コンテンツマーケティングのメリットとデメリットを詳しく解説!
コンテンツマーケティングは、比較的低コストで始められ、費用対効果が高いなどのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。
本記事では、コンテンツマーケティングのメリットとデメリットを徹底解説しています。コンテンツマーケティングの実施を検討する際に、是非参考にしてください。
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって有益な、価値のある情報をコンテンツとして発信することで、ユーザーにアプローチするマーケティング手法です。
継続してコンテンツを発信して、多くの人に見てもらうことで認知度を高めたり、ユーザーとの信頼関係を築いてファンを獲得したり、最終的にコンテンツから商品・サービスの購入につなげたりします。
広告などと異なり、基本的にはコンテンツマーケティングで積極的な売り込みをすることはありません。あくまで、ユーザーがほしいと思う情報を提供することで、興味をもってもらう手法です。
以下の記事でコンテンツマーケティングについて詳しく解説しておりますので、「コンテンツマーケティング」とは何かについて知りたい方は是非参考にしてみてください。
コンテンツマーケティングのメリット
では、早速コンテンツマーケティングのメリットを確認してみましょう。ここでは大きく5つのメリットを紹介します。
低コストで始められる
コンテンツマーケティングのメリットとして、まず比較的低コストで始められることが挙げられます。
オウンドメディアを立ち上げる場合に基本的に必要なコストは、サーバーやドメイン代と開発費用です。また、noteのようなすでにあるプラットフォームを使えば、無料で始めることも可能です。
広告でのマーケティングには、継続的なコストが必要です。広告費をかけなければ配信できません。コンテンツマーケティングの場合、一度メディアを立ち上げた後にかかるコストは、コンテンツを配信したり、更新したりする人件費のみと考えてよいでしょう。
コンテンツが資産になる
広告の場合、コンテンツの配信には逐一広告費がかかります。一方、コンテンツマーケティングでは、一度立ち上げたメディア、配信したコンテンツは、広告費をかけなくても残り続けます。コンテンツを配信することで自社の資産が増加していると捉えられます。
コンテンツマーケティングを行い、集客手法として確立できれば、コストをかけずとも集客できる、費用対効果の良いマーケティング施策となります。
自社サービスのファンが増える
コンテンツマーケティングは、自社サービスのファンを増やすことにも繋がります。前述したとおり、コンテンツマーケティングで発信するものは、ユーザーが欲しいと思う情報や役立つ情報がメインです。
価値のある情報を発信していることで、信頼できるメディアだ、ひいては信頼できる会社だという認知を獲得できます。
また、コンテンツマーケティングは、広告と比べて嫌悪感を抱かれにくい点もメリットです。とくにオウンドメディアは、検索エンジンからの流入がメインとなるため、半強制的に目に入る広告より、好印象を与えられます。
顧客層が広がる
コンテンツマーケティングのメリットとして、顧客層を広げられることも挙げられます。コンテンツマーケティングは、検索エンジンやSNSを通してユーザーと接点を持ちます。
そのため、すでに商品やサービスへのニーズがある顕在層だけでなく、まだニーズが顕在化していない潜在層にもアプローチが可能です。
ただ顧客層が広がるだけではなく、商品や商品カテゴリに興味のあるユーザーを集められるという特徴もあります。
オウンドメディアに訪れるユーザーは、検索などにより自ら情報を取りにくるユーザーです。そのため、ターゲットをしっかり設定したうえで運営することで、ニーズのあった顧客層を獲得できます。
SNSでの拡散が可能
自社ブログでコンテンツをSNSで発信することで、SNSからの流入に繋がります。
また、ユーザーに役立つと感じてもらえたり、話題性のあるコンテンツであれば、SNSでの拡散も期待できるでしょう。さらに、良質なコンテンツを発信することで、SNSのフォロワーの獲得にも繋がります。
SNSでの拡散やフォロワーの獲得を目指したい場合には、検索からの流入とは違った何らかの企画やインフルエンサーとのコラボレーションなどもおすすめです。興味を引くようなコンテンツが作成できるよう工夫してみましょう。
コンテンツマーケティングのデメリットと解決策
続いて、コンテンツマーケティングのデメリットを紹介します。デメリットとあわせて、解決策も紹介しているので是非参考にしてください。
成果が出るまでに時間がかかる
コンテンツマーケティングは、成果が出るまでに時間がかかります。コンテンツを発信し増やしていくことに加え、数値を見ながらリライトを含めた定期的なメンテナンスやSEO対策の時流に乗り改善を繰り返す必要があります。
コンテンツが積み重なり、軌道に乗るまでにも時間がかかりますし、そこから集客手法として確立できるまでにさらに時間が必要です。
コンテンツマーケティングを実施する際は、中長期的な視点が必要であることを理解しておくことが重要です。
運営メンバーだけでなく、社内で共通認識としておく必要があるでしょう。また、短期的な成果も求めたいのであれば、あわせて広告などほかのマーケティング手法も検討することをおすすめします。
継続的なコンテンツ更新が必要
コンテンツマーケティングには継続的なコンテンツ更新が不可欠である点も、デメリットであるといえるでしょう。
ユーザーや競合他社の状況を把握しながら、継続的にコンテンツを作成し、更新しなければなりません。また、検索エンジンの動向に敏感になり、メディア全体を更新していくことも重要です。
