SEO対策のキーワードツール11選!選び方・機能・料金を比較
「SEOにはキーワード選定が重要だけど、どのツールを使えばいいか分からない」
当記事をお読みのあなたは上記のお悩みをお持ちではないでしょうか。
当記事ではSEO対策に向けたキーワードツールでできること、おすすめのキーワードツールを紹介します。キーワードの選定方法も解説していますので、キーワードツールでできることと照らし合わせながらご覧ください。
SEO対策のキーワードの選び方
SEO対策のキーワードの選び方は以下の手順で行います。
1.メインキーワードを決定する
2.組み合わせるキーワードを選定する
3.対策キーワードを決定する
1.メインキーワードを決定する
メインキーワードとは、オウンドメディアを検索結果の上位に表示させるための軸となるキーワードです。メインキーワードはオウンドメディア内で掲載する各コンテンツに共通しているキーワード、とお考えください。
後述していますが、メインキーワードと組み合わせるキーワードによって、SEO対策キーワードが決まります。メインキーワードの決め方はさまざまですが、主な決め方は以下の通りです。
・オウンドメディアのテーマに沿って決める
・売り出したい商品の名前から決める
またメインキーワードを決めるための参考情報としては、検索ボリュームや競合サイトの強さがあります。
キーワードを組み合わせることで、検索ボリュームは小さくなる、競合サイトが少なくなるので、メインキーワード時点では検索ボリュームが大きいキーワードとすべきです。
2.組み合わせるキーワードを選定する
メインキーワードが決まったら、組み合わせるキーワードを選定しましょう。サジェストキーワード、関連キーワード、再検索キーワードが参考になります。また、組み合わせるキーワードとして以下も候補に上がるのではないでしょうか。
・自社が売り出したい商品
・お客様の悩み
・専門家の見解
・メリット、デメリット
当記事では詳しく扱いませんが、メインキーワードから複数の候補を組み合わせて、トピッククラスター(キーワードによるグループ)をつくることもおすすめです。
サジェストとは?Googleで表示される基準とSEO活用方法を解説
3.対策キーワードを決定する
組み合わせるキーワードの候補の中から、以下の観点でキーワードを選んでください。
・検索ボリューム
・上位表示難易度
・検索結果1ページ目の記事の種類
検索ボリュームや上位表示難易度は、後述しているキーワードツールで確認が可能です。候補のキーワードが高い難易度であれば、一度避けてみることも戦略として必要な場合があります。
また、検索結果の1ページ目にある記事の種類も確認しておきましょう。記事にはコラム記事や集客記事、コンバージョンを目指す記事など、記事ごとに目的があります。
例として対策キーワードで上位表示させたいコンテンツがコラム記事であれば、何件のコラム記事が上位に表示されているかを確認しておくべきです。
SEO対策のためにキーワードツールでできること
キーワードツールでできることの例は以下の通りです。
・検索ボリュームの調査
・サジェストワード・関連キーワードの調査
・広告出稿状況の調査
・競合サイトの分析
検索ボリュームの調査
キーワードツールを用いることで、キーワードごとの検索ボリュームを調査できます。検索ボリュームとは、一定期間でキーワードが何回検索されたかを表す指標です。
多くのユーザーは1カ月間を目安に考えることが多いのではないでしょうか。検索ボリュームが大きいキーワードをターゲットにすることで、多くの検索流入を狙うことも可能です。
各キーワードツールは検索ボリュームを表示できますが、表示する粒度はツールごとに異なります。1〜10万のように幅広いものもあれば、23,600のように高い粒度で表示できるツールもあるため、表示の粒度は利用したいツールの選定時の参考になるでしょう。
サジェストワード・関連キーワードの調査
キーワードツールを用いることでサジェストワードや関連キーワードの調査を行えます。サジェストキーワードは検索エンジンにキーワードを入力した際に、候補として表示されるキーワードです。
関連キーワードは検索結果表示に並んで表示されています。Googleで検索した場合は、1ページ目の検索結果の最下部にある「関連性の高い検索」部分です。
サジェストワードや関連キーワードの内容を把握、網羅することでユーザーの満足度がより高い記事となる傾向にあります。キーワードツールで効率的に把握して、SEO的に強い記事に仕上げましょう。
広告出稿状況の調査
キーワードツールによって広告出稿状況の調査が可能です。コンバージョンの見込みが高いキーワードにはリスティング広告が出されており、広告出稿状況として高いクリック単価が表示されています。
基本的にはクリック単価が高いほど、競合が多い、強い記事だと考えなければなりません。キーワードツールによる広告出稿状況の調査は、キーワード決定時の1つの指標となります。
リスティング広告とはなにか?仕組みと効果、費用をわかりやすく解説
競合サイトの分析
