コンテンツマーケティングでよくある失敗15選と対策を詳しく紹介!
コンテンツマーケティングには、成功事例だけでなく失敗事例も数多くあります。本記事ではその中でも、コンテンツマーケティングでよくある失敗15選を紹介します。
15個もの失敗例と対策方法を同時に紹介するので、本記事を読むだけでコンテンツマーケティングで失敗する確率を減らせるでしょう。コンテンツマーケティングを成功させたいと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングは、記事や動画などのコンテンツを活用したマーケティング手法のことです。
有益なコンテンツを提供すれば、顧客獲得、潜在顧客の購買意欲向上、既存顧客のリピート率向上などに寄与します。フォーマットは、記事、動画、メルマガ、SNSなど多岐にわたり、ユーザーに最適なメディアを選択して提供できます。
コンテンツマーケティングは、インターネット広告とは異なり、一般的に数カ月から1年以上かかる場合があるため、短期的な視点ではなく、中長期的な視点で戦略を展開することが必要です。
コンテンツマーケティングに取り組むことで、製品やサービスに対する関心を高め、顧客獲得やリピート率向上を目指しましょう。
コンテンツマーケティングとは?活用するメリットや成功事例を紹介
コンテンツマーケティングでよくある失敗15選と対策
コンテンツマーケティングでよくある主な失敗は、以下の15個です。
■コンテンツマーケティングの設計が正しくできていない
・目的を明確にしていない
・ターゲット設定が曖昧
・カスタマージャーニーを作っていない
・ユーザー目線を無視している
・SNS流入に依存する
■コンテンツマーケティングの組織づくりができていない
・管理職の理解を得られていない
・担当者を決めていない
・外注先に丸投げしてしまう
・予算や人員が少ない
■コンテンツマーケティングの仕組みづくりができていない
・知識なしで運営している
・PDCAサイクルを回していない
・短期間でやめてしまう
・ネタがなくなってしまう
・過去記事を改善しない
・マニュアルやルールがない
それぞれの失敗とその対策について見ていきましょう。
コンテンツマーケティングの設計が正しくできていない
コンテンツマーケティングの設計が正しくできていないことによって起こりうる失敗例は以下のとおりです。
・目的を明確にしていない
・ターゲット設定が曖昧
・カスタマージャーニーを作っていない
・ユーザー目線を無視している
・SNS流入に依存する
目的を明確にしていない
目的を明確にしていない場合、コンテンツマーケティングは失敗しやすくなります。
企業においてコンテンツマーケティングは、利益を出すための手段の一つでしかありません。コンテンツマーケティングを行う上で目的が曖昧な場合、コンテンツマーケティングを実行すること自体が目的になってしまう可能性もあります。
それでは企業の利益につながるような施策が思うようにできず、コンテンツマーケティングが失敗に終わってしまうかもしれません。
コンテンツマーケティングで失敗しないためには、コンテンツマーケティングの目的をはっきりとさせることが重要です。購入数や問い合わせ件数など、何を目的にするのかを明確にしてみてください。
ターゲット設定が曖昧
コンテンツマーケティングでよくある失敗の一つに、ターゲット設定があやふやなことが挙げられます。
例えば「男性」や「30代」のように、性別や年齢層だけでしかターゲット設定できていない場合があるのです。しかし、世の中にはさまざまなタイプの男性がいて、さまざまな思考を持つ30代がいます。
ターゲット設定が曖昧な場合、どの層に向けてコンテンツ制作をすればいいのかが定まらないため、幅広いコンテンツを大量に制作しなければなりません。
「2人の子どもを育てている30代男性」などとターゲットを明確にすれば、制作すべきコンテンツがはっきりするため、より効果的なコンテンツ配信ができます。具体的なターゲット設定をすることがおすすめです。
カスタマージャーニーを作っていない
「カスタマージャーニー」を作っていないことも、コンテンツマーケティングのよくある失敗の一つに挙げられます。カスタマージャーニーとは、顧客が商品を認知してから購買に至るまでを、顧客の心理や感情に沿って、時系列順に並べたフレームワークです。
