【2024年更新】SEOとは何か?分かりやすく解説|対策方法も34個紹介
SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、検索エンジン最適化という意味です。Webページを検索エンジンで上位に表示させ、サイトへの流入増加を実現させるための施策を「SEO」対策といいます。
しかし、SEO対策という言葉は知っていても、具体的にどのような対策を講じればよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。SEO対策に取り組む前には、まず基本的な知識を付けることが大切です。
本記事では、SEOについての基礎知識や長所・短所、具体的な対策の方法まで解説しています。「個人でサイトを運営している」「企業のホームページを担当している」など自身のサイトをより伸ばしたい方は、本記事を参考にSEO対策に取り組んでみてください。
SEOとは何か?分かりやすく解説
SEOとは「Search Engine Optimization」の頭文字を取った略称です。日本語では「検索エンジン最適化」を意味し「SEO対策」と呼ばれることもあります。
SEO対策とは、簡単にいうと「Webページを検索エンジンに対して上位表示させてユーザーを呼び込む施策」です。
SEOで最も重要なのは、ユーザーの検索ニーズを満たすページを作成することです。たとえば、自分本位の内容の記事を用意しても、ユーザーの悩みを解決する記事にはなりません。
上位表示を狙うにはGoogleから評価されることが大切であり、そのためにはユーザーにとって読む価値のある記事を掲載し続ける必要があります。
このように、サイトをGoogleに評価してもらい、上位表示を獲得するための一連の流れをSEO対策といいます。
定義
ユーザーの悩みを解決するコンテンツの制作は重要ですが、SEO対策はそれだけではありません。SEO対策にはさまざまな手法が用いられますが、大きく分けるとコンテンツ制作に加えて内部対策と外部対策があります。
内部対策では構造化マークアップや内部リンク構造、外部対策ではサイテーションフローなどがあります。
SEO対策によってGoogleからの評価が高いページを作成できると、検索結果にインデックスされ、上位に表示されるようになります。
上位に表示されると多くの人の目に触れるようになるため、サイトへの流入数増加が見込めます。問い合わせや申し込みにつながりやすくなることから、売上の向上が期待できるケースもありうるでしょう。
目的
SEOの目的はサイトによってさまざまです。「資料請求」「問い合わせ」「商品購入」など、サイトによってユーザーにとってほしい行動は変わります。
しかし、本質的なSEOの目的は共通して「検索エンジンを利用してビジネスを拡大させること」ではないでしょうか。いずれにしても、ユーザーの「検索する」という行動から自社のサービスにつなげることが共通点です。
そのために、ユーザーの悩みやニーズを満たすコンテンツの制作や、ユーザーが遷移しやすいサイト設計といったSEO対策を講じる必要があります。
現在では、SEOはマーケティングの1つの手法としてそれ自体が業界になりつつあり、通販サイトやオウンドメディアなどさまざまなWeb上で取り入れられています。
悩みを持つユーザーに対して情報を提供しつつ、検索エンジンを起点に自社の売上につなげてサービスを拡大していくことが、SEOの目的であり基本的な考え方です。
SEOのメリットとは?
SEOは、効果的に対策を講じられればメリットが大きい集客方法です。メリットの中でも特に魅力的なものとして費用対効果の高さが挙げられます。
上位に表示させられると、多くのユーザーに認知してもらいやすくなるため企業名やサービス名の知名度の向上も期待でき、またブランディングとしての活用も可能です。
ここでは、集客面だけではなくコストやブランディングも含めたSEOの4つのメリットを解説します。
No | メリット | デメリット |
1 | サイトへの流入数が増える | 効果が出るまで時間がかかる |
2 | 認知を高められる | アルゴリズムアップデートに左右されやすい |
3 | 資産になる | SEOに詳しい人の採用・育成が難しい |
4 | 広告費をかけずにサイトへの集客ができる | – |
サイトへの流入数が増える
まずSEOのメリットとして検索エンジンからの流入数増加が挙げられます。
検索エンジンは有料検索と無料検索とに分けられますが、SEO対策を施すと無料検索の上位に表示されます。一度検索エンジンで上位に表示されれば、一定期間は継続的に集客できます。
「検索する」という自身で行動を起こしているユーザーを相手にできるため、半自動的に集客でき、加えて自社サービスのLPに遷移しやすいコンテンツ制作をしておけば、コンバージョンにもつなげられます。
なお、ECサイトはSEOでの集客が難しいため、ECサイトに特化したSEO対策を施す必要があります。
認知を高められる
SEOは、ユーザーをコンバージョンさせることが目的の全てではありません。SEOでコンバージョンさせるのが難しいケースでも、多くの方に認知してもらい知名度を上げることは可能です。
検索エンジンへの露出が増えると自社サービスの認知拡大になり、ブランディングにつながります。たとえば、検索エンジンで自社のサービスが認知されれば、指名検索によるサイト流入が期待できるでしょう。
このように、認知拡大とともにサイト流入も図れるのがSEO対策のメリットといえます。詳細については、以下の記事でも触れています。
資産になる
SEO対策を目的につくられたコンテンツは半永久的に資産として残るのもメリットの1つです。ユーザーにとって有益な記事を積み上げればサイトの質が上がり、SEOの評価獲得にもつながります。
残り続けるコンテンツが上位に表示されれば、自動的にユーザーをサイトに流入させる資産となりうるでしょう。安定的な集客やセールスなど、制作したコンテンツは長い間活用できます。
資産となるコンテンツを守るためにもバックアップを取っておきましょう。万が一データが削除されてしまっても、バックアップを取っていればいつでも資産を復活させられます。
広告費をかけずに集客ができる
前述した通り、検索エンジンには有料検索と無料検索があります。
有料検索はクリックされるたびに広告費がかかるため、検索数が多いキーワードになるほど広告費がかかります。有料検索は無料検索で1位の記事よりも上位に表示されるため、費用をかければ多くの流入や認知を獲得できるのがメリットです。
しかし、1成約あたりのクリック単価が見合っていない場合は赤字が出る恐れも潜んでいます。
一方で、無料検索は効果的なSEO対策を行えば費用をかけずに上位表示を狙えます。ビジネスの要となる集客にかかるコストを大幅に抑えられるのは大きいメリットといえるでしょう。
音声検索最適化(VSO)にもなる
SEO対策のメリットとして、音声検索最適化(VSO)も挙げられます。PCでの検索結果と同様に、強調スニペットで表示されるコンテンツや権威性のあるサイト、HTTPSサイトが評価される傾向があります。
他にも、サイトの表示速度も評価の大きな指標になっています。音声検索は通常の検索結果と似ており、通常のSEOを実施することで音声検索でも評価される可能性が高まります。
SEOのデメリットとは?
