SEOに効果的な見出しタグとは?書き方や文字数など詳しく解説!
「SEO評価を高めるには見出しタグってどうやって設定したらいいのだろう?」
「見出しタグへのキーワードの入れ方は?」
SEOを施策する際に見出しタグを、どのように設定すべきか分からないという方も多いでしょう。
本記事では、SEO効果を高める見出しタグの設定方法について、解説します。
見出しタグの書き方や文字数も合わせて、実践的にお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
見出しタグとは?
見出しタグは「hタグ」とも呼ばれるHTMLタグの一種で、SEOの内部対策としてコンテンツ構造をユーザーと検索エンジンに対し、正確に伝えるために使用されます。
HTMLタグと聞くと「難しいのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、多くの場合CMSに実装されているので容易に活用できます。
h1~h6まで6段階の見出しタグがあり、数字が小さいほど重要視されるので、階層立てて使いましょう。
見出しタグのSEOへの影響
見出しタグ設定には、以下2つの利点があります。
・ユーザーの理解度を高められる
・インデックスが適切におこなわれる
Googleは、ユーザーを最優先にしたページ作成を推奨しています。
見出しタグを設定すると使用しているテーマに沿って装飾され、文字の大きさも変わります。
そのため文章の構成が分かるメリハリの効いたコンテンツとなり、ユーザーにとって視覚的に理解しやすいページになるでしょう。
また検索エンジンのクローラーが、コンテンツをインデックスする手助けになります。
インデックスが正しくなされなければ、せっかくSEOを行ってもコンテンツが検索結果に表示されないため重要です。
見出しタグによる直接的なSEOへの影響は大きいとはいえませんが、ユーザーはコンテンツへの理解を深められ、インデックスをサポートするので間接的に順位上昇へつながるといえるでしょう。
「SEO」はなんの略?基本的なSEO対策方法とポイントを紹介!
見出しタグの基本的な使い方
ここからは、SEOで使用する見出しタグの基本的な使い方を、以下6つ解説します。
・hタグを使用する
・文字数は32文字程度にする
・階層構造にする
・内容を分かりやすく表す
・ターゲットにあった用語を使う
・キーワードを入れる
順番に見ていきましょう。
hタグを使用する
SEOに使用する見出しタグはh1~6まであり、それぞれ以下の役割をもっています。
hタグ | 役割 |
h1 | コンテンツのタイトルやテーマを表す重要度の高い見出しタグ。 |
h2 | h1の次に重要度が高いテキストへ使用する。 |
h3 | h2の中で詳細な説明をするときに使用する。 |
h4〜h6 | h3の中で内容を補足する際に使用する。 |
h1はコンテンツのタイトルやテーマを表す重要度の高いタグであり、ユーザーや検索エンジンに対して全体の内容を伝えます。
Googleはコンテンツにおいてh1タグを複数回使用しても、SEOに影響を与えないとしています。しかし記事の内容を簡潔に表現する役割をもつh1タグを多用すると、構造上分かりにくくなるため、1回にとどめた方がいいでしょう。
h2~6はコンテンツの見出しとして使い、h1同様に使用回数の制限はありません。主にh2とh3でコンテンツの見出しを設定しながら、補足説明が必要なときにh4~6の使用が適しています。
SEOでは、各見出しの役割を理解したうえでhタグを設定しましょう。
文字数は32文字程度にする
SEOを意識した見出しを作成する場合の文字数の目安は、32文字程度が適切とされています。
30文字より短ければコンテンツや見出し内のテキストを表す情報が足りず、長ければ読みにくくなり、ユーザーは内容を理解しにくいでしょう。
とくにh1の場合、文字数が長いと検索結果画面へタイトルやテーマが全て表示されないため注意が必要です。
コンテンツや見出し内のテキストにおける情報量に過不足がなく、ぱっと見て理解できるよう、見出しは32文字前後を意識して簡潔に表しましょう。
SEOで最適な文字数とは?SEOに強いコンテンツを作るコツを紹介