カスタマージャーニーを作っていないと、顧客が何を求めているのかが理解できず、顧客の感情に即したコンテンツを制作できません。
カスタマージャーニーを高い精度で制作できれば、ユーザーがフェーズごとにどんなコンテンツを求めているのかが明確になり、ユーザーに刺さるコンテンツを制作しやすくなるでしょう。
ユーザー目線を無視している
ユーザー目線を無視したコンテンツマーケティングも、コンテンツマーケティングのよくある失敗の一つです。コンテンツマーケティングを通して、知ってほしい商品の魅力や自社の意見があるのではないでしょうか。
しかし、ユーザー目線を無視して自社のアピールだけをしたり、難しい用語を使ってコンテンツを作成したりすると、継続してコンテンツを見てくれる顧客は少なくなります。
顧客が求めているのは何か、顧客が理解しやすくなるためにはどのような表現を用いればいいのかを考えることが重要です。顧客目線でコンテンツマーケティングをすれば、継続してコンテンツを見てくれる人が増え、シェアされる確率も高まるでしょう。
SNS流入に依存する
配信したコンテンツをSNSに掲載していると、SNSから見に来てくれる人も一定数います。しかし、SNS流入に頼っていると、SNSでアルゴリズムの変更がなされた場合に、ルートが一気に遮断されてしまう可能性もあり得ます。
SNSなど他社のプラットフォームをあてにするのではなく、自社のコンテンツから直接コンテンツを見に来てもらえるようにすることが大切です。
コンテンツマーケティングの組織づくりができていない
コンテンツマーケティングの組織づくりができていないことによって起こりうる失敗例は、以下のとおりです。
・管理職の理解を得られていない
・担当者を決めていない
・外注先に丸投げしてしまう
・予算や人員が少ない
管理職の理解を得られていない
コンテンツマーケティングの重要性を現場が理解していても、管理職の理解が得られていない場合があります。管理職が納得していなければ、現場にやる気があっても突然打ち切りになってしまったり、リソースを十分に割いてもらえなかったりすることがあります。
途中で打ち切りになったり少ないリソースしか割けなかったりすると、成果を出したくても出せない状況が続いてしまうのです。そのため、他社の事例を共有するなどして、管理職の理解を得られるようにしておくことが大切です。
担当者を決めていない
社内のリソースが十分でない場合、専任の担当者を置かず、兼任でコンテンツマーケティングに取り組むことがあるでしょう。しかし、コンテンツマーケティングは中長期的な施策であるだけでなく、成果を出すには多くのリソースを割く必要があります。
正しい方向性で多くのコンテンツを配信し続けなければいけないため、他の業務との兼任でできるほど簡単ではありません。コンテンツマーケティングで成果を出したい場合は、腰を据えてコンテンツマーケティングと向き合う担当者を最低1人は決めてください。
リソースを外注に頼る場合でも、社内にノウハウや知識をためるため、伴走型か一部の業務のみ外注に頼ることをおすすめします。
外注先に丸投げしてしまう
外注先に丸投げしてしまうことも、コンテンツマーケティングのよくある失敗の一つに挙げられます。
コンテンツマーケティングで成果を出すには、自社にしか出せないコンテンツを提供する必要があります。しかし外注先に丸投げしてしまうと、他の誰かでも作れるようなコンテンツしか配信できず、自社が発信する意味がなくなってしまいます。
そのためコンテンツ制作を外注する場合でも、いわゆる伴走型として、一緒に作り上げることがおすすめです。顧客のニーズを伝えたり、執筆の材料を提供したりして、自社にしか作れないコンテンツを配信していきましょう。
予算や人員が少ない
予算や人員が少ないことも、コンテンツマーケティングのよくある失敗の一つです。コンテンツマーケティングでは、まとまった量のコンテンツをコンスタントに配信し続ける必要があります。それには当然ながら、多くの予算と人員が必要です。
まとまった量の予算と人員を確保するには、やはり社内での理解が必要になるため、管理職をはじめ、社内で理解を得られるように調整してください。
コンテンツマーケティングの仕組みづくりができていない
