動画制作の種類や手法、それぞれの特徴をわかりやすく解説!
自社で動画制作を検討する場合にまず知っておきたいことは、動画の種類と手法、それぞれの特徴です。
動画の種類は大きく分けると「アニメーション動画」「実写動画」「実写動画とアニメーション動画の組み合わせ」の3つがあります。それぞれ3つは、特徴やメリットなどもさまざまです。
動画制作において、動画の種類や手法、それぞれの特徴を把握し、より効果的で質の高い動画を完成させることが重要です。
自社で動画制作を検討しているものの、どんな動画を制作するべきか悩んでいる方へ、手法を選ぶ際に参考にすると良いポイントも解説しています。ぜひお役立てください。
動画の種類は大きく分けると3つある
動画制作を行う場合、動画の種類を把握する必要があります。動画の種類によって、動画制作にかかる費用や工程、動画制作の目的などが変わってくるためです。動画制作の目的や、予算、期間に沿って、動画の種類選びを行いましょう。
動画の種類は大きく分けると以下の3つがあります。
・種類①アニメーション動画
・種類②実写動画
・種類③実写動画とアニメーション動画の組み合わせ
上記3つの中で、どの種類を選ぶかによって、完成する動画の内容は大きく異なります。動画制作において、効果的で質の高い動画を作るためには、動画の種類を把握することが重要です。
また、アニメーション動画と実写動画においては、それぞれ更に細分化されますので、以下に解説します。
種類①アニメーション動画の主な手法の種類は5つ
アニメーション動画とは、絵やイラストなどを使った動画全般を指します。そしてアニメーション動画の手法は主に以下の5つです。
・モーショングラフィックス
・ホワイトボードアニメーション
・3Dアニメーション
・ストップモーション
・手書きアニメーション
それぞれの詳細をご紹介します。
アニメーション手法①:モーショングラフィックス
モーショングラフィックスとは、文字やイラスト、ロゴなどのグラフィックスに自由に動きをつける動画制作の手法です。
モーショングラフィックスは約100年の歴史がありますが、デジタル機器の発展により、需要が増加しています。たとえば、テレビCMや動画広告、YouTubeのオープニング・エンディングなどにも使われています。
モーショングラフィックスのメリットは以下です。
・訴求効果が高い
・情報が効果的に伝わりやすい
・印象に残りやすい
モーショングラフィックスは、静止画と比べて以上のようなメリットがあるため、多くの動画コンテンツで活用されています。モーショングラフィックスに重ねてナレーションなども合わせると、動画コンテンツの内容が伝わりやすくなります。
アニメーション手法➁:ホワイドボードアニメーション
ホワイトボードアニメーションとは、真っ白な背景に、イラストや文字を書いていく様子を映像化した動画制作の手法です。ホワイトボードアニメーションの特徴は、イラストがシンプルなため分かりやすく、かつエンターテインメント性が高いことでしょう。
ホワイトボードアニメーションのメリットは以下の通りです。
・理解しやすい
・意思決定につながりやすい
・学習効果が高まりやすい
ホワイトボードアニメーションは、視覚・聴覚ともに、バランスよく情報が伝わるため、上記のようなメリットが生まれます。
また、最近では、ホワイトボードアニメーションを簡単に制作できる、Vyondなどのツールも出てきています。それらを利用して制作した場合、制作費用が抑えられることもあります。
アニメーション手法➂:3Dアニメーション
3Dアニメーションとは、グラフィックス要素を3次元の空間で動いているように見せる動画制作の手法で、奥行きのある立体的な表現が可能です。一方で、アニメーション動画の中でも制作コストが高額になりやすい傾向があります。
3Dアニメーションがよく活用されるケースは、建築物の間取りや外観の紹介、商品の紹介、キャラクターのアクションなどです。
3Dアニメーションのメリットは以下の通りです。
・様々な情報を視覚化できる
・難しい情報も分かりやすく解説できる
・インパクトを与えられる
実写では不可能な動きを可能にすることから、表現の幅が広がり上記のようなメリットが生まれます。3Dアニメーションを取り入れることで、魅力的でかつ効果的な動画を制作できるでしょう。
アニメーション手法④:ストップモーション
