SEOの評価基準とは?対策をしてGoogle上位表示を狙おう!
効果的なSEO対策を行うために、評価基準を知っておきたいという方も少なくないでしょう。
本記事では、SEOの評価基準やチェックツール、具体的な対策を紹介します。評価基準を正しく知った上で、検索結果で上位表示を狙えるSEO対策を実施しましょう。
SEOとは?
SEOとは「Search Engine Optimization」の頭文字をとった略称で、検索エンジン最適化のことです。GoogleやYahoo!などの検索結果で自分のWebサイトが上位に表示されることを目指して行う取り組みのことを指します。
自社サイトやブログなどの媒体においては、SEOは切っても切り離せない重要な要素といえます。SEOを無視すれば、検索結果で上位に表示されることもなく、せっかくコンテンツを発信しても誰にも見てもらえない可能性が高まるからです。
SEO対策を行うことで検索順位が上がり、アクセス数やコンバージョン数(成約件数)を増やすことが可能です。
SEOについて、詳しくはこちらの記事で紹介していますので参考にしてください。
SEOの評価基準と基本方針
効果的なSEO対策を行うためには、評価基準を理解しておかなければなりません。検索エンジン世界シェアトップのGoogleは、品質評価ガイドラインで評価基準を3つ定めています。それぞれについて解説します。
Needs Met(ニーズを満たしているか)
Needs Metはコンテンツがユーザーのニーズを満たしているかを評価する指標です。以下の5段階で評価されます。
1.Fully Meets (ほぼ全てのユーザーにニーズを満たす)
2.Highly Meets(多くのユーザーのニーズを満たす)
3.Moderately Meets(一部のユーザーのニーズを満たす)
4.Slightly Meets(少数のユーザーのニーズしか満たせない)
5.Fails to Meet (ほとんどのユーザーのニーズを満たせない)
1.Fully Meetsはほぼすべてのユーザーの検索ニーズを満たしているという評価です。ユーザーがほかのサイトを見たり再検索したりする必要がない状態を指します。
逆に、5.Fails to Meetはユーザーの検索ニーズに応えられていないという評価です。ユーザーは別のサイトにアクセスしなければ検索ニーズを満たせない状態を指します。
Needs Metで高く評価されるためのポイントは以下の通りです。
・ユーザーの検索意図に合った有益な情報を提供している
・サイトや記事の執筆者の権威性が高い
・新しい情報を提供している
・モバイル端末で操作がしやすい
・(動画コンテンツが)独特で面白い
これらは次に説明するPage Quality(品質が高いか)にも密接に関わってきます。
Page Quality(品質が高いか)
Page Qualityはコンテンツの品質や信頼性の高さをを評価する指標です。以下のように5段階で評価されます。
1.Highest
2.High
3.Medium
4.Low
5.Lowest
1.Highestが最高評価で、5.Lowestが最低評価です。ニーズのあるコンテンツを発信することは重要ですが、信頼性に欠けていたり、コピー記事だったりする場合、評価が下がるとされています。
信頼性の獲得で重要になるのが、後述する「E-E-A-T」と「YMYL」といった2つの概念です。
ユーザービリティ(使いやすいか)
ユーザービリティはWebサイトが使いやすいかどうかを評価する指標です。ユーザーの検索ニーズを満たしていたり、信頼性があったりしても、Webサイトが使いづらければユーザーはストレスを感じて読まずに離脱してしまいます。
ユーザービリティで重要なポイントは以下の通りです。
・スマホやタブレットなどのモバイル端末での使いやすさ
・ユーザーにストレスを与えないレイアウトや機能
・Webページの表示速度の速さ
・Webページのセキュリティが強固
また、Googleは2021年の6月に検索順位を決定する要素として、コアウェブバイタルを取り入れています。
コアウェブバイタルとは、Webサイトを通じて得られるUX(ユーザーエクスペリエンス)を判断する指標です。この指標はGoogle Search Consoleから確認できます。
SEOの評価基準となる考え方4つ