コンテンツマーケティングの仕組みづくりができていないことによって起こりうる失敗例は、以下のとおりです。
・知識なしで運営している
・PDCAサイクルを回していない
・短期間でやめてしまう
・ネタがなくなってしまう
・過去記事を改善しない
・マニュアルやルールがない
知識なしで運営している
自社の業界やコンテンツマーケティングについての知識が不足している人が運営すると、失敗しやすくなります。分かりにくく読みにくいコンテンツは、顧客が離脱してしまう大きな原因です。
そのため、業界に精通している人やコンテンツマーケティングを理解している人が運営することをおすすめします。社内にコンテンツマーケティングを理解している人がいない場合は、外注を活用するなどして、知識がない人が運営することのないようにしてください。
PDCAサイクルを回していない
コンテンツマーケティングでは、PDCAサイクルを回さないと、今までの施策が正しかったのかどうか振り返りができず、改善につながりません。
改善できないと、今まで積み上げてきたコンテンツ制作がまったく生かせないため、効果的なコンテンツ制作のポイントが分からないままとなってしまいます。
数を増やせば、効果的なコンテンツを制作できることもありますが、確率が低く無駄なコンテンツを量産してしまう可能性も高まるでしょう。
PDCAサイクルを回して、効果的なコンテンツと効果の出なかったコンテンツを分析することで、より効果的なコンテンツを制作しやすくなります。効果測定がしにくい場合は、KPIを設定するなどして、PDCAサイクルを回しやすい環境を作ることが大切です。
短期間でやめてしまう
コンテンツマーケティングは、短期間で成果が出るものではありません。特に、SEO対策で成果を出すには数カ月間かかることが一般的であるため、1〜2カ月などの短期間でやめてしまうと成果が出ないのです。
コンテンツマーケティングで成果が出るまでの間、定期的にコンテンツを配信し続け、分析・改善をし続けなければならないため、大変に感じるかもしれません。
しかし、コンテンツマーケティングは、中長期的な目線で継続的にコンテンツを配信し続けてこそ成果が出ます。そのことを、社内で理解してもらえるようにしておくことが大切です。
ネタがなくなってしまう
コンテンツを配信していくうちに、だんだんと書くネタがなくなってしまうこともあります。ネタがなくなったときに競合サイトを参考にするのはいいのですが、似たようなコンテンツを作るのはおすすめできません。
自社にしか書けないようなコンテンツを作るために、過去の問い合わせ内容を調べてみたり、営業部門にヒアリングしてみたりするなど、自社に関わる情報にアンテナを張りましょう。
過去記事を改善しない
まとまった量のコンテンツを配信する必要があるため、新規コンテンツに目が向きやすくなります。しかし、新規コンテンツを配信するよりも過去コンテンツを改善した方が効果が出やすい場合もあります。
特に、閲覧数が多いコンテンツに対して、情報量を追加したり最新の情報に変更したり図表を挿入したりすると、より高い効果が出せるようになるでしょう。新規コンテンツだけに目を向けるのではなく、過去コンテンツの改善も行うことをおすすめします。
マニュアルやルールがない
関わる人の数が少ないうちは、マニュアルやルールがなくても、うまく回る場合があります。しかし、関わる人の数が増えると、共通認識を理解していない人が増えるため、マニュアルやルールがないと安定した質のコンテンツを配信できなくなってしまいます。
暗黙の了解とするのではなく、マニュアルとして明文化し、ルールを整備することで、新しく関わるようになった人も同じようなパフォーマンスを出せるようにすることが大切です。
まとめ
コンテンツマーケティングには、さまざまな失敗例があります。特に、目的の明確化やターゲット設定の具体化などは、コンテンツマーケティングを始める際に注意すべき課題です。
しかし、どの失敗例にも対策方法はあるため、今回紹介した失敗と対策を理解すれば、コンテンツマーケティングで失敗する確率をグンと減らせます。今回の内容を参考にしながら、成果の出るコンテンツマーケティングをぜひ実行してみてください。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。