SEOは、費用対効果が高く半永久的な資産を持てるなどのメリットがある一方で、デメリットも存在します。今や検索エンジンのシェアはGoogleがほとんどを占めているため、Googleからの評価を考慮することはSEO対策上必要不可欠といえます。
Googleに評価されるには時間がかかるため、施策を打ってから効果が表れるまでタイムラグが発生します。その点、SNS運用と比べると即効性は期待できません。
ここからは、SEOのデメリットについてより詳しく解説していきます。
効果が出るまで時間がかかる
SEOは始めてすぐに結果が出るわけではありません。なぜなら、ページの評価はその日にされるわけではないからです。
Googleはクローラーというロボットを使い、記事を巡回して評価します。このクローラーが何度も自社のページに回ってくることで、評価は積み上げられていきます。
Googleの公式でも、評価には4カ月〜1年かかるケースがあると記載されているように、SEOは効果が出るまでに時間を有する手法です。
時間はかかるものの、一度上位に表示されれば多くの見込み客を集客できるようになるでしょう。
アルゴリズムアップデートに左右されやすい
Googleでは、検索エンジンの品質向上のためにアルゴリズムアップデートを定期的に行います。SEO対策が不完全であったり、低品質なコンテンツであったりすると、アップデートの影響で順位が下がりやすくなる傾向にあります。
Googleというプラットフォームで戦う限り、これは仕方のないことといえるでしょう。
アルゴリズムアップデートに影響されないサイトをつくるのもSEO対策の一環です。アップデート情報はGoogleの公式Twitter等で随時確認しましょう。
このような検索エンジンに注目したマーケティング施策をサーチエンジンマーケティングとして展開する企業もあります。詳細やその考え方、施策の効率を上げるポイントなどは以下で解説しています。
SEOに詳しい人の採用・育成が難しい
ただ情報を正しく整理したコンテンツを投稿しているだけでは、完璧なSEO対策とはいえません。ユーザーの検索意図をくみ取った情報、潜在ニーズを満たすような深掘りされた記事など、マーケティングセンスも重要です。
コンテンツ制作は専門的な知識を要するため、企業で一から人材を育てるのは時間がかかります。SEOに知見のある人材が社内にいない場合は、専門的なプロダクションやSEOの知識を持ったライターなどへの外注を検討するのも1つの方法です。
しかし、SEOの全てを外注した場合金銭的なコストが高くなるため、ある程度の内製化も必要でしょう。人材を確保する方法の一つに求人広告がありますが、その書き方や魅力的に見せるコツについては以下で説明しています。ぜひご覧ください。
SEOの仕組み|記事の投稿から検索順位が決まるまで
SEOの仕組みについて、記事の投稿から検索順位が決まるまでのフローを頭に入れておきましょう。検索順位が付くまでの流れを把握していると課題の発見や改善に役立ちます。
たとえば、検索の順位が付かない場合、クロールされていない、もしくはインデックスされていないことが原因として考えられます。
クロールされていないならインデックスリクエストを送って待機、インデックスされていないならコンテンツの質の担保とnoindexタグの確認、といったようにフローを理解しているとピンポイントで改善するべき点が分かります。
クロール
SEOで順位が決まる仕組みとして、クロールがあります。クローラーという検索エンジンのロボットが、Webページを検出・巡回してそのページの情報を収集することを、クロールやクローリングと呼びます。
投稿されたページはサーバーにアップロードされ、Google botなどのクローラーがそのページのURLを検出します。検出したページのテキスト・画像・動画などのコンテンツの内容を確認してページが評価されます。
つまり、クローラーに検出されないと投稿した記事は存在しないのと同然のため、まずはクローラーに検出される必要があります。運用歴が浅いドメインのサイトは、サーチコンソールからインデックスリクエストをして、円滑にクロールしてもらいましょう。
インデックス
クロールによって検出・巡回されたページの情報はGoogleの大規模なデータベースに保存されます。この過程を「インデックス」といい、インデックスされるとWebページの質が分析されます。
・ページの使いやすさ
・ソースの専門性と信頼性
・関連性と有用性
上記の項目に加えて、ユーザーの位置情報やページ言語、コンテンツの配信元の国などが分析されます。基本的なページの情報だけではなく、ユーザーにとって有益な記事かどうかが重要です。
もし、低品質なコンテンツと判断されるとインデックスから削除されるケースもあります。インデックスされない場合や削除された場合は、コンテンツをリライトしてみましょう。それでも改善されない場合は、noindexタグが適応されているかどうかを確認してみてください。
検索結果の表示
Webページは、クローラーによる検出とインデックスによる情報分析を経たのちにGoogleによって評価され、検索結果に表示されるようになります。
検索されるキーワードに合わせて、関連性が高くユーザーの悩みを解決できる高品質な記事が表示される仕組みです。
検索に対するGoogleの方針の中でも「関連性と信頼性が最も高い情報を提供する」「ユーザーが求めているコンテンツを提供できているか」の2つは特に重視されています。
他には、検索順位はモバイルユーザーに合わせてつくられている記事がベースとなっていることも大切なポイントです。
検索キーワードによって多少の変動があるものの、検索エンジンを使うユーザーのほとんどがモバイルユーザーです。そのため、Googleもモバイルに適しているページを上位に表示させようとしています。
検索アルゴリズムとランキング
Googleにインデックスされたページは、検索アルゴリズムによって最も有益で関連性が高くなるようにランキング付けされます。これが、検索順位と呼ばれるものです。
検索アルゴリズムについての詳細は非公開ですが、定期的にアップデートされます。検索アルゴリズムの不透明さと更新の早さが、SEOをより難しくしている要因といえるでしょう。
ちなみに、Yahoo!の検索結果はGoogleと同じ検索アルゴリズムを使っているため、Googleで対策をすれば問題ありません。
一方Bingは独自のアルゴリズムを使っているため、相応のSEO対策が必要です。しかし、検索エンジンのシェアはGoogleが91.88%、Yahoo!が1.33%とこの2つがほとんどを占めているため、Googleでの対策だけで十分といえるかもしれません。
余力がある場合はBingの対策も行いましょう。
SEO対策で知っておきたいGoogleの重要な考え方
SEO対策において、知っておきたいのがGoogleの考え方。Googleが検索エンジンをどのようなサービスにしたいのかを考えれば、必然と私たちがやるべきことは見えてきます。
そもそもGoogleは、ユーザーの需要を満たす検索ブラウザとなって利用人口を増やすことを目的としています。検索しても目当ての情報が全く出てこない検索エンジンだと、当然ながらユーザーは離れてしまいます。
したがって、Googleはユーザーの需要を満たすコンテンツをサイト運営者につくってもらわないと困ることになります。Googleはこの「ユーザーの需要を満たすコンテンツ」を、クローラーを巡回させて評価しているわけです。
そのため、SEO対策においてはGoogleが求めているものを理解して提供していくことが大切です。
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)
Googleの考え方で、最も重要視されているのが「E-E-A-T」です。E-E-A-Tは、コンテンツ作成者やWebサイトが持つ経験、専門性、権威性、および信頼性を向上させるための考え方の定義です。
信頼性を高めるためには独自性のあるコンテンツの提供が必要ですが、特に、金融や医療などのトピックを扱うWebサイトではE-E-A-Tの考え方がより重要とされています。最も重視されている信頼性を中心に、各基準が付随しています。
ただし、誹謗中傷サイトなど信頼性を損なうサイトも存在します。このようなサイトが拡散するネガティブな情報は、E-E-A-Tの欠如につながる可能性があるため、逆SEOなどの手段を用いて被害を抑止することが必要です。
YMYL(Your Money or Your Life)
YMYLとは「Your Money or Your Life」の頭文字を取った略語であり、直訳すると「あなたのお金、あなたの人生」を意味します。