階層構造にする
見出しタグはh1の次はh2、h2の次はh3のように順番を守って階層立てましょう。
たとえばh3の次にh2を設置すると、ユーザーや検索エンジンにコンテンツの構造を正しく伝えられないため、SEO効果は得られません。
また、上の階層の中では下の階層を複数回設置でき、h2のなかに2つのh3、h3の中に2つのh4のような使い方が可能です。
SEO効果を高めるためにもhタグの順番を意識して、ユーザーや検索エンジンへ構造を正しく示すとともに、表現の仕方も工夫しながら見出しを作成しましょう。
内容を分かりやすく表す
内容を分かりやすく伝えるには、見出しと本文の内容に一貫性をもたせる必要があります。
本文ではどのようなことについて述べているのか、内容を整理したうえで、見出しとして表しましょう。
見出しは目次としてユーザーの目に入り、読む価値があるか否かの判断材料となります。
読む価値がないと判断されれば、ユーザーはコンテンツから離脱するため、SEO評価を得られません。
見出しは簡潔に本文の内容を表すようにして、テキストを読むユーザーにとって分かりやすくなるよう工夫しましょう。
ターゲットにあった用語を使う
見出しには、年齢や居住エリアなど、ターゲットに合わせた用語を使いましょう。
「ノースリーブ」と「タンクトップ」のように、年齢によって呼び方が異なる用語がある場合、ターゲットに合わせて見出しを設定しなければ意味が伝わりません。
意味の捉え方まで異なる「パンツ」と「ズボン」の場合は、注意が必要です。
居住エリアによって「今川焼き」と「大判焼き」のように、呼び方が異なるケースもよくあります。
一般的にサイトやコンテンツ作成におけるSEOでは事前にターゲティングをおこなうので、年齢や居住エリアなどの人物像を把握してから見出しに使う用語を選択しましょう。
ターゲットとセグメントとは?混同しないために違いから事例まで解説
キーワードを入れる
SEO効果を高めるために、見出しにはキーワードを適切に盛り込みましょう。とくにh1にキーワードを盛り込むことは必須であり、h2にもできるだけ入れるよう意識します。
このときキーワードは、そのまま使用する点に注意してください。たとえば「りんご 食べ方 」というキーワードにおける、h1の例を以下に挙げます。
正しい例
「りんごのおいしい食べ方とは? 切り方から保存方法まで網羅して解説」
間違った例
「りんごをおいしく食べるには? 切り方から保存方法まで網羅して解説」
正しい例ではキーワードの「りんご 食べ方」をそのまま使用していますが、間違った例では「食べ方」が入っていないため、SEOの観点から適切ではありません。
また、キーワードの羅列にも注意が必要です。
「りんご 食べ方 切り方」というキーワードで見出しを作成する場合の例を、以下に挙げました。
正しい例
「りんごのおいしい食べ方や切り方とは? 長持ちする保存方法も解説!」
間違った例
「りんごのおいしい食べ方・切り方・保存方法を網羅的に解説」
間違った例では、正しい例と比較してキーワードをただ羅列して無理矢理盛り込んでいるため、不自然な見出しになりSEO評価の低下を招く可能性があります。
キーワードを盛り込む際は不自然な文章にならないよう注意しながら、ユーザーの読みやすさを重視してください。
【hタグ別】見出しの書き方
ここからは、SEOに使用する各見出しタグの書き方について、以下4つに分けて解説します。
・h1:タイトル
・目次
・各章のポイント
・h4〜h6:補足
順番に見ていきましょう。
h1:タイトル
SEOにおいて最も重要度が高いh1は、記事全体の内容を分かりやすく簡潔にまとめて、タイトルやコンテンツテーマとして設定します。
設定したキーワードやサジェストキーワードをh1へ盛り込むようにすると、SEO効果が高まります。
またユーザーがクリックしたいと感じるタイトルにするには、競合サイトのh1を調査すると、どのような文章で引き込んでいるのかが分かり参考になるでしょう。
記事全体の内容を分かりやすく伝えるよう意識するとともに、閲覧につながるようなh1を設定してください。
h1タグとは?SEOに効果的な使い方や注意点をわかりやすく解説!
