【BtoB向け】SFAツール10選を紹介｜選ぶ際のポイントも解説！

2023年12月11日

BtoB向け「SFA」ツールは、営業管理の効率化や生産性の向上などに役立ちます。ただし、さまざまなSFAがリリースされているため、自社に合ったSFAを導入することが重要です。そのためにはSFAの特性をよく知っておく必要があります。

そこで本記事では、BtoB向けSFAの特徴と、おすすめのSFAツール10個を紹介します。

BtoB向け営業支援ツール「SFA」とは？

BtoB向け営業支援ツール「SFA」とは、営業活動のさまざまな業務を自動化し、業務の効率化や生産性の向上を目指すツールです。

顧客情報の管理や日報、レポートなどを自動化して、煩雑な事務処理への時間や労力を削減してくれます。その分、商談への準備などに集中する時間を確保できるのです。

また、休眠顧客管理や商談管理を自動化することで、失注の回避やリピーター増加も期待できます。何より、営業情報を一元管理して社内で情報を共有できるため、蓄積された情報はノウハウとして社の財産になり、業績アップの底上げにもつながるでしょう。

SFAでは、主に以下のような管理ができます。

・商談管理

・案件管理

・顧客情報管理

・予実管理

・行動管理

・レポート管理

・スケジュール管理

ひとつずつ解説します。

商談管理

商談管理は、具体的な商談内容や商談の経緯を記録できる機能です。相手先の営業担当者とどのようなやりとりがあったか、どのようなプロセスで商談が進んだかなどの詳細を入力できます。

従来では、営業ノウハウが属人化されてしまうため、営業担当により成約率にばらつきがありました。

しかし、商談管理で情報を可視化・共有すれば、高い成約率を上げる社員のノウハウを社員全体のものとして共通・蓄積できます。営業部門の社員全員が成約率の高い社員の営業ノウハウにもとづいて活動すれば、部内全体での営業スキルの底上げも期待できるのです。

案件管理

案件管理は、案件ごとの詳細を管理する機能です。案件ベースで担当者名、提案内容、スケジュール、成約予定日などを管理します。部内で案件情報を共有し、リアルタイムで進捗を把握できるため、報告の手間を省けます。

また、他部門とも案件情報を共有することで、会社全体での営業戦略を立てることも可能です。

たとえば、マーケティング部門やアフターサービス部門などと連携すれば、その案件の商談成立までの経緯や詳細がわかります。すると、顧客のニーズに沿ったアフターサービスを提供でき、顧客満足度の向上にもつながるのです。

顧客情報管理

顧客情報管理は、基本的な顧客情報を管理するシステムです。基本的な顧客情報とは、以下のような情報を指します。

・企業名

・部署名

・住所

・担当者名

・役職

・電話番号

・メールアドレス

顧客管理は、Excelシートなどに顧客の基本情報を個人で入力するのが従来の方法です。

しかし、詳細なデータは営業担当者しか把握していないことも多く、他のメンバーがサポートしたい場合や顧客企業の移転などがあった場合、部内で把握している情報にタイムラグが生じることが課題でした。

そのような場合に、顧客情報管理に入力しておけば、最新の顧客情報を部全体で常に共有できるため、効率化が図れます。

予実管理

予実管理は、予実を把握するシステムです。顧客別、営業担当者別、営業部署別、サービス別など多角的に管理できます。

収支、工数、原価などを数値やグラフで確認でき、課題のあぶり出しや分析、軌道修正に役立つでしょう。これにより、今後の営業方針の判断にも活用できます。

現在新型コロナウイルスは落ち着きましたが、それでも自然災害や戦争などで市場が不安定となり、予測不能な事態がいつ起こるかわかりません。

予実管理で市場や売上を週ごとなどこまめに刷新すれば、常に最新の市場動向を把握でき、課題が発生した際にも即座に対応することが可能となるでしょう。

行動管理

行動管理は、アポ数、訪問数、提案商材数、見積もり件数など、営業担当者の日々の行動を管理できます。行動管理機能を使うと、以下のようなメリットがあります。

・営業担当者の得意不得意が見つかり対処できる

・課題に対する解決策を導き出し改善できる

行動管理で数値化すると、各営業担当者の得意不得意などがわかります。これにより、得意分野での活動を優先的に行うなどの改善が可能です。

課題が浮き彫りになれば、日々の行動プロセスや部内の課題に対して今後の方針を示すことができ、組織の活性化や社員のモチベーションアップにもつながるでしょう。

レポート管理

レポート管理は、データの集計や分析、レポート作成ができる機能です。必要なデータをフォーマットに入力すると、クリックひとつで集計・分析・グラフ作成などができます。

集計や分析を自動的に行えるため、レポート作成にかかる労力や時間を省くことができ、人為的なミスも防げるでしょう。

また、グラフや表を追加することで可視化してわかりやすくなり、売上進捗なども把握しやすくなります。会議までの時間があまりなくても、あらかじめデータを入力しておけば、移動中にスマホで集計し、グラフ入りのレポートを作成することも可能です。