SEOにおいてはお金や生活、健康など人生に大きく影響する分野を扱うWebページを指し、Googleの検索品質評価ガイドラインのE-E-A-T評価基準で厳格に定義されています。
したがって、YMYLを扱うWebサイトでは信頼性が非常に重要であり、SEO対策にも力を入れないといけません。
信頼性が欠如しているYMYLを扱うWebサイトは、Googleに評価されづらい傾向にあります。たとえば、医師の監修等がなく適当な健康情報が掲載されているWebサイトは、上位に表示されません。そのため、検索流入が増えず、ただ労力だけをかけることになるでしょう。
YMYLの基礎を理解し、信頼性を考慮したコンテンツを提供するという強い意識が重要です。
ペンギン、パンダアップデート
コンテンツボリュームが極端に少ない記事を書いたり、SEOと文字数の相関を過剰に気にして不必要に共起語を記事に詰め込んだりといった、フレッシュネスだけを重視したサイト運営者もいます。このようなサイトは、ユーザー目線を完全に無視しているといえます。
他にも、HTMLタグのマークアップを誤っていたり、マークアップの位置を誤っていたりと、クローラーが理解しにくいHTMLの書き方になっているケースもあります。
このような場合は検索意図とズレたり、クローラビリティが低下するため、品質が低下しGoogleから信頼できないサイトと見なされる可能性が高くなるでしょう。
したがって、ペンギンアップデートやパンダアップデートによって検索順位が下がることが考えられます。
なお、ペンギンアップデートは「サイトの善し悪しを白黒はっきり付ける」というのが由来となっています。パンダアップデートはペンギンアップデートの前から存在し、GoogleのエンジニアであるNavneet Panda氏が由来しているという説があります。
Googleが掲げる10の事実
Googleのガイドラインにはさまざまな内容が含まれていますが、特に重要なのは「Googleの10の真実」です。E-E-A-Tの概念もGoogleの10の真実に含まれています。
これはGoogleの設立から数年後に策定されたもので、現在でもGoogleはこの10の真実に従い、自社サービスの提供を意識しています。
つまり、Googleが目指す検索エンジンの理念はこの10の真実を読み解くことで理解でき、それに従ってコンテンツを作成することが重要とされています。
例を挙げると、第7項の「世の中にはまだまだ情報があふれている」は、網羅性を指します。
ユーザーの顕在ニーズだけではなく、潜在ニーズまで解決できるような網羅性が高く深いコンテンツが必要です。
ウェブマスター向けガイドライン
ウェブマスター向けガイドラインには、GoogleがWebサイトを検索結果に表示するために守らなければならないルールが記されています。 ウェブマスター向けガイドラインは、2022年10月13日から「Google検索の基本事項」という名前に変わりました。
「Google検索の基本事項」は、ウェブマスター向けガイドラインをもっと分かりやすくするために、「技術要件」「スパムに関するポリシー」「主なベストプラクティス」という3つのカテゴリーに分けてまとめ直したものです。
ウェブマスター向けガイドラインのポイントをおさえてWebサイトを作れば、SEOで良い成果を期待できますが、一方で、ガイドラインを無視しているとGoogleに評価されにくくなるでしょう。
Google 品質評価ガイドライン
検索品質評価ガイドラインは、Googleの評価者と呼ばれている人たちが検索結果がどれだけ良いかを判断するために使うマニュアルです。
ガイドラインは「General Guidelines」という名前の英語のPDFファイルで公開されています。英語が読めない方は、DEEPL等の翻訳サイトを使って目を通してみましょう。
サイトを運用する上では検索品質評価ガイドラインのポイントをおさえる必要があり、もし知らない場合はSEOで失敗する恐れがあります。
たとえば、内部リンクの構築をおろそかにした場合、関連性の高い記事同士をユーザーが遷移できないことから、サイト全体のユーザー流入数は減ってしまうでしょう。そうなるとE-E-A-Tが低いと評価され、上位表示は難しくなります。
CWV
CWVは「Core Web Vitals」の略であり、検索順位に影響する次の3つの要素のことです。
・Largest Contentful Paint(表示スピード)
メインコンテンツが画面に出るまでにどれだけ時間がかかるかを測るもので、2.5秒以内が目安とされています。
・First Input Delay(サイトの応答性)
ユーザーが何か操作をしたときに、サイトがどれだけ早く反応するかを測るもので、100ミリ秒以内に反応すると良いとされます。
・Cumulative Layout Shift(サイトの安定性)
コンテンツが見ている途中で動いたりずれたりしないかを測るものです。画像の大きさを指定していないとずれやすくなるため、ずれが0.1以下になるようにしましょう。
CWVはコンテンツ自体の価値を高めるわけではなく、ユーザーにとって使いやすいサイトをつくるためのものです。したがって、CWVに力を入れただけでは上位表示が困難ですが、同じ内容のコンテンツであればCWVが高い方が評価は高くなります。
モバイルフレンドリー
モバイルフレンドリーとは、スマートフォンでページにアクセスした際、使いやすくレイアウトが整っている状態のことを指します。
前述した通り、スマートフォンによってWebを見る人口が急増しているため、それに合わせてGoogleもモバイル対応しているページを上位に表示する傾向があります。
モバイルフレンドリーはスマートフォンの普及率と使用率の増加に伴ってつくられた、欠かすことのできない指標といえるでしょう。そのため、Googleもスマートフォンでアクセスしたときに、使いやすくなっている施策が行われている記事を高く評価するようになっています。
モバイルフレンドリーを確認するためにも、PCで記事を投稿したあとにスマートフォンからアクセスしてページを閲覧してみましょう。
情報の独自性(オリジナリティ)
情報の独自性(オリジナリティ)、つまり一次情報であるかどうかも重要な指標です。なぜなら、この指標がないと上位表示されている記事の二番煎じのような「こたつ記事」が溢れかえってしまうからです。
たとえば、商品の口コミ記事の場合、SNSやネットの口コミだけよりも自分が使ってみた経験が書かれている記事の方が高く評価されます。
人が発信した情報だけでつくったコンテンツは、つまらない情報ばかりの記事になりがちです。そのコンテンツだけでしか知れない情報の方が価値はもちろん高く、E-E-A-TのExperience(経験)とも関係しています。
SEO対策において、上位表示されている記事を参考にするのも大切ですが、独自性を欠かさないように気を付けましょう。
情報の鮮度(フレッシュネス)
他人の情報を寄せ集めただけのつまらないコンテンツではなく、一次情報を記事に組み込みましょう。一次情報としては次の3つが考えられます。
・自身の経験談
・自身が初めてのオリジナル情報
・自身で行ったリサーチや調査結果
これは前項の「情報の独自性(オリジナリティ)」やE-E-A-Tの経験にも付随する話です。
たとえば、口コミはネットやSNSで収集するよりも、クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングを活用し、自身でアンケートを実施して集めた方が質が高いコンテンツとして評価されます。
またGoogleは、記事の情報量や正確性はもちろんのこと、それらが最新情報であるかどうかも指標にしているといえます。漠然とユーザーが欲しそうな情報を詰めるだけではなく、よりリアリティかつオリジナリティのあるコンテンツを制作する意識を持ちましょう。
最新情報をキャッチアップする方法
SEOは新しい情報が次々と出てくるため、気を抜くと付いていけなくなることがあります。特にコアアップデートについては、常に敏感になっておくことをおすすめします。
コアアップデートの情報については、公式Twitterの「Google Search Central」であれば翻訳も同時にでき、最新の情報をつかめます。
他には、SEOの最新ニュースを一番早く伝えているのは海外のSEO関連ニュースサイトです。しかし英語で書かれているため、正確に訳さないとSEOに役立つ情報を得るのは難しいでしょう。
英語の記事で情報収集をするなら、翻訳ツールのDeepLを使うと正確性の高い訳文を見られるためおすすめです。
