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【実績公開】BtoBマーケティングとは?戦略から手法、事例も紹介

BtoBマーケティング アイキャッチ

BtoBマーケティングとは?

BtoBマーケティングとは

BtoB(Business to Business)とは、商品やサービスなどの企業間取引のことを指します。
BtoBマーケティング(Business to Businessマーケティング)とは、企業間取引に特化したマーケティング手法のことです。

 

BtoC(Business to Consumer)と比べ、BtoBは単価が高く、クライアント社内における意思決定者も複数いることから、BtoB独自のマーケティング手法が編み出され「BtoBマーケティング」といわれるようになっております。

 

具体的には、市場を捉え、ターゲット企業が、いつ、どこで、どのような課題を持つかを考え、自社の商品を購入、契約してもらえるようなコミュニケーション(プロモーション)を行うことです。

 

BtoBマーケティングが普及した背景には、インターネットの普及があります。

従来の企業間の取引は、顔見知りの担当者や既存の取引先など、人との関係性を軸として受発注が成立していました。

 

インターネットの普及により、法人においても能動的にネットで情報を調べ、取引先を探すようになりました。これにより、BtoBにおけるアプローチ手法の多様化が進み、競争が激化し企業間取引独自のマーケティング手法が提唱されるようになりました。

 

2020年以降では、新型コロナウイルスのまん延により、リモートワークが浸透しました。これに伴い、ウェビナー、ウェブ会議での商談、電子契約など顧客接点から取引開始までの流れも大きく変わりました。

このような世の中の変化から、BtoBマーケティングではオンラインの攻略も不可欠と思われております。

 

BtoBマーケティングとBtoCとの違い

BtoBマーケティング BtoCマーケティング
顧客層 企業 一般消費者(個人)
意思決定プロセス 複数の意思決定者が関与

検討期間が長い

高額な取引が多い

一人、もしくは少数で決定
検討期間が短い
BtoBに比べて少額
満足度の要素 主にアフターサービス

サポートなどの信頼関係

主に製品の品質
営業・マーケティング・ターゲティングの考え方 企業ごとに個別アプローチ
one to one
(主に大手は)マス向けにアプローチ

BtoBマーケティングとBtoCマーケティングの主な違いは、対象となる顧客層です。

BtoBマーケティングは企業間取引を対象とし、特定のニーズや課題に対応するための製品やサービス提供が求められます。

 

BtoCマーケティングは一般消費者を対象としたマーケティングで、広範囲な顧客層へのアピールが重視されます。

BtoBマーケティングでは、意思決定プロセスが通常BtoCマーケティングよりも複雑です。

例えば、以下のような観点があげられます。

 

<BtoBマーケティングの意思決定プロセス>

・複数の意思決定者が関与

・検討期間が長い

・高額な取引が多い

 

このように意思決定のハードルが高いため、お客様との信頼関係の構築が重要です。これに伴い、アフターサービスやサポート体制が重要視されるケースも多いです。企業間取引では、製品やサービスの購入後にも継続的なサポートが必要となることが多いためです。

 

これに対して、BtoCマーケティングでは個々の消費者が直接製品やサービスを購入するため、広告やプロモーション活動が重要となります。一度の取引で完結するケースが多いため、顧客満足度を向上させるためにサービスや品質が重要となります。

 

また、BtoBマーケティングでは、ターゲット企業の業種や規模に応じたカスタマイズが必要です。そのため、市場調査や顧客ニーズの分析が重要で、適切な価値提案やソリューションを提供することが求められます。

 

一方、BtoCマーケティングでは、広範囲な消費者に訴求するため、まずは認知獲得を狙いマスコミュニケーション手法が主に用いられます。

 

BtoBマーケティングが必要な理由と効果

BtoBマーケティングが必要とされる背景には、スマートフォンの普及やIT技術の発展などによる購買プロセスの変化が挙げられます。これまでの企業間取引においては、営業からのアプローチによって、その企業や商品のことを認知していました。

 

