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オウンドメディアとは?意味や目的、成功事例を徹底解説!

はじめに

自社のことをユーザーに伝えたいときに役立つ「オウンドメディア」。なかなか知られていない企業の強みや他社との違いについて、ユーザーに知ってもらえる便利なものです。

 

しかし、オウンドメディアのメリットや実際にどのような手順で作成すればよいかわからない人も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、オウンドメディアの魅力や作成のステップについて詳しく紹介していきます。オウンドメディアを制作するのに役立つツールも紹介しているため、ぜひ最後までお読みください。

 

オウンドメディアとは?

まずは、オウンドメディアとは何か解説していきます。

オウンドメディアの意味

オウンドメディアとは、広い意味では自社が所有するメディアのことで、ホームページやブログ、SNSのアカウントなどが挙げられます

 

一方で、日本ではウェブマガジンやブログのことのみをオウンドメディアと捉えることが多い傾向にあります。今回は、そうした狭義で使われるオウンドメディアについて紹介していきます。

 

オウンドメディアの目的

 

 ・顧客との接触機会を作れる

 ・企業のイメージアップを図れる

 ・顧客獲得につながる

 →購買につながる

 

オウンドメディアには顧客を集客・育成し、将来的には購買につなげる効果がありますが、その過程でさまざまな目標をクリアできます。

 

まず、1つ目の目的は、顧客との接触機会を作れるということ。定期的にメディア上にコンテンツを公開していけば、ユーザーとWEB上で出会うことができ、コミュニケーションを取れます。

 

2つ目の目的は、企業のイメージアップです。サイト内に企業情報を公開することで、商品やサービスだけではなくどのようなことに力を入れているのかを顧客に知ってもらえます。

 

他社との違いや力を入れていることが顧客に伝われば、ユーザーからの信頼獲得にもつながるでしょう。

 

3つ目の目的は、顧客獲得です。自社のサービスや商品に興味を持ってもらえれば将来的な顧客をゲットできます。こうした顧客に役立つ情報を定期的に発信することで、顧客に定期的にサイトへ来訪してもらえ、リピーター獲得へとつながります。

 

コンテンツマーケティングとの違い

コンテンツマーケティングは、マーケティングの手法の一つです。一方で、オウンドメディアはあくまで媒体なので、コンテンツマーケティングを行う媒体の一つがオウンドメディアにあたります。

 

コンテンツマーケティングとオウンドメディアは意味を混同しがちですが、両者は手法と媒体の関係にあることを押さえておきましょう。

 

企業のオウンドメディアが注目されている理由

オウンドメディアが注目されている理由は、ユーザーの生活にインターネットが欠かせないものになっているからです。

 

SNSが活発に利用されるようになり、InstagramやTwitterを利用して、情報を収集するユーザーが増えている傾向にあります。またそうした媒体を利用して、ユーザーとコミュニケーションを取っている企業も多数あるのです。

こうした動向から、自社メディア内で企業の紹介をしたり商品やサービスをPRしたりしてユーザーと接点を持とうとする流れができてきました。

 

ユーザー側が気軽に情報を手に入れられるだけではなく、独自のコンテンツを作成することで競合他社との違いを見せられるため、企業側にもメリットがあるのです。こうした流れからオウンドメディアの注目が増しています。

 

オウンドメディアは売上につながる?

オウンドメディアは広告と異なり、一度作成して公開すれば半永久的に集客を狙えます。そのため、広告のように費用をかけなくても一度メディアを構築してしまえば、自然とユーザーの流入が見込め、宣伝効果を発揮します。

 

このように自然とユーザーに商品やサービスを閲覧してもらえるため、継続的に売上を見込めるといえるでしょう。

 

企業がオウンドメディアを作成するメリット

ここでは、企業がオウンドメディアを作成するメリットを紹介します。

 

オウンドメディアのメリットやデメリット・成功のコツを解説

 

 

企業の認知度を上げることができる

1つ目のメリットは、企業の認知度を上げられるということです。サイト内で、自社の取り組みや他社との違いなどをメディア内で紹介することで、自社のことを多くの人に知ってもらえます。

 

企業名やサービス名などを知らないユーザーだとしても、気になる取り組みをしていた場合は、興味を持ってもらえ、将来的に顧客につながる可能性もあるのです。

 

商品やサービスしか知らない顧客に対しても、自社の強みをアピールできるため、より深く企業のことを知ってもらえる機会となるでしょう。

 

企業イメージを作り上げることができる

2つ目は、企業のイメージを作り上げられるということです。継続して情報発信をしていくことで、企業のイメージアップにもつながります

 

