。ユーザーとのコミュニケーションにおいても、返信には時間と労力が必要です。
SNS運用を成功させるためには、専任の担当者を配置するか、SNS運用を担当するチームを組織するなど、自社に合った体制を構築しましょう。
オウンドメディアとSNSの連携方法
オウンドメディアとSNSの連携は、以下のような流れで進めましょう。
まず、オウンドメディアのコンテンツをSNSで積極的にシェアし、フォロワーの関心を引きます。記事の要約や魅力的なビジュアルを添えて投稿し、リンクをクリックしてもらう工夫をすることが大切です。
次に、SNS上でユーザーからのフィードバックを収集し、そのデータをもとにオウンドメディアのコンテンツを改善します。
また、定期的なキャンペーンやアンケートを通じてSNSとオウンドメディアの連動を強化し、ユーザーのエンゲージメントを高めることも効果的です。
最後に、SNSとオウンドメディアの分析ツールを連携し、効率的に効果測定を行う体制を構築して、改善点を見つけながら持続的な運用ができる体制を確立しましょう。
SNS別オウンドメディア活用法
世界中で多くの利用者がいるSNSでの拡散に成功すれば、フォロワー以外のターゲットにもアプローチできるため効率的です。
オウンドメディアの集客には欠かせないSNSの活用法について、SNSごとに具体的にご紹介します。
オウンドメディアとX(旧:Twitter)の活用方法
X(旧:Twitter)は短い文章での投稿が主流で、リアルタイムの情報発信に優れたSNSです。オウンドメディアと連携させることで、素早く多くのターゲットに情報を届けられます。
具体的には、新しい記事の公開時にX(旧:Twitter)で告知し、リンクを貼ることでサイトへの流入を促すことが可能です。
また、ハッシュタグを活用することで、同じ興味を持つユーザーにリーチしやすくなります。フォロワーからのリポストを通じて、さらなる拡散効果も期待できるでしょう。
また、ユーザーとの直接的なコミュニケーションも可能なため、コメントへの返信やアンケートの実施などによるエンゲージメントの向上や、フィードバックの収集も期待できます。
これにより、オウンドメディアのコンテンツ改善にも役立てられます。
オウンドメディアとInstagramの活用方法
Instagram単独の運用には限界がありますが、オウンドメディアとうまく連携させると効率的なマーケティングが行えます。
Instagramは、同じジャンルに興味があるユーザー同士がつながりやすい仕組みになっているため、潜在顧客に対して効果的なアプローチができます
また、Instagramのストーリーズやプロフィール欄に、誘導したいサイトのURLを貼ることでサイトまでの導線を確保することが可能です。
コメントやハッシュタグ、DMによりユーザーとのコミュニケーションが取りやすく、ユーザーの声を収集できるため、企業の成長には欠かせないでしょう。
オウンドメディアとYouTubeの活用方法
オウンドメディアのみの運用になると、サイトへの流入元はインターネットでの検索からになります。そのため、Googleのアルゴリズム次第では、大きく集客力を落とす可能性が高いです。
しかし、YouTubeで企業アカウントなどを運用すれば、流入経路を増やせます。YouTubeにオウンドメディアのリンクを掲載し、そこからアクセスにつながる仕組みです。
オウンドメディアで動画を活用するコツについては以下の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。
関連記事:オウンドメディアで動画を効果的に活用しよう|事例やコツをご紹介
オウンドメディアとTikTokの活用方法
TikTokは若い世代とつながるために効果的なSNSです。ユーザーが魅力を感じたコンテンツは、クラスメートや友人間で共有され、情報の拡散が期待できます。
15秒ほどの短い動画ではありますが、動画内にオウンドメディアのリンクを掲載しておけば、気軽にクリックしてもらえる可能性があります。
若いユーザーが多いため、投稿には憧れや共感を得られる内容を盛り込むのがおすすめです。
オウンドメディアとnoteの活用方法
noteはクリエイターやブロガーに人気のあるSNSで、文章やイラストなどのコンテンツを投稿できます。オウンドメディアと連携することで、専門的な情報発信やブランドストーリーの共有が効果的に行えるでしょう。
具体的には、noteにオウンドメディアの記事の要約や裏話を投稿し、本記事へのリンクを掲載することで、読者をオウンドメディアへ誘導できます。
また、note内でのフォロワーや他のクリエイターとの交流を通じて、コンテンツの拡散やフィードバックの収集も可能です。