しかし、誰もがいつでも簡単に多くの情報にアクセスできるようになったことで、営業からのアプローチの前に顧客が自ら商品情報を収集するようになりました

そのため、BtoBマーケティングを行い、企業側から情報を発信し多くの顧客と接点を創出する必要があります。

 

また、新型コロナウイルスの流行により、対面での営業が困難になったこともBtoBマーケティングが活発化した要因の1つです。インターネットを通じた広範なアプローチへと変化を余儀なくされました。

 

このような環境の変化によって、多くの企業がBtoBマーケティングを行っています。今やWeb上に情報が出ていなければ、新たな顧客と接点を持つことは難しいといえるでしょう。

 

BtoBマーケティングで求められる顧客との関係性構築ステップ

BtoBマーケティング 顧客との関係性構築ステップ

BtoBマーケティングでは、段階を踏んで顧客と関係性を構築していく必要があります。ここでは、BtoBマーケティングの基本となる関係性構築の4つのステップをご紹介します。

 

ステップ1:見込み顧客の獲得

まずは見込み顧客の獲得です。リードジェネレーションと呼ばれることもあります。自社や、商品・サービスを知ってもらい、興味関心を醸成することで見込み顧客を獲得します

 

そのため、サービス資料のダウンロードやホワイトペーパーなどを用いてフォームに企業情報を入力してもらうようにマーケティング設計を行います。

これらの活動により、見込み顧客を蓄積し、次の育成のステップへ進めます。

 

ステップ2:見込み顧客の育成

見込み顧客の育成はリードナーチャリングと呼ばれることもあります。獲得した見込み顧客に対して有益な情報を届けることで、顧客との信頼関係を構築し、商品やサービスの購買欲求を高めます。その結果、商談の機会を得ることが目的となります。

 

BtoBマーケティングは一般に検討期間が長く、顧客との関係性の構築が重要であるとされています。しかし、営業担当者が長期にわたり、多くの顧客との関係を維持するのは難しいでしょう。

 

見込み顧客の育成においては、MA(マーケティングオートメーション)などのITツールを用いながら定期的に情報を発信するなど継続して接点を持ち続けることが、商談機会の創出に重要な役割を果たします。

 

ステップ3:契約の獲得

続いて、契約の獲得です。契約の獲得は、商談やセールスなどと言い換えられることもあります。営業担当者が顧客と実際にやりとりをしながら、契約や購買につなげるプロセスです。具体的には、商談を行い、顧客の課題を解決できる提案を行い、契約へと結びつけます。

 

契約の獲得においては、商品・サービスに対する顧客の理解と、課題を解決できる情報を提供することが重要です。顧客はどのような企業、担当者なのか、といった基本的な情報はもちろん、これまでのマーケティングで自社とどこで接点を持ったのか、何を見て興味を持ってもらえたのかなども確認する必要があります。

 

ステップ4:顧客の満足度向上

契約後には、顧客の満足度向上のステップがあります。カスタマーサポートやカスタマーサクセスなどがこのステップにあてはまります。

 

顧客の満足度を上げることで、継続利用を促したり、アップセルやクロスセルを目指したりし、売上を上げることが目的です。また、信頼関係を構築し、自社の評判を上げることで、紹介での新規顧客の獲得や認知度の向上を目指すことも役割の1つです。

 

カスタマーサポートとは、顧客からの問い合わせに回答するなど、サービスへの疑問を解決をすることが主な役割です。一方、カスタマーサクセスは顧客の成功を目的としています。顧客からの要望の有無にかかわらず、定期的に有益な情報の提供や、自社商品を活用した課題解決の策定サポートなどを行います。どちらも顧客の満足度向上のために重要な役割です。

 

BtoBマーケティング戦略から実行までの流れ

BtoBマーケティング戦略

実際にBtoBマーケティングを行う際の、戦略設計から実行までの流れを解説します。ここでは、顧客理解とターゲットの設定、ターゲット向けカスタマージャーニー設定、施策立案、効果の分析と改善の4つのステップに分けてご紹介します。

 