SEOの評価基準のもととなる考え方が4つあります。これらの考え方はSEO対策する上でも必ず理解しておく必要があります。
E-E-A-T
E-E-A-Tとは、Googleが独自に定めているWebサイトの評価基準です。以下の頭文字を取ってE-E-A-Tと呼ばれています。
E:Experience(経験)
E:Expertise(専門性)
A:Authoritativeness(権威性)
T:Trustworthiness(信頼性)
E-E-A-Tの概念を理解していない状態で対策を進めると、ページの評価が上がりません。結果、Webサイトを上位表示させることが難しくなります。
SEO対策を行って成果を出すためにも、E-E-A-Tを意識してコンテンツを作成していく必要があるのです。
YMYL
YMYLは「Your Money or Your Life」の略語で、日本語では「あなたのお金やあなたの生活」を意味します。YMYLは、お金や健康といった重要事項に関するコンテンツなので、品質が厳格に扱われます。
例えば、投資に関して誤った情報が提供されると、ユーザーは多大な金銭的損失を被るかもしれません。健康も同じです。信頼性のない病気療法をユーザーが参考にしてしまった場合、命にかかわる可能性があります。
金融、保険、投資、健康などのジャンルをGoogleは「YMYL」に位置づけています。ほかのジャンルより高いレベルでE-E-A-Tが求められるのです。
Googleが掲げる10の事実
検索エンジンで世界シェアNo.1を誇るGoogleを理解することが、効果的なSEO対策につながります。
そのためには、Googleの企業理念ともいえる「Googleが掲げる10の事実」を知っておく必要があるでしょう。その中でも特に重要な項目を3つ紹介します。
①ユーザーに焦点を絞れば、ほかのものはみな後からついてくる
ユーザーを第一に考え、質の高い情報や体験を提供することが重要です。1番目に記載されているので、もっとも重要な項目といってもいいでしょう。
②ウェブ上の民主主義は機能する
被リンクを投票と捉えて、Webサイトの品質を評価するという考え方です。外部からリンクを獲得することが重要であることがわかります。
③悪事を働かなくてもお金は稼げる
Googleは検索順位はお金では買えないと明言しています。リンクの売買や不正行為などはしないように気をつけましょう。
モバイルファーストインデックス(MFI)
モバイルファーストインデックス(MFI)とは、モバイル版のWebページを評価基準の軸にする仕組みのことです。
もともと、GoogleはPC版のWebページを中心にSEOの評価をしていました。しかし、スマホやタブレットの利用率が高まったことで、SEOの評価対象をモバイル版に移行したのです。
つまり、SEOで評価されるには、MFIに対応していることが必須要件となります。
MFIに移行したかどうかは、Google Search Consoleで確認することが可能です。
SEOの具体的方法
これまで、SEOの評価基準や考え方を紹介してきました。次にSEOの具体的方法について解説します。
内部対策
内部対策とは、Webサイト内のコンテンツを対象に行うSEOの取り組みのことです。特に以下の3つが重要です。
クロールの最適化
クロールとは、検索エンジンのロボットプログラムが、Webサイトを巡回・情報を収集をしてデータベースに登録することを指します。Google Search Consoleからクロールしてもらうようリクエストすることが可能です。
インデックスの最適化
インデックスの最適化とは、検索エンジンのロボットプログラムがWebサイトのページを正しくインデックスさせるための施策です。ページのタイトル・見出しタグを最適化する方法があります。
ページエクスペリエンスの改善
ページエクスペリエンスの改善とは、ユーザーがWebサイトにアクセスした際、快適でストレスのない体験を提供するために行う施策のことです。方法としては、モバイルフレンドリー対応やセキュリティ面などが挙げられます。
外部対策
外部対策とは、被リンクを獲得して外部からの評価を高める取り組みのことです。「Web上の民主主義は機能する」の通り、Googleは「多くのWebサイトから被リンクを獲得しているサイトは良質なWebサイトである」と考えています。