さらに、noteの有料記事機能を活用すれば、情報を提供しながら収益を得ることもできます。noteでオウンドメディアを立ち上げる方法については以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
関連記事:noteでオウンドメディアを立ち上げるための基本ガイドと事例7選
オウンドメディアとFacebookの活用方法
Facebookは、世界的に見てもユーザー登録数が最も多いSNSであり、原則実名登録です。そのため、フォーマルなコミュニケーションが可能で、ビジネスシーンでも広く利用されています。
Facebookのユーザーは、生年月日や職業などの詳細な情報を登録できるため、ターゲティング精度の高い情報発信が可能です。
そんなFacebook上でオウンドメディアのリンクを含む投稿を行うことで、的確にユーザーにリーチできます。
フォーマルなフォーマットを活かしつつ、ターゲットに刺さる内容の発信ができれば自社のオウンドメディアへのアクセスにもつながるでしょう。
例えば、専門的な知識や業界の最新情報を提供する記事をシェアすることで、信頼性を高め、読者を引きつけることができます。
オウンドメディアの伸びにつながるSNS運用のポイント
ここでは、SNS運用を成功させるための具体的なポイントを紹介します。
統一感のあるアカウントの運用を心がける
SNSをオウンドメディアと連携させる際には、発信する情報に統一感を持たせることが重要です。毎回異なるテーマや情報を発信していると、フォロワーにとってアカウントの目的やメッセージがわかりにくくなります。
また、統一感のあるアカウント運用は、自社のブランディングにもつながります。多くのユーザーに良いイメージを持ってもらうためには、まず統一感を持たせることが大切です。
これにより、フォロワーはアカウントに良いイメージを持ちやすく、長期的な関係を築くことができます。
ユーザーのニーズにあった情報発信をする
オウンドメディアとSNSを連携して運用することで、ユーザーのニーズに適した情報発信が可能となります。SNSでのコメントや反応を活用し、次に発信するオウンドメディアのコンテンツに反映させることが重要です。
こうしてユーザーのニーズを的確に捉えることで、より魅力的で価値のあるコンテンツを提供できるでしょう。
オウンドメディアとSNSの運用は、自社の商品やサービスの売上向上やブランディングを最終的な目標としています。しかし、運用時に広告色が強すぎると、ユーザー離れを引き起こすかもしれません。
とくにSNSはユーザー同士のコミュニケーションが重視されるため、広告感の強い投稿ばかりではユーザーの不満を招くことになります。
ユーザーが求めるのはコミュニケーションであり、有益な情報を提供することが重要です。
扱う内容に応じた最適な更新頻度を把握する
SNSの投稿頻度は、高すぎると通知が煩わしくなり、ユーザーの反応が悪くなる傾向があります。そのため、どのSNS媒体を使うにも、適度な回数で更新を続けることが必要です。
投稿頻度が比較的多いX(旧:Twitter)rは1日に5~10回、FacebookとInstagramは1日に2~3回が適度だといわれています。
アカウントの運用を行いながら、ユーザーの反応が良い曜日・時間帯などをチェックしたうえで運用を行いましょう。
インフルエンサーや広告の利用を盛り込む
自社のSNSアカウントだけではリーチ数が伸びずフォロワー獲得につながらない、オウンドメディアへの流入が増えないという場合は、インフルエンサーを活用するのも1つの手段です。
自社のSNSアカウントより多くのフォロワーを持つインフルエンサーにサービスの紹介をしてもらうことで、拡散力を強化できます。
また、SNSに広告を出すのも効果的ですが、ターゲットとなるユーザーがよく利用しているSNS媒体に広告を出すようにし、その中にオウンドメディアのリンクを記載するようにしましょう。
SNS広告については以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
関連記事:今注目のSNS広告とは?5つのプラットフォームを徹底比較
オウンドメディアとSNSを連動させた成功事例5選
SNSの活用により、実際に成功した事例を5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
株式会社Loco Partners
株式会社Loco Partnersは、高級ホテルの会員制宿泊予約サイト「Relux」を運営しています。ReluxはFacebookを活用することで、サイトへの流入数を増やすことに成功しました。
実際、流入ユーザーの約60%がFacebook経由であることから、SNS運用による効果が明らかです。