ステップ1:顧客理解とターゲットの設定

まず、顧客理解とターゲットの設定を行います。自社の商品・サービスはどのような企業や担当者に向けたものなのかを理解し、かつ現状の自社の顧客がどのような層であるのかについても分析します。

 

購入に至った層だけでなく、見込み顧客であるが購入に至らなかった層、商談を行ったが失注した層が、なぜ契約や購入に至らなかったのかを分析することでも、顧客理解が深まります。

 

分析の結果をもとにターゲットの設定を行います。ターゲットとなる企業の業界や業種、企業規模、所在地、担当者の役職、役割などを細かく設定しましょう。

 

また、ペルソナを設定することもマーケティング戦略においては重要です。ペルソナとは象徴的に1人の顧客を想定することです。どのような企業のどのような担当者であるのか、年齢や性別、役職から、抱えている課題まで具体的に想定しましょう。

 

ステップ2:ターゲット向けカスタマージャーニー設定

ターゲットを設定したら、カスタマージャーニーを考えます。カスタマージャーニーとは「顧客の旅」と訳され、顧客が自社の商品やサービスを認知してから、購入や契約に至るまでのプロセスのことを指します。

 

一般的には、顧客の検討フェーズは「認知・興味関心」「情報収集」「比較検討」「契約・購買」「ロイヤル化」といった流れとなっています。AIDMAやAISASといったフレームワークも有名です。

 

これらのフェーズごとに、顧客の行動や思考を想定した上で、必要な施策を洗い出します。カスタマージャーニーの設定では、顧客目線で考えることが重要です。自社の願望が含まれたものにならないよう注意しましょう。

 

ステップ3:施策立案

続いて施策を立案します。カスタマージャーニーと、前章で紹介した見込み顧客の獲得から顧客の満足度向上までのステップを照らし合わせて、実際に行う施策を検討します。一般的には、「見込み顧客の獲得」から「顧客の満足度向上」までの4つのステップごとに施策を行います。

 

施策を検討する際には、全体でのマーケティング目標に加え、各ステップごとに達成すべき目標を決めておくことが重要です。例えば、「見込み顧客の獲得」では、顧客の獲得数を最も重要な指標とするのか、見込み顧客からの商談化率が重要なのかによって、実施すべき施策は変わってきます。自社の現状を整理した上で、施策を立案しましょう。

 

ステップ4:効果の分析と改善

施策を実行した後には、効果を分析し、改善を目指します。BtoBマーケティングでは、はじめから求める成果を得ることは難しいでしょう。仮説を立て実行し、効果を検証しながら改善を継続して繰り返すことで、マーケティング成果の最大化を図ることが重要です。

 

目標やKPIを達成できたのかを確認し、達成できていない場合には、なぜ達成できなかったのか、どのポイントがネックになっているのかを分析します。細かく数値をみていくことで改善すべきポイントが明らかになります。マーケティングを開始したばかりの場合には、設定した目標が妥当であるかについても確認しましょう。

 

BtoBマーケティングの代表的な手法

BtoBマーケティングの代表的な手法

BtoBマーケティングの代表的な手法をご紹介します。ここでは、リードジェネレーション(見込み顧客の獲得)とリードナーチャリング(見込み顧客の育成)のプロセスにおいて有効な手法を解説します。

 

リードジェネレーション手法10個

リードジェネレーション手法

リードジェネレーション(見込み顧客の獲得)のプロセスにて活用される手法を10個取り上げます。

 

・SEO

SEOは、検索エンジン最適化を行い、自社のWebサイトやオウンドメディアにて集客を行う手法です。BtoBマーケティングにおいて、顧客はインターネットで情報を収集することが多く、検索結果に自社のサイトが上位表示されることで認知度の向上を目指します

 

さらに、サイト内に資料のダウンロードや問い合わせフォームを設置することで、見込み顧客の獲得に役立てます。

ターゲットとなるユーザーが、日頃どのようなことを課題と捉えて検索をするのかを考え、それらのキーワードで上位表示を狙えるコンテンツを作成します。

 