日本でも海外SEOサイトの内容を日本語にしているサイトはたくさんあります。日本のSEO情報を見つつ、海外SEOニュースサイトの日本語訳もリサーチするとよいでしょう。
SEO対策の事前準備
SEO対策において、事前の準備は重要です。ミスに気付いた場合、対策を打ったあとでは取り返しがつかず、修正に時間がかかることも多いためです。
たとえば、コーポレートサイトと独立させずにサイトを運営した場合、あとから新ドメインに移し替えるのは時間がかかります。内製化していない場合は、金銭的コストもかかってしまうでしょう。
二度手間にならないためにも、最初の段階で方向性を決めておきましょう。
サイトの位置付け
自社でSEO集客のためのサイトを制作する際、初めに直面するのがコーポレートサイトと独立させるか否かではないでしょうか。
コーポレートサイトと独立させて、新しいドメインでつくったサイトをサービスサイトと呼びます。つまり、サービスの紹介や集客に特化したサイトです。
コーポレートサイトは、会社の情報を集約させている公式ホームページのため、SEO対策において不必要なコンテンツが多くあります。そのため、SEO集客に力を入れたいのであれば、サービスサイトとして独立させる方法がおすすめです。
CMS
CMS(Contents Management System)は直感的な操作で、サイトを自由にカスタマイズできるツールのことです。よく使われているCMSはWordPress(ワードプレス)で、これはオープンソース型のCMSにあたります。
WordPressは、全Webサイトの43.1%、CMSの63.7%ほどのシェアを誇っています。使い慣れている方も多く、WordPress経験者に簡単に外注できるため、余計なコミュニケーションコストやマニュアル作成が不要です。
そのため、外注コストが少なく済みます。他にも、簡単にサイトを制作できることから、内製化するのにも向いています。
ツール
最後の事前準備は、ツールです。SEOサイトに必要なツールは、検索順位を調べるツール、キーワードボリュームを調べるツールなどさまざまあります。
Google AnalyticsやSearch ConsoleはGoogle公式によるもので、SEOサイトの運営において必要不可欠なツールです。Google AnalyticsはサイトのPVや直帰率、セッション率などユーザーの行動を分析するために使います。
一方で、Search Consoleはアクセス数の分析だけではなく、検索表示回数の推移、サイトマップの送信、パンくずリストなど、SEO対策において必要なことを一貫して行えます。
SEO対策:コンテンツ
コンテンツは、主に次の5つで構成されています。
- タイトル
- リード文(導入文)
- 見出し
- 本文
- メタディスクリプション
Googleに評価してもらうためには、ユーザーがアクションを起こす工夫が必要です。
たとえば「SEO対策」と検索してきた人に対して別記事の誘導をすると、自サイトの滞在率が上がります。ユーザーの回遊率も上がると「ユーザーが長く滞在している=高品質なサイト」との評価にもつながるでしょう。
ここでは、コンテンツ制作の流れについてキーワード選定からリライトまで一貫して解説します。また、そもそもWebマーケティングにおけるコンテンツについて詳細を知りたい方は、以下で触れていますのでぜひご覧ください。
キーワードを選定する
まずは、どのキーワードで上位表示を獲得したいのかを決めます。キーワード選定には、UberSuggestやキーワードプランナー、KeywordTool.ioなどのツールを使う必要があります。
- ビッグワード:iPhone
- ミドルワード:iPhone 使い方
- ロングテールワード:iPhone カレンダー 使い方
キーワードの種類は3つに分けられ、ロングテールワードになればなるほど、ユーザーの悩みが明確なためCV率が高くなる傾向があります。
サジェストキーワード
サジェストキーワードとは、検索ボックスに入力したときに自動的に表示されるキーワードのことです。検索エンジンがユーザーの検索傾向やキーワードの関連性をもとに、ユーザーが求めているであろうキーワードを予測して提案するものです。
Google検索では、この他にも「オートコンプリート」という機能があります。これは、過去に入力した文字を覚えておいて、次回入力するときに予想して表示するものです。
スマートフォンからの検索は多くなっているため、文字入力の大変さを鑑みた対策は必須といえるでしょう。
再検索キーワード
再検索キーワードとは、Googleで検索したときに検索結果画面に出てくる別のキーワードのことです。「他の人はこちらも質問」「他のキーワード」という形で表示され、Googleはユーザーが求める答えを見つけられるようになっています。
ユーザーは検索結果をクリックせずに、再検索することがありますが、検索結果がユーザーの意図に合わないとは一概にいえません。なぜなら、ユーザー自身がどのようなキーワードで探せばいいか分からないケースもあるからです。
つまり、関連性の高い再検索キーワードをコンテンツに入れることで、ユーザーの離脱防止を期待できるということです。
タイトル
ページのタイトルを指定するための箇所である「タイトルタグ」は、ページの要約として理解しやすいテキストを含むだけでなく、検索ユーザーの興味を引くためにも最適化が必要です。
タイトルタグの最適化は、HTMLコード内の<title>と</title>タグに挟まれたテキスト部分によって行われます。
検索結果においては、タイトルタグが最も目立つ部分であり、ユーザーはページタイトルからコンテンツの概要を想像し、検索結果からリンクを選んでサイトに訪れます。
そのため、タイトルタグはユーザーがサイトにアクセスするための重要な場所であり、検索目的に沿ったページ内を見たくなるような要約が適切に記載されているかを確認することが重要です。
メタディスクリプション
「メタディスクリプション」とは、Webページの概要を説明するためのテキストを記述する場所です。このテキストは、タイトルよりも詳細な情報を記載して、ユーザーをページ誘導するために利用されます。
タイトルは一般的に短く、ページの概要を完全に説明できないため、ディスクリプションタグでページの補足をします。また、検索結果で表示されるテキストの一部でもあるため、具体的なサイトの内容を説明することでCTR向上に役立つ点も重要といえるでしょう。
見出し
見出しはH1タグ、H2タグ、H3タグの順番に対策したいキーワードをGoogleに示すことができます。対策したいキーワードはタイトルや見出しに盛り込みましょう。
上位表示させたいキーワードに関連性の高い再検索キーワードやサジェストキーワードを含めると、情報の網羅性が高まるため効果的です。Googleが掲げる10の真実にも網羅性を示唆する記載があるため、意識してみてください。
リード文
リード文は本文に入る前に、読者の興味を引くための部分です。リード文では読者の悩みに触れつつ、その悩みが本記事で解決することを明確に示すと直帰率を抑えられます。
しかし、長々としたリード文では早く答えを知りたい読者は離脱してしまうため、長すぎず短すぎない文字数で書くのがコツです。リード文の文字数に正解はありませんが、150文字~250文字くらいがベストでしょう。
また、ヒートマップを導入して読者がコンテンツのどこをタップしているのかを確認するのも、直帰率を下げる1つの手です。
ライティング
本文のライティングで意識することは「結果を最初に書くこと」です。いわゆるPREP法と呼ばれるライティング方法で、結果の説得力を上げられます。
ライティングだけではなく、見出し構成においても結果をページの先頭に置くことが大切です。たとえば「SEO対策のやり方」という記事を書くならば「SEOのやり方」というH2見出しを一番最初に盛り込みましょう。
見出しの構成・順番で検索順位が変わることも珍しくないため、ライティングの際は意識してみてください。ライティングについては、以下の記事で詳しく触れています。
リライト
サイトの記事は頻繁にリライトするものではありません。なぜなら、SEOは結果が出るまでに時間がかかるため、リライト後はさらに数カ月ほど放置して数値を追う必要があるからです。
もし頻繁にリライトしていた場合、サイトへの流入数が下がったときあるいは上がったときに、どの施策による動きなのかが分かりません。定期的に行うことも大切ですが、1つの記事を高頻度でリライトしないようにしましょう。
一方で、ツールのバージョンアップ情報やトレンド等の最新情報が常に更新されるサイトは、リライトをこまめにする必要があります。詳細について、以下の記事でも触れています。
SEO対策:内部対策
