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コンテンツマーケティングの成功事例18選!成功のためのポイントも紹介

コンテンツマーケティング 事例 アイキャッチ

この記事では、コンテンツマーケティングの概要や種類などを紹介しています。また、実際にコンテンツマーケティングで成功を収めている事例も取り上げています。

 

BtoB企業の事例からBtoC企業の事例まで幅広く紹介しているため、担当者の方はぜひ自社のコンテンツマーケティング戦略の参考にしてみてください。

 

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、顧客に対して価値のあるコンテンツを提供していくことで、見込み顧客を育成し、商品やサービスの購買につなげるマーケティング手法です。

 

たとえば、メイク初心者をターゲットにしている場合、動画を使ってわかりやすくメイクの方法を解説したり、NGメイクとOKメイクについて失敗しやすいポイントを画像とあわせて説明したりするサイトがあったとします。

 

知識の少ないユーザーは、このようにわからないことを詳しく解説してくれるサイトを見つけると、定期的に訪れるようになり、このサイトを運営するショップに好感を抱きやすくなります。こうして、ファンを獲得して商品の購買につなげる施策がコンテンツマーケティングです。

 

コンテンツマーケティングの特徴とは

コンテンツマーケティングの特徴は、大きく分けて3つあります。1つ目は、ターゲットに対して狭く深くアプローチできるものであるということです。

 

コンテンツを作成する際、ユーザーの悩みを時間をかけて分析し、作成を進めていくので、そのターゲットにとって意味のある情報を提供できます。

 

2つ目の特徴は、作成したものは資産になるということです。期間限定で配信する広告の場合、契約期間が過ぎたらその広告の掲載は終了してしまいます。

 

一方で、Webコンテンツの場合は、一度作成したら自身で削除しない限り永久的にWeb上に公開されます。大きく内容を変更しなくても継続的な集客効果を発揮する可能性があるため、会社の資産となるのです。

 

3つ目の特徴は、コンテンツを通して自社のプレゼンスを高められることです。たとえば、SEOに関するコンテンツを定期的に提供することで、「SEOについて調べるならこのサイトが便利」というイメージを持ってもらえます。

 

また、専門家による解説コンテンツや豊富な事例紹介など、内容に専門性があればそのジャンルにおける自社のプレゼンスを高めることが可能です。

 

とくに、オンライン上で情報があまりないジャンルのコンテンツを提供できれば、その分野を代表する企業になることもできるでしょう。

 

【BtoB】コンテンツマーケティングの成功事例9選

【BtoB】コンテンツマーケティングの成功事例9選

ここでは、BtoB企業におけるコンテンツマーケティングの成功事例を13個取り上げています。

具体的には以下の通りです。

 

・Hub Works

・サイボウズ式

・wisdom

・バーコード講座

・HR NOTE

・SAKIYOMI

・ウィルオブ

・テレワークナビ

・ボクシルマガジン

 

各社はオウンドメディアを運営していますが、それぞれターゲットやテーマが異なります。自社の参考になる事例があるかぜひチェックしてみてください。

 

Hub Works|ターゲットにあわせたコンテンツづくりで問い合わせ獲得

Hub Works|ターゲットにあわせたコンテンツづくりで問い合わせ獲得

出典:https://wehubworks.com/

 

株式会社Hub Worksは、マーケティング支援やコンテンツファクトリー事業などを展開し、そのノウハウを活かしてオウンドメディアを運営しており、日々のサービスで培ってきた経験に基づいた実践的な内容が記載されているのが特徴です。

 

そのため、ユーザーは実際のビジネスシーンで役立つ深いマーケティング知識を得ることができます。Hub Worksは、ターゲットやチャネルに応じたコンテンツの作成を行い、多くのお問い合わせを獲得しています。

 

また、リスティング広告の活用やSEO対策を実施することで、質の高いリードを効果的に獲得しているのです。

 

参考:株式会社Hub Works

 

