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BtoBサイトの成功事例15選を紹介!デザインのコツとは?

btob サイト アイキャッチ

「BtoBサイトの成功事例を参考にしたい」

「BtoBサイトではどういったデザインがよいか知りたい」

本記事は、上記のような悩みを抱えている担当者の方に向けた内容となっています。

 

BtoB企業が運用するWebサイトで、問い合わせや見積依頼、資料ダウンロードといったコンバージョン(サイト運営者がユーザーに望む行動)を増やすためには、BtoBサイト特有のポイントを押さえ、それに適したデザインを採用することが肝要です。

 

そこで、本記事ではBtoBサイトで成果を上げている企業の事例をご紹介します。記事後半では、BtoBサイトで効果的なデザインについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

 

BtoBサイトとは

BtoBサイトとは

まずは、BtoBサイトとはどのようなものなのか、その目的や役割、BtoCサイトとの違いについて詳しく解説します。

 

BtoBサイトとは

BtoBサイトとは、企業が他の企業に向けて商品・サービスを提供するために運営しているWebサイトのことです。BtoBサイトには、コーポレートサイトやブログサイト、LP(ランディングページ)などさまざまな種類があります。

 

インターネットの普及に伴い、こういったWebサイトはBtoB企業にとって欠かせない営業ツールとなり、重要な役割を果たしています。

 

BtoBサイトの目的と役割とは

BtoBサイトの目的は、自社商品・サービスの紹介を通じて見込み顧客を増やし、最終的には新規顧客を獲得することにあります。

 

そして、BtoBサイトの役割は「顧客接点の創出」と「検討材料の提供」の2つです。昨今、インターネットの普及により、企業は商品・サービスに関する情報を容易に入手できるようになりました。

 

一方で、企業はあらゆる情報から自社に最適な商材を比較検討できるようになったことで、企業選定までの期間もこれまでと比較して長期化している傾向にあります。

 

こういった世の中の変化に対応するためには、オフラインの営業活動に加え、Webサイトを活用したマーケティング活動も行っていく必要があるのです。

 

BtoCサイトとの違い

BtoCの場合、顧客は気に入った商品があればすぐにでも購入手続きを進めます。一方、BtoBでは商品・サービスが比較的高額である他、複数の担当者が協議を重ねるなど決済フローが複雑なため、購入に進む前に「商談」を行うことが一般的です。

 

こういった理由から、BtoBサイトでは商談、つまり問い合わせや資料請求につながるようなコンテンツを充実させることが大切です。

 

また、問い合わせや資料請求といったコンバージョン率を高めるためには、サイトのデザインや導線設計にも工夫を施す必要があります。

項目 BtoBサイト BtoCサイト
対象 企業・団体 消費者
ユーザーが購買する

判断基準

企業としての信頼性

過去の導入実績

費用対効果

アフターサポートなど

ブランド

デザインの好み

口コミ

手に入りやすさなど

ユーザーの思考 論理的・合理的・体系的 感情的・情緒的
閲覧環境 PCメイン スマートフォンメイン

 

BtoBサイトの成功事例15選

BtoBサイトの成功事例15選

本章ではBtoB企業がWebサイトを制作する際、参考にすべきBtoBサイトを15選ご紹介します。

 

幅広い業界のWebサイトをピックアップしているので、ぜひ自社のサイト制作に活かしてみてください。

 

サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社

出典:サイボウズ株式会社

 

サイボウズ株式会社は、チームワークを支援するクラウド型グループウェア「サイボウズOffice」「キントーン」などを提供している会社です。

 

同社が運営するオウンドメディア「サイボウズ式」では、日々の働き方やチームワーク、ワークスタイルなどに関心のあるビジネスパーソンをターゲットに、会社・組織の在り方、多様性に配慮した働き方についての情報を発信しています。

 

各記事の最下部に設置された感想フォームがCTAユーザーに対して特定の行動を促すために設置するボタンや文言)となっており、寄せられたコメントをもとに記事を更新したり、SNSで発信したりすることでユーザーとのコミュニケーションを深めていることが伺えます。