自身のサイト内でコンテンツを制作し、インデックスが進んできたら次に取りかかるのが内部対策です。内部対策では、モバイルフレンドリーやサイトの使いやすさといった、コーディング面やユーザビリティの対策を講じます。
内部リンク構造の最適化
内部リンクは、同じWebサイト内の関連記事同士を結びつけるリンクのことです。内部リンクを設定することで、検索エンジンのクローラーがサイトを巡回し、インデックスされやすくなります。
また、関連性の高いページを内部リンクで結びつけることで、ユーザーがWebサイトをより簡単に使用できるようになり、回遊率と滞在率が上がります。
内部リンクは、コンテンツ本文以外の箇所にも配置できますが、適切な場所に配置することが重要です。検索エンジン対策とユーザビリティ改善の両方にとって重要な役割を果たします。
構造化データを意識する
構造化データとは、検索エンジンがコンテンツの意味を理解しやすくするために、HTMLに特別なタグを付けたデータのことです。構造化データを使うと、検索結果にリッチスニペットという目立つ表示がされることがあり、クリック率を上げる効果があります。
書き方は、HTMLに直接書く方法と、ツールを使う方法があり、項目や順序などが決まっているためプログラムで自動処理が可能です。検索順位に直接影響しないかもしれませんが、クリック率の底上げとユーザーへの認知拡散の対策としては最重要項目といえるでしょう。
MFI(モバイルファーストインデックス)に対応する
MFI(モバイルファーストインデックス)とは、Googleが採用している仕組みであり、この仕組みにより、Googleのクローラーがモバイル版のWebページを優先的にクロール・インデックスし、評価するようになっています。
Googleは2015年4月に「モバイルフレンドリーアップデート」を開始し、スマートフォンユーザーの利便性向上を目的として、ページのモバイル対応が重要であることを示しました。
このアップデートによって、スマートフォンでの閲覧において、テキストが読みやすく、横方向へのスクロールが発生しないなどの利便性が向上しているかどうかが、ページの評価に加えられました。
モバイル版に適応していないページは評価が下がってしまうため、自身のWebページがモバイルフレンドリーになっているかどうか確認することが大切です。
Googleが提供する「モバイルフレンドリーテスト」を利用すれば、簡単に自身のWebページがモバイルフレンドリーかどうかを調べられます。
重複コンテンツを確認する
重複コンテンツとは、同じ内容のコンテンツが複数のURLやページに存在することです。重複コンテンツがあると、SEOに以下のような悪影響を与える可能性があります。
- 検索エンジンがどのページを表示すべきか判断できない
- 被リンクの価値が分散される
- (意図的にコピーした場合)ペナルティを受ける
しかし、サイトの設計上同じようなページが必要な場合もあるでしょう。そのときは「canonicalタグ」を使い、インデックスさせたいページを指定することで解決できます。
低品質コンテンツの対策を行う
低品質コンテンツとは、ユーザーが求めている情報がない、内容が薄い、他のサイトをコピーしているといったコンテンツです。低品質コンテンツはSEOにとってマイナスであり、検索順位を下げる原因になります。
・自動生成されたページ
・文字数や画像が少なくて情報量が少ないページ
・アフィリエイト目的でつくられたページ
・他のサイトをそのままコピーしたようなページ
低品質コンテンツはできるだけ削除することを推奨しますが、削除できない場合は「noindexタグ」を使い、検索エンジンにインデックスしないようにしましょう。そうすると、SEOへの悪影響を防ぐことができます。
このようなことを防ぎ、かつ施策における効果的なコンテンツを作るにはどうすれば良いのかについては、以下で触れています。
ページスピードを改善する
Webサイトの読み込み速度が遅いとユーザーの利便性が低下し、サイトを訪問したりサイト内を移動したりすることが困難になる場合があります。表示速度の遅いページはユーザビリティが低いと評価されやすく、SEOへの悪影響が予想されます。
表示速度の改善には、ファイルサイズの大きい画像を軽量化したり、オフスクリーン画像をあとで読み込ませたりするなどの方法があります。
GoogleはWebサイトのページ速度を測定するために、公式ツール「PageSpeed Insights」を提供しています。このツールはページ速度のパフォーマンスを数値化し、改善方法を教えてくれるため便利です。
コンテンツの信頼性を明示する【コンテンツ制作】
E-E-A-Tの概念で、信頼性を中心に専門性・経験・権威性が集まっていると解説した通り、GoogleはE-E-A-Tの中でも信頼性を最も重視しています。そのため、サイトの信頼性を明示するためのコンテンツが必要です。
たとえば口コミサイトの場合、口コミの収集方法やその口コミが信頼できる裏付け、商品の評価基準などが信頼性にあたり、ユーザーが正しい情報を受け取れていると言い切れる根拠を明確に記載する必要があります。
後述する運営元や執筆者の明示についても同様のことがいえます。
robots.txtについても知っておこう
robots.txtはWebサイトの管理者がクローラー(検索エンジンのロボット)に対して、どのページをクロールしてよいか、またはクロールしてはいけないかを指示するファイルのことです。
つまり、クロールを希望しないページやディレクトリを制限できます。適切に設定することで、検索エンジンのクロールを効率的に行えるため、インデックスやページの評価に役立ちます。
しかし、総ページ数が少ないサイトはクロールを効率化する必要性はあまり高くないため、設定しなくても問題ありません。
画像検索に対応
現在の検索エンジンは、画像検索に力を入れていると同時に、ユーザーも画像検索から自分が求める情報を探す傾向があります。しかし、サイトに画像を設置しても、検索エンジンがその画像の内容を認識できなければ、適切な検索結果が表示されない場合があります。
そこで重要なのが、代替テキスト(alt属性)の設定です。他にも、画像サイズをスマートフォンで見た場合も確認すること、または画像サイトマップを作成しJPGなど一般的な画像ファイル形式を使用することが重要です。
SSL化の対応を進めておく
SSL(Secure Sockets Layer)は、インターネット上でのデータ通信を暗号化する技術です。SSLを用いた通信は、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防止できます。
SSL化はGoogleなどの検索エンジンにとっても重要な要素の1つとなっており、SSL化しているWebサイトでは検索順位が高くなる傾向があります。
他にも、SSL化によってHTTPからHTTPSに切り替えることで通信速度が向上するため、ページスピードの改善にもつながります。
類似ドメインを使用していないか確認する
類似ドメインとは、abc.comやabc.netなど文字列が似ているホームページのURLのことで、トップレベルドメインだけ異なるものを指します。
類似ドメインを使用すると、他のサイトと混同されたりコピーサイト(類似サイト)として扱われたりする可能性があり、SEOに悪影響を及ぼしかねません。
そのため、可能な限り類似したドメインは避け、オリジナルのコンテンツを持つサイトを作成することが重要です。SEOサイトを運営するのであれば、独自ドメインを取得して他のサイトと類似しないようにしましょう。
Noindex指定をしていないか確認する
Noindex指定とは、特定のWebページを検索エンジンのインデックスから除外し、検索結果に表示されないようにする処理のことです。
<meta name=”robots” content=”noindex”> のような特定のHTMLタグを使用することで指定できます。Noindex指定されたページは、検索エンジンのクローラーがそのページを検出することはできても、そのページが検索結果に表示されることはありません。
リダイレクトされていないか確認する
リダイレクトとは、ユーザーがアクセスしたページを別のページに自動転送することを指します。自動転送されたページは検索エンジンの評価から除外されることがあるため、評価してほしいページに自動転送を設定するのは避けましょう。
301リダイレクトは、すでに投稿されているページを、新規記事として新しくリライトした内容を投稿する場合に使われます。他にもカニバリ対策等でも役に立ちますが、あらかじめサイトの設計をしておけば使うことはほぼありません。
ページの読み込み後、レイアウトが大きく変わらないようになっているか