成果が出るまでに時間がかかり、中長期的な視点でみていく必要がありますが、一度サイトを作成すれば、以後も有効なマーケティングツールとなります。SEOはユーザーが何かしらの課題を持ち、能動的に検索しているため、問い合わせにつながった場合、商談化率、契約率も高くなる傾向があります。

 

・広告

web広告の種類

広告には、検索エンジンの検索結果に表示させるリスティング広告やメディア内に表示するディスプレイ広告、SNS広告、YouTube広告など、さまざまな媒体や手法があります。ターゲットの興味関心や行動、達成したい目標、予算などから戦略を立て、実施します。

 

広告の目的は、多くの場合、見込み顧客を獲得することにあります。問い合わせや無料相談、資料のダウンロード、イベントなどへの参加申し込みなどを目標にし、獲得単価を抑えながら、多くの見込み顧客の獲得を目指します

 

広告は、SEOと異なり、出稿するには費用がかかります。その分、短期間での効果が期待できるとされますが、求める効果を得るためには的確な戦略設計が重要です。
BtoBマーケティングにおいては、リスティング広告、Facebook広告がリード獲得につながりやすいため始めやすいでしょう。

 

・SNS

SNSの運用も、BtoBマーケティングに有効です。TwitterやFacebookなどが多く使われています。企業アカウント、もしくは自社のスタッフによるアカウントを運用します。それぞれのSNSの特徴を理解した上で、どの媒体を利用するのか、どのような情報を発信するのかを検討しましょう。

 

SNSは、ユーザーとのコミュニケーションが取れることが大きな特徴です。ユーザーの反応をダイレクトに受け取ることができるため、施策の効果検証や改善がしやすいことはもちろん、自社への印象を分析したり、広く一般の声を集めたりすることにも役立ちます。また、拡散されやすいため、認知拡大を目指す場合にも効果的です。

 

・動画マーケティング

動画マーケティングは、YouTubeに動画を投稿し、認知度を高める手法です。自社のYouTubeチャンネルを立ち上げ、自社の商品・サービスの紹介や、お役立ち情報を発信します。動画は複雑な事柄でも理解しやすく、記憶に残りやすいという特徴があります。

 

そのため、システムの仕組みや専門的な概念など理解の難しい事の多い、BtoBマーケティングに有効です。

最近では、YouTubeだけでなくTikTokやInstagramのリール動画なども主流になりつつあります。ターゲット層やどのような情報を伝えたいかによって、利用する媒体を選定しましょう。

 

・FAXDM

FAXDMは、FAXを利用して企業に届けるDMです。以前から普及している手法であり、現在でも使われています。FAXは一度も確認されずに捨てられることは考えにくく、開封率はほぼ100%であるといえるでしょう。そのため、確実に届けたいメッセージや、ターゲットである企業全体に関連する情報をFAXDMで送ると有効です。

 

ただし、近年リモート化が進んだ影響もあり、即時性は薄まりつつあります。とはいえ、紙でのコミュニケーションが多い業界、業種ではまだまだ効果の高い手法です。

 

・展示会

展示会とは、複数の企業が合同で行うことが多く、それぞれの企業が商品やサービスを紹介し、興味関心を寄せてくれた見込み顧客と接点を作る場となっています。展示会はテーマ(業界や業種)が決められていることもあり、展示会に訪れる人はもともとそのテーマに関心を寄せているため、見込み顧客を獲得しやすい手法であるともいえるでしょう。

 

これまでは対面で、会場を用意して行われることが一般的でしたが、近年ではオンラインで開催される展示会も増えています。

出展料の他に、ブース設計、設営、装飾、展示ツールなども必要なため、100万~1,000万程度かかることもあらかじめ把握しておきましょう。

 

・プレスリリース

プレスリリースとは、企業が社会に対してメッセージを届けるための公式文書や資料のことですが、BtoBマーケティングでも活用することができます。新商品の発売、新規事業の開始などのほか、経営や人事に関する事柄などを発信します。

 