サイボウズ式|働きやすさを強調し採用につなげるサイト

サイボウズ式|働きやすさを強調し採用につなげるサイト

出典:https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

 

サイボウズ式は、会社管理ソフトやグループウェアなどを展開しているサイボウズ株式会社が運営するオウンドメディアです。

 

メディアのコンセプトは「新しい価値を生み出すチームのメディア」となっており、会社や組織、働き方、家庭と仕事などがコンテンツの主なテーマとなっています。

 

サイボウズ式の特徴の1つが、自社製品やサービスの購入や契約を目的としておらず、認知度向上とブランディングが主な目的となっている点です。そのため、読者に寄り添った記事を展開しています。

 

働き方や仕事に関するコンテンツを読者に寄り添う形で提供することで、サイボウズに対して「働きやすい会社」というイメージを持ってもらい、採用につなげるといった目的もあるのが特徴です。

 

参考:サイボウズ式

 

wisdom|連載記事で集客・固定ファンを獲得

wisdom|連載記事で集客・固定ファンを獲得

出典:https://wisdom.nec.com/

 

wisdomは、NECが運営しているオウンドメディアです。2004年に立ち上げられたメディアであり、日本国内においては老舗のオウンドメディアといえるでしょう。もともとは、NECにそれほど興味を持っていない人との接点にすることを目的としていました。

 

しかし、デジタルマーケティングに取り組める環境が整ったことで、現在のようにテクノロジーやビジネスに関するコンテンツを配信するようになっています。

 

具体的には、NECが提供している顔認証やAI、生体認証といった最新の技術によるソリューションなどが取り上げられています。

 

連載記事も作成しており、これらのコンテンツを通して集客や固定ファンの獲得に取り組んでいる点が特徴です。

 

参考:wisdom

 

バーコード講座|ebookでメール会員を獲得しリードへつなげる

バーコード講座|ebookでメール会員を獲得しリードへつなげる

出典:https://www.keyence.co.jp/ss/products/autoid/codereader/

 

バーコード講座は、その名の通りバーコードに関する各種情報を提供しているオウンドメディアで、株式会社キーエンスが運営しています。コンテンツの内容は、バーコードの仕組みや技術、読み取りノウハウなど幅広い情報を取り扱っています。

 

また、こちらのメディアの特徴としてあげられるのが、商品やサービスの直接的なプロモーションではなく、メール会員の獲得を重視している点です。同社では、メール会員に対して能動的なプロモーションを実施しようとしています。

 

ただし、メールマガジンへの登録を促すだけでは会員登録をしてもらえないため、ebookを用意して会員登録したくなる仕組みを構築しています。

 

参考:バーコード講座

 

HR NOTE|メルマガ登録者数が1か月で242%増加

HR NOTE|メルマガ登録者数が1か月で242%増加

出典:https://hrnote.jp/

 

HR NOTEは、人材サービスを展開するjinjer株式会社が運営するオウンドメディアです。人材紹介や採用支援などに取り組む同社が運営するメディアということもあり、人材担当者や経営者が主なターゲットとなっています。

 

コンテンツの内容は、他社の成功事例や採用などに役立つノウハウ、HR関連の最新情報、労務情報などです。

 

HR NOTEでは、MAツールを活用することでユーザーのサイト内における行動を把握したり、セグメントに応じたポップアップを出し分けたりと、よりユーザーに最適なサイト構築を心がけています。

 

また、これらの取り組みを実施した結果、メルマガ登録者数が1か月で242%増加するなど、大きな成果を残している点も特徴です。

 

参考:HR NOTE

 

SAKIYOMI|半年でリード数10件→500件へ

SAKIYOMI|半年でリード数10件→500件へ

出典:https://sns-sakiyomi.com/

 

SAKIYOMIは、インスタグラムのコンサルティングや運用支援ツールの提供などを行っている株式会社SAKIYOMIが運営しているオウンドメディアです。

 