ページの読み込み後に画像の配置によってレイアウトが崩れてしまうと、ユーザビリティが悪くなり、ページの評価が下がることがあります。レイアウトが崩れて見にくいサイトはユーザーの直帰につながりやすくなるため注意しましょう。
レイアウトの崩れを防止するためには、事前に画像の縦横サイズを指定することが重要です。サイズがきちんと指定されていると、ページの読み込み後に画像の配置が変わることもなく、正確なレイアウトを維持できます。
インデックス登録のためにクロール申請を行う
通常、サイトマップを作成してGoogle Search Consoleに送信することで、Google検索エンジンは自動的に適切なタイミングでクロールを行ってくれます。
ページを作成、修正、公開したあとにURLを再申請することで、最新のサイト情報を再読み込み、再評価してもらえます。
これにより、ページが再評価されるため検索結果の表示順位への反映が早くなります。GoogleでもサイトマップにURLを追加して、Search Consoleから申請することを推奨しています。
更新日
検索エンジンに古い情報ばかりが表示されても、ユーザーのためにはなりません。時々によって情報が変わるキーワードは特に最新情報が重要なため、更新日も検索順位の位置付けに大きく関わります。
たとえば、アップデートが定期的にあるツールの説明記事や時事情報をまとめている記事は更新日が重要です。そういった領域のサイトを運営するのであれば、リライトも含めて最新情報を掲載し、更新日を最新に保っておきましょう。
運営元、執筆者の明示
誰が運営しているか分からないサイトは、信頼性や専門性がないためGoogleに評価してもらうのは困難です。そこで、運営者や執筆者を明示し、誰が運営しているのかを明確にしておく必要があります。
ある分野で権威のある人が、その分野についてのサイトを運営していることを明記すればE-E-A-T対策にもなり、検索順位は上がりやすくなるでしょう。サイト運営者が権威者でない場合でも、専門家等の監修を入れるとページのE-E-A-Tを担保できます。
競合サイトの内容と類似したページになっていないか確認
Web上にすでにあるページと類似したページを投稿しても検索順位は上がりにくいとされています。なぜなら「こたつ記事」はオリジナリティに欠け、専門性や信頼性が担保されないからです。
たとえば検索順位1位と2位の記事がほとんど同じ内容の場合、検索エンジンの質を下げることにつながるため、結果的にGoogleは類似しているページを上位に表示しないようになります。
そのため、自身のコンテンツならではの情報を掲載するようにして、独自性が高く信頼できる情報を提供しましょう。
画面を占める広告の割合が多くなっていないか
Webページにおいて、メインコンテンツの閲覧を妨げるようなバナーやナビゲーションリンクは、そのページの評価を下げる可能性があります。
具体的には、アフィリエイトリンクとして機能する広告や、他のページに誘導する目的で用いられる画像からの外部リンク、グローバルナビゲーションやサイドメニューからの外部リンクなどです。
画像を占める広告の割合が多くなると、ユーザーはページのメインコンテンツを閲覧する際に邪魔されるため、ページの評価が下がると考えられます。
SEO対策:外部対策
外部施策もSEOの一種であり、対象とするWebサイトに対して他のサイトからのリンク数を増やすことでSEOの評価を上げる施策です。この施策は、外部SEO、外部リンク対策、バックリンク対策、被リンク対策などとも呼ばれます。
具体的には、他のサイトからの自然なリンクを増やすために、コンテンツの品質向上や情報の発信、SNSでの情報発信などが挙げられます。これにより外部からの信頼性が上がり、SEOの評価の向上が期待されます。
他社サイトから被リンクをもらう
他社メディアから参考・引用されている記事ほど、良い記事としてGoolgeに評価されるというのが被リンクの基本概念です。そこに、関連性の高さが加わります。
関連性が高く、権威性のあるサイトからの被リンクは高く評価されますが、そうでない場合は大きな効果は見込めません。つまり、被リンクの数よりも質が重視されているということです。
自身のサイトへの被リンクが多いほど、Googleはそのページを有益なものと認識し、検索順位を上げる傾向にあります。
被リンクを増やすためには、以下3つのポイントに注意する必要があります。
・高品質なコンテンツを提供する
・関連性の高いサイトから獲得する
・過剰なSEO対策を行わず自然なリンクを獲得する
SEO対策において、評価を上げるための被リンク対策について詳しく見てみましょう。
①対象サイト・ページとの関連性が高いページからのリンクであること
リンクがあるページと被リンクを受けているページとの関係性が低い場合、被リンクの評価につながりづらくなります。なぜなら関連性のない被リンクはユーザーのためにならないからです。
たとえば、SEO対策に特化したサイトがケーキ屋のサイトから被リンクをもらっていてもユーザーのためにならず、また権威性にもつながりません。
そのため、関連性の高いページやサイトからのリンクを集めることが重要です。たとえば、専門的な情報を公開しているサイトから被リンクを得ると、検索エンジンはそのページの専門性が高いと判断し、検索順位を上げることがあります。
②有効なリンクであること
HTML要素のrel属性に「nofollow」「sponsored」「ugc」のいずれかが指定されている場合、その被リンクの効果はないとされています。一説では、nofollowタグがないのと比べると効果はあくまで薄くなるだけとされていますが、真偽は不明です。
そのため、被リンクを増やす際には、これらの属性が付与されていないかを確認する必要があります。「nofollow」属性は、リンク先のページを検索エンジンのクローラーに認識させたくない場合や、ページの評価を渡さないようにする場合に使用されます。
③ペナルティの対象にならないリンクであること
被リンクは前述した通り、量より質です。無名のサイトからたくさんもらうよりも、専門的で権威性のあるサイトから1つもらった方が効果的であるため、サイトやページの関連性が重要です。
悪質な被リンクに「スパムリンク」があります。たとえば被リンクを購入できるサービスでは、被リンク評価を高めるためにつくられたリンクを購入できます。しかしながら、そういったリンクは不正行為と判断され、SEOの評価を一気に落としかねないため注意が必要です。
サイテーションを獲得する
サイテーションを獲得するためには、ユーザーが簡単に言及できる見出しや内容を作成することや、自社の商品やサービス名をアピールすることなど、名前を覚えてもらうための工夫が重要です。
ただし、コンテンツ内であからさまに宣伝をするとユーザーに良い印象を与えません。
また、SNSを活用することも重要です。SNSで共有してもらえれば、直接的に多くの人に認知してもらえます。SNSで共有してもらうために、SNSのシェアボタンまでの導線を整えましょう。
やってはいけないSEO対策
SEOにおいて、良いといわれている施策は数々存在しますが、あからさまな対策は悪影響になる可能性があります。その例として挙げられるのが「キーワードの不自然な詰め込み」です。
ここでは、やってはいけないSEO対策であるキーワードの不自然な詰め込みに加えて、スパムリンク、低品質コンテンツについて解説します。SEO対策を講じる前に、確認してみてください。
キーワードを不自然に詰め込む
キーワードを記事の中に散りばめるのは、SEO対策において良いとされています。しかしながら、キーワードを不自然に詰め込んで強引に網羅性を演出すると、返ってユーザーにとって読みにくい記事になってしまいます。
そうすると、結果的にユーザー滞在率等の数値の低下につながるため、検索順位が下がりやすくなります。網羅性の演出よりもまずは記事の流れがスムーズになることを優先し、ユーザーに読まれるコンテンツを意識しましょう。
スパムリンクを購入する
スパムリンクだけではなく、被リンクの購入はGoogleに禁止されています。被リンク購入サイトでは、安全と謳っていたとしてもスパム判定を受けているサイトからの被リンクが多く見受けられます。
自社のサイトにも悪影響が及ぶ恐れがあるため被リンクの購入は避けましょう。
また、スパムリンクを購入するとアップデートなどのたびにGoogleからの評価が落ちてしまいます。一度評価を落とすと再度同じ評価に戻すのに手間や時間がかかるため、被リンク購入はSEOにおいて悪手といえます。
低品質なコンテンツを量産する