 

freee株式会社

freee株式会社

出典:freee株式会社

 

freee株式会社は、会計ソフトや給与計算ソフト、請求書発行ソフトなどのSaaS型クラウドサービスを開発・運営しているフィンテック企業です。

 

同社のWebサイトは、個人向け・法人向けに分けて製品を紹介しており、ユーザーが見たいページにすぐたどり着けるサイト設計になっています。

 

導入事例ページでは「製品から探す」「従業員数から探す」「業種から探す」といったように細かく絞り込めるため、より導入イメージが湧きやすいように工夫がされています。

 

プラス株式会社

プラス株式会社

出典:プラス株式会社

 

プラス株式会社は、オフィス家具、文具・事務用品、教育機器などの製造・販売を行っている総合事務用品メーカーです。

 

同社のWebサイトでは、商品の訴求に動画やパノラマ画像などを活用し、ショールームを訪れることが難しい遠方のユーザーに配慮されたつくりになっているのが印象的です。

 

また、デジタルカタログや紙のカタログ、PDFファイルなどユーザーの用途に合わせた形でカタログを用意することで、ダウンロードしてもらいやすくなるよう工夫しています。

 

株式会社イノーバ

株式会社イノーバ

出典:株式会社イノーバ

 

株式会社イノーバは、コンテンツマーケティングやインサイドセールスなどのデジタルマーケティング領域において、企業のマーケティング活動を支援しているWeb制作会社です。

 

同社のWebサイトでは、ファーストビュー(ユーザーが最初に目にする部分)にサービス紹介資料のダウンロードフォームを用意するといった大胆な策がとられています

 

このように、あえてはじめから誘導したいページへの導線をつくり、サイトの利便性を高めていることが特徴です。

 

また、サービス導入事例の詳細ページではインタビュー動画を掲載するなど、コンテンツも充実しておりユーザーのニーズを的確に捉えています。

 

株式会社キーエンス

株式会社キーエンス

出典:株式会社キーエンス

 

株式会社キーエンスは、ファクトリーオートメーション(FA)センサーをはじめとする、生産現場の生産性・品質向上のための機器を製造・販売している電気機器メーカーです。

 

商品数が多い同社は、商品一覧機能を採用し、顧客が特定商品を見つけやすいようなサイトデザインになっていることが特徴です。

 

また、各製品のカタログをPDFファイルでダウンロードできるようになっており、顧客が必要としている情報をサイト内に全てそろえています。

 

HubSpot Japan株式会社

HubSpot Japan株式会社

出典:HubSpot Japan株式会社

 

HubSpot Japan株式会社はマーケティング、営業、カスタマーサービスなど、企業の成長を支援するクラウド型のCRMプラットフォーム「HubSpot」の開発・販売を行う会社です。

 

同社が運営するオウンドメディアの特徴は、ユーザーの視線に合わせて最適な場所にCTAを設置していることです。

 

複数の箇所にCTAがあることで、次のアクションへスムーズに誘導できています。また、サイトに訪れたユーザーをコンバージョンにつなげるための施策として、AIチャットボットを導しています。

 

こういった取り組みは、ユーザーのサイト回遊率向上も期待できるので、積極的に取り入れるとよいでしょう。

 

株式会社リクルートホールディングス

株式会社リクルートホールディングス

出典:リクルートホールディングス

 

リクルートホールディングスは、人材紹介・人材派遣事業やITソリューション事業などを手がけるリクルートグループの持株会社です。

 

世界各国で事業を展開している同社は、日本人だけでなく外国人ユーザーの訪問数を増やすために、Webサイト内の言語を英語表記に切り替えられるサイト設計となっています。

 

また、サイト全体でグローバルを意識した画像が用いられており、海外からのユーザーも親しみやすいデザインが特徴です。

 

株式会社ベーシック

株式会社ベーシック

出典:株式会社ベーシック

 

株式会社ベーシックは、BtoB企業に特化したWebマーケティング支援ツールやフォーム作成管理ツールを提供しているWebマーケティング会社です。

 