こちらのメディアは、自社の顧客獲得を目的としており、コンテンツではどのようにすればインスタグラムのフォロワーが増えるのか、多くの反応がもらえるのかといったヒントを提供しています。

 

SAKIYOMIは、コンテンツ制作を社内で行うようにし、多くのコンテンツを作成したものの、思ったような成果が出ていないという課題がありました。

 

この原因となっていたのが、コンバージョンにつながる導線が用意されていないことでした。そこで、改善施策としてリライトなどを行った結果、半年間でリード数が10件から500件へと増加するなど、大きな成果をあげています。

 

参考:SAKIYOMI

 

ウィルオブ|リード獲得件数が26〜32.5倍に

ウィルオブ|リード獲得件数が26〜32.5倍に

出典:https://willof.jp/

 

ウィルオブは、求人サイトなどを運営する株式会社ウィルオブ・ワークが運営するオウンドメディアです。求人サイトを運営する企業ということもあり、オウンドメディアでは、企業と求職者を結ぶような内容のコンテンツを提供しています。

 

もともとテレアポを中心とした営業活動を展開していた同社ですが、オウンドメディアによる施策に注力するようになりました。しかし、当初は企業側が伝えたいことが中心のコンテンツであったことから、成果をあげることができていませんでした。

 

このような背景もあり、リード獲得につながっていないコンテンツをすべて削除し、同社が求める成果は何なのかを明確にしたうえでメディアの運営を再開します。

 

再開後は、それまで4〜5件/月だった問い合わせが130件ほど/月になるなどリード獲得件数が26〜32.5倍になりました。

 

参考:ウィルオブ

 

テレワークナビ|リード数10倍以上、受注率3倍増

テレワークナビ|リード数10倍以上、受注率3倍増

出典:https://www.nice2meet.us/

 

テレワークナビは、株式会社ブイキューブが運営するオウンドメディアです。その名称の通り、テレワークの導入を検討している企業やすでに導入している企業向けに、テレワークに関する情報を提供しています。

 

同社では、オウンドメディアを運営していたものの、コンバージョン数を明確に把握できていない状況でした。そこでツールを活用して情報を整理したうえでコンテンツSEOに取り組みます。

 

2か月という短い間に100以上のコンテンツをリライトし、さらに新規コンテンツの作成にも取り組んだ結果、半年後にはリード数が10倍以上となり、受注率も3倍になるなど明確な成果をあげることができています。

 

参考:テレワークナビ

 

ボクシルマガジン|比較・検討ワードで高いCV率を確保

ボクシルマガジン|比較・検討ワードで高いCV率を確保

出典:https://boxil.jp/mag/

 

ボクシルマガジンは、「テクノロジーで社会の非効率をなくす」をミッションに掲げ、スマートキャンプ株式会社が運営しているオウンドメディアです。コスト削減や業務効率化を目指してクラウドサービスの導入を検討している企業の担当者がターゲットとなっています。

 

このターゲットに対して、ツール選定時に役立つ情報やITサービス・ツールの最新情報などの情報を提供しており、ユーザーは、コンテンツを通してツールやサービスの比較検討が可能となります。

 

また、運営側は資料請求へとつなげることでメディアの収益化につなげている点が特徴です。

 

以前までは、SEOのテクニックに基づいたコンテンツ制作を行っていましたが、キーワード選定や提供する情報の選択など、ユーザーに寄り添った内容のコンテンツ政策に取り組むことで、高いコンバージョン率を確保できるようになりました。

 

参考:ボクシルマガジン

 

【BtoC】コンテンツマーケティングの成功事例9選

【BtoC】コンテンツマーケティングの成功事例9選

ここでは、BtoC企業におけるコンテンツマーケティングの成功事例を9個取り上げています。

具体的には以下のとおりです。

 