大量の低品質なコンテンツを制作すると「検索エンジンの品質を上げてユーザーを獲得する」というGoogleの意思に背いてしまいます。
低品質なコンテンツとは、重複や自動生成、釣り、フェイクなどの手法を使用した信頼性が低いコンテンツや、一次情報が欠けたありきたりのコンテンツを指します。
高品質で価値のあるコンテンツであれば量産は問題ありませんが、手を抜いたり他のWebサイトからコンテンツをコピーしたりなど、低品質なコンテンツを量産するのは止めましょう。
低品質なコンテンツを多数制作することは、Webサイト全体の信頼性の低下にもつながります。
SEO対策に使えるツールを8つ紹介
SEO対策を行うにあたって必要不可欠なのがツールです。ツールといっても、キーワード選定に使うものやユーザーの行動分析に使用するもの、検索での表示回数の推移を確認するものなど種類はさまざまです。
SEO対策として特におすすめなのがGoogleで提供されているツールです。外部のツールは数値の正確性がやや低く、その点Googleのツールは正確な数値を把握できます。
とはいえ、外部ツールでも優秀なものはあるため、自身の合うツールを選んでみてください。
No | メリット | デメリット |
1 | 工数削減ができる | 知識や分析スキルがないとデータを有効活用できない |
2 | 検索上のデータの把握 | ツール費用が高額な場合もある |
3 | コンテンツ方針が立てやすい | ー |
SEOツールを導入するメリット・デメリット
大幅な工数削減や正確なリサーチができるためSEO対策において優位に立てます。しかし、SEOツールの中には操作が難しく、SEOの知識や経験をある程度持っていないと使いこなせないものも多く存在します。
つまり、ツールを使ってSEO対策を行うための人員の育成や内製化は難易度が高いということです。メリット・デメリットがあるSEOツールですが、確実に上位表示を獲得したいのであれば導入は必須といえるでしょう。
SEOツールを導入するメリット
①効率的にSEO対策を行うことができ、検索順位のモニタリングにかかる手間を大幅に削減できることです。
SEO対策には多量のデータを集め、分析する必要がありますが、SEOツールを導入することでこれらの作業を自動化できます。SEO担当者は、正確なデータをもとに施策を決定できるため、ツールを使わないケースと比べるとより適切な対策を講じられます。
そのため自社サイトを上位に表示させ、集客やブランディングに役立てたいのであれば、ツールの導入は必要不可欠といえるでしょう。
②個人では知り得ない検索上のデータが見れる
・キーワードの月間推定検索数
・SEO対策の難易度、
・競合性の高さ
・リスティングで配信した場合のCPC
など通常では知り得ないデータを知ることができ、SEO戦略、キーワード選定に役立てることができます。
③つくるべきコンテンツの方針を立てやすい
ツールの中には、キーワードごとのユーザーのニーズや逆算して構成案、どのようなワード(共起語や関連後)をいれるべきかアドバイスをしてくれるツールもあります。
SEOのプロでなくても、ある程度コンテンツの方針をたてることができるでしょう。
SEOツールを導入するデメリット
SEOの知識や分析スキルがないとデータを有効活用できない点はデメリットといえます。
SEOツールを導入する場合、専門的な知識を持つ人材の確保や、サポート体制の充実が必要です。そのため、ツールを使用してSEO対策をするための工程を内製化するのが難しい場合は、どうしても外注せざるを得なくなります。
外注した場合、ツール費用に加えてコストがかかる点もデメリットの1つです。導入を検討する際は、ツールの提供元に相談し、導入に必要なスキルを確認しましょう。
Googleが提供しているツール
SEOに必要なツールは、有料の外部ツールだけではなくGoogleが提供しているものもたくさんあります。しかし、Googleが提供するツールさえあればある程度はカバーできるものの、少し足りない部分があるのも実情です。
Googleが提供するツールの機能に物足りなさを感じる場合は、それら以外の導入も検討しましょう。
しかし、最も正確な数値を出してくれるのはGoogleによって提供されているツールであることは覚えておきましょう。
Google Analytics4(グーグルアナリティクス)
Google Analyticsはサイトに訪れたユーザーの行動を分析するために役立つGoogle公式のツールです。ユーザーが自社のサイトに訪れて、何回他のページに遷移したかを表すセッション数を分析すれば、内部リンクの調節ができます。
他には、直帰率・回遊率などサイトの評価において重要な指針となる数値が分析できるため、SEO対策を行う上で必須のツールといえるでしょう。
またJavaに触れる方であれば、CVタグを設置することによって本来なら計測できないCVRの測定もできるようになります。2023年7月1日以降はグーグルアナリティクス4のみが使用できます。
過去のユニバーサルアナリティクス(UA)は使用できないためご自身のアカウントが最新のものか確認しましょう。
Google Search Console (グーグルサーチコンソール)
Google Search Consoleは、Googleが提供している無料ツールです。ユーザーが自社のWebサイトに流入する前のデータを得ることができます。
ユーザーがどのようなキーワードを検索して流入したのか、どのようなサイトから被リンクを受けているのか、ページの問題点は何かといったSEO対策を行う上で欠かせない情報を知ることが可能です。
他にもフィルターをかけることで、施策を打つ前後の数値を比較できる機能もあります。
PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)
PageSpeed Insightsは、Googleが提供している無料のWebサイト速度測定ツールです。登録は不要。URLを入力するだけでそのWebサイトの表示速度を測定できます。
このツールは、表示速度だけでなくWebサイトの評価スコアや改善できる要素についても把握できるため便利です。Webサイトの評価スコアの目安は、PC版は80点以上、スマートフォン版は60点以上あれば優秀なサイトスピードとされています。
GoogleTrends(グーグルトレンド)
Google TrendsもGoogleが提供している無料のツールです。登録の必要がなく、狙うキーワードを入力するだけでそのキーワードの検索回数の推移を知ることができます。
このツールを使用すると、急上昇するキーワードを調べてトレンドに対応できるため、Webサイトへのアクセス数の増加につなげられます。また、季節的なキーワードの場合には、検索数の増減を調べて、対策を実行するべき時期を判断することも可能です。
Google Keyword Planner(グーグルキーワードプランナー)
Google Keyword Plannerはキーワードの検索ボリュームを調べられます。一部無料で使えますが、本格的にSEO対策をしたいのであれば有料版にする必要があります。
キーワードの検索ツールであれば、他にはUberSuggestやKeywordTool.ioがおすすめです。どれもキーワードの選定や領域リサーチに役立つツールであるため、自身に合うツールを選んでみてください。
Google Optimize(グーグルオプティマイズ)
Google Optimizeは、Webサイトの訪問数やクリック率、成約率などを向上させるために有効なツールです。Google Analyticsと連携することで計測や分析を行えるため、そちらの登録も必須といえます。
Webサイトを改善するには、キャッチコピー、メインビジュアル、文章、ボタンなどのさまざまな要素を最適化する必要がありますが、Google Optimizeでは、A/Bテスト、多変量テスト、リダイレクトテストなどを簡単に操作できます。
なお2023年9月30日よりサービスが終了されるため、注意しましょう。
ラッコツールズ
ラッコ株式会社が提供するラッコツールズは、SEO対策に役立つ多数の機能が備わっている無料のツールです。中でも、見出し(hタグ)抽出機能は特に有用で、上位表示されるWebページの見出しを一括で取得できます。
ただし、ラッコツールズはデータの抽出を行うツールであるため、取得した情報をSEO対策に活用するにはSEOについての豊富な専門知識が必要とされます。そのため内製化させるには手間がかかりますが、自社で使いこなせるようになるとSEOにおいて優位に立てるでしょう。
クラリティ
Clarityとは、Microsoft社が2020年10月にリリースした無料のユーザー行動解析ツールであり、Webサイトの訪問者の行動をセッションリプレイやヒートマップの確認を通して分析できます。