同社は、会員数約50万人(2023年10月現在)を誇る日本最大級のWebマーケティングメディア「ferret」を運営しています。ferretでは、Webマーケティングの基礎知識や最新トレンド、ツールやサービスなど、マーケターが知りたい情報を毎日のように発信しています。

 

会員登録をしたユーザーのみ無料で資料をダウンロードできる仕様にすることで、見込みユーザーの勤務先メールアドレスをうまく獲得している点が特徴です。

 

ナブテスコ株式会社

ナブテスコ株式会社

出典:ナブテスコ株式会社

 

ナブテスコ株式会社は、精密減速機や自動ドアなどを製造・販売する産業機械メーカーです。同社のコーポレートサイトは、ファーストビューに「スライド・カルーセル」を使用し、限られたスペース内で複数の製品ページへの誘導を行っていることが特徴です。

 

単に画像を並べるだけでなく、自動で切り替わるカルーセルを採用することで、サイトに訪れたユーザーの視線をうまく集めていることが伺えます。

 

また、企業情報ページには会社案内動画を掲載するなど、自社サービスを視覚的にユーザーへ訴求しているよい例といえます。

 

株式会社マネーフォワード

株式会社マネーフォワード

出典:株式会社マネーフォワード

 

株式会社マネーフォワードは、個人・法人向けにさまざまな金融系クラウドサービスを提供している会社です。同社のコーポレートサイトは、シンプルかつ分かりやすいデザインが特徴です。

 

トップページには事業内容やサービス内容、プレスリリースを掲載し、ユーザーが求めている情報へ即座にアクセスできることを意識したサイト設計になっています。

 

また、各サービスページでは図やイラストを積極的に活用するなど、ユーザーがサービスの特徴や流れを直感的に理解しやすくなるよう工夫しています。

 

株式会社サンオート

株式会社サンオート

出典:株式会社サンオート

 

株式会社サンオートは、施設用電位治療器「スカイウェル」を中心とした健康機器や環境衛生商品を販売しているメーカーです。同社のWebサイトは、青と白を基調とした清潔感のあるデザインが特徴です。

 

意図的に余白を生み出すことで、画像や動画を引き立たせていると同時に、伝えたい情報の視認性を向上させています。

 

また、トップページだけでなく各商品ページには「お問い合せ」「資料ダウンロード」「お見積り」などのCTAが設置されており、新規顧客を獲得しやすいサイト設計となっています。

 

株式会社トヨコン

株式会社トヨコン

出典:株式会社トヨコン

 

株式会社トヨコンは、包装資材や省人化機器の販売、倉庫管理業務、梱包業務などさまざまな物流サービスを提供している会社です。

 

同社のWebサイトでは、トップページにBtoB企業が抱える悩みを掲載することで、それぞれの悩みに合ったサービスページへスムーズに誘導していることが特徴です。

 

このように、ユーザーのニーズに迅速に応えることでサイト離脱率を防げる他、コンバージョン率の向上も期待できます。

 

東海バネ工業株式会社

東海バネ工業株式会社

出典:東海バネ工業株式会社

 

東海バネ工業株式会社は、板バネやコイルバネ、皿バネなどさまざまな形状の金属バネを設計・製造・販売している会社です。

 

同社のコーポレートサイトは「バネのことなら全てが分かる」辞書のような役割を果たしており、初めてバネを注文するユーザー向けのコンテンツも充実させていることが特徴です。

 

また顧客ごとに専用Webページを用意することで、既存顧客の囲い込みも行っています。こういったユーザーの利便性を重視したサイト設計により、世界各国からバネの相談を受けるほどまでに成長しています。

 

株式会社イムラ封筒

株式会社イムラ封筒

出典:株式会社イムラ封筒

 

株式会社イムラ封筒は、DM封筒や事務用封筒、保管用封筒などさまざまな封筒を製造している老舗メーカーです。同社のWebサイトは情報が徹底的に整理されており、ユーザーがサイト内で迷子にならないよう誘導ボタンが多い点が特徴です。

 

