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SEO戦略とは?有効な戦略の立て方・ポイントをわかりやすく解説

seo 戦略 アイキャッチ

SEOは自社の状況や課題に応じて戦略を立てて実施することで、実効性を高めることができます。なかなか成果が出ない場合には、SEO戦略なく進めてしまっていることが原因かもしれません。

 

本記事では、SEO戦略について詳しく解説します。有効な戦略の立て方も紹介しているので是非参考にしてください。

SEO戦略とは?

SEO戦略とは?

SEO戦略とは、SEO対策を実施するにあたり、自社の状況や抱えている課題に応じて適切なタイミングで適切な施策を行うこと、またその戦略のことです。

 

SEO対策と一口に言っても、その要素は多岐にわたります。内容について、サイト構造について、タイトルや文字数のテクニックなど挙げていけばキリがありません。

 

また、SEO対策には専門知識が必要な部分があったり、定期的なアップデートがあったりなど、情報や動向を追うだけでも大変です。

 

これに対して、現状や課題を洗い出し、何を優先的に行うべきかなどの戦略を考えるのがSEO戦略です。適切に設計することで、無駄な工数やコストを抑えることにも繋がるでしょう。

 

有効なSEO戦略の立て方

有効なSEO戦略の立て方

では、どのようにSEOを考えれば良いのでしょうか。ここでは有効なSEO戦略の立て方を紹介します。

 

SEO戦略の目標を明確にする

まず、SEOによって何を達成したいのか目標を明確にします。目標がなければ、実施すべきことが決められません。

 

売上を上げる、といった最終的な目的よりは、最終目的達成の為に必要なアクセス数やコンバージョン数などを、数値として明確に設定しましょう。数値目標を立てることで、後から分析しやすいというメリットもあります。

 

すでにSEO施策を実施しているのであれば何のために行っているのかを再確認し、現状の課題を洗い出します。アクセス数やコンバージョン数などの数値を把握して目標を再設定してください。

 

これからSEO施策を始めるのであれば、自社のどんな課題を解決するために実施するのかを確認した上で、数値目標を設定します。売上を基準に設定するのも良いですし、業界の平均値などから算出しても良いでしょう。

 

商品・サービスの価値を確認する

続いて、自社の商品・サービスの価値を改めて確認します。SEOで質の高いコンテンツを提供し、検索エンジンやユーザーに評価してもらうためには、自社ならではの独自性が重要なポイントの1つになります。

 

そのためには、自社の分析はもちろん、競合他社の分析も必要です。競合にはない、自社にしかない強みを細かな点まで洗い出しましょう。

 

顧客・自社・競合の視点から状況を整理する3C分析やS強み・弱み・機会・脅威)の4つから自社の外部環境と内部環境を知るSWOT分析などのフレームワークを使うのも良いでしょう。

 

ペルソナとカスタマージャーニーを作る

自社サービスの価値を再確認したら、ペルソナを設定します。自社商品・サービスをどのような顧客に届けるのかというユーザー像です。

 

大まかなターゲットではなく、年齢、性別、職業などの属性情報から、何に悩んでいるのか、どんなことに興味があるのか、どのような仕事をしているのかといった細かい部分まで想定します。

 

ペルソナが設定できたら、カスタマージャーニーを作ります。カスタマージャーニーとは、顧客が商品・サービスと出会って、問い合わせや購入に至るまでどのような経緯を経るのかという道筋です。

 

カスタマージャーニーを設計することで、どのタイミングでどのような情報を提供すれば良いのかといったことが見えてきます。

 

SEO実施計画を立てる

ここからようやくSEO実施計画を立てます。実施すべきことをリストアップし、スケジュールを立てましょう。

 

SEO施策は大きく内部施策と外部施策、コンテンツの3つに分けられます。内部施策とはサイト内部で行う施策のことで、検索エンジンの評価を得るための技術的な施策を指します。外部施策は外部サイトから質の高い被リンクを得るための施策のことです。

 

