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動画制作ツール「VYOND」とは?特徴やメリット・使い方を徹底解説

動画制作に携わっていると「VYOND」というツールの名前を見聞きします。初心者のうちは「VYONDって何だ?」「どんなツールなんだろう」と思うこともあるのではないでしょうか?

 

そのような人に向けて、この記事でVYONDとは何かを解説していきます。制作できるもの、使用するメリット・デメリット、使用手順などを解説していくので、この機会におさえていきましょう。

「VYOND」はオンラインの動画制作ツール

VYOND(ビヨンド)はアメリカで開発されたアニメーション動画制作ツールで、インターネットに接続して利用します。あらかじめ用意された素材を組み合わせる方式なので、絵が描けない人や動画制作の経験がない人でもアニメーション動画を作ることができます。

 

VYONDで制作された動画は、マーケティング、トレーニング、eラーニング、YouTubeなど、さまざまなところで使用されています。

 

VYOND以外でおすすめなアニメーション動画制作ソフト一覧はこちら

 

VYONDで制作できるアニメーションの種類

VYONDでは、「Contemporary(コンテンポラリー)」「Business Friendly(ビジネスフレンドリー)」「White Board Animation(ホワイトボードアニメーション)」の3種類のアニメーション動画を制作できます。

 

それぞれの特徴や使い分けを以下でおさえておきましょう。

 

Contemporary(コンテンポラリー)

Contemporaryでは、シンプルな2Dのアニメーションを制作できます。キャラクターなどが単純化されており色合いにもクセがないので、幅広い層に受け入れられる映像になるでしょう。

 

そのため、ビジネスの現場におけるプレゼンテーションや広告などに適しています。また、VYONDを使って動画制作を学ぶときにContemporaryからはじめるのもおすすめです。

 

Business Friendly(ビジネスフレンドリー)

どことなく欧風の雰囲気を感じさせる絵柄のアニメーションを制作できるのが、Business Friendlyです。

 

テンプレートは人物、背景、小物など豊富に揃っており、合計4000以上にものぼります。なかでもキャラクターはシンプルな漫画風のものからディズニー風のものまであるので、用途に合わせて作り込めます。

 

以上の特徴をふまえて、Business Friendlyは個性を打ち出したいときに使うといいでしょう。ストーリー性を重視する動画や目を引くデジタルサイネージにおすすめです。

 

White Board Animation(ホワイトボードアニメーション)

その名の通り、ホワイトボードに手描きのイラストを描いたようなアニメーションです。本の紹介や学術的な解説といったYouTubeチャンネルで使われているため、見たことがある人もいるかもしれません。

 

ホワイトボードアニメーションについて詳しく知りたい方はこちら

 

その他にもマニュアルや教育動画、無形のサービス紹介にも適しています。その根拠となる特徴については、以下で詳しく解説していきます。

VYONDで制作したアニメーションの特徴

ここでは、VYONDで制作できるアニメーションのひとつ・White Board Animationに絞って、その特徴を解説していきます。前述のContemporary、Business Friendlyの特徴と一緒におさえておきましょう。

 

イラストがシンプルで情報が伝わりやすい

White Board Animationは手描き風のシンプルなイラストであることが特徴です。さらに白と黒を基調とした無駄のないデザインなので、伝えたい情報を視聴者に届けやすくなります。

 

集中して視聴できるため学習効果がある

White Board Animationでは、リアルタイムで絵が描かれていくかのように次々とイラストや文字などのオブジェクトが追加されていきます。この機能には、視聴者の注目を集める効果が期待できます。

 

音がなくても動画として成立する

通常、動画におけるBGMや効果音は重要な要素であり、必要不可欠と言っても過言ではないでしょう。しかしWhite Board Animationでは、前述の通り次々とオブジェクトが出現することで視聴者の注目を集められるため、音がなくても動画として成立してしまいます。

 

VYONDで動画を制作するメリットは?

ここからは、動画制作にVYONDを使うメリットを解説していきます。ぜひ導入の参考にしてください。

 

顔を出さずに動画を制作できる

自身の姿を映すことなく動画を制作できるのは大きなメリットです。顔出しにすると信頼度が高くなる一方で、個人を特定されたり何らかのトラブルに巻き込まれたりしやすくなるリスクを抱えます。アニメーションならこれらのリスクを軽減できるでしょう。

 

さらにアニメーションには、口下手な人やカメラの前だと緊張してしまう人でも動画で情報発信できるという利点もあります。

 

高い制作スキルが必要ない

VYONDを使うにあたって、高度な動画制作のスキルは求められません。旧来、動画制作は専門性の高い仕事とされてきましたが、近年は動画市場の拡大とともにツールも簡易化が進んでいます。

 

VYONDもその好例で、前述の通り既存のキャラクターや背景を組み合わせることでアニメーション動画を作れるようになっています。その操作もマウスで直感的に行えるので、初心者でも2〜3日あれば扱えるようになるでしょう。

 

コストパフォーマンスが良い

高品質なアニメーション動画を制作できる上、コストを削減できるのもVYONDの魅力です。動画制作会社などに依頼すると時間的・金銭的コストが発生します。実写動画の場合はカメラマンや役者のコストも考えなければなりません。

 