ストップモーションとは、静止しているオブジェクトを少しずつ動かし、コマ撮り撮影して動画を制作する手法です。粘土を使ったクレイアニメや人形を使ったパペットアニメ、切り絵を使った切り絵アニメなど、さまざまなストップモーションが制作されています。
ストップモーションのメリットは以下です。
・印象が強く残りやすい
・制作者の熱意が伝わりやすい
・幅広い年代に懐かしさを喚起しやすい
ストップモーションは工数のかかる手法ではありますが、デジタル機器の性能が高度化したことで、比較的容易に撮影ができるようになってきています。クオリティの高いストップモーションは、注目を集めやすくSNS拡散も期待できるのも特徴です。
アニメーション手法➄:手書きアニメーション
手書きアニメーションとは、複数のイラストや素材を連続して表示することで、動きを表現する動画制作の手法です。いわゆるパラパラ漫画の原理と同じです。少しずつずらしたイラストを1秒間に何枚も表示することで、キャラクターや背景を動かします。
手書きアニメーションのメリットは以下です。
・独自の世界観をつくりやすい
・記憶に残りやすい
・ブランディングしやすい
手書きアニメーションは、動きが滑らかであると同時に、無機質な感じを与えず親しみを与えます。また、自社ブランド独自の世界観を表現しやすいことも特徴です。
種類②実写動画
実写動画とは、その名の通り実在する人物や商品などを撮影する動画制作の手法です。その撮影手法から、リアルな雰囲気や状況を表現することができ、多くの視聴者に受け入れられやすいことが特徴です。
実写動画で制作される主な種類は以下です。
・商品・サービス紹介動画
・デモンストレーション動画
・企業紹介動画
・採用動画
・インタビュー動画
・プロモーション動画
それぞれの詳細を次からご紹介します。
商品・サービス紹介動画
商品・サービス紹介動画とは、現物の製品を使って、消費者にその製品の特徴や機能、メリットなどを訴え、購買意欲を促進させるための動画です。無形商材を紹介する場合はアニメーション動画でも可能ですが、形のある商品の場合は実写動画の方がリアリティがあります。
商品・サービス紹介動画のメリットは以下の通りです。
・視聴者の視覚・聴覚に直接訴求できる
・利用シーンが具体的に分かる
・多くの情報量をコンパクトにまとめられる
商品・サービス紹介動画は、WEBサイトやSNSでの活用はもちろん、展示会や営業に活用するツールとしても有効です。口頭での説明が難しい内容を動画にすることで、わかりやすくなり訴求効果も高まります。
デモンストレーション動画
デモンストレーション動画とは、商品・サービスの具体的な使い方を実演する動画です。商品・サービスの紹介に加えて、製品の具体的な使い方を見せることで、商品の活用シーンとメリットを具体的に伝えることができます。
デモンストレーション動画のメリットは以下の通りです。
・購入後の活用シーンが具体的に想像できる
・購買意欲が向上する
・営業活動に活用できる
デモンストレーション動画をタブレットやPCに保存しておくと、場所を選ばず営業活動に活用できます。
企業紹介動画
企業紹介動画とは、企業の存在を消費者に認知してもらうことを目的とした動画です。内容は、企業が展開している事業や企業理念などの紹介が一般的です。
企業紹介動画のメリットは以下の通りです。
・分かりやすく企業の紹介ができる
・幅広い層に理解促進が期待できる
・幅広く営業活動に利用できる
企業紹介は、以前までならパンフレットが主流であったため、配布しなければ見てもらうことができませんでした。しかし企業紹介動画であれば、短時間で企業の魅力を分かりやすく伝えることができます。
採用動画
採用動画とは、企業の実際の仕事内容や職場の様子などを映像化し、求職者に対して企業への理解を深めてもらうための動画です。企業紹介動画と似ているものの、目的が異なります。
採用動画のメリットは以下です。
・求職者に安心感を与えられる
・採用活動におけるミスマッチを防止できる
・知名度やイメージの向上を狙える
就職活動において、企業の仕事内容や職場の雰囲気は、求職者の多くが求める情報の1つです。採用後のミスマッチにおける早期離職や辞退などを防ぐためにも効果的です。そのため、多くの企業が採用動画を制作し、効率的な採用活動を目指しています。
インタビュー動画