スケジュール管理

スケジュール管理は、営業担当者一人ひとりのスケジュールを一元的に管理し、チーム全体で共有できる機能です。

これにより、管理者は部内のスケジュール全体の進捗を把握できます。会議やイベントのスケジュールを管理者が各社員に一括であらかじめ入れておけば、スケジュール調整も容易です。

課題が発生した場合も、他のメンバーがリアルタイムでサポートに回れるなどのメリットもあります。営業担当者は、外出先からもTodoリストとスケジュールを同時に確認できるため、時間管理もスムーズになるでしょう。

おすすめのBtoB向けSFAツール10選

ここからは、当記事がおすすめするBtoB向けSFAツールを10点紹介します。それぞれの特性や使い勝手などを比較しているので、ぜひ、自社に合うSFA選びにお役立てください。

Sales Cloud

出典：Sales Cloud

Sales Cloudは、全商談のインサイトにもとづいた売上予測や、スマホ上での意思決定など、便利な機能が特徴のSFAです。過去の担当履歴からさまざまな条件を比較し、最適な人材を配置する「テリトリー管理」では、人材配置にかかる工数を削減できます。

商談成立や生産性向上を合理的かつスピーディーに行いたい企業におすすめです。

Sales Cloudの料金プラン（月額／税抜き）

Essentials	3,000円／1ユーザー
Professional	9,600円／1ユーザー
Enterprise	19,800円／1ユーザー
Unlimited	39,600円／1ユーザー

参考：Sales Cloud

Mazrica Sales（旧Senses）

出典：Mazrica

Mazrica Salesは、株式会社Mazricaが提供する受注直結型のSFAです。正答率92%のAIによる受注予測機能や、企業の最新プレリリースを自動ダウンロードするなど、成果向上につながる営業支援機能が充実しています。

直感的に操作できる画面や、メール・チャットなどの外部ツールとの連携など、現場での使いやすさがポイントです。過去に導入した、煩雑な操作性のSFAが使いこなせなかった企業などにおすすめです。

Mazrica Salesの料金プラン（月額／税抜き）

スターター	27,500円〜
グロース	110,000円〜
エンタープライズ	330,000円〜

参考：Mazrica

kintone

出典：kintone

kintoneは、サイボウズ株式会社が提供する柔軟性と拡張性に優れた業務支援アプリです。全社で業務ごとにカスタマイズして使用できます。

営業部門では、案件管理やレポート作成などの基本機能のほか、社内稟議や交通費申請がスマホ画面からできる「申請業務」、部内での業務を円滑に進めるための「コミュニケーションの場」などもあって便利です。

初期費用無料・1か月ごとの契約なので、コストを抑えてSFA導入を検討している企業におすすめです。

kintoneの料金プラン（月額／税抜き）

ライトコース	780円／1ユーザー
スタンダードコース	1,500円／1ユーザー

参考：kintone

eセールスマネージャー

出典：eセールスマネージャー

eセールスマネージャーは、日本企業に最適化した国産SFAです。1回の入力で、顧客情報、商談リスト、予実情報などに自動的に反映されるので、手間と時間を省けます。

案件シナリオや地図など、営業活動に必要な機能を幅広く搭載し、すべて直感的に操作できる点も魅力といえるでしょう。

サポート体制が充実しているので、初めてSFAを導入する企業におすすめです。

eセールスマネージャーの料金プラン（月額／税抜き）

スタンダード	11,000円／1ユーザー
ナレッジシェア（閲覧のみ）	6,000円／1ユーザー
スケジュールシェア（グループウェアのみ）	3,000円／1ユーザー

参考：eセールスマネージャー

GENIEE SFA/CRM

出典：GENIEE SFA/CRM

GENIEE SFA/CRMは、個社対応のサポート体制で定着率99%の国産ツールです。蓄積された履歴情報や商談進捗をもとに、クリックひとつでグラフ化する機能など、シンプルで使いやすいのが特徴となります。