・北欧、暮らしの道具店

・SUUMOタウン

・Lifenet JOURNAL

・土屋鞄製造所

・旅ブロ

・カエライフ

・HAPPY PLUS STORE

・OMG PRESS

・Lidea

 

それぞれの特徴や魅力を以下で紹介していきます。

 

BtoC企業でオウンドメディアの運営を考えている担当者、ユーザーとの接点を増やしたいオウンドメディアの運営担当者などはぜひ成功例を参考にしてください。

 

北欧、暮らしの道具店|顧客とのコミュニケーションツールとして位置づける

北欧、暮らしの道具店は、北欧雑貨の販売を行うECサイトです。サイト内には、実際にスタッフが商品を着用したレビューや愛用品のおすすめポイントなどを紹介したコラムが掲載されています。

 

その商品に対して愛を持った人のリアルなコメントとともに商品が紹介されているので、欲しいと思ってしまうような心を掴むコンテンツが魅力です。

 

また、Webメディアだけではなく、SNSも使って情報配信しているのも特徴的です。SNSには旬の情報が豊富に掲載されていて、多くのユーザーから興味をもたれています。

 

SUUMOタウン|情報提供から集客への導線がスムーズ

SUUMOタウンは、不動産・住宅購入をサポートするSUUMOが運営しているメディアです。各地域の魅力を写真とセットで紹介していて、自分が住みたい町の特徴などを事前に知ることができるのが特徴的です。

 

コンテンツの最後には、その地域の物件を調べられるSUUMOのリンクが貼られているので、興味を持ったタイミングで物件情報をキャッチできます。ユーザーの気持ちが高まったところで購買に踏み切れる導線確保に優れたサイトといえます。

 

Lifenet JOURNAL|コンテンツの提供と集客のバランスの参考

Lifenet JOURNALは、人生と仕事とお金について考えるメディアです。妊娠やがんなど、人には相談しにくいものの、知っておきたい情報を多く掲載しているのが特徴的です。

 

ユーザーの悩みにまずはアプローチすることで、ユーザーに納得感を得てもらいながら保険への加入を促しています。

 

また、ファイナンシャルプランナーや医師など、専門性が高い人によるコラムを多数掲載しているのも魅力の1つです。社会保障について知らなかったことや、健康に関する知識などが得られるサイトです。

 

土屋鞄製造所|自社製品のよさが伝わってくるサイト

土屋鞄製造所は、創業当初はランドセルづくりを行っていたメーカーが手がけるサイトです。職人さんがどのような思いで鞄づくりを行っているかを知ることができる、インタビュー記事が特徴的です。

 

自分が購入した商品や興味を持った商品にかけられた思いがわかり、ユーザーは愛着が湧き、興味を持ってもらいやすくなります。

 

また、鞄のお手入れ方法を紹介するページの最後には、無料お手入れサービスを行っている店舗が紹介されています。自社製品をより長く使ってもらえるように工夫している会社で、その気持ちがWebサイトにまで現れているのが大きな特徴といえるでしょう。

 

旅ブロ|顧客のニーズに働きかけるコンテンツ

HIS旅ブロは、HISの海外支店スタッフが発信するブログです。気になった地域の記事にとぶと、その地域をテーマとしたコンテンツを多く閲覧できるのが特徴的です。

 

ホテルやグルメ、観光などの情報をチェックできるので、今は忙しくて旅行に行けない人も旅気分を味わえます。

 

また、記事を読んで旅行したい気持ちが高まったら、旅行の予約サイトへ移行しやすいのも魅力です。簡単に旅行を手配できるので、スムーズに行動しやすいサイトといえます。

 

カエライフ|商品が欲しくなるようなコンテンツ

カエライフは、株式会社ホンダアクセスが運営するオウンドメディアです。自動車のカスタムがテーマとなっているメディアで、充実したカーライフの実現に役立つさまざまな情報を提供しています。

 

メディアを立ち上げた理由は、従来の広報活動では接点を持つことができなかった潜在顧客とのつながりをつくり、将来的に自社のファン・顧客になってもらいたいという思いがあったためです。