コンテンツはユーザーの満足度を高めるために、ユーザーニーズに沿った内容の記事を作成することです。それぞれについて、具体的な作業を洗い出し、いつまでに誰が何を行うのか、計画を立てます。

 

キーワードを選ぶ

続いてキーワードを選定します。自社が提供できる価値やペルソナに沿って、関連するキーワードをピックアップします。一度キーワードを洗い出したら、競合の状況や検索ボリュームなどを調査します。

 

検索ボリュームが大きければそれだけニーズがあり、上位表示されれば多くのアクセスが見込めます。しかし競合も多く、そもそも上位表示させるのが難しい傾向にあります。

 

一方、検索ボリュームが小さいと、競合は少ないかもしれませんが、膨大な量のアクセス数を得ることはできないでしょう。

 

ただ、2~3の語彙からなる細分化されたキーワードであれば、検索ユーザーの意欲が高く、コンバージョンに結びつきやすいこともあります。ペルソナやカスタマージャーニーと照らし合わせ、より目標達成しやすいであろうキーワードを選定してください。

 

コンテンツ作成計画を立てる

最後にコンテンツの作成計画を立てます。選定したキーワードの中で優先順位を決め、コンテンツ作成のスケジュールを作成しましょう。

 

コンテンツ作成計画においては、人的リソースを考慮する必要があります。SEO施策に終わりはありませんから、安定して記事作成やリライト、分析ができる体制を整えることが重要です。社内でリソースを割けないのであれば、外注も検討しましょう。

 

SEO戦略立案のコツ

SEO戦略立案のコツ

SEO戦略の立て方を紹介しましたが、ここで立案のコツを2つ紹介します。ポイントを抑えることで、より効果的なSEO戦略を立てることができるでしょう。

 

分析ツールを活用する

SEO戦略を立てる際には、分析ツールを活用し、より具体的数値に基づいた戦略を練ることがポイントです。現状の課題を把握することはもちろん、戦略に沿って実行する中で、目標達成ができているのかを振り返るためにも、分析ツールが必要です。

 

Googleが提供するGoogleアナリティクスやサーチコンソールは無料で利用することができます。アクセス数など基本的な数値だけでなく、どのようなキーワードで流入しているのかやサイト内のユーザーの導線もチェックできます。

 

検索エンジンの仕組みを理解する

より効果的なSEO戦略のためには、検索エンジンの仕組みを理解することも重要です。どのようなコンテンツが評価されるのかを知らなければ、やみくもにコンテンツを作成するだけになってしまいます。

 

検索エンジンの仕組みについては、多くの情報があるので一度調べてみると良いでしょう。また、Google検索セントラルという、Googleが提供する公式サポートツールもあります。

 

自社サイトをユーザーに見つけてもらいやすくするためのノウハウが紹介されているので、是非参考にしてみてください。

 

Googleの評価基準

Googleの評価基準

効果的なSEO戦略のためには検索エンジンの仕組みを理解することが重要だと述べましたが、ここでGoogleの評価基準を見てみましょう。

 

順位が決定する仕組み

Googleが検索結果画面での表示順位を決定するまでには、クロール、インデックス、ランキングの3つのプロセスがあります。

 

クロールとは、クローラーと呼ばれるロボットがWebサイトを巡回し、ページに記載されている内容や画像などの情報を収集することを指します。クローラーは常にWeb上を巡回し、新たに作成されたページや変更箇所を認識しています。

 

クロールによって収集された情報が検索エンジンのデータベースに登録されることをインデックスといいます。検索エンジンに掲載されるためには、インデックスされる必要があります。

 

インデックスされた情報をもとに、評価基準と照らし合わせて掲載順位を付けるプロセスがランキングです。以下でGoogleが公表している評価基準を紹介します。

 

Googleが掲げる10の事実

Googleは設立の数年後に「Googleが掲げる10の事実」を掲げました。Googleの経営理念とも言えるこの10項目に沿ったサイト運営ができれば、SEO対策の本質に近づくことができるといえるでしょう。

 