プレスリリースを発信することでメディア掲載を狙い、認知度の向上や信頼感を獲得します。あわせてプレスリリースに対する反応を分析することによる自社の現状把握なども可能です。多くの人の興味を引く内容であれば、メディアに取り上げられる確率も上がるでしょう。「PR TIMES」や「PRワイヤー」などが有名なプレスリリースサイトです。

 

プレスリリースを通して、アンケート調査データをホワイトペーパーにして配信すると見込み顧客獲得につながるでしょう。

 

・テレアポ

テレアポは、ターゲット企業や担当者に電話をかけることで見込み顧客の獲得につなげる手法です。インターネットや電話帳などを活用し荷電リストを作成します。ターゲットに対し、能動的なアプローチが可能である反面、成功確率が低い手法となっています。ユーザーニーズを的確に把握したトークスクリプトの作成など工夫が必要です。

 

商談化率は商材にもよりますが、一般的にコール数に対して1%~2%程度と言われています

 

・交通広告

交通広告とは、電車やバス、タクシーなど公共交通機関に出稿する広告です。多くの人にみてもらえるため、認知度の向上を目指すことができます。地域に根ざした企業にもおすすめです。

 

また、タクシー広告は特にBtoBマーケティングに活用されることが多い交通広告です。タクシーの利用者層から、ビジネスマン、特に経営者層にダイレクトにメッセージを届けることができるためです。乗客の年齢層や性別などから、個々に適した広告を流す技術もあるようです。

 

・TVCM

TVCMも、見込み顧客の獲得に有効です。特に、一気に知名度を拡大したい時や大々的なキャンペーンを打つ時などに効果的です。費用はかかりますが、その分多くの人に見てもらうことができ、信頼の獲得にもつながります。

 

最近では、テレシーノバセルなど運用型TVCMも注目を集めております。従来のTVCMよりは料金が安く、数値が可視化されるためPDCAも回しやすいでしょう。

 

リードナーチャリング手法5つ

リードナーチャリング手法

続いて、リードナーチャリング(見込み顧客の育成)のプロセスで有効な手法を5つご紹介します。

 

・メールマーケティング

メールマーケティングは、メールマガジンやステップメールなど、メールを通じて情報を届けることで、ナーチャリングを行う手法です。メールは多くの企業が使用しているツールであり、適切なタイミングで、有効な情報を届けることで、興味関心を高めることができます。

 

また、定期的にメールでコンタクトを取ることで、検討期間の長いBtoBマーケティングにおいては、顧客の興味・関心を維持するという効果があります。

 

メールマーケティングでは、見込み顧客のニーズ分析が重要です。興味を引く内容でなければ、開封してもらうことすらできません。見込み顧客が今どのような検討フェーズにいるのかを見極め、シナリオを作り、有益な情報を届けましょう。

 

・セミナー・ウェビナー

セミナーやウェビナーも、見込み顧客の育成に有効な手法です。ウェビナーとは、オンラインで行うセミナーのことであり、近年多くの企業が取り入れています。セミナーでは、商品やサービスの紹介を行います。導入事例を紹介したり、課題解決をフックに商品やサービスをおすすめしたりすることもあります。

 

ウェビナーは、オンラインで行うため、対面でおこなうセミナーと比較し、参加へのハードルが低くなりました。また、開催する側にとっても、会場の設営などのコストが不要になったため、より費用対効果の高い施策となりました。最近では、オンラインと対面をどちらも取り入れた形式のセミナーも開催されています。

 

・勉強会

勉強会とは、業界のことや専門知識、課題解決方法などについて見込み顧客の知識を深めてもらう手法です。勉強会を開催することで、見込み顧客との接点を増やすだけでなく、業界の知見の豊富さをアピールし信頼を高めたり、課題解決方法の1つとして自社商品に誘導したりします。無料で開催することが多く、見込み顧客の育成の場として活用されています。

 

・ホワイトペーパー

営業資料とホワイトペーパーの違い

ホワイトペーパーとは、見込み顧客に対して課題に対するソリューションをはじめ、研究や調査結果をまとめた報告書のことを指します。見込み顧客に配布することで、検討材料の1つとしてもらうことができます。また、自社メディアなどに掲載することで見込み顧客の獲得に利用されることもあります。