 

また、近年では若者の車離れが叫ばれていることもあり、メディアを通して新しい顧客層へのアプローチにチャレンジするという意図もあるようです。

 

カスタムに関する情報やそれに関連したアウトドアや車中泊、ローカルグルメなどの情報などを提供することで、車やそれに関連する商品が欲しくなるようなコンテンツとなっています。

 

HAPPY PLUS STORE|ECサイトをオウンドメディア化

HAPPY PLUS STOREは、集英社が運営するオウンドメディアです。もともとはファッションECサイトだったものをオウンドメディアにしている点がこちらのメディアの特徴です。

 

コンテンツでは、バイヤーによる商品のレビューや具体的なコーディネート案などを提供することで、見込み客に興味を持ってもらいやすくなっています。

 

また、コンテンツで取り上げられた服をECサイトでそのまま購入することもできるなど、コンバージョンにつながりやすい導線計画も特徴の1つです。ファッション誌の豊富な出版経験があり、ファッションの見せ方を理解している集英社だからこそのメディアだといえるでしょう。

 

OMG PRESS|コンテンツSEO型の有名な成功例

OMG PRESSは、メガネやサングラスなどの通販を手がけるOh My Glassesが運営しているオウンドメディアです。メガネやサングラスに関する情報を中心に、それらに関連するファッションやブランド情報などもメディアで取り上げています。

 

また、メガネだけでなく、目に関連する情報も提供している点も特徴です。たとえば、疲れ目をスッキリさせる対策や目薬のさし方など、見込み客の状態に合わせた情報を提供しています。

 

そのほかにも、メガネの購入やメンテナンスは自分が住んでいるエリアのお店に依頼する人が多いこともあり、実店舗のある地域に住んでいる人をターゲットにしたコンテンツを提供している点も特徴です。

 

これにより、読者を実店舗の利用にまでつなげることができています。

 

Lidea|生活情報の発信にフォーカス

Lideaは、ライオン株式会社が運営するオウンドメディアです。生活用品を手がけている企業のメディアということもあり、生活に役立つさまざまな情報を提供している点が特徴です。

 

ライオンではもともと歯磨き方法などを教えるコンテンツを提供していましたが、それをユーザーの暮らしや生活に役立つコンテンツに方向転換したことで訪問者数が伸び、現在のLideaにつながったとされています。

 

Lideaは、知らなくても困らないものの、知っていると役立つ情報を提供していること、家事の合間などにサクッと読めるシンプルなコンテンツであることなどが特徴です。

 

自社商品のプロモーションが前面に出ないようにしているものの、さりげなく商品をコンテンツ内で取り上げることでコンバージョンにもつなげています。

 

事例で見るコンテンツマーケティング成功のためのポイント

事例で見るコンテンツマーケティング成功のためのポイント

ここでは、これまで紹介した各事例からわかるコンテンツマーケティング成功のポイントとして、以下の5つを紹介します。

 

・どのようなコンテンツを提供するのか、はっきりとした目的を持つ

・コンセプトとペルソナを明確にして求められるコンテンツを制作

・閲覧につながる導線の設定

・最新の手法を取り入れることを恐れない

・BtoBとBtoCでの違いに考慮する

 

コンテンツマーケティングに取り組んでいるものの思ったような成果をあげられていない方や、成功のポイントを理解したいといった方はぜひ参考にしてください。

 

どのようなコンテンツを提供するのか、はっきりとした目的を持つ

コンテンツを作成するうえで、目的をはっきりさせることは大切です。たとえば、旅ブロの場合は旅行の予約をしてもらうことが目的になります。この目的のために、ユーザーに対して旅先の写真や情報を提供し、ユーザーの旅行をしたい気持ちを高めています。

 