また、専門性の高いコンテンツを配信していれば、顧客から「これを知りたいときは、この会社のサイトを見よう」というように信頼してもらえることもあるでしょう。

 

顧客が自社に対して何を求めているのかをしっかり考え、その悩みや興味を解決できるようなコンテンツを配信していけば繰り返しサイトを訪れるリピーターを育成することもできます。

 

集客につながる

3つ目は、集客につながるということです。実際にオウンドメディアを作成するときに、SEO対策をすれば検索エンジンから自然とユーザーの流入を見込めます。この自然検索でユーザーとマッチングできたら、企業にまだ興味がない新規顧客の獲得にもつながります

 

採用活動に活かせる

4つ目のメリットは、採用活動に生かせるということです。オウンドメディアには自社の魅力を存分に記載できるといったメリットがあります。そのため、他社との違いや自社の取り組みに対して興味を持った人と出会える可能性が高い傾向にあります。

 

さらに、社員のインタビュー記事やブログ記事などを掲載することで、会社の雰囲気を伝えることができ、企業と就職活動者とのミスマッチを防げるでしょう。

 

採用媒体では伝えていないような新人研修の様子や育児休暇制度などについても詳しく記載できるので、就職活動側も企業のことをしっかりと把握してから面接に励めるといったメリットがあります。

 

こうして企業のことをよく把握した人と面接ができるため、企業側も無駄な時間を取らずにスムーズに採用活動ができます。

 

長期的な効果が見込める

5つ目のメリットは、長期的な効果が見込めるということです。

 

オウンドメディアは広告と異なり、自社サイト内に公開したら半永久的に集客が見込めるもの。ユーザーに役立つコンテンツを発信する必要があるため、定期的な更新は必要ですが、メディア構築してしまえば長期的な効果を発揮するのです。

 

広告は期限が切れて、一度掲載をやめてしまうとアクセス数が落ちてしまうことが多い傾向にありますが、オウンドメディアは公開したらWEB上に残し続けられるため、継続的に顧客へ企業をアピールできます。

 

広告費の削減につながる

最後のメリットは、広告費の削減につながるということです。オウンドメディアは、ある程度コンテンツを作成してストックしておけば更新をやめたとしても継続的に集客を見込めます

 

中長期にわたってアクセスを見込めるため、コストをほとんどかけずにユーザーがサイト内に流入してくれます。

 

一方で、広告媒体を利用した場合、広告を載せていたときはアクセスを見込めたとしても掲載をやめた途端アクセスが止まってしまうことも少なくありません。

 

広告費ばかりに頼ると、たくさんの費用がかかってしまうため、オウンドメディアと広告媒体をうまく組み合わせて利用するとよいでしょう

 

オウンドメディアの成功事例3選

 

ここでは、実際にオウンドメディアを導入して成功した事例を紹介していきます。

 

オウンドメディアのデザインで参考になる事例20選|コツもご紹介!
オウンドメディアの成功事例10選と3つのポイント|自社の運用戦略に活かそう
オウンドメディアにありがちな失敗11選|注意すべきポイントも解説

 

 

事例①  株式会社メルカリ「mercan」

1つ目は、株式会社メルカリ「mercan」です。採用強化のために作成された「はたらく」ことを紹介するメディアとなっています。社内の取り組みや社員イメージなどを積極的に載せることで、ミスマッチを防いでいるのが特徴的

 

企業情報だけではなく、イベント情報や研修内容などメルカリのことをより詳しく知れる点も魅力といえます。

 

事例②  株式会社ユーティル「Web幹事」

2つ目は、株式会社ユーティルの「Web幹事」です。Web幹事は、ホームページ制作に関して悩んでいるユーザーに無料で見積もりや発注などのサポートをしてくれます。実際にWeb幹事を利用してホームページを制作した利用者の声を載せているのが特徴的です。

 

「なぜWeb幹事を選んだのか?」「Web幹事の改善点は?」など、実際に利用を検討している人が知りたい情報を包み隠さず掲載しています。メリットだけではなく、改善点まで掲載していることで、顧客からの信頼も獲得できるでしょう。

 

事例③  日本航空株式会社「trico(トリコ)」

3つ目は、日本航空株式会社「trico(トリコ)」です。このメディアは、旅に関する投稿を写真とともに掲載しています。その時期に合わせて「新しく挑戦してみたいこと・してみたことは?」などテーマを決めて旅の思い出などを投稿しているのも魅力といえます。

 

ウイルスの流行があり、なかなか旅行に行くことが難しいものの、旅好きな人が熱い気持ちで投稿しているため、旅行気分を味わえるサイトです。

 

海やホテルなどのきれいな写真と一緒に写真や文字が掲載されているため、次はここに旅行したいといったモチベーションを高める工夫もされています。

 

オウンドメディアの始め方・作り方

ここでは、オウンドメディアを作成するための手順を紹介していきます。

 

オウンドメディア記事制作の手順を解説!書き方のコツも紹介
オウンドメディア設計の手順を解説!成功するためのポイントとは?