目次
h2はh1に続いて2番目に重要なテキストを表し、目次として見たときに章全体の内容が分かるよう設定すると、SEOに効果的です。
ポイントとしてh2にはキーワードを含めつつ、具体的かつ長くならないよう設定してください。
適切にキーワードが含まれていると、検索エンジンのクローラーがページ内容を読み取りやすくなり、ユーザーはどのような内容が書かれているか把握しやすくなるでしょう。また、数字の活用もおすすめです。
「りんごを選ぶ3つのポイント」「りんごのおすすめの品種3選」のように、h2で数字を活用しながら見出しを設定して、h3でさらに内容を深掘りして解説すると、記事の構成がまとまります。
SEOを意識してh2を設定するときはキーワードを盛り込みながら、簡潔かつ下の階層を意識した文章にしましょう。
各章のポイント
h3はh2のポイントをより詳しく解説するときに、使用します。
h2が長文の場合、ユーザーにとって理解しやすいコンテンツとはいえません。
しかし簡潔にまとめたh2とともに、適宜h3を使用すると重要な点が分かり、読みやすいコンテンツになるのでSEOに有利です。
h3を複数設定する際は、用言止めや体言止めを混在させず文章表現をそろえると、記事の見た目の良さやユーザーの分かりやすさが向上します。またh3の冒頭に番号を付けることもおすすめです。
ユーザーが読み進める際に記事の構成をつかみやすくなるので、ユーザーの離脱を防いだり理解度を高めたりでき、SEOに効果的でしょう。
h4〜h6:補足
h4~6は見出しタグのなかでも、補足的な役割で使用します。
h3の内容を補足する際にh4を使用しますが、サイトによっては使わないケースもあります。
またh5やh6を使用すると階層が深く複雑化するため、ユーザーの理解度の低下を招きやすくなるので注意が必要です。
サイトにもよりますが、一般的に使用する見出しタグはh1~h4までのケースが多く、SEOにおいてh5~6を使う機会は少ないでしょう。
見出しタグの注意点
見出しタグは、以下3つの注意点を考慮して設定してください。
・見出しタグの数は必要最低限にする
・見出しは長すぎない
・キーワードを詰め込みすぎない
順番に見ていきましょう。
見出しタグの数は必要最低限にする
見出しの数には決まりがないので、つい必要以上に多く設置してしまう方もいるかもしれません。
しかし過度に見出しを設置したコンテンツは、複雑化して読みにくくなります。
理解しやすい記事でなければ、ユーザーの離脱率が高まり検索エンジンからSEO評価を下げられるでしょう。
見出しの適切な設置数は、コンテンツによって変動します。記事内容の構造をを分かりやすく伝えて、ユーザーの理解度を高めることが見出しの役割なので、コンテンツに一通り目を通したうえで見出しを決定しましょう。
SEO効果を高めるためにも、見出し数を必要以上に設置しないよう注意しながら、コンテンツを作成するのがおすすめです。
見出しは長すぎない
見出しが長いと納まりが悪くユーザーの読みにくさにつながり、検索エンジンにとっても内容の把握が困難です。
とくに見出しを目次として使用する際、ユーザーが見たときに長いほど読む気をなくし、離脱を招きかねません。コンテンツの離脱率が高ければ、SEO評価の向上も見込めないでしょう。
見出しは短い言葉で本文の内容を表すものですが、長くなるほど印象が薄れて、単なる文章になってしまいます。
文字数はGoogleによって決められてはいませんが、30~40文字前後を目安に簡単で短い見出しを意識して設定しましょう。
見出しの前半にSEOをおこなうキーワードを入れると、ユーザーの目に留まりやすくなります。簡潔に本文の内容を言い表せる見出しを設定しましょう。
キーワードを詰め込みすぎない
不自然にキーワードが詰め込まれた見出しは、検索エンジンからスパムと判断される原因なったり、ユーザーが見たときに分かりにくくなったりするのでSEOではおすすめできません。
実際にGoogle検索セントラル(旧称Googleウェブマスター)では「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」において、キーワードの乱用を避けるよう言及しています。
以前はキーワードの詰め込みによって上位表示が可能なケースもありましたが、近年では困難になっています。
キーワードの詰め込みによってスパムと認定されてしまえば、検索順位の低下や検索結果に掲載されない事態を招き、せっかくコンテンツを作成してもSEO効果を期待できません。
また無理矢理キーワードを詰め込んだ見出しはユーザーが見たときに分かりにくいと感じ、利便性に欠けるコンテンツになります。
ユーザーの離脱率が上がるとともに検索エンジンの混乱を招き、SEO評価の低下を招くので、キーワードは見出しに自然な形で入れるよう意識しましょう。
まとめ
本記事では見出しタグについて、SEO効果を高める書き方や文字数などを含めて詳しく解説しました。
見出しタグはSEOの内部対策として、ユーザーと検索エンジンにコンテンツの構造を伝えるために欠かせません。
階層立てた構造になるよう意識しながら、h1は32文字前後、h2~6は30~40文字程度で簡潔に表現しましょう。
設定の際は見出しの乱立を避け、キーワードの詰め込みにも注意が必要です。ぜひ本記事を参考に、ユーザーと検索エンジンが理解しやすいSEOに効果的な見出しを設定してみてください。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。