CRM機能では、集客・育成から既存顧客の管理までを一括管理できるので、営業・マーケティングを効率よく包括的に行いたい企業におすすめです。

GENIEE SFA/CRMの料金プラン（月額／税抜き）

スタンダード	29,800円／10ユーザー含む
プロ	49,800円／10ユーザー含む
エンタープライズ	98,000円／10ユーザー含む

参考：GENIEE SFA/CRM

JUST.SFA

出典：JUST.SFA

JUST.SFAは、自社オリジナルのSFAをノーコードで作れるツールです。新規顧客開拓・既存顧客の深掘り・ルートセールスなど、さまざまな営業スタイルにも対応できる柔軟さがポイントとなり、業務ごとのプレートを作成してカスタマイズして活用します。

連携は、アイコン化した業務パネルをマウスでつなげるだけで完了です。営業周辺の外部ツールだけでなく、自社開発システムや基幹システムとも連携できるので、更新情報の流し込みなどもスムーズになります。

自社オリジナルのSFAをオプション料金無しで簡単に作りたい企業におすすめです。

▶料金のお問い合わせはこちら

参考：JUST.SFA

Zoho CRM

出典：Zoho CRM

Zoho CRMは、CRMとSFA機能が搭載されたツールです。さまざまな条件をもとにルールを決め、自動的に営業担当を割り振る機能があり、管理の手間が省けます。期限や優先度に合わせて効率的に顧客に対応できるスケジュール管理も充実しています。

SFAとCRMとの併用導入を、低予算から検討している中小企業などにおすすめです。

Zoho CRMの料金プラン（月額／税抜き）

スタンダード	1,680円／1ユーザー
プロフェッショナル	2,760円／1ユーザー
エンタープライズ	4,800円／1ユーザー
アルティメット	6,240円／1ユーザー

参考：Zoho CRM

WaWaFrontier

出典：WaWaFrontier

WaWaFrontierは、ASP型SFAアプリです。同社のグループウェアWawaOficeとの共有を前提にしていますが、SFA単体としても導入可能です。外出先から日報入力や報告を行え、移動時間も有効活用できます。

案件進捗管理、顧客面談履歴照会、行動分析、受注予定表など機能も豊富で、低コストでSFAを導入したい企業におすすめです。

WaWaFrontierの料金プラン（月額／税抜き）

WaWaFrontierLight	1,000円／1ユーザー
WaWaFrontier	2,000円／1ユーザー

参考：WaWaFrontier

Sales Force Assistant

出典：Sales Force Assistant

Sales Force Assistantは、営業支援の分野において約30年の実績を持つNIコンサルティングが提供するSFAです。

使い勝手のよさを追求しており、日報画面からすべての情報にアクセスでき、AI秘書が必要な情報を提供してくれるシステムとなります。各人でレイアウトを自由にカスタマイズすることも可能です。

業種や業態、営業スタイルに応じた6つのシリーズがあり、自社に合ったSFAを使いたい企業におすすめです。

Sales Force Assistantの料金プラン（深耕営業の場合　月額／税抜き）

クラウド	3,500円／1ユーザー
オンプレミス	667円／1ユーザー

※オンプレミスは、サーバー価格は別です。

参考：Sales Force Assistant

ジョブマネ

出典：ジョブマネ

ジョブマネは、BtoB企業向けの業務管理ツールです。月額は1社1,000円からの国内最安値なので、初めて導入する中小企業向きといえます。

2つのプランがありますが、商談管理や案件管理、請求書発行、レポート作成などSFAとして導入する場合は、ビジネスプランがおすすめです。

ジョブマネの料金プラン（月額／税抜き）

グループウェアプラン

1〜100人規模　1,000円／1社あたり

101〜200人規模　2,000円／1社あたり

201〜300人規模　3,000円／1社あたり

ビジネスプラン

3,000円／1人あたり

参考：ジョブマネ

まとめ

どのSFAも、操作性については直感的で簡単なものが主流となっています。そのため、何を重視して選ぶかが重要です。

今回紹介したSFAと主な特徴は、以下のとおりです。

主な特徴	SFA
営業活動全般の支援	Sales Cloud、Senses
カスタマイズ性	Kintone、JUST.SFA
サポート性	eセールスマネージャー GENIEE SFA/CRM
CRM機能を含む	Zoho CRM
低価格	WaWaFrontier、Sales Force Assistant、ジョブマネ