被リンクは自社のWebサイトと関連性のあるWebサイトから、自然な形でリンクされることが重要です。関連性のない不自然な被リンクや購入した被リンクを張っていると、Googleからペナルティを与えられ、検索順位が低下するおそれがあるので注意しましょう。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、検索ニーズに応えるために価値あるコンテンツを継続して発信することで、SEOの評価を高める取り組みのことです。
Googleが掲げる10の事実についての章で紹介した通り、ユーザーを第一に考えてコンテンツを作成することが重要です。
「自分が伝えたいこと」をWeb上で発信することは素晴らしいですが、そのコンテンツを必ずしもユーザーが求めているとは限りません。SEOで評価されるためには、「ユーザーが求めていること」は何かを考えてコンテンツを作成しましょう。
SEO評価のチェックツール
SEO対策ができているかどうかを客観的に判断するためには、ツールの使用が欠かせません。自社に合ったツールを見つけて有効活用しましょう。
EmmaTools™
EmmaTools™はEXIDEA社が開発したSEOライティングツールです。海外から得た最新のノウハウが凝縮されています。
Webサイトの運営で必要な機能が備わっており、検索ボリューム数や検索順位、競合サイトの分析などが可能です。特に、ライティング機能に強みがあり、文字数チェックや校正機能、キーワードの抜け漏れチェック機能を搭載しています。
作成した記事を数値で評価してくれるので、SEO対策ができているかどうかを客観的に判断できます。良質なコンテンツを作成したい方や効率的にライティング作業を行いたい方におすすめです。
itomakihitode.jp
itomakihitode.jpは株式会社ディーボが提供するSEO診断ツールです。無料プランの場合は1人1日1回までの利用ですが、有料版は回数無制限で利用でき、CSVデータを出力できます。以下のようなユーザーにおすすめです。
・複数サイトを運営している方
・サイトの運営担当者
・Webコンサルタント
・クライアント向けの分析・提案資料を作成したい方
検索順位や被リンク数、ページランクなどさまざまな項目をチェックできます。まずは無料プランで使ってみて、有料プランに切り替えるかどうかを判断するとよいでしょう。
セオドアseodoor
セオドアも株式会社ディーボが提供するツールで、検索順位チェックや内部対策評価、コンテンツ分析などのSEO対策全般が行えます。
SEO対策を行う際、何から手を付ければよいのかわからないという方も少なくないでしょう。セオドアの「SEOタスク機能」を使えば、どのような対策を行うべきかが分かるので、迷うことなく効率的に対策を実施できます。
有料プランのみですが、メールアドレス登録で利用できる7日間の無料トライアルがあります。無料トライアル終了後に自動で有料プランに切り替わることはないので、気になる方はお試しで使ってみてはいかがでしょうか。
上位SEO解析ツール fukurou
こちらも株式会社ディーボが提供するSEO解析ツールです。fukurouで実現できることは以下の3つです。
・高く評価されているコンテンツの傾向が分かる
・上位表示されるために必要な被リンク数が分かる
・対策キーワードをページのどの部分に入れればよいかが分かる
使い方は、調査したいキーワードを入力するだけ、ととても簡単です。無料で1日2回までチェックできます。
診断結果はやや簡易的ではありますが、コンテンツを改善するためのヒントを得られます。検索順位がなかなか上がらなくて悩んでいる方におすすめです。
まとめ:SEOの評価基準を理解してSEO対策に取り組もう
SEOで成果を出すためには、どのようにコンテンツが評価されるのかを知っておく必要があります。つまり、Googleが大切にしている考え方を理解しておかなければならないのです。
E-E-A-TやGoogleが掲げる10の事実を意識して、ツールも有効活用しながらユーザーの検索ニーズに応える良質なコンテンツを作成していきましょう。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。