 

ホワイトペーパーは、営業資料とは異なり、顧客の欲しい情報や課題解決につながるノウハウに基づいて作成します。見込み顧客がどういった情報に関心を寄せているのか、どういった課題を抱えている顧客が多いのかを理解して作成することが重要です。

 

・インサイドセールス

インサイドセールスとは、見込み顧客に対して電話やメールなどでコンタクトを取り、商談のアポイントを取ることを目的としています。顧客と商談を行うフィールドセールスに対し、自社内にいながらセールス活動を行うため、インサイドセールスと呼ばれています。

 

一般的に多くのリードナーチャリングの手法では、こちらからは情報を発信するばかりで、商談に至るためには見込み顧客からのアクションを待つ必要があります。それでは商談機会を逃す可能性が高くなってしまいます。インサイドセールスは、能動的にアプローチを行い、有望な見込み顧客を確実に商談につなげる役割を果たします。

 

BtoBマーケティングの成功事例

BtoBマーケティングの成功事例

BtoBマーケティングの成功事例を3つご紹介します。

 

成功事例1:株式会社HubWorksの事例

弊社の事例となります。

BtoBマーケティングにおけるホワイトペーパー施策を実行しました。訴求切り口ごとにホワイトペーパーを複数作成し、これをFacebook広告やプレスリリースを配信して、見込み顧客を獲得。短期商談化を図りました。以下が結果となります。

株式会社HubWorksの事例

ご覧の通りホワイトペーパー訴求Aが商談化率(アポ率)が高い傾向にありました。今後はメール配信などでリードナーチャリングを行います。

※実数は四捨五入しております。

 

弊社では、このような独自のBtoBマーケティング×コンテンツの事例が多数ございます。より詳細を知りたい方はお問い合わせください。

 

成功事例2:A社(SaaS企業)の事例

SaaSサービス事業を展開するA社の事例です。A社は、過去に作成したオウンドメディアのコンテンツの質が低いことを課題としていました。また、新サービスの提供に向けて、短期間で数百記事を新たに作成し、検索結果の上位表示を目指すことも目標として掲げていました。

 

そこでA社は、優先的に対策すべきキーワードを分析し、効率的にコンテンツを作成しました。また、仕組み化された制作フローを持つコンテンツ制作会社と協力することで、質の高いコンテンツを掲載でき、短期間での上位表示を達成しました。BtoBマーケティングでは、自社に合ったマーケティング会社や制作会社などに委託することも成功のためのポイントです。

 

成功事例3:富士通Japan株式会社の事例

富士通Japan株式会社は、自治体、教育機関などの公的機関や医療機関などに向けた情報システムの開発や運用、DXの推進支援を行っています。同社は、オウンドメディアの運用(SEO)を中心にBtoBマーケティングを行い、ウェビナーや展示会なども開催しています。

 

富士通Japan株式会社のBtoBマーケティングの特徴は、基盤作りにあります。マーケティング専門のチームを立ち上げ、顧客のデータベースを管理、分析するところから始めました。そのため、顧客理解にもとづいたコンテンツ制作が可能であり、検索エンジン経由で多くの見込み顧客を獲得することに成功しています。

 

BtoBマーケティングについてのQ&A

BtoBマーケティングについてのQ&A

BtoBマーケティングについてよくある質問に回答します。

 

Q1 BtoBマーケティングとは何ですか?

BtoBマーケティングとは、法人向けサービスにおいて売上を上げるためのマーケティング活動のことを指します。BtoBマーケティングは、リードジェネレーション(見込み顧客の獲得)、リードナーチャリング(見込み顧客の育成)、セールス(顧客の獲得)、カスタマーサクセス・サポート(顧客満足度の向上)といったプロセスに分けられます。このプロセスごとに、さまざまな施策を行い、売上拡大を目指します。

 

Q2 BtoBマーケティングとBtoCマーケティングにはどんな違いがありますか?