セッションリプレイでは、個々のセッション記録からユーザーの動作をリプレイでき、ユーザーがクリックしてスクロールした場所や、サイト内を移動した方法を知ることで、最もエンゲージメントを高める部分を確認することも可能です。
SEO対策にかかる費用
SEO対策を施すには、ツールやサーバー、ドメインなどの固定費がかかります。それに加えて、自社のみではなくコンサルやキーワード選定、コンテンツ制作を外注するとなれば、さらに費用が必要です。
外注の費用はピンキリで、YMYL領域となれば記事1本あたり5万円前後かかることも珍しくありません。
何かと費用がかかるSEO対策ですが、一度上位表示されれば半永久的に集客できるため、アクセスを呼ぶたびに広告費がかかるリスティングに比べると、将来的には費用をおさえられます。
自社のみで対策する場合
自社のみでSEO対策を行う場合は、サーバー等の固定費に加えて、人件費とツール費用が必要です。SEOコンサルや記事の外注を入れないため、比較的費用を安く抑えられるのが魅力です。
しかしながら、SEOという難しい分野において専門家レベルまで人材を育成するコストがかかります。自社のみでSEO対策を完結させるとなると、内製化させるまでに労力と時間がかかりますが、一度体制を整えられれば効率的にSEO対策を進められるでしょう。
SEOコンサルを入れる場合
SEOコンサルティングは、総合的にサイトのSEO対策をしてくれるサービスです。SEOコンサルティングの業務内容はサービスによって変わります。
- SEOの全体戦略
- キーワード選定と記事作成
- 内部対策
- 外部対策
上記以外にも、サービスによってツールの導入・利用の支援等が加わることがあります。
SEOコンサルティングの費用相場は月額10万円ほどです。しかし、月額でかかる費用は記事の数によって変動することが多く、大規模なサイトになれば100万円以上かかる場合もあります。
SEOの全体戦略:30万
SEOの全体戦略では、サイト設計やキーワード選定、コンテンツ制作等の全てのSEOに携わります。
費用は成果報酬型と固定費型の2つに分けられることが多い傾向にあります。成果報酬型はサイトの売上によって変わるため一概に言えませんが、固定費型だと費用相場は30万円ほどです。
サイトの規模によって費用が変わるため、検討しているサービスがあれば事前に問い合わせて相談しましょう。特にサイトの事前準備であるKPIの設定やサイトコンセプト、設計等は、慎重に行わないと後々修正が加わるなどの二度手間も考えられるため注意が必要です。
キーワード選定と記事制作:1本3~10万
キーワード選定とコンテンツSEOの記事制作費用は、1本あたり3万円~10万円が相場です。記事を制作してくれるライターのスキルレベルやサービスごとに料金は異なります。
高品質なコンテンツを制作してアクセスを集めるのを目的としていますが、サービスによってキーワード選定もしてもらえるケースがあります。しかし、コンテンツの質が悪いと返ってGoogleからの評価は落とされるため、実績のある業者を慎重に選びましょう。
内部対策:月30万~
内部対策の費用は月額30万円からが相場です。しかし、記事数が多くなれば内部対策を講じるための労力も必然的に大きくなるため、大規模なサイトであれば月額で100万円以上かかることもあります。
・タイトルや見出しタグの調節
・メタディスクリプションの見直し
・HTML構造の改善
・内部リンクの調節
SEOでは、単に記事を投稿すれば上位表示されるわけではなく、サイト内部の対策も必須です。内部対策をしてクローラビリティ・ユーザビリティともに優れていれば、Googleに高く評価してもらえます。
外部対策:月30万~
外部SEO対策には、月額固定費用型と成功報酬型の2種類があり、費用の相場は月額30万円ほどです。
外部SEO対策の主な目的は、自サイトへの被リンクを増やすことで、被リンクはGoogleがサイトを評価する上で重要な要素です。ただし、被リンクを購入することはGoogleによって禁止されているため控えましょう。
成功報酬型の外部SEO対策では、クライアントが指定したキーワードのランキングが一定基準に達した場合に報酬を支払う方式が多い傾向にあります。
SEOの施策事例 5選
SEO対策がビジネスのスケールにつながるのかどうか不安に思う方もいるのではないでしょうか。
SEOは効果が出るまでに時間がかかり、必ず成功するという保証がありません。しかし、SEO対策に取り組み、実際に成功させている企業や個人は多く存在するのも事実です。
そこで、ここからはSEO対策に取り組んで成功した事例を紹介します。
半年間でPV数約8倍に!
眞田智子様は、初めてWebコンテンツマーケティング会社に依頼するにあたり、各社の実績を調べながら、自社の目的とイメージに合う会社を探しました。
SEOの知識に乏しく、既存コンテンツの復活とPV獲得に困っていたようです。実績が大きすぎたり費用感が高すぎたり、また記事制作だけを専門にしている会社は求めている内容に足りないと判断し、求めることを実現してくれそうなHubWorksを選びました。
その結果PVは8倍まで伸び、ほとんどアクセスを集めていなかった記事からもコンバージョンを獲得できるサイトに成長しました。詳細は以下でまとめています。
1カ月間で検索順位大幅上昇!
齋藤大河様は、PV数とCV数の底上げとして記事のリライトを必要としていました。
HubWorksによる提案は記事のリライトだけではありません。校正者による丁寧な校正や高品質なコンテンツ作成による被リンクの提案によっても検索順位が上昇しました。
「退職代行 選び方」は9位から3位、「退職代行 流れ」は16位から4位までと、想像以上の効果が現れました。詳細は以下でまとめています。
オンラインスクール教材4カ月で20本
安田昇平様は、大学生向けのWebマーケティングスクールを運営しており、教材の制作を外注していましたが費用対効果が合っていない点に疑問を抱えていました。
そこでマーケティングと制作技術の知見があるHubWorksに依頼したところ、制作物の質が向上しただけではなく、サービスの向上にもつながりました。
SEOのマーケティングの知見は、コンテンツの質を上げるだけでなく、サービス向上にもつながることがうかがえる事例です。詳細は以下でまとめています。
3カ月で約20万PV獲得!
八品幸史郎様と氏家真知子様は集客用コンテンツ制作を必要としていましたが、SEOの知見が不足している部分がありました。そのため、コンテンツ制作が停滞気味になり、その上社内のリソース不足が問題となっていました。
BizJobのサービス開始に伴って、狙うキーワードの選定やコンテンツ制作などをHubWorksに講じてもらい、3カ月で約20万PVを達成しました。
短期間でのSEO上位表示に成功!
短期間でSEO上位表示に成功した、某SaaSサービスを提供するクライアント様の事例もあります。具体的には、属人性によるライターの記事の質にムラを出さないように、各工程を細分化しました。
SEOだけではなく、経営に関する専門的な知識を組み込んだワークフローや目標と現状のギャップを埋める施策は功を奏し、短期間で上位表示を獲得しました。
まとめ
SEO対策において最も重要なのは、Googleの意向に従ってサイトを運営することです。Googleは質の良い検索エンジンをつくり、多くのユーザーに利用してもらうことを目的としています。
そのため、コンテンツ制作や内部対策、外部対策において常にユーザー側に立って考える必要があります。その際、どのようなコンテンツがGoogleに評価してもらえるのか、SEO対策の施策について分からないときは「Googleが掲げる10の真実」を参考にしてみてください。
SEO対策を依頼する場合は、丸投げするのではなく自社サービスの課題点を発見し、どのような対策を講じれば良いのかを分析しておくと、ぴったり合ったSEO会社を見つけられるでしょう。
株式会社HubWorks代表取締役 2013年より大手インターネット広告代理店に入社。月間数千万規模、主要チャネル(Yahoo・Google・Facebook・LINEなど)のウェブ広告運用を経験。 2017年に転職し、SaaSのBtoBマーケティング担当に従事。リード獲得からナーチャリング、コンテンツマーケティングなど幅広く対応 2018年から独立しシェアオフィス専門ポータルサイトの立ち上げやコンテンツ制作BPOコンテンツファクトリーのサービスを立ち上げ。 ウェブマーケティングの知見をいかし、全事業早期黒字化を達成 パーソナルジム「ソロジム」を運営