 

目的やゴールを明確に設定

まずは、目的やゴールを明らかにすることが大切です。「企業と社員のミスマッチをなくす」「商品やサービスへのファンを増やす」などオウンドメディアを作成する目的はさまざま。作成前にしっかりゴールを決めることで、よりユーザーに役立つメディアを制作できます

 

オウンドメディアは作成して終わりではなく、さまざまなコンテンツを発信していく場なので、軸がぶれていると結局何を伝えたいのかがユーザーに伝わらなくなってしまいます。

 

そうなると、せっかく訪れてくれた顧客を逃すことになってしまうため、作成前に目的やゴールを設定しましょう。

 

ペルソナの設定

次に、ペルソナの設定をしましょう。ペルソナとは仮想客のイメージ像のことです。実際に顔を見て接客ができないからこそ、このペルソナの設定が大切になります。年齢や性別、性格だけではなく、家族構成や何に価値を感じるかなどを細かく考えましょう。

 

ペルソナをしっかり設定することで、実際に顧客と生で話しているような感覚でメディアを構築でき、よりユーザーに役立つ情報を載せたものを作成できます。

 

カスタマージャーニーを作成

次に、カスタマージャーニーを作成しましょう。カスタマージャーニーとは、ペルソナの思考や感情、動きを実際に形にしたものです。ペルソナの行動を可視化することで、適切なタイミングで情報を発信できます

 

メディアを制作するとなると、どうしても企業目線で作ってしまいがちです。しかし、このカスタマージャーニーを作成することで顧客目線を持てるようになり、実際に悩める顧客の立場を想定してメディアを作成できます。

 

また、オウンドメディアはさまざまなチームと一緒に作成することが多いため、共通認識を持つためにも役立ちます

カスタマージャーニーをメディアに関わるメンバー全員が理解することで、より意思決定も迅速に行えるでしょう。このように顧客の動きを見える化することで、顧客目線でメディア制作できたり、共通認識を持てたりとメリットが多数あります。

 

サイトコンセプトの設計

次にサイトコンセプトを明確にすることも大切です。とにかく集客したいという気持ちが先走って、さまざまなコンテンツを幅広く扱うと一定の顧客を集めづらくなります。

 

ある程度自社の強みや他社との違いをテーマにすることで、その分野の専門家としてユーザーに認識されるようになるでしょう。

 

自社内でコンセプトを決定したら、サイト内でもそれをアピールすることが大切です。また、そのコンセプトをキャッチーな言葉で伝えられれば、新規顧客にも興味を持ってもらえるメディアになります。

 

しっかりと競合を分析し、コンテンツ内容を決定する

メディアを構築するとなったら、ライバル会社の研究も大切です。

 

まずは、コンセプトとなるワードを検索して競合サイトを比較してみましょう。上位のメディアはどのようなコンテンツを扱っているのか、逆に下位のサイトはなぜ上位に来ないのかなどを徹底的に考えることで、ユーザーの役に立つコンテンツが何かを把握できます。

同じコンセプトをテーマとしている他メディアとの違いを出すことが、顧客獲得にはとても大切です。競合サイトをしっかり分析することで、より来訪者が多いメディアを作成できるでしょう。

 

オウンドメディアの設計、作成に便利なツール・サービスを紹介

最後に、オウンドメディアを作成する上で役に立つツールについて紹介していきます。

 

【ツール名】 【詳細】
検索ボリューム調査 メインキーワードの検索数がどのくらいか知れる。キーワード決定の際に役立つ
サジェストキーワード ユーザーの潜在的な悩みを分析するのに役立つ役立つ
キーワード出現率チェック 読みづらいコンテンツになっていないかをチェックできる
コピーコンテンツチェック 競合サイトのコピーコンテンツになっていないかチェックできる。公開前に必ずチェックするべき。
コンテンツ制作サービス コンテンツ制作を丸ごと外部へ依頼できる

 

コンテンツ制作におすすめの会社・サービス10選!外注のメリットは?