コンテンツマーケティングは、ターゲットが興味を持つ情報を定期的に提供し、ファンを育成することで購買へとつなげる手法です。目的をはっきりさせることで、よりユーザーの心を掴めるコンテンツを作成できるのです。

 

コンセプトとペルソナを明確にして求められるコンテンツを制作

コンテンツを制作するうえで、コンセプトとペルソナを明確にすることも重要です。

 

コンテンツはインターネットを通して多くのユーザーに情報を届けられますが、直接コミュニケーションを取れないのがネックといえます。この難点を解決するためには、ペルソナを具体的に設定することが大切です。

 

性別や年齢だけではなく、そのキーワードを検索するまでの経緯や人生観などを詳しく設定することで、より特定のユーザーに響きやすく、興味を持ってもらえるコンテンツを作成できます。

 

閲覧につながる導線の設定

コンテンツを作成していく中で、サイトの導線を整えておくこともポイントの1つです。ユーザーが興味を持って定期的にサイトを訪れてくれたとしても、欲しい情報がすぐに得られないと少しずつ興味を持ってもらえなくなってしまいます。

 

こうした事態を防ぐために、多くのユーザーが求めている情報をトップに掲載したり、カテゴリ別にコンテンツをまとめたりして、ユーザーが閲覧しやすいような配置を意識しましょう。

 

トップに掲載するコンテンツはアクセス数が多いものや、旬のトピックを扱っている記事にするのがおすすめです。

 

よりユーザーがサイトを閲覧しやすい導線を確保するためにも、定期的に顧客分析をしていくとよいでしょう。

 

最新の手法を取り入れることを恐れない

コンテンツを作成するうえで、最新の手法を取り入れることを恐れないことも大切です。最近では、シンプルな画像ではなく、動画や加工画像を取り入れたリッチコンテンツが話題を集めています。

 

リッチコンテンツは視認性が高く、ユーザーの記憶に残りやすいのが大きなメリットです。多くのコンテンツがWeb上にあふれているため、競合サイトとの違いをアピールするためにリッチコンテンツを取り入れるのはおすすめです。

 

また、SNSを利用してコンテンツを宣伝するのもよいでしょう。SNSで爆発的に拡散されれば今まで出会えなかったような新規顧客とのマッチングも叶うので、より多くのユーザーと接点を持てます。

 

このように従来の方法にとらわれず、今注目を集めている最新の手法も取り入れていくことで、より効果的に潜在層などにアピールできます。

 

BtoBとBtoCでの違いに考慮する

コンテンツマーケティングをする際、企業相手か顧客相手かによって対応方法に違いがあります。

 

BtoBの場合は、購入する商品やサービスの金額が高額になりやすいため、企業はより慎重に取引相手を選ぶ傾向です。そのため、企業にとってより有益なコンテンツを配信し続け、よい関係性を築くことが重要となります。

 

大きな買い物では、一度購入すると長い付き合いになることも珍しくないため、既存顧客のことも意識しながらコンテンツを配信していくことが大切です。

 

一方でBtoCの場合は、購入の意思決定が個人に委ねられることがBtoBとの大きな違いです。商品の単価もBtoBよりも安価なことが多く、コンテンツを閲覧してすぐに購入してもらえることもあります。

 

そのため、コンテンツの下部に商品やサービスの購入リンクを貼っておくことで、購買までのアプローチが可能です。また、商品単価が安いため、他社へと乗り換えられる可能性が高いのも大きな特徴です。

 

顧客分析をしっかり行い、ファンやリピーターを離さないようなコンテンツを展開していくことが重要となります。

 

コンテンツマーケティングを行ううえで注意すること

コンテンツマーケティングを行ううえで注意すること

コンテンツマーケティングで重要となるエッセンスは、大きく分けて以下の4つです。

 

・運営にあたって会社や上司の理解が得られること

・製作メンバーのモチベーション維持

・単なるインプットコンテンツに終始しない

・時間の経過とともに状況は移り変わるので、必要に応じて更新を行う

 