ReluxがFacebookを活用して成功した理由の1つ一つに、ビジュアルを重視した訴求方法があります。Reluxの投稿では、高級ホテルや旅館の豪華な客室、そしてホテルの窓から見える美しい風景などを多く取り上げています。
これらの美しい画像が、ユーザーの興味を引き、サイトへの流入を促しているのでしょう。また、投稿の文章は簡潔にまとめられ、ビジュアルに注目が集まりやすい形式となっています。
さらに、これらの投稿は数時間おきに行われるため、フォロワーのタイムラインに定期的に表示され、目にとまりやすくなっているのも工夫されている点です。
江崎グリコ株式会社
江崎グリコ株式会社は、毎年11月11日に「ポッキー&プリッツの日」を盛り上げるため、XやInstagram、TikTokなどのSNSを活用しています。また、Webサイトではキャンペーン情報を掲載し、商品購入につなげている事例です。
例えば、X(旧Twitter)では人気のイラストレーターとのコラボレーション画像や、ユーザー参加型のクイズ投稿を実施し、コミュニケーションの活性化を図っています。
一方、TikTokではインフルエンサーが音楽に合わせてダンスをする動画を多数投稿し、「ポッキー&プリッツの日」を盛り上げています。
このように、各SNSの特性に合わせた投稿内容を工夫することで、ユーザーとの信頼関係を築き、ブランドの認知度向上に役立てることが可能です。
マルキユー株式会社
マルキユー株式会社は、釣り具や釣りエサの製造・販売を行っている企業で、オウンドメディアの運営に加え、YouTubeチャンネルも活用しています。
このYouTubeチャンネルでは、釣りの様子や関連するノウハウ、商品紹介など、多彩なコンテンツを提供しているのが特徴です。
2024年6月時点で、マルキユー株式会社のYouTubeチャンネルには6.25万人の登録者がいます。
毎月5~6本のペースでコンスタントに動画を投稿しており、そのコンテンツの質も非常に高いです。とくに、釣り初心者でも理解しやすいように工夫されている点が特徴といえます。
さらに、YouTubeチャンネルの概要欄にはオウンドメディアへのリンクも設置されており、視聴者が簡単にWebサイトにアクセスできるように工夫されています。
Woodman Labs社
Woodman Labs社はアメリカに本社を構え、「GoPro」というアクションカメラの製造・販売を手掛けている企業です。
GoProは他のカメラと比べて耐久性や防水性が高く、アクティビティの撮影はもちろん、日常的なVlogやYouTubeの撮影にも多く利用されています。
Woodman Labs社では、GoProユーザーが撮影・公開した動画や写真をオウンドメディアで紹介していました。
これにより、ユーザーは自分のコンテンツが公式に取り上げられることを目指し、より質の高いコンテンツを制作するようになった事例があります。
この取り組みは現在、YouTubeに引き継がれており、GoProユーザーが撮影した膨大な動画をYouTubeチャンネルで紹介しています。
ユーザーが自発的に撮影したクオリティの高い動画を活用することで、広告費をほとんどかけずにプロモーションを行っている事例です。
株式会社yutori
株式会社yutoriは、若者向けのアパレルブランドやコミュニティ運営を行っており、2020年にはZOZOグループに加わった企業です。
同社は、日本最大級の古着コミュニティ「古着女子」を運営しています。このコミュニティの特徴は、オウンドメディアとSNSの連携とは異なり、SNS自体をオウンドメディアのように活用している点です。
株式会社yutoriのInstagramアカウントでは、ユーザーが投稿した古着コーデをリポストすることで、集客と認知拡大を図っています。
すべての投稿がリポストされるわけではないため、ユーザーは自分のコーデが紹介されるよう積極的に投稿しています。
これにより、株式会社yutoriはコンテンツ制作の費用や工数をほとんどかけずに、効果的なメディア運用を実現しています。
まとめ
今回は、オウンドメディアとSNSの連携についてご紹介しました。オウンドメディアの運用には多くのメリットがありますが、成果が出るまでに時間がかかるというデメリットもあります。
しかし、SNSと連携させることで、Googleアルゴリズムの影響を受けにくくしたり、情報を迅速にユーザーに届けたりすることが可能です。そのため、オウンドメディアを運用する際にはSNSとの連携を検討すると良いでしょう。
さらに、SNSは現在、どの年代でも利用率が高まっています。自社の商品やサービスをより多くのユーザーに知ってもらい、ファンを増やすためにも、オウンドメディアとSNSをうまく連携させて運用していきましょう。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。