SEOに強いオウンドメディアとは?SEOで上位表示させよう!

多くの人々がインターネットを利用する現代では、Webマーケティングが重視されています。Webマーケティングにおいて、基本となる取り組みのひとつがSEO対策です。
ここでは、自社で運用するオウンドメディアとSEOの関連性について紹介します。対策をしっかりと講じ、検索順位で上位表示されるオウンドメディアを目指してください。
オウンドメディアとは?
オウンドメディアの定義やメリット、デメリットについて解説します。加えて、SEOとの関係性についても押さえてください。
はじめにオウンドメディアとは?
オウンドメディア(Owned Media)とは、企業が自社で保有するメディアの総称です。主に以下のような種類があります。
・コーポレートサイト(企業概要や自社の商品など幅広い情報を提供するサイト)
・ブログ
・ECサイト(電子商取引を行うサイト)
・採用サイト
にも、オフライン型としてチラシやパンフレットもオウンドメディアに含まれます。
またオウンドメディアは、アーンドメディア(SNSを主に活用する)やペイドメディア(広告を主に活用する)と並んでトリプルメディアのひとつです。Webマーケティングの一般的な手法として、多くの企業に用いられています。
オウンドメディアのメリット
オウンドメディアのメリットは、高い費用対効果を期待できる点です。広告とは異なり、1つのコンテンツを発信する行為自体にはお金がかかりません。オウンドメディアの構築にかかる費用(サーバー代やドメイン代)と人件費さえ確保すれば、どの企業も運用できます。
加えて、オウンドメディア内のコンテンツは自社の資産として残ります。長期的に売上に貢献してくれる点も、費用対効果を期待できるポイントです。
オウンドメディアのデメリット
オウンドメディアのデメリットは、成果が出るまでに時間がかかる点です。構成案の作成や記事執筆、効果検証と1つの記事を完成させるだけでも数日〜数週間程度を要します。
また記事を投稿したところで、すぐにアクセスが得られるわけではありません。オウンドメディアは、認知されるまでに期間を要します。半年〜2年と、長期的にコツコツと運用しましょう。
オウンドメディアのSEOの重要性
オウンドメディアを育てるには、SEOが重要な役割を担います。ユーザーの流入を増やす施策として、SEO対策が一般的かつ成果を出しやすいためです。
SEO以外でオウンドメディアのアクセス数を増やす方法として、SNSの利用も挙げられます。しかし、フォロワー数が数万人に満たないとSNSからオウンドメディアへの流入も増えないため、時間がかかってしまいます。
広告からアクセスを誘引する方法もありますが、出稿したあとも1クリックごとに100〜1,000円の費用を払わないといけません。コストパフォーマンスの面からも、SEO対策は講じておくのが賢明です。
オウンドメディアのSEO対策【基本的な考え方】
オウンドメディアのSEO対策に関する基本的な考え方を紹介します。検索順位で上位を狙うためには、しっかりと押さえなければならない部分です。ここで紹介する内容を念頭に置き、オウンドメディアの運用に生かしてください。
Googleが掲げるSEOにおける10の事実
SEO対策に関しては、Googleも「10の事実」として評価基準を設けています。オウンドメディアでコンテンツを配信する際には、以下の10点をしっかりと押さえなければなりません。
①ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
②1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
③遅いより速いほうがいい。
④ウェブ上の民主主義は機能する。
⑤情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
⑥悪事を働かなくてもお金は稼げる。
⑦世の中にはまだまだ情報があふれている。
⑧情報のニーズはすべての国境を越える。
⑨スーツがなくても真剣に仕事はできる。
⑩「すばらしい」では足りない。
Googleが1番目に取り上げている要素は、ユーザーに焦点を絞ることです。自己満足でコンテンツを制作するのではなく、ユーザーのニーズを考えた情報提供が求められます。
また、コンテンツを発信するスピードや誠実性もGoogleが重視しているポイントです。
「10の事実」の内容を押さえつつ、自社の強みの生かし方を考えましょう。
E-E-A-T