その点VYONDなら制作を自社内で完結させられるので、外注のコストをおさえられます。

 

費用が浮くことで、アニメーションと並行して実写にもチャレンジしてみるなど、別のプロモーション戦略を実施する余裕も生まれるでしょう。

 

1,000点以上のテンプレートやキャラクターが用意されている

VYONDにはキャラクター、Prop、背景といったテンプレートが豊富にあるので、さまざまな業種・ストーリーに対応できます。

 

キャラクターは1,000点以上用意されており、ストーリーに合ったものを見つけられるでしょう。Propは草木、食べ物などさまざまなオブジェクトの総称です。

 

合計1,0000点以上と膨大な種類があり、さまざまな場面や雰囲気を演出できます。背景については、動く背景があるのが特徴です。せわしないシーンや走行中のシーンなどを表現したいときに重宝するでしょう。

 

VYONDにはデメリット・注意点はある?

上記でVYONDのメリットをお伝えしてきましたが、デメリットや注意点もあります。

 

オフラインで使用できない

VYONDはオンラインで動作するツールなので、インターネットに接続されていない場合は使用できません。外出先での作業を考える場合は、安定した通信環境が見込める場所を確保するようにしましょう。

 

書籍やネット上に情報が少ない

VYONDの開発元と日本の代理店が提携したのは2018年のことであり、国内で使用可能になってまだ数年です。そのため、使い方などに関する情報があまり出回っていません。今は分からないことがあれば検索する時代なので、不安に感じる人もいるでしょう。

 

とはいえ、この点はそれほど問題にならないと考えられます。前述の通り、VYONDは操作性に優れており、初心者にも扱いやすい仕様になっています。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、触っていくうちに慣れていくでしょう。

 

一部のネット環境に対応していない

VYONDに対応しているブラウザは、

 

・Google Chrome

・Mozilla Firefox

・Microsoft Edge

 

の3種類です。使用しているパソコンによっては、上記ブラウザのインストールが必要です。

 

1ライセンスで使用できるのは1端末のみ

VYONDは買い切り型のソフトとは違い、ライセンス契約によって使えるようになるツールです。そして1ライセンスに対応できる端末は1台なので、その点は覚えておきましょう。

 

VYONDを使って動画を制作する手順

VYONDを用いた動画制作の手順は、おおまかに以下5つのステップにまとめられます。

 

1, Contemporary、Business Friendly、White Board Animationのなかから、制作するアニメーションのタイプを選択する。

2, 音声ファイルをアップロードしてタイムライン上に配置する。

3, テンプレートから背景を選択する。あるいはシンプルな背景に他の素材を組み合わせて、自分で背景を制作する。

4, テンプレートからキャラクターを選択し、挿入する。

5, キャラクターに表情や動作を付けたり、吹き出しやテロップを入れたりして調整する。

 

背景とキャラクターの他に、小物を置いたり動きを付けたりすることでアニメーションの完成度を高めていきます。

 

VYONDは無料体験版から始めるのがおすすめ

VYONDには無料体験版があります。無料版ならではの制約や申込方法を知った上で、利用を検討してみましょう。

 

VYONDは無料で2週間のお試し利用が可能

VYONDを日本の販売代理店から導入する場合、ライセンス料は年間187000円(税込)にのぼります。しかも買い切りではないので、2年目以降も同額の支払いが発生します。

 

それだけに導入をためらってしまう人もいるかもしれません。そこでおすすめしたいのが、無料体験版です。2週間料金なしで利用できるので、気軽にVYONDでの動画制作を試すことができます。

 

VYONDの無料体験版でできること

無料体験版といえども、基本的に有料版と同じ機能を使えます。キャラクターや背景、効果音といった素材の挿入はもちろん、キャラクターの表情・動きの設定も体験可能です。

 

このようにアニメーション制作に必要な要素はある程度網羅されているので、操作の感覚は十分に掴めるでしょう。

 

VYONDの無料体験版でできないこと

無料体験版では、以下の機能が制限されています。

 

・動画の出力

・VYONDのロゴの消去

・キャラクターの一括変換

・フォントの追加

 

有料版との大きな違いは、動画の出力ができない点です。制作した動画をプレビューとして確認することは可能ですが、動画ファイルとして出力し、YouTubeなどにアップロードすることはできない点に注意しましょう。

 

VYONDの無料体験版の申し込み方法は?

VYONDの無料体験版は、国内の販売代理店・株式会社ウェブデモのホームページから申し込めます。以下の手順で申し込みましょう。

 

1, ウェブデモの公式サイトから体験版を申し込み、メールが来るのを待つ。

2, ウェブデモから送られてきたメールからアクティベーション。

3, 体験版の利用を開始する。

 

無料体験の期間内にはウェブデモからチュートリアルのメールが届くので、分からないことがあっても安心です。

 

まとめ

以上、動画制作ツール・VYONDについて解説してきました。VYONDはテンプレートを組み合わせることで、手軽に高品質のアニメーション動画を制作できるツールです。ぜひ自社のビジネスに取り入れてみてください。

 

一方で大量の動画を作る場合は、いかに操作性に優れたツールでも時間がかかってしまうでしょう。そのような時は、思い切って動画制作をプロに外注してしまう方法もあります。

 

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