 

検索ボリューム調査

1つ目は、検索ボリューム調査です。代表的なツールにキーワードプランナーが挙げられます。

 

コンセプトとしたワードや、コンテンツのキーワードの検索ボリュームを調査しましょう。特に初めてコンテンツを作成するときは、検索ボリュームが多いものをテーマとすることで、たくさんの顧客の流入を見込めます

 

ある程度コンテンツを作成できたら、キーワードボリューム数は少ないものを扱うのもおすすめです。

 

ボリューム数は少なくても、来訪してくれるユーザーの悩みをしっかり解決できるようなコンテンツを公開することで、繰り返しサイトを訪れてくれるような顧客をゲットできるでしょう。

 

サジェストキーワード

2つ目は、サジェストキーワードです。代表的なツールにラッコキーワードが挙げられます。

サジェストキーワードとは、メインキーワードとセットで検索されているワードのことを指します。サジェストキーワードの調査は、ユーザーの悩みを調査するのにとても便利です。

 

例えば「化粧水」のサジェストキーワードが「化粧水 使い方」や「化粧水 プチプラ」だったとしましょう。この場合、化粧水の使い方やリーズナブルな価格で購入できる化粧水について知りたいユーザーがいることがわかります。

 

こうした調査をすることで、よりユーザーに役立つコンテンツのテーマや内容を決定できるため、サジェストキーワードの調査はとても重要といえるでしょう。

 

キーワード出現率チェック

3つ目は、キーワード出現率の調査です。ohotukuが無料ツールを提供しています。以前は、同じキーワードがたくさんメディア内にあるものがGoogleから評価されていましたが、現在では異なるため、キーワードの重複を防ぐために利用するのがおすすめ。

 

同じキーワードが何度も出てくるメディアだと、ユーザーが読みづらいと感じてしまい、途中離脱につながります

 

内容がとてもよかったとしても、最後までユーザーに閲覧してもらえないと顧客獲得にはつながりません。読みやすさを重視するためにも、同一キーワードが複数出現していないかを、しっかりチェックすることは大切です。

 

コピーコンテンツチェック

4つ目は、コピーコンテンツチェックです。CopyContentDetector®が無料ツールを提供しています。

 

コピーをせずに自分の言葉でコンテンツを制作したとしても、他社と同じような文言が使われていたらコピーコンテンツとして認識されてしまう可能性があります。コピーコンテンツとしてGoogleに認識された場合、そのコンテンツは評価されません。

 

一生懸命作成したとしても、評価してもらえなければ検索上位に掲載されることはないため、コピペチェックはとても大切です。公開する前にコピペチェックをすることでこうした事態は防げるため、必ずツールを使ってから公開するようにしましょう。

 

コンテンツ制作サービス

5つ目は、コンテンツ制作サービスです。実際にメディアを立ち上げたものの、質のよいコンテンツを作れる自信がないという場合は、一度プロに頼んでみるのもおすすめです。

 

以下のサイトは、ホワイトペーパーや記事、映像編集など幅広いコンテンツを扱っているのが特徴的です。オンライン相談や資料請求も行っているため、費用や時間が気になる人は事前に相談してみるとよいでしょう。

 

コンテンツファクトリーはコンテンツ制作の実績が豊富!

 

オウンドメディアとは自社で保有するメディアのこと!コツコツ運用することが大切

オウンドメディアは構築して終わりではなく、その中に掲載するコンテンツをユーザーにとって役立つものにすることが大切です。

 

コンセプトを決め、顧客の悩みに合うものを制作することで、その分野の専門家とユーザーに認識され、リピーターを増やせます。どのようなコンテンツを制作してよいかわからない場合は、コンテンツ制作サービスに一度頼んでみるのもおすすめです。

 

オンライン相談や資料請求も行っているため、気になる人はぜひチェックしてみてください。

執筆者:Hub Works 近藤

株式会社HubWorks代表取締役 2013年より大手インターネット広告代理店に入社。月間数千万規模、主要チャネル(Yahoo・Google・Facebook・LINEなど)のウェブ広告運用を経験。 2017年に転職し、SaaSのBtoBマーケティング担当に従事。リード獲得からナーチャリング、コンテンツマーケティングなど幅広く対応 2018年から独立しシェアオフィス専門ポータルサイトの立ち上げやコンテンツ制作BPOコンテンツファクトリーのサービスを立ち上げ。 ウェブマーケティングの知見をいかし、全事業早期黒字化を達成 パーソナルジム「ソロジム」を運営

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