一度コンテンツを配信したら効果が出るわけではないことを理解したうえで、継続的に運用できるような体制を整えることが重要です。コンテンツ作成だけでなく、数値を見ながら改善できるような仕組みも整えておきましょう。
専門的な知識が必要
コンテンツマーケティングで成果を出すためには、専門的な知識が必要です。コンテンツマーケティングには、メディアの設計からコンテンツの作成、改善分析まで、さまざまな工程があります。SEOの知識をはじめ、サイト設計やコンテンツジャンルの専門知識も必要です。
コンテンツマーケティングの運営には、経験や知識のあるメンバーをアサインすることをおすすめします。社内に経験者がいない場合には、外注も検討しましょう。外部と協力する中で、ノウハウを蓄積していくことも重要です。
コンテンツマーケティングの効果を最大化するコツ
ここまで、コンテンツマーケティングのメリットとデメリットを紹介しましたが、効果を最大化するためにはどうすれば良いのでしょうか。本章では、コンテンツマーケティングのコツを紹介します。
効果的なコンテンツの作成方法とは?便利なツール・サービスも紹介
ペルソナを明確にする
コンテンツマーケティングの効果を最大化するためには、ペルソナを明確に設定することが重要です。ペルソナとは、ターゲットの1人を典型的なユーザー像として設定したものです。
たとえば、性別、年齢、職業、役職、家族構成、居住地といった基本的な情報から、どういうときにインターネットを見るのか、なぜコンテンツにたどり着いたのかなど、細かい状況設定まで行いましょう。
ペルソナを明確にすることで、メディアの方向性の決定やコンテンツのKW設計などに役立ちます。逆に、ペルソナが曖昧なままだと方向性が定まらず、何が伝えたいのか分からないメディアとなってしまいます。
ユーザーに価値ある情報を提供するためにも、ペルソナを明確にしておくことが重要です。
コンテンツの目標を明確にする
コンテンツマーケティングでは、目標を明確にすることも重要です。目的・目標が確立していないと、コンテンツのゴールがぶれて、結局何が言いたいのかが分からなくなってしまいます。
1つのコンテンツを作成するときに、なぜこの情報を提供するのか、何を目的にしているのかをまず明らかにします。メディアの立ち上げの際にも、もちろん目的・目標を設定しておく必要があるでしょう。
たとえば、1つのコンテンツを作成する目的は、多くの人に読んでもらい自社認知度の向上させることや、自社の商品に興味をもってもらい問い合わせにつなげるなどが考えられます。
これらの目的に基づき、コンテンツへの訪問数、問い合わせ数など数値で目標を設定しましょう。
運用体制を整える
コンテンツマーケティングでは、運用体制がしっかり整っているかどうかも成果に直結します。本記事で紹介したデメリットの中で述べたとおり、継続的な運用や専門知識が必要です。運用体制が整っていなければ、運用が滞ってしまいます。
運用体制を整えるために、社内理解を得て専門チームを組むことをおすすめします。社内で十分な人材を集めるのが難しい場合には、コンテンツマーケティングを得意とする制作会社やマーケティング会社に依頼しましょう。
コンテンツマーケティングの成功事例3選
では、最後にコンテンツマーケティングの成功事例を見てみましょう。
コンテンツマーケティングの成功事例18選!成功のためのポイントも紹介
海外のコンテンツマーケティングの成功事例13選|ポイントを押さえよう!
ECでコンテンツマーケティングを活用するには?成功事例も紹介!
株式会社ウィルオブ・ワーク「WILLOF」
1つめは、株式会社ウィルオブ・ワークの事例です。人材派遣や営業代行などをメイン事業としており、以前はテレアポなどがメインの営業をしていたようです。
今は、企業向けに「ウィルオブ採用ジャーナル」や、働く人向けの「ウィルオブスタイル」というメディアを立ち上げ、情報を発信することで、リード獲得につなげています。
ターゲットを企業、働く人の両面から捉え、別々にメディアとすることで、それぞれのメディアの方向性が定まり、集客に役立っていることが分かります。ターゲット層を混在させないことが重要です。
株式会社マーケットエンタープライズ「ビギナーズ」
2つめの事例は、株式会社マーケットエンタープライズが運用する「ビギナーズ」です。株式会社マーケットエンタープライズは、家具・家電から、玩具、楽器などさまざまなジャンルで、不用品買取りと販売の事業を展開しています。
その中で「ビギナーズ」は趣味に着目し、新たな趣味を探したい人、始めたい人に向けたコンテンツを配信しています。趣味を始めるときにリユース品で安く揃えたいというニーズと合致しており、新たな顧客の獲得に繋がっています。
株式会社ライフテックス「ライフテックス」
3つめは、テレビアンテナ工事をメイン事業とする株式会社ライフテックスの事例です。ライフテックスのオウンドメディアでは、アンテナ工事の解説や費用相場について紹介されています。
アンテナ工事の依頼を検討しているターゲットが欲しい情報が網羅されています。コンテンツから、そのまま見積りや相談ができるようになっており、顧客獲得につながっています。
また、サービスのメインページでは漫画で解説されていたり、コンテンツ内でも図表やイラストを活用していたりと、とっつきにくいアンテナ工事を少しでも分かりやすくできるような工夫が見られます。
まとめ
本記事では、コンテンツマーケティングのメリット・デメリットについて紹介しました。デメリットを把握して、中長期的な視点を持つことや運用体制を整えることでより成果に繋がりやすい運用が可能です。
コンテンツマーケティングのポイントを押さえながら運用することで、メディアを自社の資産とし、集客手法として役立てることが可能です。本記事を参考に、コンテンツマーケティングを実施してみてください。
株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。