インタビュー動画とは、企業の社員や社長、または消費者の声などのリアルな声を映像化した動画です。インタビュー動画は、消費者が求める企業や商品・サービスの実際の感想を知ることができます。
インタビュー動画のメリットは以下です。
・信頼性を高められる
・企業や商品・サービスの利点をリアルに伝えられる
・SNSでの拡散が狙える
インタビュー動画は、先述した商品・サービス紹介動画や企業紹介動画、採用動画の中に入れ込まれることも多く、種類というよりは「手法の一つ」とも言えます。
例えば商品・サービス紹介動画の中で「実際に利用したお客様の声」として紹介することで、消費者の購買意欲の向上も期待できます。また企業紹介動画や採用動画の中で「社長や社員の声」を紹介することは、より強く企業の印象を伝えることにもつながります。
プロモーション映像
プロモーション映像とは、直接的な販売促進と広告宣伝活動を行うための動画です。あらかじめ動画の尺(秒数)を決定した上で、簡潔に商品やサービスを訴求することが一般的です。
プロモーション映像は、受け手が受動的な状態でも届きやすいことが特徴です。また、無形商材においては、プロモーション映像によって具体的な使用感覚やイメージを伝えることができます。
プロモーション映像のメリットは以下です。
・短時間で強い印象を与えられる
・製品や会社の魅力が伝わりやすい
一定の尺(秒数)のなかで強い印象を残すことで、テレビやWEBなどのCMといったさまざまな媒体での展開を可能にします。
種類③実写動画とアニメーション動画の組み合わせ
動画制作では、アニメーションと実写を組み合わせることも可能です。1つの映像に双方を取り入れることで、アニメーションを活用した時のメリットと実写を活用した時のメリット、どちらの効果も期待できます。
アニメーション動画のメリットは以下です。
・表現が多様にできる
・複雑で難解な表現も可能にする
実写動画のメリットは以下です。
・リアルに伝わる
・信頼性が高く説得力が増す
アニメーション動画のデメリットは正確な雰囲気が伝わりづらいこと、実写動画のデメリットは複雑な内容の表現に限界があることです。
アニメーション動画と実写動画を組み合わせることによって、これらのデメリットをお互いにカバーすることができ、より効果の高い動画制作を可能にします。
ただし、アニメーション動画単体、もしくは実写動画単体と比較して、制作コストがかかる場合がある点に注意が必要です。
動画の種類と手法を選ぶ際のポイント
以上、それぞれの動画の特徴やメリットをご紹介しました。最後に、動画の種類と手法を選ぶ際のポイントを解説します。
動画の種類を選ぶ際のポイントは以下を明確化することです。
・動画制作の目的
・動画のターゲット層
・動画内で伝えたいメッセージ
・動画の活用場面
動画の種類と手法に悩んだ場合は、いきなり動画制作に取り掛かるのではなく、まずは動画制作の目的から考えることをおすすめします。
動画制作の目的が明確になると、どのような動画が効果的なのか、問題を解決してくれるのかがわかります。また、自分の動画制作の目的に近い動画を参考にすることも大変おすすめです。
特に動画制作を依頼する場合は、動画制作の「目的」のほかに「予算」と「納期」の設定も必要です。これらが曖昧なままだと、動画制作を依頼しても制作会社と適切なコミュニケーションが取れず、理想の動画制作のゴールにたどり着けないこともあります。
動画制作の失敗においてよくあることが、準備不足です。準備不足を招かないためにも、動画の種類を選ぶ際のポイントをぜひ参考にしてみて下さい。
まとめ
今回は、動画制作の種類と特徴やメリットを解説しました。動画制作といっても、ジャンルや表現方法、活用場面などは多岐に渡ります。
また、動画制作では、それぞれの種類や特徴を理解した上で、どのような表現方法が効果的なのか、問題を解決してくれるのか、動画制作の目的を意識しながら進めていくことが重要です。
もしも、どのような種類や手法が向いているのかわからない場合は「コンテンツファクトリー」にご相談ください。制作したい動画のイメージや予算を伺い、最適なプランを提案します。
コンテンツファクトリーについては、以下のぜひ動画もご覧ください。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。