競合サイトの分析をできるキーワードツールもあります。競合サイトの分析の具体例として、自社サイトと競合サイトの間で上位を獲得できているキーワードと、できていないキーワードを抽出する機能が挙げられます。
SEOにおいて競合サイトとの差別化は、重要なポイントです。先述した広告出稿状況とあわせて、競合サイトが検索上位を獲得しているキーワード、していないキーワードにも着目しましょう。
無料のキーワードツールおすすめ6選
無料で利用できるおすすめのキーワードツールとして、以下の6つを紹介します。
・Google キーワードプランナー
・ラッコキーワード
・Ubersuggest
・Keyword Tool
・aramakijake.jp
・Googleトレンド
Google キーワードプランナー
GoogleキーワードプランナーはGoogle社が提供しているキーワードツールです。Google広告の一機能として利用できるキーワードツールです。Googleキーワードプランナーでできることには以下があります。
・検索ボリューム
・関連キーワード
・広告出稿状況
各キーワードの検索ボリュームの推移や競合性のランク付けをするため、SEOのキーワード選定時に便利です。もちろん、メインキーワードのみならず、組み合わせたキーワードに対しても同様の調査ができます。
唯一のデメリットとして、Google広告を利用しないとキーワードプランナーを利用できない点です。広告の初期設定をすることで、キーワードプランナーを無料で利用可能となります。
ラッコキーワード
ラッコキーワードはラッコ株式会社が提供しているキーワードツールです。ラッコIDを登録すると利用を開始できます。ラッコキーワードでできることとして、以下があります。
・関連キーワードの調査
・検索ボリュームの調査
ただし、検索ボリュームの調査は有料です。
ラッコキーワードは関連キーワードを調査した際に、関連キーワードの一覧をコピーできる「全キーワードコピー(重複除去)」の機能が便利です。
よって先述のGoogleキーワードプランナーと組み合わせて利用すると、関連キーワードの検索ボリュームまで無料で把握が可能です。見出し抽出や共起語調査など、記事構成を考える上でも役立つ機能が利用できます。ラッコID自体は無料で登録が可能です。
Ubersuggest
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)はNEILPATEL社が提供しているキーワードツールです。Ubersuggestでできることとして以下があります。
・検索ボリュームの調査
・サジェストワード、関連キーワードの調査
・広告出稿状況の調査
・競合サイトの分析
紹介しているほかのツールと比べ、無料版でも多くの機能を利用できる点がUbersuggestのメリットといえます。しかし、無料で利用する場合、検索回数や登録できるドメイン数の上限が少ないため、注意してください。
また無料での利用にも「無料会員登録」をするかどうかで利用できる機能が増減します。Ubersuggestを有効的に使用するためには無料の会員登録がおすすめです。
Keyword Tool
Keyword ToolはKeywordTool.ioが提供しているキーワードツールです。Keyword Toolでできることとして以下があります。
・検索ボリュームの調査
・サジェストワード、関連キーワードの調査
・広告出稿状況の調査
・競合サイトの分析
Keyword Toolの特徴は日本語以外でのキーワード取得にも対応できること、Google以外の検索エンジンに対応していることです。日本語以外の英語やフランス語でのキーワード調査に役立つため、グローバルにSEOを展開していきたい企業におすすめできます。
またYoutubeやInstagramといったSNSのキーワード検索にも対応しているため、Google以外でも幅広くSEO対策をする際に役立ちます。無料版でも機能を存分に発揮できます。
aramakijake.jp
aramakijake.jp(アラマキジャケ)とは株式会社ディーボが提供するキーワードツールです。aramakijake.jpでできることとして以下があります。
・検索ボリュームの調査
・サジェストワード、関連キーワードの調査
・競合サイトの分析
aramakijake.jpの特徴は、無料でも検索ボリューム数を詳細に把握できることです。例として、Googleキーワードプランナーは無料版の場合、検索ボリュームが「1〜10万」のように、数字に幅を持たせた表記をされます。
つまり1万でも9万でも同じ表記です。一方でaramakijake.jpは19,980のように、10の位まで具体的に表記されるため、より精度が高い検索ボリュームの把握が可能です。aramakijake.jpも無料で利用できます。
Googleトレンド
GoogleトレンドはGoogleが提供するキーワードツールです。これまでの5つとは異なり、キーワードが検索された回数の推移を把握できます。
検索時には期間(5年前から1時間前まで可能)、地域で条件を絞った検索も可能です。そのほかにも、よく検索されたエリアや直近の急上昇キーワードも分かります。