BtoBの商材は、BtoCと比較し商品単価が高く、検討期間が長い、契約や購入の意思決定者が複数にわたるなどの特徴があります。そのため、BtoBのマーケティング活動は長期にわたることが多いです。商談をする営業活動だけでなく、見込み顧客を獲得、育成したり、契約後のフォローやサポートが重要です。

 

Q3 BtoBマーケティングで成功するためにはどのようなポイントが重要ですか?

BtoBマーケティングで成功するためには、顧客理解と戦略が重要です。顧客がどのような課題や悩みを抱えているのか、なぜ自社の商品・サービスを利用してくれるのか、など顧客の目線で自社商材への理解を深めましょう。その上で、解決すべき自社の課題を洗い出し、必要な施策を考えて戦略を立てることが重要です。

 

顧客理解と適切な戦略ができていなければ、的外れな施策となってしまい、成果を上げることは難しいでしょう。流行っているからなどと、手法単体で実施してしまわないよう、気をつけましょう。

 

Q4 BtoBマーケティングでのリードジェネレーションとは何ですか?

BtoBマーケティングにおけるリードジェネレーションとは、見込み顧客(リード)を獲得するプロセスのことです。BtoBマーケティングの第一段階のプロセスです。自社の商品やサービスについて知ってもらい、興味関心を高めて、こちらからアプローチするための情報を取得する役割を持っています。主な手法には、SEOや広告、SNS、展示会などがあります。

 

Q5 BtoBマーケティングでのリードナーチャリングとは何ですか?

BtoBマーケティングにおけるリードナーチャリングとは、見込み顧客(リード)を育成し商談化するプロセスのことです。リードジェネレーションにおいて獲得した見込み顧客に対し、コミュニケーションを取ったり、情報を届けたりすることで、検討度合いを高めます。主な手法には、メールマーケティングやセミナー、インサイドセールスなどがあります。

 

もっと知りたい方に!BtoBマーケティングセミナーの紹介

BtoBマーケティングセミナーの紹介

BtoBマーケティングに関するセミナーは、多くのマーケティング会社や制作会社が行っています。無料で開催されていたり、オンラインで参加できるものもあり、より理解を深めたい方は参加してみてはいかがでしょうか。

 

BtoBマーケティング支援を行っている株式会社才流は、BtoBマーケティング戦略といった基本的なセミナーから、SEO、Webサイトといった各手法に対するセミナーまで幅広く行っています。中には、他社と共同開催しているセミナーもあり、BtoBマーケティングの知見を広めたい場合におすすめです。

https://sairu.co.jp/event/

 

ワンマーケティング株式会社は、BtoBマーケティングのコンサルティングを中心に、ツール導入支援なども行っています。同社が行うセミナーはテーマが絞られており、課題解決に関する知識が得られます。ツールの活用方法などを取り上げる回もあります。

https://www.onemarketing.jp/seminar/

 

欲しい情報が得られるセミナーが開催されていないかチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

本記事では、BtoBマーケティングとは何かという基本的な情報から、BtoBマーケティング実施までの方法や具体的な施策までご紹介しました。

 

BtoBビジネスにおいて、マーケティング活動は重要な役割を果たします。顧客との接点の創出から、契約、契約後のフォローまでを営業担当のみで行うのは、非効率的であり、最大の成果を出すことは難しいでしょう。解説したように、プロセスごとに顧客とのコミュニケーションの取り方を工夫する必要があります。

 

是非、本記事を参考にBtoBマーケティングへの理解を深め、実践してみてください。

執筆者:Hub Works 近藤

株式会社HubWorks代表取締役 2013年より大手インターネット広告代理店に入社。月間数千万規模、主要チャネル(Yahoo・Google・Facebook・LINEなど)のウェブ広告運用を経験。 2017年に転職し、SaaSのBtoBマーケティング担当に従事。リード獲得からナーチャリング、コンテンツマーケティングなど幅広く対応 2018年から独立しシェアオフィス専門ポータルサイトの立ち上げやコンテンツ制作BPOコンテンツファクトリーのサービスを立ち上げ。 ウェブマーケティングの知見をいかし、全事業早期黒字化を達成


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