1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

2.1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

3.遅いより速いほうがいい。

4.ウェブ上の民主主義は機能する。

5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。

7.世の中にはまだまだ情報があふれている。

8.情報のニーズはすべての国境を越える。

9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。

10.「すばらしい」では足りない。

引用:Google が掲げる 10 の事実

 

4つの評価基準E-E-A-T

Googleは検索ランキングの決定にあたり、4つの評価基準E-E-A-Tを重視しています。

 

E-E-A-Tとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとったものです。 コンテンツが、E-E-A-Tの各要素に裏付けられているかどうかを評価します。

 

Experience(経験)は、2022年に新たに追加された項目です。コンテンツ作成者自身の経験が織り込まれているか、実体験を持つ人が作成したコンテンツかどうか、という項目です。

 

4つの項目はいずれもユーザーの役に立つという点で共通しており、ユーザビリティが重視されているということが分かります。SEO戦略においては、10の事実とE-E-A-Tをガイドラインとして随時確認すると良いでしょう。

 

参考:検索品質評価ガイドライン

 

SEO戦略のメリット

SEO戦略のメリット

では最後に、SEOを実施するメリットとデメリットを確認しましょう。まずはメリットです。ここでは大きく2つのメリットを紹介します。

 

広告費を安く抑えられる

SEOでの集客は、運用型広告と比べると費用を安く抑えられる傾向があります。

 

適切に立案されたSEO戦略により上位表示されたコンテンツは、その後大きく手を加えたり、コストをかけたりせずとも、集客力の強いコンテンツとして残ります。コストのかかる広告と比較すると、安く集客できることが分かるでしょう。

 

もちろん、サイトの構築や記事作成に人件費、外注費などがかかります。しかし、一度上位表示された記事は、人件費のかからない優秀な営業マンとしての役割を果たしてくれるでしょう。

 

蓄積したコンテンツが資産になる

SEOを実施して蓄積したコンテンツによってコストをかけずとも集客できるため、企業にとって大きな価値をもたらします。いわば貴重な企業資産ともいえるでしょう。

 

SEOにおいては長期的な視点での戦略が必要です。SEO戦略に基づき、質の高いコンテンツを継続して作成することで、サイト全体の評価も上がっていきます。

 

コンテンツを蓄積すればするほど、サイト評価も上がり、集客力も高まります。企業資産としての価値が上がっていくことが期待できるでしょう。

 

SEO戦略のデメリット

SEO戦略のデメリット

続いて、SEOを実施するデメリットです。

 

成果が出るまでに時間がかかる

SEOの大きなデメリットの1つとして、成果が出るまでに時間を要することが挙げられます。記事を公開してすぐに、そのコンテンツで集客できるかというと、そうではありません。

 

また、サイトを立ち上げた後、コンテンツ量が十分でない時期を乗り越える必要もあるでしょう。

 

運用型広告はコストがかかる一方で、短期的な成果が出やすいという特徴があります。マーケティング戦略全体として、運用型広告を実施しながら、長期的施策であるSEOを進めていくという方法もあります。

 

成果が出るまでにそれなりの時間が必要であることを理解した上で実施しましょう。

 

運営体制を整える必要がある

サイトの整備、記事の作成、分析やリライトなどを継続的に行っていくには、運用体制をしっかりと整える必要があります。

 

記事の作成においても、キーワード分析、競合調査、コンテンツに関する調査や取材、構成作成、執筆、校正、入稿などさまざまな作業が必要であり、工数もかかります。これらを継続的に、かつ質を担保してこなすには運用体制の整備が欠かせません。

 

また、前述した通り、短期的には成果が見えづらいため、社内の理解が得られず、コストや人的リソースを削られてしまうこともよくあります。社内の理解を得て、十分なリソースを確保する必要があるでしょう。状況に応じて、外注を検討することもおすすめします。

 

まとめ

seo 戦略 まとめ

本記事では、SEO戦略について、有効なSEO戦略の立て方やコツを紹介しました。長期的な視点が必要なSEOにおいては、適切で効果的な戦略が必要不可欠です。

 

効率的で効果的なSEO戦略の立案に是非役立ててください。

執筆者:Hub Works 鈴木

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。

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