SEO対策では、E-E-A-Tを意識することも重要です。E-E-A-Tは、左から順番に「経験、専門性、権威性、信頼性」を指します。
これらの要素を満たしても、検索順位に直接影響を与えるわけではありません。しかし、これらを満たせば多くのユーザーから信頼されるため、間接的にSEOで評価される傾向にあります。
E-E-A-Tをすべて満たすには、自社の得意なジャンルを優先的に取り上げるのが賢明です。コンテンツ制作へ移る前に、自社の事業内容と実績から方向性を導き出しましょう。
ユーザーファースト
ユーザーファーストを心がけているコンテンツも、SEOで高い評価を受けやすいと言えます。特に意識すべきポイントは、情報の質です。他のサイトからコピーした情報ではなく、独自の観点で付加価値を提供するようなコンテンツ制作が求められます。
コンテンツの内容のみならず、外観もユーザーファーストに関わる要素のひとつです。タイトルや見出しの設定、文字装飾などを活用しながら記事の見やすさも重視してください。
オウンドメディアのSEO対策【内部対策】
SEO対策を講じる際には、オウンドメディアの内部対策に力を入れることが大切です。一般的に内部対策は、Webサイトに関する専門的な知識を要します。
ここでは、各対策について具体的かつ分かりやすく解説しましょう。
XMLサイトマップを利用する
オウンドメディアで重要な内部対策のひとつが、XMLサイトマップの利用です。XLMサイトマップは、オウンドメディア内にどのようなページがあるかを検索エンジンに伝えるXMLファイルを指します。
検索エンジンの巡回を促すには、ページがインデックス(データベース内に保存)されていなければなりません。
XLMサイトマップを用いると、各ページが問題なくインデックスされているか否かを把握できるので、オウンドメディアを改善する際にも役立ちます。制作したコンテンツを検索結果画面で上位表示させるためにも、XLMサイトマップを積極的に活用しましょう。
タイトルとメタ情報を最適化する
内部対策を施すには、タイトルやメタ情報(Webサイトの情報を説明するためのコード)の最適化も重要です。
タイトルを設定するときは、キーワードを意識してください。「SEO コツ」がキーワードの場合は、これらの単語をなるべく左側(タイトルの前半部分)に用いるのが効果的とされています。
メタ情報で特に重要な要素は、オウンドメディアの<head>内に設置される文字コードです。代表的な種類として「UTF-8」があり、主にコンテンツ内の文字化けを防ぎます。検索エンジンも情報を正確に認識できるため、検索順位にも良い影響を与えます。
内部リンクを設置する
内部対策では、内部リンクもできる限り設置しましょう。関連性の高い記事のURLをコンテンツに設置し、検索エンジンのクロールを促します。
内部リンクを活用すれば、ユーザーも必要な情報を探しやすくなります。ユーザービリティを向上させる上でも、積極的に採用したい施策です。
ただし、関連性の低い記事のURLを設置するのは逆効果となる可能性があります。オウンドメディア内の情報が整理されず、検索エンジンもクロールしにくくなるためです。早期に検索順位で上位を獲得したいのであれば、内部リンクとして用いるURLを入念に選びましょう。
メタディスクリプションを設定する
メタディスクリプションの設定も、内部対策において重要なメタ情報の一種です。メタディスクリプションは「概要」を意味しており、コンテンツ全体を要約する役割があります。
主に検索結果画面やオウンドメディアの記事一覧に表示されるため、ユーザーのアクセスを促せる点がメリットです。
メタディスクリプションを設定すれば、コンテンツに記載されている情報をクローラーに伝えられます。クローラーが情報を把握しやすいように、キーワードもしっかりと入れましょう。メタディスクリプションの文字数は、80〜120文字程度が適切とされています。
表示速度を早く保つ
オウンドメディアの内部対策において、表示速度を早く保つことも意識してください。ページ全体の容量が大きいと、画面に表示される時間が遅くなります。表示速度が遅い場合、ユーザーが待ちきれずに離脱する恐れもあるため、早急に対処しなければなりません。
ページの容量が大きくなる主な要因は、画像の扱いです。画像はコンテンツを分かりやすく伝えるために必要な要素であるものの、活用方法には十分に注意しましょう。
Googleが推奨する1ページあたりの容量は1.6MB以下です。そのため、200KB以下の画像を6枚程度使うのが良いでしょう。