それぞれ詳しく解説していきます。

 

運営にあたって会社や上司の理解が得られること

コンテンツマーケティングは成果が出るまで少し時間がかかります。そのため、良質なコンテンツを作成したとしても、すぐに商品やサービスの購買数が上がらないこともあります。

 

その結果、会社や上司の理解がないとサボっている、価値のないコンテンツを配信していると思われがちです。すぐに目に見える成果が出なくても、長期的に運用すればサイト内のアクセス数や滞在時間などの上昇が確認できるでしょう。

 

上司と一緒に経過を追いながら適宜改善していき、中長期的な視野で成果を見ていくことが大切です。

 

製作メンバーのモチベーション維持

コンテンツマーケティングは、すぐに成果が出ないためモチベーションを保ちづらいのがネックです。顧客・競合分析をしっかりして、良質なコンテンツを作成したとしても目に見える結果が出ないと気持ちも沈んでしまうでしょう。

 

そのため、こうしたメンバーのモチベーションを維持するように働きかけるのも大切です。たとえば、アクセス数やサイト内の滞在時間を一緒にチェックし、先週との変化を見ていく方法があります。

 

自分が作成したコンテンツに価値がないと思ってしまうと、気持ちが下がってしまうので、少しの変化でも喜ぶような環境づくりを意識していきましょう。

 

単なるインプットコンテンツに終始しない

コンテンツを作成するうえで、ただ知識をインプットするものにならないように気をつけることも大切です。閲覧して終わりではなく、ユーザーの行動にまでアプローチできるようなコンテンツ制作を意識しましょう。

 

たとえば、「オレンジメイク」のコンテンツを作成する場合、オレンジメイクにおすすめのアイテムを紹介するだけではなく、そのメイク道具を使ったトータルメイク方法を動画で紹介するのがおすすめです。

 

オレンジメイクに必要な道具だけではなくメイク方法も知ることができるので、実際にメイクをしてみるという行動へアプローチできるでしょう。

 

インプットコンテンツにしないためには、コンテンツの目的をしっかり立てることが大切です。具体的なゴールを設定することで、ユーザーの行動にまでアプローチできるような良質なコンテンツの作成が可能となります。

 

時間の経過とともに状況は移り変わるので、必要に応じて更新を行う

コンテンツは、作成したら終わりではなく、定期的に情報を収集し、改善していくことが大切です。定期的に情報を更新しなければ、掲載されている内容が古くなったり、誤りとなったりする可能性があります。

 

誤情報を掲載しているコンテンツだと認識されてしまうと、顧客からの信頼を失ってしまい、最悪の場合には会社の存続にも影響が出る可能性もあるでしょう。

 

誤情報の発信を防ぐためだけではなく、最新の情報をユーザーに届けるためにも、定期的にコンテンツを更新していくことは大切です。

 

まとめ:成功例から有益なコンテンツマーケティングについて考え、よりよいものにつなげよう

まとめ:成功例から有益なコンテンツマーケティングについて考え、よりよいものにつなげよう

今回は、コンテンツマーケティングにおける成功事例を17個紹介しました。コンテンツマーケティングは、顧客に対して価値のあるコンテンツを提供していくことで、見込み顧客を育成し商品やサービスの購買につなげるマーケティング手法です。

 

BtoB企業、BtoC企業それぞれで取り組むことができるものとなっています。成功するためには、社内での理解を得ること、モチベーションを持って取り組むこと、ペルソナを設定しユーザーのニーズに応えられるコンテンツにすることなどが大切です。

執筆者:Hub Works 鈴木

株式会社HubWorks マーケティング部 2021年よりインターネット広告代理店に入社し、月間数億規模の広告運用を経験。 2022年に株式会社Hub Worksに入社しマーケティング担当者として、ウェブ広告やSEOなどの集客、 記事やホワイトペーパー作成などのコンテンツ制作業務に従事。

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