これらの特徴から、Googleトレンドは「時間をかけてじっくり」というよりも「たくさんのコンテンツでスピード勝負」というコンセプトのメディアにおすすめできるキーワードツールです。
有料のキーワードツールおすすめ5選
有料のおすすめのキーワードツールとして、以下の5つを紹介します。
・Ahrefs
・キーワードファインダー
・TACT SEO
・MIERUCA
・SEMRUSH
Ahrefs
Ahrefs(エイチレフス)はAhrefs Pte.Ltdが提供するキーワードツールです。Ahrefsでできることとして、以下があります。
・検索ボリュームの調査
・サジェストワード・関連キーワードの調査
・おすすめキーワードの取得
・広告出稿状況の調査
・競合サイトの分析
Ahrefsは上記のほかにも、スピード感を持ったSEO対策への取り組みを実現させます。例えばアラート機能は、競合サイトのドメインを登録しておくと、被リンクが追加され次第アラートが届く機能です。
コンテンツエクスプローラーは、ソーシャルメディアでの人気が高いメディアを検索できます。
インデックスのスピードが速く、スピード勝負のSEO対策で勝てる機能が整ったキーワードツールです。無料でも一部の機能を利用できます。
キーワードファインダー
キーワードファインダーは株式会社ディーボが提供するキーワードツールです。キーワードファインダーでできることとして、以下があります。
・検索ボリュームの調査
・サジェストワード・関連キーワードの調査
・おすすめキーワードの取得
・競合サイトの分析
キーワードファインダーの特徴は、たくさんの視点からキーワード調査できる点です。上位表示しやすいキーワードや新規参入キーワードなど、通常のキーワード検索よりも多くの視点から調査を進められます。
またキーワードの派生語を可視化したキーワードマップも非常に人気が高い機能の1つです。キーワードファインダーは無料デモ体験を利用できます。
TACT SEO
TACT SEOは株式会社ウィルゲートが提供するキーワードツールです。TACT SEOでできることとして、以下があります。
・検索ボリュームの調査
・サジェストワード・関連キーワードの調査
・おすすめキーワードの取得
・競合サイトの分析
TACT SEOの特徴は充実したサポート体制です。SEO対策は、初心者にとって専門用語が多い点など難しいと感じる点も多いのではないでしょうか。
TACT SEOは利用開始時にZoomによるレクチャーや、TACT SEOの活用方法について指導してくれるサポートが付帯しています。
初心者向けの研修も用意されており、効果的にツールを使いこなせるようになります。SEO初心者の方であれば、導入を検討する価値があるツールです。
MIERUCA
MIERUCA(ミエルカ)は株式会社Faber Companyが提供するキーワードツールです。MIERUCAでできることとして、以下があります。
・検索ボリュームの調査
・サジェストワード・関連キーワードの調査
・おすすめキーワードの取得
・広告出稿状況の調査
・競合サイトの分析
MIERUCAは名前の通り、可視化に注力しているキーワードツールです。競合やユーザーの意図から、AIがキーワード分析し、可視化できる機能があります。また検索意図を深掘りするためのマップや、ユーザーのサイト閲覧状況を可視化したヒートマップ機能も利用可能です。
このようなさまざまなデータの可視化により、初心者でも分析結果が分かりやすく、SEO対策にかける時間の短縮と確かな結果につながるでしょう。MIERUCAは公式ページから無料トライアルが可能です。
SEMRUSH
Semrush(セムラッシュ)とはアメリカのSemrush Holdingsが提供するキーワードツールです。Semrushでできることとして、以下があります。
・検索ボリュームの調査
・サジェストワード・関連キーワードの調査
・広告出稿状況の調査
・競合サイトの分析
Semrushの特徴はSEO対策のみならず、広告やSNSの分析までできる点です。オウンドメディアはSEOだけでなく、広告やSNSからのアピールによってもコンバージョンにつながることがあります。よってSEO以外の対策も重要です。
Semrushで広告のキーワード調査や、Twitterの競合アカウント調査を行って、より効率的にオウンドメディアのアピールにつなげていきましょう。Semrushは14日間の無料トライアルが利用可能です。
まとめ:キーワードツールを使ってSEO対策をしよう
SEO対策ではキーワードの選定がとても重要です。そして、キーワードの選定には、地道で時間がかかる調査をしなければなりません。
しかし、紹介したキーワードツールを用いることで、効率的に調査を進めることができるため、コンテンツ作成に時間をかけられます。
無料で使えるキーワードツールでも十分に有効活用できます。複数の機能を組み合わせて、効率的なSEO対策をしていくとよいでしょう。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。