オウンドメディアのSEOにおける【コンテンツ】
SEOに高く評価されるには、コンテンツの基本的なつくり方を押さえる必要があります。ただ文章を掲載するのではなく、SEOの評価基準に合わせた書き方が求められます。コンテンツ制作について、特に意識したいポイントを解説しましょう。
キーワード選定をする
コンテンツ制作で求められる施策のひとつは、キーワード選定です。タイトルや見出し、本文などさまざまなところでキーワードを取り入れましょう。
コンテンツを制作する前に、ユーザーがどの言葉で検索するかを調べるのが賢明です。検索エンジンのサジェストやSEOツールである「Ahrefs」を参考にするといいでしょう。
ただし、キーワードを不自然に使ってしまうと文章が崩れる恐れもあります。ユーザーがコンテンツの内容を理解できなければ本末転倒です。無理にキーワードを入れるのではなく、まずはユーザーが読みやすいと思うような文章作成を心がけてください。
キーワード検索意図を汲み取る
キーワードを設定したら、ユーザーがどのような意図で検索するかを考えましょう。ユーザーが検索エンジンでリサーチする主な目的は、自身の抱えている課題や悩みを解決するヒントを得るためです。
最終的にどう行動してほしいかを念頭に置いた上で、ユーザーの検索意図を想定してください。
検索意図を想定するにあたっては、上位表示されているコンテンツをチェックしましょう。このコンテンツの内容を読めば、方向性を決める際の参考になります。他にも、関連キーワードや共起語を押さえておくと、検索意図をより具体的に想定できます。
一次情報を書く
SEO対策を講じる上では、一次情報の記載も重要です。自社の経験をもとに、オリジナル性の高い記事作成を心がけましょう。
ただインターネットの情報を並べるだけでは、他のサイトと差別化できません。SEOの評価に悪影響が及ぶ恐れもあるため、データを使う際には自社で調査したものを優先してください。
他サイトのデータ(二次情報)を用いるのであれば、多くの人から信頼される公的機関の情報を引用するのが賢明です。記事の信憑性が高まり、SEOにも良い影響を与える可能性が高まります。アンケートや口コミを集め、リアルな声を紹介するのも1つの方法です。
オウンドメディアのSEO対策【外部対策】
SEO対策には、内部対策やコンテンツ対策に加えて外部対策があります。多くのユーザーからアクセスされるためにも、積極的に講じたい手法です。ここでは、外部対策の種類と具体的な方法について説明します。
被リンクを獲得する
外部対策の一種として挙げられるのが、被リンクの獲得です。被リンクは、他サイトに自社のページのURLが掲載される状態を指します。
他サイトにURLが張られることで、クローラーがより自社のページを見つけやすくなります。被リンクを多く獲得できるようなクオリティの高いコンテンツを発信しましょう。
被リンクを狙う際には、どのサイトでURLが張られているかの確認が必要です。あらゆるURLをただ集めているサイトに掲載されると、SEOから品質が低いと評価される可能性もあります。
検索順位に悪影響を及ぼさないためにも、URLが掲載されている先を「Google Search Console」などで調べてください。
SNSで拡散する
SEOの外部対策では、SNSで拡散してアクセス数を増やす方法も有効です。現代では、TwitterやInstagramといった数々のSNSが多くの人に利用されています。
このようなサービスを積極的に活用すれば、自社のオウンドメディアの幅広い周知が可能です。フォロワー集めを含め周知には時間がかかるものの、積極的に活用するのをおすすめします。
SNSを利用するメリットは、サイテーション(他サイトで企業名やサイト名が言及されること)を得られる点です。
コンテンツの内容次第では、ユーザーにシェアされる可能性も高まります。アクセス数の増加に結び付けば、SEO対策においても間接的な効果を得られるでしょう。
まとめ
今回は、SEOに強いオウンドメディアを構築する方法について紹介しました。コストをかけず、安定的にアクセス数の増加を狙うにはSEO対策が重要です。Googleの評価基準を押さえ、ユーザーファーストを第一に考えましょう。
SEO対策には主に内部対策、コンテンツ対策、外部対策の3点があります。いずれも検索順位を上げるために必要な取り組みです。全ての対策を充実させ、オウンドメディアの質を高めるように励んでください。

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。