「封筒・袋をつくりたいユーザー」と「封入発送の代行を依頼したいユーザー」に大別することで、それぞれのユーザーが求めているコンテンツへと最短でたどり着けるサイト設計となっています。

 

株式会社Hub Works

株式会社Hub Works

出典:株式会社Hub Works

 

株式会社Hub Worksは、マーケティング支援事業やコンテンツファクトリー事業などを展開するマーケティング会社です。同社のコーポレートサイトには、マーケティングに関するさまざまなノウハウが「お役立ち資料」として掲載されています。

 

全ての資料をダウンロードなしで閲覧可能にし、ユーザーが必要な情報をすぐに見つけられるように工夫しているのが特徴です。また、マーケティング担当者が興味を持ちそうなコンテンツを充実させることで、サイトの回遊率を高めています。

 

BtoBサイトのデザインのコツ

BtoBサイトのデザインのコツ

BtoBサイトで成果を上げるためには、以下3つのポイントを押さえておくことが大切です。

 

・ヘッダーからコンバージョンできるようにする

・フッターに内部リンクを貼る

・CTAを工夫する

 

上記3つについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

ヘッダーからコンバージョンできるようにする

ヘッダーからコンバージョンできるようにする

まず1つ目は、ヘッダーからコンバージョンできるようにすることです。ヘッダーとは、Webサイトのトップページや各ページの上部に表示される、サイトのタイトルやロゴ、ナビゲーションメニューなどの要素がある帯状のエリアを指します。

 

ヘッダーは、ユーザーがWebサイトに訪問した際に最初に目にする部分であり、サイトの目的を達成するために重要な要素です。そのため、ヘッダーには以下のようなリンクを設置し、ユーザーがいつでもアクションを起こせるようにしておきましょう。

 

・会社ロゴ

・ナビゲーションメニュー

・連絡先情報

・お問い合わせボタン

 

フッターに内部リンクを張る

フッターに内部リンクを張る

2つ目は、フッターに内部リンクを張ることです。フッターとは、Webサイトの各ページの最下部に共通して表示されるエリアを指します。サイトマップとしての役割があり、ユーザーの利便性向上やWebサイト内の回遊率アップのためには重要な要素となります。

 

「フッターにたどり着いたユーザー」というのは、要するにページ全体を読み終えた「見込みの高いユーザー」である可能性が高いです。そのため、フッターにはコンバージョンにつながる導線を設置し、見込みユーザーの取りこぼしを防ぐことが大切です。

 

CTAを工夫する

CTAを工夫する

3つ目は、CTAを工夫することです。CTA(Call to Action)とは、直訳すると「行動喚起」という意味で、ユーザーに対して特定の行動を促すために設置するボタンや文言のことを指します。

 

例えば、商品・サービスに関する質問や価格情報の取得を促す「お問い合わせボタン」、ユーザーの購買意欲を高めるための「無料トライアル」などがCTAとして挙げられます。

 

ユーザーがWebサイトを訪れるのには何か目的があるはずなので、そのニーズを満たすためにもCTAは必ず設置しておきましょう

 

BtoBサイトでCTAを設置する際は、以下のポイントを意識してみてください。

 

・各ページのコンテンツに合うCTAを設置する

・複数のCTAを設置する(無料トライアル、メルマガ会員、お問い合わせなど)

・アクションのハードルを低く感じさせる文言を記載する(「3ステップで資料ダウンロード」「1分で登録完了」など)

 

まとめ

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本記事では、BtoB企業が参考にすべきWebサイトとBtoBサイトで成果を上げるためのコツをご紹介しました。

 

BtoBサイトで成果を上げるためには、問い合わせや資料請求といったCTAを正しい位置に設置し、サイトに訪れたユーザーをスムーズに次の行動へ誘導しなくてはなりません。

 

そのためには、実際に成果を上げているBtoBサイトを参考にし、具体的にどのようなサイト設計となっているかを研究することが成功への近道です。

 

他社の成功事例と自社のWebサイトを比較すれば、自社サイトに何が足りていなかったのか、今後どういった対策を行うべきかが明確になるでしょう。

執筆者:Hub Works 鈴木

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。

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